2022/11/06 のログ
修世 光奈 > 「えぇ、あれ以上はちょっと…。裸に近くならない?
あー…そうだね、すぐにクリスマスだし早めに見せるよー」

彼に見せる、という話なら大抵の衣装は忌避感はあんまりない
そして、年末が近づいてくるとイベントが多くなってくる
賞味期限?が切れる前に、彼に見せるとしよう

「ふひゃっ!もう、何するのさ
うんー♪美味しかった!ふっくらさくさくだったし、温めなおしても美味しいパイだったよ~」

このこの、とお返しにしいちゃんの頭をうりうりしようとしてから

「献立かー。悩みどころだよね!
私は今日お鍋なんだー。
最近忙しそうだし、栄養取ってもらわないとーって感じで」

提げた袋には野菜がいくつかとお肉
どっちかというとお肉多めだ
味付けは優しいお出汁で疲れた胃にも食べやすいように

「んえ?……あ、あー…
別に傷ついてたってしいちゃんはしいちゃんでしょー?
遊んでくれる方が楽しいし、全然気にしないで!」

実を言うと、以前のトラウマが蘇ったりはしたのだけれど
胸に感じたのは悲しさと少しの怒りだった

可愛らしく小さなしいちゃんにこんな傷を付けた原因に対するそれら
自分では、何もできないけれどそういったものを感じていた。

「あ、献立の話だけど…寒いからやっぱりあったかいのがいいんじゃないかなー」

にっこり笑って話を戻し、いこいこ、と歩き出そうと

神樹椎苗 >  
 
「いえ、別に煽情的な衣装と言うのは、露出が全てじゃねーです。
 お前が羞恥に悶えるような衣装を、必ず用意してやりますよ」

 と、なぜか熱意に震えていた。
 うりうりと頭を撫でられて、椎苗も一緒に笑って。

「お鍋ですか、いいですね。
 折角ですし、すっぽんで出汁を取りましょう。
 ギンッギンになりますよ」

 なにを考えてるのやらこの小娘系性欲モンスター。
 実際、それをやってヒイヒイ言わせた経験があるので妙に実感の籠った言い方になる。

「――まったく、お前も。
 ほんとにいいやつで、困っちまいますよ」

 ――こんな道具に、その半生を想像して怒ってくれる。
 思う事はあっても、それ以上に一緒にいるのが楽しいと言ってくれるだけで、とても嬉しいものだった。

「ふむ、でしたらすき焼きでもやりましょうかね。
 一人でやっても面白くねーですし、知人の部屋にでも殴り込みますか」

 歩き出そうとする少女の手に、自然と右手を伸ばして繋ぐ。
 それだけで、なんだか胸が温かくなるようだった。
 

修世 光奈 > 「う……しいちゃんなら用意しそうな気がする…」

侮れないこの友人
大抵のことは大丈夫だと思っているのだけれどそれを超えてくる予想が容易に立つ
ウカツな事を言っちゃったかもしれない

「そ、それは私が死んじゃうかも…。
んん…おー、いいねすき焼き~、そんな持ち込みなら歓迎だね、きっとー」

元々死んじゃいそうになってるのに今度こそ臨死しかねない
思わず遠い目になってからすき焼きに思いを馳せ、精肉店にとことこ近寄っていく
手をゆるーく揺らしながら歩いて行けばずらりと並んだ肉肉肉…

『思い出した』ばかりだからかちょっと刺激が強いが気を取り直して

「牛肉は確定としてー…どれにする?しいちゃん。
その知り合いさんがどれだけ食べるかにもよるけど…」

知人、というのが誰なのか
自分が知っているのかもわからないけれど
その人の胃袋の大きさで量を変える必要があるだろう
すき焼きというごちそうを拒否は…多分しないはずだから

神樹椎苗 >  
 
「おや――それは予想していたより随分とお盛んですね。
 これはお前のお腹が大きくなるのも、遠くなさそうです」

 性的に仲が良いのは良い事だ。
 最も命に近い行いなのだから、仲睦まじいに越した事はない。
 まあとはいえ。
 うっかりヤりすぎて救急沙汰になられても困る。

「しかたねえですね、すっぽんはまた今度刺し入れてやるとしますか。
 ――んー、量というとしいはほとんど食わないですしねえ。
 1.5人分もあればよさそうですが――ふむ、このあたりがよさそうですね」

 値札をまったく見ずに、超上質なお肉をひょいひょいと気軽に手に取った。
 

修世 光奈 > 「ああう…そういうこと言う?
まあ、そりゃ考えてはいるけど…」

深堀りされるとそれはそれで恥ずかしい
今度ひっそり盛ってみようか…なんて危険な?好奇心が浮かんだのは内緒だ
いい加減はぐらかしているが、両親へもはっきり伝えないといけないだろうし…と思ったところで


