2020/07/17 のログ
ご案内:「扶桑百貨店 地下食品市場(B1・2)」に水無月 斬鬼丸さんが現れました。
ご案内:「扶桑百貨店 地下食品市場(B1・2)」にナインさんが現れました。
水無月 斬鬼丸 > 百貨店、地下。
さまざまな食料品のならぶなか、高級食材やらご当地名物なんかもあったり。
そこらのスーパーとかとは違った趣の食品市場。
なんかとおくの物産展とかもたまにあったりして。
そこに少年の姿はあった。3人の少女を連れて…

「えーと…こっちが高級菓子店…あっちが酒類…」

少年もこの新しい建物には詳しくない。
貼り付けてあったマップを前に唸っていた。
とりあえず、この三人が迷子にならないように気をつけなければ。

ナイン > 百貨店の地下。
以前には洋服を買いに上の階には一度行ったが地下は初めて。
やってくれば所彼処から香るいい匂いに3人の尻尾は揺れ、今はまだ何とか駆け出すのを抑え一緒に来た少年の後ろに並んでいる。

「お菓子屋さんはどこですか?」
「私、おかきが欲しいです」
「バナナ屋さんはありますか?」

マップを前に唸る少年の後ろで行きたい店を何処此処と自己主張をしてはマップを後ろから覗き込み。
油断すれば一斉に散らばってしまいそうな気配、それをはっきりと少年に感じさせるほどに舞い上がっている。

水無月 斬鬼丸 > なんでこんな事になったのか…。
まぁ、なんてことはない。偶然だ。
子供の世話なんてしたことないし、彼女らは子供と言うには目立ちすぎる。
いろいろと。
後ろでわちゃわちゃやってるぶんには可愛らしいものだが
はぐれて泣き出しでもしたら悪目立ちも良いところだ。

「順に歩いていくんで…お菓子屋さんとおかき売ってるところはならんでるし
先に行っていいっすか?
バナナはまぁ…一般商品売ってるエリアなんで…」

言ってしまえばそこで全部済ませられるがせっかくだし
自分のちょっとうろついてみたくはあった。
デパ地下うろうろするなんて、なんか有閑マダムみたいなことやったことないし。

ナイン > 人の集まる場所は少しは不安があるが少年がいるのでそんな姿は見せず。
それよりも物珍しさに瞳を輝かせる姿は本当に子ども、ただ身体は普通にそうではないが。
そんなそっくり3人がわちゃわちゃすれば既に目立っていて。

「はい、それでかまいません」
「うん、それで大丈夫です」
「いいよ、それじゃいこう」

それぞれにそれで良いと同意をして口々に言えば頷き。
マップでは少年の言うとおりに行けばたどり着けると理解して耳が喜びを表すように動き。
初めての沢山の食べ物を扱う店が並ぶ場所を歩くという好奇心を隠せず、早く行こうと少年に抱き着いたり身を寄せてとせかして。

水無月 斬鬼丸 > なんかすでに視線がぷすぷす刺さってる。
乾いた笑いをもらしつつ
それらに関してはまぁ…無視しよう。
口々に答える少女たち…そっくりだが、少し個性が見られるような気がする。
路地であったときは余裕がなかったが、こういうところで見るとなんとなくわかるような。

「んじゃ、いきますんで…ついてきて…うわぁっ!?
あ、あばれないで!!」

彼女らの返事にうなずけば、先導して歩き出す。
猫耳と尻尾が押さえられない好奇心を表しているのがわかる。
なんとか彼女らを抑えるのが役目なのだろう…が…すでにその自信はない。
くっつく彼女ら。男女四人の団子は地下では目立つことこの上ない。

ナイン > 元々が大型と言える目立つ存在だったので人の目は全く気にせず。
今はかつてとは違い少女の姿で別な意味で目立つという自覚はなく。
周囲の視線も何かあるのかと周りを見ては、何も見つけられないだけ。

「暴れていません。ノイン、ノーヴェ、大人しく」
「でも早く行きたいです」
「早く早く、美味しいの食べたいです」

先導する少年に先ずはノインが右腕、そしてノーヴェが左腕に抱き着き急かし。
それをナインが制するが意味はなくわちゃわちゃ。
そしてナインだけ引っ付いていない事に少し、何故かむっとして後ろから少年に引っ付き。
団子状態になり、あっちに何がある、こっち美味しそうなどと口々に言いはするが少年の先導には素直について歩いて。

