2022/10/23 のログ
ご案内:「商店街」にグランブルさんが現れました。
■グランブル >
時は夕方、放課後なカンジでごった返す商店街に僕・ちゃん・参・上!!
ロマンロボ28号改……あっ機体横にペンキで名前書く時改ってつけるの忘れた。
大事な部分なのに。ドしょんぼり。
「ぬうわあああぁぁぁっはっはっはっはぁ!!!」
「常世島のJKのみなさあああああああああん!!!!」
「トライアド・クロウですよおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
大声で外部スピーカーから叫びながら商店街を闊歩する大型ロボ。
「破壊者の対策で手一杯の風紀委員に僕ちゃんの全長5メートルのロボは止められまい!!」
「完璧! 天才! 無敵! 不老不死! マシンパワー!!」
「あ、ごめんさすがに不老不死じゃないわ」
今回のロマンロボは多腕型!!
伸び縮みする六本の腕を操作してあちこち盗みまくるというステキ具合なのだ!!
逃げ惑う商店街の学生店主どもを前に高笑い。
■グランブル >
ズシンズシンとロボを動かしながら混乱の中を歩み進める。
「グランブルぅー、グランブルぅー、あなたの街の特大ヴィラン」
「グランブルでぇーすようー」
ガションガションと伸び縮みする多腕の先のマジックアームを動かす。
さーて、最初はどんなもの盗んじゃおっかなぁー!!
「オイオイ、これエターナルマスカットじゃん?」
「学生に買える値段じゃねーだろう? 没収没収!!」
潰さないようにマスカットを回収して背部盗品入れに格納。
これマトロナ様が喜んでくれる気がするー!!
するする絶対するー!!
「学生たちの街のくせにビミョーに高級な品並べやがって、生意気だぞう」
そして再び高笑い。
お次はレジでもまるごと盗んでやろうかぁ?
それとも店の奥の金庫までマシンアームを伸ばしてやろうかぁ?
「例の破壊者騒動であちこち手薄になってるってのほんと―だったんだねぇ」
「今日は勝ったな大宴会! 大宴会ぃー!!」
■グランブル >
あっ勝ち確の時の脳内麻薬すっごぉい。
溢れ出す……溢れ出る………!!
「セロトニィィィィィィィィィン!!」
「ドーパミィィィィィィィィィィィィィン!!!」
「エンッ! ドル!! フィィィィィィィィィィィィィィィン!!!!」
コクピットでぐねぐね踊りながら外部スピーカーで叫びを垂れ流す。
さーて、お次は。
「オイオイ、この服なんですかー」
「学生たちに買えるわけないだろーう、トーキンのメンズスーツはさぁ」
「没収!! 後で僕ちゃんが袖通して一通り踊った後に売っぱらってやる!!」
高級スーツ(上下)を盗んで格納。
これ本当に良い生地なんじゃないのぉ?
僕ちゃんが将来一般企業に就職して何年働いたって着れないよぉ?
まー今日は着ちゃうけどねー。勝ちー。僕ちゃんの。
■グランブル >
「君たち斬奪怪盗ダスクスレイの時といい今の破壊者といい」
「こんな島に住んでて悲しくならなぁい?」
「僕ちゃんが引っ越し手伝ってやるよぉ!! まずは断捨離だぁぁぁぁ!!」
マシンアームを伸ばしまくってあちこちから商品やレジを強奪する。
ニヒヒ、だーいせいこう大成功。
「こんなにレジの中に小銭一杯入れちゃってさー」
「僕ちゃんがもらってやるよー」
「本当は軽いお札のようなものがよろしいのですがな」
フフンとエアちょび髭をエア撫でしながら笑う。
A級ヴィランどもが派手に動けば動くだけ、僕ちゃんみてーなB級ヴィランも動きやすくなるんだよーん。
「って誰がB級ヴィランだこの野郎ッ!!」
脳内の自分へツッコミ。あ、やべ外部スピーカーONだった。
■グランブル >
「ほらほらどいたどいたそこの目方が30貫ありそうな巨漢!!」
「踏み潰しちゃったら一大事だぞー、大変だぞー」
「痛いぞ、怖いぞ、死んじゃうぞー!! うっへっはははは!!!」
「オラオラどけぇ!! ロマンロボ28号改の必殺技、谷川岳おろし喰らいたいのかぁ!!」
ガチャガチャとロボを操作する。
このロマンロボの最大の難点は6本の腕を操作するのが忙しすぎることだな。
次はコストと剛性の問題から四本腕になるかもしれない。
「どうせテメーらクリスマスに一緒に過ごす人いる系ボーイエンガールどもだろ!!」
「僕ちゃん彼女いねーから今年もアビスマートで一切れだけ売ってる系ケーキでシャンパンだぞ!!」
「リア充が気安く僕ちゃんの前に立ちはだかろうとか考えてんじゃねぇー!!」
冬場に異性と手をつないで『あったかいね』って言ったことのあるヤツに僕を止める資格なし!!
ああ、想像したら怒りが沸いてきた。
テキトーに商店街壊しちゃおっかなぁぁぁ。
■グランブル >
その時、胴体にスタッカートが刻まれた。
ダメージ!? やる! だがまだ!!
振り返ると風紀委員が三人。
全員、銃で武装していた。
「ようやくご登場かぁ、モブ風紀委員ども!!」
「だが三人で僕ちゃんとロマンロボ28号を止めるなんて」
「ちゃんちゃらおかしくて臍でティータイムしちゃうぜ!!」
風紀委員に向けて多腕を向ける。
「何をされても負けたりしない!!」
「そう、額にあるEmeth(真理)の文字のEを削ってmeth(死)にしない限りはねぇ!!」
うわっ風紀委員共が露骨にロマンロボの額を狙い始めてきた!?
うっかり言った僕も悪いけど無言で狙うこたぁないだろ、無言で狙うこたぁよぉ!!
その時、一発の銃弾がロマンロボ28号の額のどっかに当たる。
らめぇ!! 緊急時機能停止スイッチその辺なのぉ!!
ぷしゅう。
気の抜ける音を立ててカメラアイの光が落ちるロマンロボ。
必死になって動力が落ちたコクピットから這い出して、ロマンロボの上に立つ。
「君たちが勝ったんじゃない……僕ちゃんがマシンにロマンを追求したから負けただけだ」
「弱点だよ、人もロボも弱点がないと可愛くな……待て撃つな撃つな無言で撃つなぁ!?」
そのまま死ぬ気でロマンロボから商店街の屋根に飛び乗って。
「これで勝ったと思うなよぉ!?」
パシュっとアンカーショットを射出して屋根から屋根に飛んで逃げ出した。
後でたっぷりマトロナ様に怒られちゃったぁ……がっかり。
ご案内:「商店街」からグランブルさんが去りました。