2022/10/29 のログ
ご案内:「商店街」にレオンさんが現れました。
レオン >  
肌を青く塗り、こめかみに大きなネジのようなオブジェクト。
ツギハギのようなペイント。
これが今の俺。
この世界のハロウィンというイベントにおけるコスプレの定番らしい。

「ハッピーハロウィーン」

キャンディと一緒にチラシを配る。
内容は……段階的集団下校のお知らせ。
及び風紀委員の巡回強化。
あとは、生活委員会のインフラ復帰に全力を尽くしておりますという通知。

それらが書いてあるものを渡して、啓蒙しているのだ。
決して危ないところに行ってはいけないよ、と。

異形の腕が剥き出しだけど誰も気にしない。これがハロウィンなのか。

レオン >  
表向き、平和に見える常世も。
破壊者の魔の手に揺らいでいる。
俺も例の喋る人食い花に殺されかけた。

薄氷の上……でも、平和であることに違いはない。

それを守りたいと思うことは、間違ってはいないはずだ。
俺はそう信じる。

「ハッピーハロウィーン、トリックオアトリートもいいけど」
「夜歩きは程々にしないと危ないからなー」

生徒たちに声をかけて笑顔で人間のほうの手を振る。
ハロウィンパレードの開催も危うい。
そして……違反部活の昨日の騒ぎも耳に入っている。

生徒たちには、暗部になんて触れて欲しくはない。

レオン >  
「ほらほら、もうすぐ日が落ちるぞー」
「破壊者が出てくる前に帰った帰った」
「キャンディ? ああ、そうだな……ハッピーハロウィン」

笑顔で飴を渡しながら考える。
本当にあの破壊者が出てきたら。
恐らく家にいても無駄だ。

でも、他の犯罪者だって暗躍している今。
無駄に外に出ていることもない。

先日巨大ロボに乗って商店街で暴れた不逞の輩が残した痕跡を見た。

レオン >  
ふぅ、と溜息をつく。
ああいうのを直すのも生活委員会の直し屋たちの労力が支払われている。
そういえば………角鹿建悟くんは今も一人で頑張っているのだろうか。

護衛を申し出ることができればいいのだけれど。
それは残念ながら教師や生活委員会の仕事ではない。

歯がゆい思いを抱えながらキャンディを配っていると。

「あ」

キャンディがなくなってしまった。
補充……どこでできたっけ…部室棟だったかな…

レオン >  
やばいんじゃないのか?
今、トリックオアトリートと言われたら。
イタズラを選ばざるを得ないんじゃないか?

……やばい。
常世学園の生徒たちのイタズラは半端ない!!

身の危険を感じて足早に去っていった。
チラシは配り終えたし、まぁよし!

ご案内:「商店街」からレオンさんが去りました。