水無月 斬鬼丸 > 左右のから手をひかれる。
美味しいものが食べたいと急かす少女たちはかわいらしいのだが…
後も密着されてると逆に歩きづらい。
むしろ未だに冷静さを保っているあたり褒めてもらいたいところだ。
そして、左右もあれだが
むしろ背中にくっついたナインが一番よろしくない。前方以外全部柔らかいとかどうなってんだ…

お菓子売り場に行く前の…ギフトに使われる食品が置かれているスペース。
お新香やハムと言ったものの試食が展開されている。
これは…自分もちょっと食べたい。

「えーと…これ、試食って言って一つだけただで食っていいんで…」

彼女らに説明がてら、爪楊枝が刺さったハムをひとつてにとって。

ナイン > 早く行こう行こうと引っ張るノインとノーヴェ。
そして背中に引っ付くようにして押し気味のナイン。
ファミリアの身体になってからは新しい事を貪欲に覚え、そして特に興味を持ったのは食事。
その一番の興味に囲まれる地下食品市場はまさに楽園。
元々気にしない人目を更に気にせずに少年にじゃれつき歩き。

今のスペースを過ぎれば目的のお菓子売り場なので足取りも早くなる。
しかし少年の足が止まると外って止まり、何があるのかと周囲をきょろきょろと。

「試食?一つだけいいの??」

小さく切られたハムやお新香を目にし、少年の言葉に不思議そうにて。
真似をしてそれぞれがハムの刺さった爪楊枝を手にしてパクリ。

「「「美味しいです!!!」」」

普通よりも少しお高いハム、その味に大喜びをしてもう一つ食べたいと目を輝かせて。

水無月 斬鬼丸 > わやくちゃのままにハムの販売コーナー。
試食をすすめるおばさんも団子ぶりに苦笑している。
彼女らの正体を知らない少年は、異世界人だと思っている。
まさか人ですらないなんて思いもしていない。食事に興味を示すのも異世界人ゆえと。

「そうっす、ひとつだけ」

お高いハム。
ぱくりとたべると…よくわからんがうまい気がする。
少なくともコンビニのサンドイッチに挟まってるやつとは大違い。
彼女たちもこれにはご満悦なようすで、重なる三人の言葉に思わず笑みが溢れる。

「食べるなら別のもんにしないとだめっすよ。
他の人が食う分がなくなっちゃうんで」

実際は新たに補充されるんだろうが、そんなにバクバク食べては流石に居心地が悪い。

ナイン > 一人の少年にじゃれつく3人娘。
見た目はそっくり三つ子と見える姿は作り物。
しかし傍目には兄にじゃれつく妹3人に見えているのだろうか…?

「「「はーい」」」

買いだめを覚えてから三日に一度食べるスーパーのハムとは違う味わい。
その美味しさを記録してしまえば今までの物を食べても感動はもうないはず。
それほどまでに美味しいものを食べて満面の笑みを浮かべていて。

「「「はーい、我慢します」」」

他の人の分、それを聞けば大人しく、本当に残念そうにして諦め。
代わりにお新香を食べはするが尻尾は垂れたまま。
3人だけなら人目を気にしないで食べるのだが少年がそう言うなら駄目な事と理解して言う事を聞き。
わちゃわちゃとしてはいるがしっかりと少年のいう事を聞いて。

水無月 斬鬼丸 > 冴えない兄と可愛い妹たち…。
さすがにこの目付きの悪い猫背陰キャが
他人の少女たちを引き連れてデパ地下を練り歩くなど誰も思いはしないだろう。
素直に言うことを聞いているあたり
兄妹がさらに増す。
我慢すると言った少女たちはあきらかに残念そう。
しっぽも耳も元気がない。
これには店員も少年も少し気の毒になる。

「ほ、ほら…えーと。もうちょっとでお菓子売り場なんで…」

シュークリームの有名店の看板が見える。
あの辺りからが本番だ。
あそこから怒涛の誘惑が襲ってくるはず。
おもにまとわりつく3人から。耐えなければ財布が持たない。

ナイン > 人見知りと言うのはあまりせず、気を許せばじゃれつく3人。
そしてここまで無防備な姿を見せるのは今は二人だけ。
なので余計に少年にはじゃれつき言うことを聞くので傍目には兄妹状態。

「そうでした。お菓子です」
「おかきを食べにきたのです」
「私はバナナですよ」

御菓子売り場、その言葉にナインとノインはハっと顔をあげ、ノーヴェはまだ少し落ち込み気味。
そして視線をお菓子売り場に向ければ目に入るのは看板。
データ検索をすると有名なシュークリーム店と判り一斉に少年を見て。

