2022/11/09 のログ
ご案内:「商店街」に漆川 マユリさんが現れました。
漆川 マユリ >  空風のふく陽気の中、スーパーから買い物袋をぶら下げてマユリが退店する

「ん~、寒!」ファー付きコートを着ているとはいえ、寒いものは寒い。
「ハロウィンでいっぱいお菓子用意したと思ったらもう年末だもんなァ。今年は・・・」
「何してたっけ?」首を傾げる。学校に行って授業を受けて狩りをして、
今まで訪れた場所と大して変わらない生活を送っていた気しかしないが、違うこともあった

 この世界にやってきてから、順応にそう時間は掛からなかったが
同じような境遇を持つ人や、特別な人達、それらに皆順応していることの方が驚いた。
それと同時に、それを等しく受け入れているということも。
ある意味こういった特別な場所ゆえの事なのかも知れないが。

「ま、生活しやすさで言えばある種こういう所の方が暮らしやすいか。」
スーパーで買ったものも、自分が今まで見てきたものとほぼ同じ。
調理の仕方がわからなかったりしたらどうしようと思ったことも在ったが、
普通にカレーのルウとかも売ってたりするし。

「明日から連休だから、また山に行くのもアリだなあ。」
目まぐるしく思考を三転させる。
狩りもそうだが、山菜も目当てになりがちである
果実や木の実、野草も取れることは取れるからだ

「生活に苦が生まれないのはとてもありがたいよなあ本当に。」
「余ったらおすそ分けしてもいいし。ってか駄目だ寒い、なんかあったかい飲み物も買うか・・・」
独り言を続けても紛れないものはある。足早に自販機で飲み物を買いに行った

漆川 マユリ >  スーパーの隣にある休憩コーナーで、自販機からホットココアを取り出し
それを飲むたびに白い息がほう、と空に立ち上っては消えていく。
町は来る年の暮れに向けて慌しくなっていき、せわしなく人は往来を続ける
それをゆっくりと眺め、飲み終えた缶をゴミ箱に放った

 この時期の街の雰囲気は好きだ。なんといっても平和な空気がするから
此処にやってきたのは、何かまた意味があるはず
それがいつになるのかはわからないけれど、平和を享受するくらい罰は当たらないだろう
満足するまで温かい飲み物を(追加で)飲みながら、一日を過ごして行った

ご案内:「商店街」から漆川 マユリさんが去りました。