2020/07/08 のログ
ご案内:「スポーツジム「Burn」(1F)」に朝宮 小春さんが現れました。
ご案内:「スポーツジム「Burn」(1F)」に山本 英治さんが現れました。
朝宮 小春 > あれからストレッチはちゃんとしている。
睡眠不足も解消した。腰の怪我も多分治った。
万難を排して、今こそレッツスポーツ。

やる気だけは満点の教師は、今日もスポーツジムにやってきて。

朝宮 小春 > 「っはー……っ! はーーーっ………!」

見事に死亡確認。
ランニングマシンの「ジョギングコース(20分)」だけで体中のすべての細胞から酸素が無くなって、転げ落ちるように地面に転がって大の字になる。

前回これでひたすら手ひどい目に遭ったのだが、それはもう忘れている。
まあ、そうそう生徒には合わないでしょう。

山本 英治 >  
アフロを揺らしてスポーツジムに現れる。
筋力はとにかく、スタミナは伸ばしたいところ。
まずは濡れたマスクをつけてランニングマシンだ。

到着。そして床に転がって大の字になっているのは。

「いや小春先生じゃないですか」

いや小春先生じゃないですか。じゃないんだよ。
レディーが倒れてらしたら、するべきことは一つ。

「大丈夫ですか……?」

手を差し出した。これは見事に死んでれら。

朝宮 小春 > 「……ぁうっ!?」

完全に油断しきっていたところで名前を呼び掛けられる。
心臓が止まりそうになるほどびっくりするランキング上位に入る行動に、びくっと跳ねあがるように上半身を起こして。

「だ、大丈夫、大丈夫大丈夫。 あ、あはは、ちょっとやり過ぎちゃったかしら。」

汗を慌てて拭いながら顔を挙げれば、ふさふさの黒い髪。
最初……初見こそ驚いて三度見したものの、特に問題のある生徒、というわけでもないのだから、そのうち慣れる。

「山本君も運動? ……運動できそうだものねぇ……。」

ちょっとうらやましそうに眼を細めながら、その手をきゅ、っと握って立ち上がる。
やりすぎ、と言いながらも、ランニングマシーンはジョギングコース(20分)設定のままだ。

山本 英治 >  
「す、すいません……驚かせて…」

口の端を持ち上げて(個人的には精一杯爽やかに)笑いながら。
彼女の手を引いて立ち上がらせる。

「はい、スタミナ面の補強のために……心肺機能の向上、ですかね」

運動できそう、と言われれば力こぶを作って。

「フィジカルだけが取り柄です」

そしてランニングマシンを見ると。
比較的低負荷なコースの20分。
体力をつけたいのだなぁ。そう思った。

「おお、小春先生……美しい女性がより美しくあろうとする姿、美しいです…」
「良ければ俺もトレーニング、ご一緒させてください!」

白い歯を見せて笑った。アフロは揺れた。

朝宮 小春 > 「なるほどね、どんなスポーツでもスタミナは大切だもの。
 ……フィジカルかー。生まれてこの方そこだけは褒められたことが一度も無いのよね………」

うーん、と渋い顔をする教師。
だからといってうらやましい、とは言わないけれども。
例えば同じ性別で同じ背格好なら嫉妬や羨望はあれど、性別も見た目も反対ではあるし。

「…美しいとか、お世辞を言っても何にも出ませんよ。」

こら、と注意しながらも頬をすこしだけ恥ずかしそうに朱に染めて、もう、と少しばかり不満げ。
でも、トレーニングと言われれば。

「なるほど、……でも、そっちのトレーニングに付き合ったら、一瞬で骨とか壊れない? 大丈夫?
 何かオススメ……というか、私でもできそうなもの、あるかしら?
 なんだかんだで、来るには来るんだけどすぐへばっちゃって、運動の種類をあまり知らないっていうか………。」

山本 英治 >  
「そうなんです…自分、風紀委員なので体力勝負な警邏もするので」
「ハハハ、多少の弱点がある方が人間、親しみやすいですよ」

お世辞と取られれば両手を前に突き出してNo!!のポーズ。

「お世辞ではなぁい……小春先生、あなたは綺麗だ…」

チッチッと人差し指を振って。
キマったな。チラ、と相手の反応を見る。
相手の下の名前を呼んで親しさアピールも欠かせないぜ。

「大丈夫ですよ、まずは低負荷から体をしっかり鍛えていきましょう」
「まずはランニングマシンかエアロバイクで体を温めるのですが」
「小春先生はもうそれは済んでいるものとして…」