「「「アレが食べたいです!」」」

早速に寄り道とおねだりを始める。

水無月 斬鬼丸 > 小柄とはいえ、体に人三人分のウェイトをまとっているのだから
とうぜん動きは鈍くなってしまう。
信頼されてることも、密着していることも
色んな意味で喜ばしいことではあるが、人前では流石に恥ずかしい。
特にお菓子売り場ともなれば…若い人達も増えてくる。

「順番にみていくから…
え、えーと、バナナも、うん
すぐにいくから、買って帰ろうね」

まだしょぼくれてるノーヴェ。…ノーヴェで良いんだよね?
パンツを見せてもらっていないので見分けがつかない。
というか、本当にそれ以外の見分け方はないのだろうか?
性格は割と違いがあるようだが……
ノーヴェの頭をふわふわと撫でていると…

3人の顔がシュークリーム店へとむく。そして一斉にこちらを見た。
まずい。くるぞ。

「……はい…」

負けた。

ナイン > 信頼すれば無防備、本当に少年が悪い人でない事が救い。
それ程に密着してはじゃれ、楽し気に笑っていて。

「計画通りに行きましょう。それが最善です」
「でも目移りをしてしまいます。魅力的過ぎます」
「美味しそうだよ。うん、約束」

周囲の景色が変わればまた目を輝かせてみてしまい。
一人だけ違うものを欲しがるノーヴェも直ぐにと聞くと笑顔を見せ。
頭を撫でられると嬉しそうに頭を差し出し「にゃー」と鳴いて。

そして目にしたシュークリームは凄く魅惑的。
早速少年におねだりをして勝てば一人一個、一番安い物を注文してご満悦。
早速食べようと封を切って……。

「「「水無月、あーん」」」

かぶりつこうとする前に、買ってくれた少年に食べてと3人がシュークリームを差し出して。

水無月 斬鬼丸 > もはや小さい女の子という認識。
体以外は。
撫でる手も少しは遠慮が薄れているだろう。
じゃれられると色々困ってしまうが
そういう意識を持っていれば男子の危機は回避できる。なんとかではあるが。

撫でる少女だけ、言葉遣いがちょっと変わってる。
着眼点も少し違うような。
3人同じように見えても個性がそれぞれあるようだ。
それにしても、撫でてみたが可愛らしく鳴く姿…
手に心地よい髪の感触。
嬉しそうな笑顔。
ずっと撫でていたくなってしまう。

「と、と…」

いけない。今はシュークリームだ。
200円とちょっとのシュークリームを3つ。
これだけでもワンコインじゃ済まない。だが、まぁ…いいか…

「あ、あ~ん…って…」

3つ一気に差し出されると流石に戸惑う。
少し迷って左からノーヴェ、ナイン、ノインのシュークリームを一口ずついただく。

ナイン > 3人にとって少年はとてもいい人で悪い人じゃないという認識。
それどころか仲間と見ているのではという時すらあり。

ノーヴェは撫でられると嬉しそうに目を伏せて耳や尻尾が動き。
ナインとノインはその光景を何処か羨まし気に見ていて。
もっともっと撫でて欲しいと頭をノーヴェは擦り付けていくが、はっとなったような顔をしては3人でシュークリーム店に。

「「「食べていいよ」」」

買って貰ったシュークリーム、先に食べていいと3人とも満面の笑み。
一口ずつ少年が食べれば直ぐに3人はシュークリームにぱくつき凄い勢いで食べていき。

「「「ごちそうさま」」」

指先や口元にクリームをつけて食べてしまえば3人で指や口元を舐めて綺麗にしてしまい。
次のお店に行こうと少年に群がって。

水無月 斬鬼丸 > こうやって触れ合っていると
こちらの笑顔にも硬さがなくなっていくのがわかる。
うんうん、体も顔も、どう考えても年頃の美少女だけど
心は幼く可愛らしい少女のようなものだ。たぶん。
これなら大丈夫。ノーヴェを撫でていた手を見て、ぐっと決意も新たに握りしめる。
シュークリームをわけてくれるし、ワガママは言わないいい子たちだ。
ちょっと勢いはすごいが。

「ん…やっぱおいしいな…いい店のシュークリームって…」

差し出されたシュークリームは、一口かじれば後はもう少女たちの胃の中に。
というか、食べるの早いな。この子ら。
お行儀よくごちそうさまという少女たち。
指をなめるのは艶めか…いや、ややお行儀が悪いがやむを得ないか。

