2021/11/20 のログ
ご案内:「商店街」に山本栄治さんが現れました。
ご案内:「商店街」から山本栄治さんが去りました。
ご案内:「商店街」に山本英治さんが現れました。
山本英治 >  
商店街の風紀委員用の掲示板を貼り替えている。
こんな雑事を……と思ってはいけない。
雑事だって誰かがやらなきゃいけない。

そして戦う力を急速に失いつつある俺には。
なかなかどうしてちょうどいい仕事だ。

『年末に増加するスリに気をつけましょう』
『違反学生一覧!! この顔にピンと来たらすぐ風紀』

色んな掲示物を貼り替えていく。

ご案内:「商店街」に幣美奈穂さんが現れました。
幣美奈穂 >  
風紀委員は忙しい。
常世祭もありますが、それ以外にも常日頃から色々しないといけません。
常日頃の業務をこなしてこそ、常世島の平和が守られるというものです。

そんな美奈穂も風紀委員。
勿論忙しい。
今日は、午前中は神社で奉納舞をしましてから、午後からは明日の奉仕部の炊き出し準備です。
美奈穂、風紀委員会は毎日定時であがり、土日祝日は委員活動お休みです。

「はい、お昆布と鰹節、あっ、干し椎茸も切らしちゃってますから。
 あとあと、どんどんふえるワカメも!」

商店街の馴染の乾物屋さんでお買い物。
横に控えるパンダさんに買ったものをエコバッグに入れて渡します。

「わかってますわ。
 唐辛子と山椒が欲しいのですのよね・・あっ!」

クークーと鳴くパンダさんを引き連れてお店から出た美奈穂、
すぐ横で、わさわさ動くものをなにか上の方に見えまして・・。
横を見れば、ブロッコリーおじ様!

「こんにちはです。あっ、壁新聞なのですわね・・新しくなったのですのね!」

掲示板を見あげて、横に並んでしまった美奈穂です。

山本英治 >  
隣の掲示板の鍵をあけてガラスのカバーをずらす。
違反部活動の名前が連なったポスターを貼る。

戦うことは好きじゃなかった。
暴力がこの手に宿っていることが疎ましかった。
なのに……今は呪いで力が失われていくことが怖かった。

俺はどうしようもない男なのかも知れん。

ポケットから取り出した松葉雷覇の写真を見た。
彼は、前に見た時と同じ……穏やかに微笑んだままだった。

声をかけられて慌ててポケットに写真を突っ込むと。
風紀委員の大先輩、美奈穂先輩がいた。

「どうも、美奈穂先輩。今月も新聞部はいい記事書いてますよ」
「この『常世学園海洋冒険部、新種生物発見』なんてどうです、誇らしげな笑顔」

ニカッと笑って掲示物を見せた。

「パンダさんとお買い物ですか」

幣美奈穂 >  
ほむほむと、貼られている位置、どうしても見上げる形です。
なかなか悪いことをしちゃったというな、というお写真です!

「見かけましたら、めっ、しませんと・・」

ぐっ、と胸の横で小さな両手を握るのです。
その後ろではパンダさんも掲示板をみたりしてます。

お声を掛けられますと、近いですのでほぼ見上げる感じ。
――!
真下から見ますとこんな感じに見えますのね、ブロッコリーって。
新しい知見に少し感動するのです。

「壁新聞部、大変ですわね。
 土曜日もお仕事なのですかしら?」

ブロッコリーおじ様、お名前なんでしたかしら・・。
前に会議をご一緒した時にきいたようなしてないような。
頭の方が印象に残り、委員会本庁でお見かけしても頭の方が気になります。

「あっ、どんなのが見つかったのですか?
 混沌っぽい蛸足たくさんのとか、危ないのです。
 ――明日、芋煮会なのです。
 パンダさん、もう少し味を本場四川に近付けたいって・・」

示された記事、読もうと背伸び・・ちょっと遠いのです。
ちょっとよたよたとしないか心配になる背伸び、新聞を見たまま答えてしまいます。

山本英治 >  
見かけたらめっ、か……確かに。そうだ。
悪いことをしたら叱られなきゃいけない。
決して殺す殺されるだけが、風紀の悪との向き合い方じゃない。

「ああ………そうだな…」

微笑んで次の掲示物を貼る。
常世祭のお知らせ、及びそれに関する文化部の学内発表。
演劇部の公演案内とチケットの販売。
それと………

横目でチラ、と彼女を見る。
見下ろす形になったが。
若々しい黒い髪。
愛嬌のある、それでも将来美人になると感じさせる瞳。

今でも美少女だが。

「俺は最近、外国から帰ってきたばかりで」
「現場に慣れるために多めに仕事を入れているんだ」

肩を揺らして笑って。

「異形が釣れるって話だな、最近の海はおっかないねぇ」
「おお、芋煮会か。そりゃ重畳、楽しんでください先輩」

大丈夫かな。と背伸びする彼女を見ていた。

幣美奈穂 >  
ふんす、とやる気十分な美奈穂です。
全然迫力ないのですけど。

貼られていくのを、ついつい見てしまいます。
火曜日と木曜日は、巡回で学園内や学生街を割り当てられています。
どこで何をやるのか、情報収集大事です。
元々、パソコンもスマホも体質的に使えない美奈穂。
情報の元は本庁に貼られている掲示板の張り紙とか、総務部や受付の方からの情報収集が主。
今年は委員会で林檎狩りとか葡萄狩り、ないのでしょうか?
待っている美奈穂です。