「レッグプレス、やってみますか」

「大臀筋が鍛えられ、綺麗なお尻になります」
「また、日常でも使う筋肉なのでとても重要…」
「ここが鍛えられていると股関節への負荷を減らせます」

ササッとレッグプレスマシンに誘導して。

「それじゃ初心者コース、大臀筋で45kgを上げてみましょう!」

朝宮 小春 > 直球の言葉にあらあらあら、と言葉では軽く流しながらも頬をぼふん、っと赤くする。

「はいはい、ありがとう、って言っておきますけど。」

相手の誉め言葉に対して、全くもう、と言いたそうな口調で返しながらも、頬は真っ赤で唇の端はもぞもぞする。ちょっと緩み気味。
褒められて伸びるタイプ? 褒められると緩くなるタイプです。


「……レッグプレス。
 ああ、足でぐっと……こうするアレね。」

身振り手振りを交えながら機械の確認をしつつ、よいしょ、っと座り込んで。

「せいや、っ!………」

お尻から太ももに全力に力を入れながら、ぐぐぐぐ、っと重量が持ち上がっていく。
太ももとお尻がぷるぷるする。
ふん!っと息を止めて押し返す全力モード。

山本 英治 >  
「いいですよ、10回行きましょう10回」
「セーフティがあるので怪我をすることはないかと思いますが」
「お尻を浮かせると負荷が腰にかかって危険です」
「そして取手をしっかり握って体を安定させる、あとは太ももの裏…」
「ハムストリングというんですが、そこを意識してやってみてください」

「足、腰、ふくらはぎ。まさに人体の三宝……」
「健康寿命を長く保つためにも、ここは鍛えておきたいですね」

トレーニングを終えて。
相手に買ってきたスポーツドリンクを渡して。

「ヴィクトリー! どうでした?」
「最初は負荷が強く感じるかも知れませんが…」
「5kg刻みで上げているうちに60kgくらいまではすぐですよ、ハッハッハッ」

「あと大事なのはプロテインです。飲むと肝臓が悪くなる、ムッキムキになるという風評被害もありますが」
「肝臓は多少のタンパク質で動じませんし、ムッキムキになれるのは才能です」
「必ず、トレーニング後30分以内にプロテインを飲むようにしてくださいね」

休憩にしましょう、と言って自分も説明しながら上げていたダンベルを下ろす。

「健康に生きるために、健康な運動を! いやはや、小春先生はわかっていられます」

朝宮 小春 > 「………腰。」

思わずスンッ、と力を抜く。 無理はしない。 無理はしない。 無理はしない。
念仏のように唱えながら、言われた通りに力を込めて。

「太ももの裏を、ぐ、っと…………。
 足、腰、に、ふくらは、ぎっ………!!」

せっせとトレーニングを終えればスポーツドリンクを口にする。
ふむふむ、と頷いて話を聞きながら、それでも45㎏程度の重みで足がぷるぷるしている。
運動不足が全身に転移して手遅れ、と言われそうなレベル。

「……ふふふ、まあ、分かっているというか。
 ついこの前に運動して腰を痛めてね。 このままだと何かするたびに身体を痛めちゃうもの。

 なんとかしないと、って思っているのだけれどもね………
 プロテイン……プロテイン……あったかしら。」

うーん、っと渋い顔。

山本 英治 >  
「おお、なんと痛ましい……」
「あなたのような綺麗な女性が体のどこかを痛めるなど人類の損失」

顔に手を当てて大仰に嘆く。

「今の負荷がピッタリのようなので、次に来る時は2セット頑張って見てください」
「レッグプレスは10回1セットを4セット行うのですが」
「頑張りすぎて続かないのが一番良くない…」

プロテインシェイカーと瓶の牛乳を差し出した。
笑顔で白い歯を見せ、親指を立てた。

「俺のプロテイン、どうですか! 比較的美味しいホエイプロテインという奇跡の一品ですよ!」

胸元に手を当てて気取った表情を見せる。アフロは揺れた。

「小春先生が努力している姿……ビューティフル!」
「それに対するお礼ですよ。あ、男の使ったプロテインがキモくて無理なら返してくれていいですけど」

朝宮 小春 > 「……山本君は、よく大げさだとか言われない?」

大仰な嘆き方に、思わずぷ、っと噴き出してしまって。
もー、冗談ばっかり、と背中をぺちん、と叩く。痛みすらない叩かれ方。

「……なるほどね、今のを2セット。
 そうね、4セットもしたら立てなくなっちゃうと思うから………。

 じゃあ、それも試してみたいのだけれど。
 先生が生徒から何かをもらうわけにはいかないわ?