「はいはい…流石にここのチョコは…買えないな…」

超高級チョコレート店の横を素通りしつつ、和菓子…羊羹やらおかきが並んでいるコーナーへ歩く。
その道すがら、ナインとノインの頭も撫でてやり。

ナイン > 常に楽しそうにニコニコと笑っている3人。
ある事でその笑みも引っ込んでしまうのだがここではそれは先ずなく。
どう見てもちょっとお馬鹿な3人は少年に引っ付いては甘えて騒ぎ。
少年が拳を握るのを見れば不思議そうに見ていて。

そして美味しい物が大好きになってしまった3人はあっという間にシュークリームを食べきり。
ごちそうさまは言うがその後は残念という具合。

「チョコレート?」
「これは甘すぎます」
「でもチョコバナナは美味しいです」
「「アレは別です」」

超高級チョコレートにはあまり興味を示さずに横を少年に引っ付き通り過ぎ。
ナインとノインが頭を撫でられご満悦なまま目的のお菓子、おかきの並ぶコーナーに到着すれば。

「「「お菓子です!」」」

迷わずに一直線におかきやせんべいの並ぶコーナーへ駆け出していく。

水無月 斬鬼丸 > 冴えない引率役ではあるが
なんだかんだで彼女たちと過ごすことを楽しんでいる。
ちょっとずれた3人の少女たち…。
友達と呼んでくれたのだから…これからも付き合うことがあるだろう。
そのたびに振り回されるだろうが…それもまた楽しいに違いない。

「…バナナ、すきなんだ」

そんな彼女らでも甘いものには限度があるらしい。
チョコレートに興味を示さないのは少し意外だ。
だが、ここのチョコは高すぎる。安心した…。
そしてたどり着いた和菓子コーナー。一目散にショーケースに飛びつく三人。
おお、体が軽い。

「…えーと、どれにする?」

ノインの頭をぽんっと撫でて聞いてみる。
ナインは…どんなお菓子が良いのかそういえば聞いてなかったっけ。

ナイン > 何度も戦った同族はライバル、きりはちゃんを含めたファミリアたちは家族、少年は本当に3人にとって最初の友達。
それもあって距離感はやや近づぎるのだが自覚はなく。
こうして遊びに出かけたのは初めてだが凄く楽しくてテンションは上がるばかり。

「「「バナナは栄養価の高いおやつです」」」

そこは3人そろってバナナの凄さを口にして。
チョコはバナナに塗せるなら兎も角単体では口に合わないと首を振って。
そしてずっと少年に引っ付いていた3人は一目散に目の前のショーケースへと。

「私はあのおせんべいが欲しいです」
「私はあのおかきがいいです」
「私は濡れせんが欲しいです」

頭を撫でられたノインは「ふにゃ」と鳴いて頬を緩め。
それぞれが欲しいお菓子を上げてはショーケースを指さしておねだりをする。

水無月 斬鬼丸 > ペットとか飼ったことないけど
大型犬とかがテンション上がるとこんな感じと
テレビかなんかで見たことがある。
彼女らは猫だけども。

「あ、ああ、そう…」

みんなバナナは大好きのようだ。
後で買うときにちょっと多めに買ってあげよう。
バナナなら安いし。
とにかく今はおかき…ってここでバラバラなのか。
流石にデパ地下のお菓子は軒並み割高…

「…この、セットください」

とりあえず彼女らののぞみのおかき+αの入った箱入りおかきを購入することにした。
…ノイン…ノーヴェと撫でたときの鳴き声違うんだな…。

ナイン > わちゃわちゃと自己主張をしながらも少年のいう事を聞く三人。
その様子はテレビでやっているようなペットのじゃれ合いのような光景。
ただ頭の耳と尻尾は猫っぽく、猫なのだが。

「程よい甘みが好きです」
「お腹が膨れるので丁度いいです」
「よくわかりませんが練習にも使えるそうです」

栄養価以外にも使える事が沢山のバナナは大好物。
満面の笑みにその言葉に嘘偽りは全くなく。

そしてそれぞれが欲しいお菓子を上げては大騒ぎ。
店の人が苦笑していても気にせずにわちゃわちゃとお菓子を求めて騒ぐ三人。

「「「わーい」」」

それぞれが主張を譲らずにいれば少年が箱入りおかきを買ってくれた事に気が付き大喜び。
ありがとう大好きと言うように左右前から少年に抱き着いて大騒ぎで。

水無月 斬鬼丸 > 三つ子の父親とかこんな心境なのだろうか?
いや、兄。兄の方向でお願いします。
後ろから眺めつつお財布をだして…
うん、結構なお値段。2000円こえてるとか…。

