2020/07/21 のログ
ご案内:「扶桑百貨店 ファッションエリア(4~6F)」に藤巳陽菜さんが現れました。
■藤巳陽菜 > 辛く苦しい夏季試験を乗り越えて遂にこの時がやってきた!!
ここに来るためにバイト代も(ある程度)残している!
そう!今こそ!ここで!服を買う時だ!!
「まあ…今回は試験張ったし?自分へのご褒美みたいな?」
誰にも聞かれていないのに小声でそんな言い訳をしながらそのエリアへ足を踏み入れる。
いや、踏み入れる足はないのだけれど…。
■藤巳陽菜 > 陽菜がここに来たのはここが開店したその日以来だった。
その日はあまりの客の多さにゆっくり見ることも出来なかったが流石にその時よりは人は少ない。
「えーと…下半身が蛇みたいなタイプの人が着る服は…」
タッチパネル式の案内盤で探せば思っていたよりも扱ってる店が多いということに気が付く。
所謂ラミアという種族は大抵が女性、そして着飾るのを好むのが多いというのその要因の一つだろう。
…とりあえず順番に回っていこう。
一番最初に入ったのはカジュアルな雰囲気の店。
普通の人に向けたものと他の種族に向けたものが同じくらいの割合で置かれている。
■藤巳陽菜 > 「色々あるわね…。」
上半身に身に着ける衣類は普通の人と同じものだったり服の裾がとても長めだったり…着方も分かる。
だが…。
「これ、どう着るの…。」
なんというか…わっかみたいな布…鯉のぼりみたいな…そんな布を広げて固まってしまう。
普通にはいたらズレるのでは?というか地面に擦りながら進むことになるのでは?
■藤巳陽菜 > そんなそれを元のように畳んで分からない…と立ち去ろうとしたその時!
声をかけられてしまった!!店員に!!!
『お客様ぁ!何かおさがしでしょうか?』
すごいニコニコしている。スマイル強い。
「あっいえ。ちょっと見てただけで…。」
『あっ!!よろしければ少しご試着されてみてはどうでしょう?』
言葉が…言葉が通じていない!!!
■藤巳陽菜 > 「えっでもこれどう履けば…。」
『これはですね…ここを開けてこういう感じで巻けば…』
下半身の蛇体に巻き付けられる布。
ブランドのロゴとか入っていてデザインは良い…いいが…。
この布…おしゃれ…おしゃれなのかな…ラミアのおしゃれ分からない…。
「えーと…きょ、今日は見に来ただけなんで…。」
そんな風に言うと商品を返し店から出て行ってしまう。
その後色々な店を回ったが種族の差のようなものを感じた一日だった…らしい…。
ご案内:「扶桑百貨店 ファッションエリア(4~6F)」から藤巳陽菜さんが去りました。