 それに、先生が努力している姿を見せないで、生徒に努力しろ、なんて言えないでしょう。
 だから、普通、普通。 普通ってことにしておいて?
 キモいとか言わないわよ、私を言うような先生だと思ってるのかしら。」

なんて、汗をまだ拭きながら、緩く笑う。
最後の言葉はちょっと意地悪に笑いながら、ひどーい、なんて手刀の形にして脇腹をどすどすと突き刺してみましょう。えいえい。
腹筋を固めたら突き指します。

山本 英治 >  
「言われますね。悪友にもそういうところ突っつかれます」

へへへ、と笑って背中をぺちんと叩かれる。
やべ、楽しい。今日ジムに来て良かった。

「はい、2セット。腰回りの筋肉を鍛えれば、腰痛は軽減されます」
「あとはフィットネスな感じの軽い体操も取り入れたら、関節の痛みは軽くなりますよ」
「二の腕を細くするチェストプレスなんかも最初はおすすめですねぇ」

力こぶを再度作る。この辺が鍛えられます、と指差し確認。

「そうですか……それじゃジムでプロテインは買えます。会員価格で50食分4000円前後です」

プロテインシェイカーにプロテインと牛乳を入れてシェイクする。
律儀な人だ。ますます好感が持てる。

「普通ー! なんと素晴らしき言葉か…努力を普通と言えるその気高き魂、魅力的だ…」
「って、脇腹やめてくださいよー」

ちょこちょこ手刀から逃げながら笑う。
そしてプロテインを飲んで。アフロをヘアゴムで束ねた。
激しい運動で髪が傷まないようにする配慮だが。まぁ見た目はブロッコリーだ。

朝宮 小春 > 「腰回りの筋肉に、軽い体操…………チェストプレス………。」

ふむふむ、なるほど。
アレ全然動かなかった気がするけど、もっと初心者向けにしてもらわないとダメなのね、うん。

「プロテイン。 ……運動後30分以内だったかしら。
 30分以内にそれを飲んで……。」

真面目にメモを取りながら話を聞く。
この場所では間違いなくこちらの方が素人だ。
素人どころか、もはや足手まといに近い。
故に素直に相手の言葉は聞き入れながら。

「……あら、先生がそう言うってことは、生徒にも努力を普通と言えるように求めていく、ってことなのだけれど?」

なんて、ちょびっとばかり意地悪に笑うのだ。

「ええっと、ここから山本君の全力トレーニング、かしら?」

山本 英治 >  
「チェストプレスは体重の3分の1から始めないと動いてくれませんよ」
「基本的に反動をつけては危険なので…低負荷だいじ…」

メモをとる姿、なんと愛らしい。
確か小春先生は25歳前後だったはず。
それなのに素直な受け答えは年下にも感じる。

「これは一本取られましたな……」
「勉強も運動も、努力を重ねていく所存であります」

わざとらしく、昔の刑事ドラマの警官がするような敬礼。
頷いて、霧吹きで濡らしたマスクを用意する。

「はい、これを装着して走ります」
「体に入る酸素を少なくして疑似高山トレーニング、という形ですね」

先に走っていた小春先生と後から入ってきた自分。
努力するべきは自分のほうだ。

「では今日はトレーニングに集中しますね」
「Où vas-tu? Je t'aime. Qu'est-ce qu'on va faire demain?」
「小春先生……どこへ行こうとも、この山本英治…」

「あなたの愛の生徒です」
「それではまたお会いしましょう!」

大げさに手を振ってから。
死ぬような速さのランニングマシンで走り出した。

ご案内:「スポーツジム「Burn」(1F)」から山本 英治さんが去りました。
ご案内:「スポーツジム「Burn」(1F)」から朝宮 小春さんが去りました。