「れ、練習?まぁいいや…とりあえず……」

なんのだろう。
バナナの話をしていたんじゃないだろうか?
品物とお釣りを頂いて振り向けば少女たちの雪崩。
転びそうになるがショーケースを支えになんとか踏みとどまる。
背骨が痛い。

「うぉ…うぐ、ほ、ほら!!次、バナナ!バナナ買うから!
あるいて!あるいて!」

可愛らしくもあるが、はやりこう…
女の子の体を惜しげもなく押し付けてくるのは困ってしまう。
いろいろと。

ナイン > 箱入りおかきの値段はさっぱりと見ていない。
それよりもお菓子を買って貰えたことが嬉しくてわちゃわちゃ。

3人にとってバナナは手軽な栄養補充の果物で練習とは言っているが理解はしていなく。
お菓子お菓子と少年が商品とお釣りを受け取るのを待ち、大丈夫と判断すれば一斉の突撃。
押し倒す勢いであったが今回は耐えられてしまい。

「「「ありがとうございます。水無月好きです」」」

子供っぽく感謝を見せては抱き着いて擦りつき。
周囲の呆れや嫉妬、微笑ましい視線を気にもせずに抱き着き。
何もなければこのまましばらくそうしていたのだが……。

バナナの言葉にぴたりと動きが止まって早く行こうと引っ張り始める。

水無月 斬鬼丸 > 正直ショーケースがなければぶっ倒れているところではあった。
むしろ、ショーケースが壊れなかっただけ良かったと言える。
結構勢いがあったので後ろの店員には謝っておいた。
ここまではなんとか笑って彼女らを撫でてなだめようとするが…

「……うぇっ!?あ、お、うん…」

いや、わかっている。
この好きは恋愛的じゃないものだということくらい。
でも、見た目美少女、それが3人同時。
フェイは恋愛というものがよくわかってないので言ってもらえてない…
わかっていてもどきりとしてしまうじゃないか。
密着度合いもマシマシだし。
だが、結局バナナにつられ歩き出す少女たちに引っ張られれば
やはり小動物のようで思わず笑ってしまって。

「くふ…あ、ああ、はいはいはい…」

ナイン > 元が周辺の被害など欠片も考えない機動兵器。
なので少年に飛びつきショーケースを破壊したとしても少年は心配するがそちらは気にしない。
ある意味面倒ごとを回避してくれたショーケースの頑丈さに感謝。

「嬉しいです」
「今日はいい日です」
「水無月と遊ぶと楽しいです」

口々にワイワイと言葉を発するが、それぞれ今日が、今が楽しいと口にして。
少年に向けた好きは家族として、友達としての好き。
今の恋愛観、恋は勝ちたい相手に挑む事と理解していてずれていて。
満面の笑みで抱き着いていたがやはり食欲が優先。
次はバナナと尻尾を揺らしてぐいぐいひっぱり。

「「「早く早く、バナナですよ」」」

水無月 斬鬼丸 > 背中も財布もちょっと痛めてしまったが
3人の楽しいようすに満更でもない。
というか、嬉しい。
家族サービスをするお父さんの心境とはこういうものなんだろうか?
いや、兄、せめて兄。

「よかった。
まぁ、何度も買い物とはいかないけど
また遊びに呼んでくれれば…俺も嬉しい、かな…」

まるで友達と遊んでいるようなセリフ。
まさにそうなのだが、自分がこういうことを言えるなんて思わなかった。
少女たちへ買うバナナはサービスして少し多めにしてあげよう。
売り場へと引っ張られつつ、こうやって友達と遊び回るのも悪くないなどと思うのであった

ナイン > 姉と見ているきりはちゃんとはまた違うたのしさ。
家族と友達では同じ買い物でもこんなに違うというのは新発見。
人間とは本当に興味深く楽しいと3人はしっかりと覚え。

「今日はありがとうございます」
「次は遊びに行きましょう。私は季節の場所を提案します」
「また誘いますね。本当に楽しいです」

友達と遊ぶのは楽しい、本当に。
この記憶はきっといつか壊れるその時まで一番大事なデータとして残そう。
3人はそう決めながらも少年を引っ張り果物売り場へと進撃。
少し多めに買って貰えれば一番の大喜びを見せてしまうのだった。

ご案内:「扶桑百貨店 地下食品市場(B1・2)」から水無月 斬鬼丸さんが去りました。
ご案内:「扶桑百貨店 地下食品市場(B1・2)」からナインさんが去りました。