2020/07/04 のログ
■天月九郎 > 「うん、それは良く判ってる…って気軽に言っちゃダメだな……凄く大事なのは、たぶん判ってると思う。
あ……そういうのはイケメンのお仕事に任せます……」
たまに見かけるようないかにも!というかっこいい人はそういうのも気にしてるんだろうなあと思うが。
自分がそんな手間かけて磨き上げても似合わないだろうと苦笑を浮かべて。
「俺で出来る料理は焼肉くらいだな……カット済みのやつ
夏と言えば川遊びだったからなあ……あ、魚も焼けるな、串に刺してだけど。
まあ、確かに白いよな……綺麗だと思う。
からかったな!?くそ、そわっとした俺がアホみたいじゃないかアホでした!」
どことなく残念そうに自分の事を言うのをそんな事無いと首を横に振り。
意地悪だと言われれば目を見開き信じられない物を見るような目で見る。
弄ばれた!と拳を握り締め自分の浮かれ具合を思い返しほんのり耳の先が赤くなる。
だいぶ打ち解けれた感があるけど大事なものを失ってしまった気がする!
「あー……なんか変な遺跡に迷い込んじゃってさ。その時にここにズドン!って
魂に食い込んでもう離れないらしいし、俺のって言うと違うけど自分のじゃないってわけでもなくなってるんだよなあ」
まあ手放す気はないけれどとさっと話題を流して。
「じゃあレストランフロアから行こうか。
うん、それじゃあ今日はよろしく、セレネ」
今日一番の笑顔を向け、立ち上がり自分より上に頭が行くのを見てスンっとフラットな表情になる。
身長……もうちょい欲しいな……。
顔で笑って心で泣いて、でも女の子と一緒に遊ぶとかちょっと足取りがうきうきとしてしまう少年であった。
ご案内:「扶桑百貨店 展望台(20F)」から天月九郎さんが去りました。
■セレネ > 「ん、それなら良いのです。人の努力は笑ってはいけないのですから。
イケメンかそうでないかは個々の価値観によるものですし、貴方もきっと誰かにとってカッコいい人になれると思いますよ。」
だからそんなに卑下しないで、自信を持って欲しい。
なんて思ってしまった。
「焼肉…も焼き加減って大事ですよね。
元気っ子だったのですねぇ…ちょっと、羨ましいです。
――きっ、綺麗だなんて…!!そ、そんな事軽々しく言うものではないですよ…!?」
からかったらカウンターが飛んできました。
でも相手が悔しがっているのを見ているとほんの少し、楽しい気分になる。うん、恐らく年下だろう男の子を弄って遊んでいるのは実にいけない事だ。心の中で謝罪。
「体に変化はないのです?…見た限りは大丈夫そうですけど。」
まぁそれで相手が困っていないなら良いのだけど。
「分かりました。エスコートお願いしますね、天月さん?」
またもやからかう言葉を投げながら、相手の隣で歩いて行こう。
今日は少し賑やかな一日となりそうだ。
ご案内:「扶桑百貨店 展望台(20F)」からセレネさんが去りました。
ご案内:「扶桑百貨店 元祖本格握り寿司専門店「常世鮨」(回転寿司エリアあり)」に織機 雪兎さんが現れました。
■織機 雪兎 >
「はむっ、もっもっ、はむふっ、んぐんぐ。ぁぐぅっ、んもんもんも……」
扶桑百貨店十階レストラン街「常世寿司」回転寿司エリア。
そこのカウンターに座って流れてくる寿司を次々に頬張る風紀委員。
いや、ここにいるのは今は風紀委員ではなくただの女子生徒だ。
たまには贅沢して寿司でも、と思って回転寿司に、と言うはずだった。
しかし、自身の隣、上流に座った客が、自身が食べようと思ったネタを片っ端から取っていくのだ。
勿論悪気がないのはわかっている。
だがしかしサーモンヒラメマグロイカサーモンタコエビサーモンサーモンネギトロエンガワサーモンヅケと立て続けに取られてはこちらも黙っちゃいられない。
上流の客が手を伸ばしたサーモンを、こちらが身を乗り出して奪う。
視線が合う。
バチリ、と火花が散った気がした。
あとはもう、戦争である。
■織機 雪兎 >
「んぐあぐ、ぐぁふっ、もぐもぐもぐ。あぐ、んぐ、もっもっ」
流れてくる寿司を手当たり次第に取っては口に押し込む。
ここの二人より下流では寿司は完全に干上がり、ここで完全にせき止められている。
何をそんなに向きになって食べているのかは自分でもわからないが、何となく負けられない感じがした。
それはきっと隣の客も同じなのだろう。
ひたすら食べ、ひたすら取って、更に食べる。
いつの間にか背後には一向に流れてこない寿司を不思議に思い上流の様子を見に来た客が見物人となり果てている。
厨房では職人たちが必死に寿司を握り、川へと放流していて。
それらが全て、ここの二人の胃袋に流れ込んでいる。
「がっふ、もぐ、んぐぅ!?」
喉に詰まる。
湯呑の中にお茶はない。
織機雪兎は寿司を食う時にお茶を用意しない派であった。
絶体絶命。
■織機 雪兎 > そこに横合いから滑り込む水の入った湯呑。
「!?」
思わずそちらを見れば、対戦相手の真剣な顔。
こんな決着は許さない。
そう言いたげな彼の顔を見て、何か通じ合うものがあった気がした。
「んぐ、んぐ、んぐ……ぷはぁ!」
水で喉に詰まった寿司を流し込み、再び川の寿司をせき止めに掛かる。
背後では大歓声。
しかし自身には聞こえない。
きっとそれは彼にも同じ。
お互いがお互いだけを認識しながら、ひたすらに寿司を吸い込む。
■織機 雪兎 >
その後も寿司バトルは続く。
果たして店の在庫がなくなるのが先か、自分たちが根を上げるのが先か。
「あ、もうこれ無理だわ」
自分が根を上げるのが先だった。
驚いたような顔をしてこちらを見てくる隣の男子学生。
いやだってもう無理だよ、相当食べたよ。
十五皿ぐらい食べたよ。
「すみませーんお会計お願いしまーす」
焦って引き留めるような目を向けてくる彼を無視し、お会計。
後ろのギャラリーも興味を失ったように解散。
はー、食べた食べた。
ご案内:「扶桑百貨店 元祖本格握り寿司専門店「常世鮨」(回転寿司エリアあり)」から織機 雪兎さんが去りました。
ご案内:「扶桑百貨店 異能・魔道具エリア(7・8F)」に羽月 柊さんが現れました。