2022/03/13 のログ
修世 光奈 > お互いに写真を見せ合うのはクラスとかでもやってたけど
境遇がここまで似ているから、どんどん親近感がわいてくる

「あらら、そうなんだー。でも奥手なところも可愛いとか思ってたり?」

にまにましながら聞いて、幸せそうな写真を見てほっこり
確かにイケメンだ。しかも料理上手!
凛霞ちゃんがめろめろなのもわかるなーと思う

「安心できる人なんだねー。それもいいなー
恥ずかしがることないよー。私もそのー…ちゅーしよ、とか言っちゃうし。
…ねね、やっぱりその、将来とかも決まってる…………感じ?」

凛霞ちゃんくらいしっかりしているとそんな話もしてそーだなーなんて思いながら
ちょっと踏み込んだことまで聞いてみちゃう

伊都波 凛霞 >  
「ふふ、そうそう、そんな感じ。初心なところとかすごく可愛くて」

本人に言うとむっとされるのかな、なんて思いながら。でも本心だし仕方がない

「へー…光奈ちゃんも結構大胆ー。でも二人きりなら言えちゃうかもねえ」

こちらもついつい頬が綻ぶ
幸せな他人のコイバナにはそれでしか得られない栄養素がある…

「将来は…うん、考えてはいるよ。
 ただ彼も、私も、将来的な話になると個人だけのお話で終わらない、かもしれないから。
 あくまでも希望かなー……もしかしたら、彼はもうそのつもりでいてくれるのかもしれないけど」

自分と、彼にとっては今の同棲生活自体もそれなりに勇気の要る決断だった、と思う
でも、もし彼に将来的な展望の話や…あるいは、子供のことまでを問うてみたらどう返事が帰ってくるものか
少し、予想できないといえばできない部分もあった

「光奈ちゃんは、将来のことも考えてる?」

まだ学生、年齢的には高校生くらいの女子である
そんな年齢で将来のことまでしっかり考えている人は…きっと、希少だろうけど

修世 光奈 > 「わー…!キッドもねー、最近少なくなったけど、つきあい初めの方は恥ずかしがってたよー
そう言うの見るとぐいぐいいきたくなっちゃうよね
ぎゅーってしちゃったり…そのままー、とか?」

ギャップがいいのだ
普段イケメンの彼が、照れたり慌てたりするとこう、意地悪し返したくなっちゃう
凛霞ちゃんもそうなのかなーとか思ったりしつつ
流石に、最後はぼかしておいた

「そっかぁ…そうだよね。
私みたいに気軽―じゃないもんね…
えっと、えっとね。私は―…具体的な時期とかは決まってないんだけど」

ううん、と悩んでから口を開く
この新しい友だちへ、少しでも参考になればなって

「…そのー、恋人から、夫婦にレベルアップするー、みたいな?
凛霞ちゃんは、どういうこと考えてるのー?」

これは、二人で話している事
島を離れるかどうか、とかはまだ話してないけど約束したことだ
そして、諸々の事情は抜きにして友達の考えていることも聞いてみよう

伊都波 凛霞 >  
彼女の、光奈ちゃんの振ってくる話はどれもわかりがあるものばかり
本当に共通した境遇の持ち主で、似通った部分の多い環境にいることがわかってしまう
当然そうなると話も盛り上がってしまうわけで

「うんうん。本当に私のほうもそんな感じ。
 いずれはもっと慣れてくれるのかなあ」

彼も男の子である
そのうち、リードしてくれるようになるのだろうか

「きっと、誰でもそう気軽に決められることじゃないよ。将来なんて」

ましてや10代でなんて、決められるのは余程…

「よっぽど、相手のことを信頼していて、相性がよくって…運命の出会いでもないと、って感じ」

彼女は気軽と言ったけど、きっとそんなことはない
その約束は、絶対に重いものだ
お互いのにとって、お互いが責任を持つということ…
だから、それは多分…互いの愛の深さがそれを凌駕しているという証明なのだ

「私もいずれは。かな?
 もっと恋人として時間を重ねて…お互いもっと大人になってから、決めようかな」

そう、それは未来の展望
そうなるといいなという希望は、もっているけど
いろいろな環境が変わっていく中で、変われずにいられるかどうか…
願わくば、彼とこのまま───

「光奈ちゃんは──」

「彼が、はじめての人?」

踏み込みついでに、聞いてしまおう
 

修世 光奈 > 「だよねー!私もまだえーっと、約束はしてる感じで中身はまだちょっとふわふわ気味だし」

詳細まで決めれてるわけじゃないのだ
けれど、適当というわけでもない。
気持ちはしっかりあると思ってるし…また、彼とも話していかないとな、とも思う

「そっかぁ……うん、それぞれだよね!ゆっくり決めてこー
何かあったら、私がそーだんのるし…
……え、え、っ、ぅーっ」

ちょっとだけ、先に進んでる?ような気もしたし
どん、と胸を軽く叩いて強気になったのも束の間
ストレートな質問に流石にちょっと赤くなる

「そ…そーだよ。
色々、その、大変だったけど…やさしかったんだー…
そ、そーいう凛霞ちゃんは!?」

ここまできたらもう後には引けない
きっちり応えた後、反撃してみる!

