2021/12/05 のログ
ご案内:「商店街」に幣美奈穂さんが現れました。
■幣美奈穂 >
12月の初めの日曜日である。
師走ともいう月の如く、勉学に、風紀委員活動にととても忙しい月です。
そう、美奈穂もまた・・。
とありますが、基本、土日祝日は委員会活動お休みです。
平日も13時から17時の定時上がりと、大変にホワイトな働きぶり。
10月11月は、日曜はだいたい芋煮会の炊き出しをしておりましたが、それも終わり。
大勢のお料理したいなーとか思いますが、美奈穂一人ではお鍋とかお米とか持っていくのは大変過ぎて、
なにより、送ってもらわなければあの河川敷に辿り着けません。
そう、美奈穂はどこでやっているのかよく判っていませんでしたが、
異邦人街と落第街の間にある川の河川敷だったのです。
電車乗り換えでも間違える美奈穂にとっては、ちょっと敷居が高すぎるのです。
というので、午前中はお屋敷のお掃除とお洗濯をしまして、
その上、一生懸命におこた(掘りごたつ)も整えた美奈穂。
お昼からはお買い物ついでにお散歩です。
今日はわんこさんの散歩のお願いもありませんし。
「皆様、今日はこちらですのね」
と、路地にちょっと入った所にある、小さなお社の周囲。
少し水場もあるそこに、商店街のいつものにゃんこさんたち。
ここ、周囲の家が平屋ばかりなので、日当たりがとてもいいのです。
夏場は涼し気な所にいるのですが、寒くなってきたので日の当たる時は日向ぼっこしている御姿。
中には、お腹に日を当てて寝ている子もいます。
■幣美奈穂 >
美奈穂がのこのこと近づきますと、お耳をぴくぴくとさせる子もいるのですが。
薄く目を開けたりお鼻をぴくぴくさせて、それもおさまるのです。
全く警戒されていないのです。
美奈穂はしゃがんで、にゃんこさんたちの毛並みなどを確認。
怪我している子などおりませんでしょうか?
商店街の方や周囲の住人達も何事かと世話をしてあげているので、
ノミなどもおらず、毛並みも綺麗になっています。
お薬も混ぜて食べ物をあげたりもしますので、健康そのもの。
「ぽんぽん、寒くないですの?」
腕を下に、お行儀よくお腹を出してまっすぐに近い恰好で寝ている子のお腹を、
掌でさわさわとします。
薄く目を開けますと『んなぁ』と眠そうに返事があるだけ。
そのまま寝てしまいます。
ちょっとというか、随分とお腹がぽっちゃり。
この茶トラの子は常世祭で随分と食いだめをしたようです。
美奈穂がたい焼きを取られました時も、むしゃむしゃ食べておられましたし。
こんなご様子ですが、この界隈では結構な顔役なのです。
■幣美奈穂 >
トラ猫な寅太郎君と白猫のスノウちゃんは今日も仲良しさんです。
身体を寄せ合って丸まっております。
今年も寅太郎君、随分と狩りをしたと聞いております。
美奈穂も2回ほど、現行犯逮捕で風紀委員会本庁に連行しました。
スノウちゃんの猫パンチを貰って反省した様子を見せますのに、すぐに再犯です。
でもこの寅太郎君、自分が食べる分ではなく、餌場に食べに行けない老にゃんこさんのために狩りをしていたのは、
実は判っているのです。
「もうクリスマスな感じになってきましたけど、駄目ですわよ?」
寅太郎君とスノウちゃんの頭をなでなで。
しらんがな、ふいっと顔を反らしたのを、スノウちゃんが猫パンチ。
しっかり見張っておいてくださいませ!
日陰を作ると文句を言われますので、撫でる方向も大事。
影にならない方向から撫でます。
ここにいる子で、野良の子はすべからずちょっとお腹ぽっちゃりぎみ。
あまり人が食べるものは、塩分とか多いですしよくないのですけど・・。
でも、食べちゃったのでしょう。
それに比べますと、首輪をしている子はよりぽっちゃりしてるか、すらりとしているか。
結構分かれ目です。
これは、飼い主さん次第といえるかもしれません。
なでりなでり。
■幣美奈穂 >
「あっ、お膝の上がいいですの?」
一匹のにゃんこさんが、起き上がりまして。
しゃがんでいる美奈穂のほうへとことこ。
見上げて、鳴きながら美奈穂のお膝をふみふみします。
傍のレンガ積みの花壇のところにお座りしまして、んしょっと持ち上げ。
お膝の上に。
仰向けで寝転んでごろごろと喉をならずご様子。
頭から耳の後ろ、首やお腹と撫でて差し上げます。
それに気付いた他の幾匹かのにゃんこさん。
起き上がり、美奈穂の横で丸まります。
あったか体温のおすそ分けしあいです。
加護のおかげで、暑さ寒さの厳しさはあまり感じない美奈穂。
その周囲も少しぬくやかなのです。
■幣美奈穂 >
「・・・・」
お膝の上、いつもよりずっしり。
あまり大きな子は乗らないでくださいますし、乗ってくるのは若いにゃんこさんが多いのですけど。
お祭り前の時に比べますと、けっこう重さが・・。
暫く、乗せまして撫でまわしていたのですけど。
「・・あの、もうそろそろ。降りて欲しいと思いますの・・」
眉がちょっとへにょりとなりながら、頼んでみます。
――無視です。
目を閉じて聞いてないふり、寝たふりをしているにゃんこさんです。
「えと、脚がちょっとしびれてきまして・・」
降ろそうと、持ち上げようとしますと。
身体を回してしがみついてきます。
美奈穂、あったかなのです。
「んっ、あの、もうしびしびって・・」
持ち上げようとするのに抵抗するにゃんこさん。
どころか、『次はボクの番?』とばかり、別のにゃんこさんが太腿をふみふみしてきます。
■幣美奈穂 >
「うひっ、今、そこふみふみだめですからぁ・・」
ちょっと泣きそうに目を潤ませる美奈穂です。
離れないにゃんこさん、丸まってぷしゅぅと満足。
『え?ボクの番じゃないの?』と鳴いてアピールする子もいるのです。
「・・・・」
こういう時は!
背から降ろしていたニンジンリュックに手を伸ばします。
がさりっ。
それに、耳をぴくりとするにゃんこさん達。
そして顔をあげますと、いそいそと美奈穂の前に並び始めます。
さっきまで膝から降りようとしなかったにゃんこさんも、
次はボクとアピールしていたにゃんこさんも。
「――こちらですわ!」
鞄から取り出すのは、タッパー。
そしてその中にあるのは、魚屋さんで頂いたアラでだしを取り、それでお米を炊きまして。
更に出汁取りアラも丁寧に細かく刻んだものを混ぜまして、塩抜きシーチキンを混ぜ込み。
ぎゅ、ぎゅっと小さいブロックにできるように、型にぎゅうぎゅう強く詰め込みまして。
それを軽く天日干し後に炙ったものです。
「はい、今日のおやつですわ」
用意している小皿に分けて置いていきます。
歯ごたえというほど硬くありませんけど、生かりぐらいの硬さはあります。
それを配り、急いで立ち上がります。
――座ってたら、またお膝に乗られますので!
ふー、危機一髪でした。
■幣美奈穂 >
お腹がくちくなったにゃんこさん、満足そうにごろりとしたり、お散歩にお出かけしたり。
タッパーと小皿を改修しまして、ちょうどおやつ時間。
美奈穂もおやつを頂きに商店街に戻るのでした。
今日は何を頂きましょか?
ご案内:「商店街」から幣美奈穂さんが去りました。