2022/12/04 のログ
ご案内:「商店街」にジョン・ドゥさんが現れました。
ジョン・ドゥ >  
 百貨店に行ってみて、そう言えば学生街の商店街にはまだ行っていないなと思い出したりしたわけだが。実際に来てみると、思いのほか賑わっていて、驚いたっていうのが正直な感想だ。

「こういうのって、大型モールが出来ると寂れるもんだと思ってた」

 眺めている限り、寂れている様子なんてない。むしろ、放課後の時間帯で、あっちもこっちも賑やかだ。右では女子たちが姦しく、左では男子どもがやかましい。

「へえ、いいね」

 商店街の中を眺めて歩いてみれば、想像と違った風景でなかなか面白いもんだ。これで、ちょっとゴキゲンな出来事でもあれば、文句無しなんだけどな。
 

ジョン・ドゥ >  
 腕章付きのご同僚、ご先輩方もちょいちょい目に入る。まあ、それだけ生活の中心になってるって事か。

「……先にこっちを案内してやればよかったな」

 膝の上に抱えて頭を撫で回したくなる、今頃鳥の巣で幸せに寝起きしてるだろう同級生の顔を思い浮かべていたら、どうやら怪しい笑いを浮かべていたらしい。急に冷たい視線が飛んできた。いやあ、腕章つけておいてよかったね。