2022/03/11 のログ
ご案内:「商店街」に神樹椎苗さんが現れました。
■神樹椎苗 >
学生通りを去って、散歩がてら公園に辿り着く。
ベンチに腰掛けると、ぼんやりと空を見上げた。
「――いい色ですね」
青い空は清々しい色をして、遠くまで広がっている。
澄んだ空は先ほど話した少年の瞳を想起させた。
「そう物事は上手く運ばねえもんですが。
せめてもの収穫があったのは幸いですね」
少年がとても純粋に『生きて』いた事。
正しい生命の有り方を、自然と体現していた。
ああして、愚直に今日という日を生き続けるのは、簡単ではないのだ。
■神樹椎苗 >
「――さて、次は『陰気巫女』の方ですね。
どうやって接触したもんですかね」
シンプルに、用があると言って呼び出すくらいがよさそうなものだが。
博物館の関係者と言えば、嘘にはならないし、警戒もされないだろう。
「ん――やっぱりここのクレープは美味いですね」
公園に出ているクレープの屋台。
クリームとチョコレートソースをたっぷり包んだ、バナナクレープだ。
椎苗はここの屋台のクレープが気に入っている。
■神樹椎苗 >
「ふむ、二つ目はイチゴクレープにしましょうか。
それとも、あずきにしましょうか――順番に悩みますね」
もちゃもちゃと、口元にちょっとクリームをくっつけながらクレープを堪能している。
その様子は、はたから見れば、何の変哲もない少女の姿に見えるだろう。
その体に、手足顔、至る所に包帯やパッチが巻かれていなければ、だが。
ご案内:「商店街」に『調香師』さんが現れました。
ご案内:「商店街」から『調香師』さんが去りました。
ご案内:「商店街」に『調香師』さんが現れました。
■『調香師』 > 少女は歩く、大きなバスケットを持った姿であった
彼女は公園の中、クレープの屋台に辿り着くとそこで立ち止まる
隣に並んでは綺麗な直立、そのまま彼女は待ちぼうけ
時々、屋台の方へ首を傾けては何かを感じる様に目を閉じて...
開いた時に、貴女の姿が視界に入る。小さい子、怪我だらけ?
懐かしさを覚え、そのまま見つめる。じっと見つめる
■神樹椎苗 >
(――なんか見られてますね)
見つめられる視線にはすぐに気づいた。
何のつもりか知らないが、クレープ屋の前にまで来て、屋台ではなく椎苗の方を見ていた。
(別に見世物になるのは慣れてますが――)
これではどうにも、次のクレープを買いに行きづらい。
何とも言いようのない居心地の悪さを感じた。