伊都波 凛霞 >  
「約束があるなら、それに向けて頑張ったりもできるよ」

邁進するには目標、掲げたものが必要だったりもする
気持ちがちゃんとあるなら、絶対に大丈夫
障害があったって、きっと蹴散らしていける
はにかんでそう告げてから…

「そっか。いいなー」

赤くなってどもる様子に向けられるのは、柔らかな笑顔
今の御時世、はじめての人とその先も、なんてそうそうはないこと
彼女は本当によい出会いをしたんだなあということが伝わってくる…

「私は、違うんだよね。
 彼と随分離れてた時間があって、帰って来ないと思ってたから」

そうやって笑う様はほんの少しだけ、寂しげ

「まあ、離れる前は彼とは単なる幼馴染だったんだけどね」

だから、はじめての相手には彼を選べなかったけれど、そこまで深く後悔を残してもいなかった
それ以上に、これからのほうが大事だった
 
 

修世 光奈 > 行き詰っても、彼と一緒なら…障害を突破したり回り道したり
そんな道程も、きっと楽しい

「む!…いいじゃない!離れても…その、幼馴染から恋人になれてうれしーんでしょ?」

幼馴染から始まる恋愛って素敵だと思う
けど、凛霞ちゃんが引っ掛かってるのはそこじゃないと思う

「わかってる…と思うけど!だいじょーぶだよ
そりゃ、その…あげられなかったのは、ヤだろーなって、思うけど…でも、関係ないよ!うん!
きっとこれからはずーっとらぶらぶだからね!」

もしかしたらそれで負い目を感じたりして先の話もできてないんじゃないか、なんて邪推をしつつ
きっと、賢そうな凛霞ちゃんならわかってることだろうけど、敢えて口に出して断言する
こんないい友達が躓くのは、天地が許しても私が許さない
そして、ちょっと間を置いてから

「…あの…えっとさ。
…やっぱり、その、凛霞ちゃんって、その―…前に、色々あった?
それで、彼から一歩引いてたり、する?」

ここまできたら、踏み込むしかない
色々、とぼかしはしたが伝わるだろうし
流石にちょっと、おずおず聞いてみよう

伊都波 凛霞 >  
「やさしいね、光奈ちゃん」

大丈夫、これからだって
自分で思っていても、誰かに言われると安心する、不思議な言葉

そして──

「あ、それ聞いちゃう?やっぱり、学園にいたなら知ってるよねぇ」

あはは、と小さく苦笑
でも悪意があって聞いてきたわけじゃないのは、ちゃんと伝わっている

「彼から一歩引いてる、なんてことはないよ。大丈夫。
 自分が彼に相応しいのかな、なんて思ったりすることもあったけど、
 彼が選んでくれたんだから…素直にそれでいいって思うことにしてるから」

僅かに目を細めながら、そう答える
実際に光奈ちゃんがどこまでを知っているのかはわからない
噂程度かもしれないし、それもロクな噂じゃないかもしれないけど
少なくともこの学園に来たばかりじゃなければ、知っていてもおかしくはないのだ

「彼がいなかった間のわたしの恋愛遍歴とか聞いたら光奈ちゃんもドン引くと思うよー」

終わったことだから、こんな風に話せる
当時は当然ショックだったりもしたけど、前向きに生きるのってやっぱり大事
 

修世 光奈 > 「当たり前じゃん!…今日せっかく会えたし、色々、その…いい友達になれそーって思ったからさ
そんな友達のことだから、応援するし、心配するよ」

ぎゅーっと手を握ってあげようとしながら力説する
わかっていることも伝わってきたけど、それでも。

「むしろ、凛霞ちゃんが相応しくない相手って誰だよ!って感じだしね!
そこは自信もって!」

何度でも、繰り返す。大丈夫だよって。
もう前向きにはなってるだろうけど…もっともっとなれるように。

「引かない引かない!なーんでも聞くからさ。えっとーその、連絡先交換しよ!」

いつでも、メールだって電話だって
この友達の力になりたいから。写真を写したままの端末を取り出してぐいぐい、と。

伊都波 凛霞 >  
ああ、ほんとにいい子なんだな、この子
そんな風に思ってほっこり
同時に、彼氏はこの子のこと多分放っておけないだろうな、とも思う
この距離感、普通に勘違いする男子が現れかねない
尚、自分のことを棚に上げている自覚はない

「光奈ちゃんに大丈夫って言われると安心する~。えー、ほんとにー? 
 あ、じゃあ是非!ね、今度どこか遊びにいこう?」

こちらこそと喜んで連絡先を交換しよう
正直、まだまだしたい話は尽きない、でも

気づけば西日がより赤くなっていた
間もなく、日没
すっかり話し込んでしまって、時間を忘れるくらいだった

「じゃあ、その話はまた次に、ね。
 光奈ちゃんとキッドくんのお話も、もっと聞かせてもらわなきゃ」

お互い帰りが遅くなりすぎると彼に超心配されるのは、明白だった

修世 光奈 > なお、いいな、とは思われつつも本人が忙しすぎて捕まえられないのが光奈であった

「もっちろん!とこしぶにまた新しい異世界スイーツができたって聞いたからそこいこ!」

これは具体的に。
こんな街だからこそ味わえるものもたくさんある
慣れた手つきで連絡先を交換した直後に、夕方を告げるチャイムが鳴る

「うん。また絶対はなそ」

もう一度力強く頷いてから離れる
確かに急がないと、彼が帰ってくる時間に間に合わなさそうだ
忘れていた買い物を入れた袋を持って、歩き出す

「またね、凛霞ちゃん!」

ばいばーい!と
途中からは駆け足で
西日が強く照らす道を、二人の家へ帰っていく――

伊都波 凛霞 >  
「うん、またね」

ひらひらと手を振って、見送る
その名前の通り、目に差し込む西日のように、眩しい女の子だった

「ん~~~っ…よし、私もかーえろ」

互いの帰る道筋は違うけど、やっぱり待っている人のいるおうちへ
足取りは軽く、いつもよりも少しだけ、浮足立って───

ご案内:「商店街」から伊都波 凛霞さんが去りました。
ご案内:「商店街」から修世 光奈さんが去りました。