「あっ、そうだったのですか?
 外国・・アメリカとかいってらしたの?」

パチクリした目を真上に。
外国=アメリカと思ったのです。

「あ~、壁新聞部のお手伝いですか。
 わたくしも、いつでもお手伝いできるように準備してるのですけど!」

にぱりというような、目を大きくした輝くような笑顔です。

君もこれやる?

と言うのを尋ねるが如く、パンダさん、
つぶらな瞳で山本様を見まして、右前足を立てに軽く回すような仕草。
そう、持ち手さえ太く擦れば、第6指で挟んで鍋を動かせるのです。

「いちど、穢れが溜まってないか見に行った方がいいかもしれませんわ・・。
 あっ、明日、お昼前に落第街の河川敷でしますからっ!」

お誘いしておくのです。
東の海洋遺跡側だけでなく、南の内陸側でも獲れているようです。
ちょっと心配になる記事なのです。

山本英治 >  
「いや、バチカンです」
「腕の良いエクソシストさんがいたんで解呪を頼ったんですが」
「どうにも異能で付与された呪いはどうしようもないらしい」

それでも、根気強く付き合ってくれた彼らには感謝しかない。
人を殺して呪われた俺なんかに……

「そりゃ脚立を持ち歩かないと無理すよ」

先輩なのに思わずからかっちゃう。
なんというか、幣美奈穂という少女には人の心を開かせる何かがあるように思う。
愛嬌という言葉だけでは説明しきれない魅力だ。

パンダさんのジェスチャーには苦笑いを浮かべて。

「いや、明日も仕事入れてるんで」
「手伝えたら俺の力でそれはもう力強く混ぜたのですが」

申し訳ない、と告げて。

「海が穢れているなら心が痛むことですね」
「海はいつだって人の心を写す鏡なんですから」

冗談っぽく言うとふふ、と笑って。

幣美奈穂 >  
「あっ、教会のほう!。
 あれですか、聖水投げつけたり、張り付けとか十字架背負ったりとか・・」

バチカンで、エクソシストがどのように呪いを除くのか、よく知りませんので。
なんとなくなイメージでおそるおそる尋ねてみるのです。

「脚立とかないですけど、こういうのご用意です!」

背負った人参リュックから取り出しますのは、輪っかが付いた安全画鋲。
落としても怪我をしないように工夫されたアイデア安全画鋲。
これなら危なくありません!
と、掌に載せて上にあげて見せるように。
それでもやはり目に入り気になるのは、頭のカリフラワー・・アフロと呼ぶのが判ってない。

「日曜日なのにお仕事なのですか?
 お休み、別の日に取られているのですか?」

お目めを大きくしてびっくりしたお顔を見せます。
日曜日と言えば、お外に出掛けたくなったり、お洗濯しっかりしたくなる日ですのに。
土日祝日、祭祀局も動くような案件がないときちんと委員会はお休みな美奈穂です。
ブロッコリーおじ様が少し心配です。
風紀委員の総務部のお姉様と相談した方がいい案件かもしれません。

「そうですわ。
 それなのに、浜辺でごみ拾いしたら、こーんなに取れるです」

と、腕を大きく広げてアピール。
嘆かわしいことです。

パンダさん、くーくー啼きながら山本様の肩をぽんっ。
君ならいい戦力になれる!、と伝えたいようです。

山本英治 >  
「それエクソシストだけのイメージじゃないですよね?」

アウトかセーフかでいったら没収試合だよ。
とてもエクソシストさんには聞かせられない。

「聖水は投げつけるものではない……」

ゲームセンターでそういうレトロゲームは見たことがある。

「お、やる気満々ですね」
「それじゃ今度、手伝ってあげてください」

にっこり笑ってえらい!と大袈裟にリアクションを取った。

「いや………今は……………」
「休んでいるより、働いているほうが落ち着くんで…」

一転、苦々しい表情でそう答える。
家にいても落ち着かない。眠れば悪夢を見る。
だったら、俺は。

「それは良くなァい……海洋ゴミは、いつか解決されなければならない問題だ」
「今度、海に行ったらゴミ拾いしないとだ」

パンダさんに肩を叩かれると暑苦しい笑顔でサムズアップを返しておいた。

幣美奈穂 >  
「えぇ・・そうなのですか?」

ちょっとしょぼんとします。
少しだけ、そう、少しだけ違ったようです。
日本仏教のでしたらよく判りますけど、
こちらで見たことがあるキリスト教の方は、剣で切ったり槌で殴ったり、
あとは聖水瓶を投げる元マイナーリーグピッチャーの方ぐらいですのに。

・・はっ!?
判りました!

