2022/11/05 のログ
ご案内:「商店街」に神樹椎苗さんが現れました。
神樹椎苗 >  
 
「――だから、限定解放《リミットリリース》じゃ足りねーんですよ」

 商店街をマイバック持参で歩きながら、困ったように声を荒げる、華ロリの少女。
 つい先日、公安委員から無茶な指令を受けたばかりの椎苗である。
 食材や日用品の買い物中だが、通信してる相手は椎苗の管理者である408研究室の主任だ。

「――ええ、そうです。
 完全解放《オーバークロック》が必要です。
 根本的にしいでは、戦闘能力が足りませんから」

 そう要求すると主任の顔が歪む。
 当然だろう、本来の運用とは異なった運用を求められているのだ。

「――わかっています。
 『神樹椎苗』に不可逆的な変性が起きれば、しいのこの自我は失われます。
 限界時間はよく理解していますから、猶予は持たせるつもりですよ」

 そう話しても、主任は難しい顔のままだ。
 ――こういう人だからこそ、椎苗は今の境遇に納得していられる。
 そして――こういう人たちの為になるからこそ、道具に徹する事が出来るのだ。
 

神樹椎苗 >  
 
「――まあ、決まってしまった以上は諦めてください。
 いつも通りの、しいの我儘ですから」

 そう言うと、主任は大きくため息をついて、研究室に顔を出すようにと渋い顔をした。
 きっと叱られるのだろう。
 その上で、最適なコンディションで活動できるよう調整をしてくれるはずだ。
 もちろん、戦闘を考慮した形で。

「――はい、なら明日は研究室でしいの手料理を振舞ってやりますよ。
 ふふ、ええ、楽しみにしててください」

 ほんの少し呆れの混じった顔で笑う主任に、椎苗も精一杯笑いかけ、通信は切れた。

「――さて。
 今日の夕飯はどうしましょうね。
 日用品も減ってきましたし」

 仕事の話が終われば、後はのんびりお買い物だ。
 商店街ではやたらと目立つ衣装だが、普段からこんななので、すっかり馴染みになりつつある。
 のんびりと、時折声を掛けられながら、のんびりと商店街を歩いていく。
 

ご案内:「商店街」に修世 光奈さんが現れました。
修世 光奈 > 「あれ?しいちゃん?」

いつもは学生街で買い物をするのだけれど、たまにはこっちまで足を伸ばしてみよう
そんな思いから商店街へ出向いてあれやこれやとお店を見て回っているとやけに派手な恰好をした知り合いを見つけた

とりあえずは挨拶!

「やっほー。しいちゃんも買い物?今日は派手だねー」

少し寒くなってきたから、私は薄手の白セーターに黒スカート、そしてタイツ
髪もすっかり伸ばしたので暖かい格好だ
そして片手には買い物袋。既に食材とか洗剤などを買ってきたところである

近づいて、笑顔を浮かべつつ話しかけてみよう

神樹椎苗 >  
 
「――ん、探偵もどきじゃねーですか。
 ハロウィン以来ですね。
 あの時の写真、恋人には見せてやったんですか?」

 派手かと言われれば、間違いなく派手なので、いかにも当然そうにフフン、と鼻を鳴らす。

「あのネコや犬は中々悪くなかったですよ。
 まあ、露出が多過ぎたのはちょっと、しいの失策でしたが」

 話しかけられれば、ハロウィンに遊んだ際の事をひょいっと口にだす。
 目の前の少女が、この椎苗の手によって酷くキワドイ仮装をさせられたのは記憶に新しいだろう。
 

修世 光奈 > 「あはは、最近はあんまりやってないけどね。
あ、そういえばまだ見せてなかった!」

派手な服装も似合ってる似合ってると笑いつつ
彼もなんだかんだ忙しそうなので、落ち着いた時に例の写真は見せようと思う
自分にとっては、クローズなスペースであればあれくらいの露出は…ちょっと恥ずかしいけれど大丈夫

流石に知らない人に撮影されたりするとかなり恥ずかしくてヤだが
今度しっかり彼にも見せて、反応を見ようと思う

「しいねこちゃん可愛かったなー
ちょっとツンとしてるところ猫っぽいし」

くすくす笑って思い出してから

「お買い物なら付き合うよー。この辺も入れ替わり結構あるし」

お買い物中ならついて行こうと提案だ
少しでも相手のことを知れるかもしれないし

神樹椎苗 >  
 
「こういうのは鮮度ですから。
 折角なら早く見せた方がいいですよ。
 ――ふむ、もっと攻めたもの着せた方が良かったですかね」

 思ったよりも余裕がある少女に、やはり露出以外で羞恥を煽るような仮装を用意すべきだったかもしれない。

「とーぜんです。
 しいは何を着ても似合いますからね。
 お土産に渡したパンプキンパイですが、口に合いましたか?
 出来栄えは悪くねーと思いますが、パイは普段焼かねーので」

 思い出し笑いしている所に、わき腹をつついた。

「ふむ、なら今晩の献立の提案でも貰いましょうかねえ」

 買い物とはいえ、計画して出て来てはいないのだ。
 普段の日用品も、ほとんどが怪我のための医療品になるわけで。

「――そういえば、探偵もどき。
 しいの怪我を見ても、引かないでくれたのには、礼を言っときます。
 その――嬉しかったです」

 着せ替えしあう中で、椎苗の傷だらけの身体を見せている。
 とてもじゃないが綺麗とは言えない身体を見せて、受け入れてくれた事には非常に感謝していた。