「いやこのあたりが、って…その辺も相変わらずだなあ」

庶民感覚の私としてはとても手が出にくいランクのお肉を気軽に手に取っていく友人に戦慄しつつ
あのお肉で作られたすき焼きはさぞ美味しい事だろうと顔が綻ぶ

「あ、牛脂も貰っといて、っと。あっとはー、ネギ、豆腐、しらたきに卵に白菜~♪
野菜も大事だもんねー」

私も早く買わずにすき焼きにすればよかったかなあなんて思いつつ八百屋さんや卵の直売所へ

「…そういえば、さ。ごめんね。全然そのー、方法、見つけられなくって」

私しかアテがない…ということは無いのだろうけれど
彼女の目的の手伝いは、未だできずにいる
そもそもが自分には無茶だと投げだす選択肢もあるにはあるだろうけれど、それはできずに悩むばかりだ

神樹椎苗 >  
 
「む、どういうことですか?」

 良いものを迷わず選ぶ。
 そこになにかあったのかと首は傾げるが。
 本人的には、お金は有り余っているので、金銭感覚は基本的に息をしていないのだった。

「はいはい――ここはどれも新鮮なものを並べてくれるから助かります」

 と、買った商品を次々にマイバックに入れて。

「――ああ。
 いえ、その事なら気にしないでください。
 元々無茶な話ではありましたしね」

 死にたいという願いは、今も変わっていない。
 だからこそ、無理だと言われなければ撤回こそしないが。

「今は、お前が日々の生活を楽しんでくれていれば十分です。
 もし、それで物足りなくなれば――少し危ない調べごとを頼むのも悪くねーですし。
 まあ、そんなもんです。
 しいとしては、それを口実に親しくできる相手が出来たんですから。
 十分以上の成果と言えますね」

 ふふん、と鼻を鳴らして、きらきらと光る綺麗なこれまたお高い卵を手に取りながらにっこりと。
 

修世 光奈 > 「いいのいいの。しいちゃんはそれで」

くすっと笑いを漏らして、マイバックに放り込まれていく高級かつ新鮮な食材を見送る
例えばこれでしいちゃんが料理下手-とかなら全力で止めるのだけれど
パンプキンパイの例からわかるように美味しい料理を作るのでむしろ習いたいくらいだ

「…もー…
…流石に危ないところには入れないけど、色々調べるのは続けるよ
私こそ、しいちゃんみたいな友達ができて嬉しいし」

そんな友達の命を奪える手段を探す、なんて矛盾しているとはわかってる
本当ならはぐらかすか無理だと言って諦めてもらうのが順当なのだろう
けれど、それではだめだと。

友達の願いを探せないなら、私が持っている能力なんて無価値で
全力を尽くさないのは、私自身への否定

「じゃ、今後ともよろしくね、しいちゃん。
あ、そうだ。今度はクリスマス会とかー…お正月も一緒にやろーね」

なんて言って順当に買い物を済ませていって
途中、店員さんとも世間話なんてしてしまいつつ、適当なところでお別れを告げよう

神樹椎苗 >  
 
「ふふ、それでも調べる、っていう所はお前もなかなか頑固ですね」

 そういう相手だと感じていたから、自分が本当に探しているモノを探してくれるよう依頼したのだ。
 少なくとも、今もまだ、神樹椎苗は己が死ぬという事にこだわり続けている。

「ん、もちろんです。
 とはいえ、クリスマスにお正月ですか――クリスマスは夜には帰さないとですね。
 折角の性夜がもったいねーですし。
 まあ昼間のうちにちょっと遊ぶくらいならいいでしょう」

 などとまた、余計なお節介を考えつつ。
 そんなからかいを続けながら、楽しく買い物を終えてしまうのだろう。
 お別れはやっぱり、とても名残惜しくなるのだった。
 

修世 光奈 > 「なんたって、しいちゃんの友達だからねー」

なんてからかいながら

「ん?ずらせばいいよー。ノリだよノリ。
どうせなら何も気にせず遊びたいし」

時間に縛られていると、それがどこか引っかかることもある
クリスマスだと言えば、多少ずれていようがクリスマスなのだ

「楽しみ♪…じゃーねー!」

寂しいのは自分も同じだが、しっかり笑顔でわかれよう
また会った時に笑顔で挨拶するために。

ご案内:「商店街」から修世 光奈さんが去りました。
ご案内:「商店街」から神樹椎苗さんが去りました。