「正解は、十字架を投げる、ですのねっ!」

顔をあげて、きらきらしたお目めで正解に近いと思う答えを伝えます。

「ふふ~んっ、いつでも準備万端ですの!
 壁新聞部、危険なところにもよく行くらしいですし――」

知り合いの壁新聞部の神代様は、何度も脚立から落ちたりとか
三角関係で刺されたりとかされたみたいで、
何度も入院しているのは知っているのです。

「・・休める時にきちんと休んでくださいませ・・。
 あの、無理したらダメですわよ?」

心配げに見え方目。
無理はめっです、という目をしています。

「はい、心無い方がおります・・あっ、するなら一緒に致しますわ?」

サムズアップにくいっと口の端をあげた感じがする、ニヒルなパンダさんです。

山本英治 >  
「十字架…………」

投げるんだろうか!?
いや俺もエクソシストさんが戦ってる姿は見たことがない!!
ひょっとしたら十字架型のダガーとか投げて悪魔と戦っているのかも!?

「どうだろう………」

むッ難しい!! 妄想で補いきれる部分ではない!!

「そんなに危ないんだ……恐ろしいな…」

意外と武闘派なのか、壁新聞部。
いや、風紀委員が貼り出すくらいなのだからそうなのかも知れない。

「わかってる、休める時にちゃんと休みます」
「俺だって不死身じゃないし、無休で動けるなんて思うほど傲慢じゃないすよ」

パンダさんは気さくだ。きっとモテるに違いない。

幣美奈穂 >  
ぴんっときました。
そのお顔・・正解だったようです。
ただ、バチカンの秘儀とかなんかなので、答える事が出来ないのでしょう。

「そういうのは、大事ですものね・・」

敏腕ベテラン風紀委員の美奈穂、判ってますわ、と。
そう答えるように小さく何度もゆっくり頷きます。

「ほら、こういうポスターとかお知らせって。
 落第街とかの方にも貼ったりするのでしょう?
 前に、訓練施設で練習しているの。
 ちょこっと見ましたもの」

真顔な美奈穂、だから、危ないところに貼りに行かないか。
ブロッコリーおじ様の身を案じます。
まだお名前、思い出せません。

「お家に帰りましたら、きちんとお食事しまして。
 お風呂に入って、暖かくして寝てくださいませ。
 寒いからっておこた出して寝ちゃったりはだめですから」

OK、判ってるぜ、兄弟。
と伝えるように、掌・・前足のおっきな肉球を見せるパンダさんです。

山本英治 >  
「………何かが噛み合ってない気がするが、オールオッケー!」

嗚呼、思考放棄ッ。ごめんバチカンの方々!!
個々人の裁量で秘匿したり否定したりしてくれ!!

「……落第街なんてない扱いなので、歓楽街に貼りに行く扱いになりますが」
「確かに落第街にも貼りに行きますね……この後」

「でも大丈夫、俺、カンフーできますから」

笑って痩せた体で力こぶを作ってみせる。

「あー……はい。お気遣いありがとうございます」
「気をつけるよ、風邪には特に……」

おふくろみたいだな。
美人になるとは思ったが。
美人のおかんになったらビビるな。

携帯デバイスを見て。

「それじゃ次の場所に貼りに行きます」
「それでは美奈穂先輩、本委員はこれで」

丁重に頭を下げ、パンダさんに手を上げて挨拶をして。
去っていった。

ご案内:「商店街」から山本英治さんが去りました。
幣美奈穂 >  
にっこりと春に華が咲くような笑顔で見上げまして。

「はい、おっけーです♪」

バチカンの秘儀を知ってしまったのですが、
それは黙っておくことにするのです。

落第街に貼りに行くとききますと、ちょっと顔を青ざめます。
昨日、落第街のスラムっぽい施設の中で、凄惨な肢体現場とゾンビになって動くのを見たのです!

「き、気を付けてくださいませ。
 あの、金ダライ! 金ダライは絶対に避けてくださいませ!」

忠告しておかないといけないのです。
美奈穂も、お買い物の用事がなければお手伝いするところですのに・・!
残念です。

「あっ、生姜飴とか舐めたらいいです。
 喉にも身体にもいいですし・・。
 あっ、お気を付けください、行ってらっしゃいませ」

おかん美奈穂なのでした。
頭を下げる美奈穂。
パンダさん、アメリカンに山本様の掌に肉球を当て挨拶。

そうしてお見送りをした美奈穂、パンダさんを連れて本格四川料理をするための、
材料を探しにスーパーへと向かうのでした。

ご案内:「商店街」から幣美奈穂さんが去りました。