2020/09/02 のログ
水無月 沙羅 > 「そういうことなら、まぁ。
 うん、たくさん誘いたいと、おもう。
 えへへ。」

すー、はー、と大きく深呼吸して、ほんの少しだけ不機嫌になった心を吐き出していく。
彼女なりの気遣いという事は分かっているのだから、素直に受け取るべきだ。
素直にそうやって受け取れれば、受け入れられていることに笑みが漏れる。


「とりあえず座ろ? ずっと立ってるの疲れちゃうし、景色回ってるから目も回っちゃう。」

ドームの空の下、華霧を引っ張って座席についた。
準備していたスポーツドリンクをポシェットから取り出して、華霧にひとつ手渡す。

「あ、今先生っていおうとした。 ま、いいけど。
 えっと……そうだなぁ。
 なら、一年中いつでも見れる簡単な星から。」

そういって指さしたのはドームの中心、ご親切なことに、プラネタリウムは星座ごとに、一定周期で強調表示してくれる機能があるから初心者でも見つけやすい。

「あの中央にある全然動かない明るい星、あれが北極星。
 船旅をする人たちはよく星を目印にしたっていうけど、それはあの北極星が一年中同じ位置にあるから。
 その星を見て、自分が今どのあたりを航海しているのかを導き出すために使っていたんだって。

 本当は少しづつ動いていて、約25,800年周期で北極星は変わっていくんだけど。
 あ、北極星っていうのは、北の極み、って書いて北極星なんです。
 地球の自転軸の一番北にあるのが、北極星ってよばれるから、星が動いている以上、現在の一番北にある星が北極星になるわけですね。」

「今の北極星はこぐま座の一部になっていて、ポラリスって呼ばれているんです。
 ポラリス自体が『極』って意味なんすけどね。
 こぐま座の中でも一番明るい星で、二等星って呼ばれてる、星の中でも二番目に明るい星です
 まぁ、ちょっと現代の夜空だと見つけにくいんですけど。
 こぐま座はあれですね。長方形の角に尻尾が入ったみたいなの、あ、今光ってるやつがこぐま座です、わかりますかね、あれですあれ!!」

星空を見上げて、必死になって指さす少女はどことなく、16歳というには幼すぎる印象を与えるだろうか。
控えめに見ても10代入ったばかりか、それ以下のようなはしゃぎぶり。
おそらくは、それが本来の沙羅の姿なのだろう。

ポラリス、そう呼ばれる北極星を解説する熱意は、以前の夏の大三角形よりも少々情熱的で、その星に思い入れがあるというのをありありと示している。
決して早口になっているわけではないが、ノンストップで話を続ける少女はだんだん声が枯れて行っているのは言うまでもない。

華霧は沙羅のその言葉についてこれているのか、そんなことも忘れていそうなほど、瞳が輝いて見える。

園刃 華霧 >  
うんうん、話は伝わったかな。
アタシとさらっちの間はそんな感じで良い。
気楽なくらいでちょうどいい。

深呼吸をする姿を見ながら、しみじみと思う。

「ほウ、ほう」

お座りを指示されて素直に座る。
そして先生の解説を真面目に聞き始める。
おっと、先生はもう禁句。

「北極星……あァ」


なるほど。
かつてスラムを這いずり回ってる時、みあげた空。
そこで、輝いていた星。

確かに、同じ方に輝いているな、と想ったことがあった。
その時の自分にはどうでもいいことだったけれど。
こうやって解説されると、なるほど、と妙な納得がある。

けど、それも長い時間をかけて場所が変わっていくという。
星も、時間がかかっても変わっていくんだな……
そりゃ、人だって変わるわけだ。

アタシもなんか大きく変わったりするのかね。


「こぐま座、こぐま座……
 アレで熊なンだな。昔の連中って想像力強すぎン……?」

子どものようにはしゃぎながら解説する沙羅。
その解説を一々律儀に聞いている。

知らない話ばかりで、役に立つかたたないかはさておいて。
この話を"喰う"のは悪くない。

とはいえ


「さらっち、話は面白いケど息継ぎってカ。
 水とカくらい、飲め、ナ?」

流石に声がかれていくのはどうかと思うので、ツッコミだけ入れる。

水無月 沙羅 > 「あ、えへへ、つい。」

華霧に止められて初めて気が付く。
すっかり喉が渇いていて、ほんの少し喉が痛い。
何かに熱中して、時間のことも、自分の事も忘れて、視界と思考のすべてがそこに収束して行く。
熱中しすぎて他のことに目が入らない、そんな経験は初めての事だった。
少なくとも、趣味や娯楽といった意味でとるなら、間違いなく人生で今までそんな事は無かったはずだ。
きっと、その感覚をくれたのはまぎれもなく、隣にそれを聞いてくれる、共有してくれる人が居るからなのだろう。

熱中しすぎて気が付かなかったのどの痛みも、自覚した瞬間に消え去ってしまう。
それがほんの少し寂しく思う。

用意していたスポーツドリンクを手に取って、少しづつ流し込んでは嚥下していく。
冷たすぎず、ほんの少しぬるくなったそれは、口の中から失われていた水分を補給して行く。
枯れた声はすぐに戻るだろう。

「本当に、昔の人たちは想像力豊かですよね。
 どうしてあれが動物や物の形に見えるのかどうしてもわからなくて、調べたことがあったんです。
 そしたらね、びっくりしたんです、星座ってね、すごーく昔からあったんです。」

もう一度空を見上げて、夏の夜空を見る。

「大昔、メソポタミアっていう人類史に初めて出てくる文明、シュメール人っていう人たちは、星の動く姿を見て、時間とか、季節の流れを確認していたっていう資料が残ってるんです。
 えっと、昔の資料だから壁画っていうのかな。」

「要するに、カレンダーとか、時計とか、そういう意味合いで使われていたんですね。
 現在位置を調べる意味でも使うから、地図でもあったのかな。
 昔の人たちには今みたいな高度な文明は存在しないから、代用品をきちんと持っていたんです、それだけでもすごいですよね。」

そう、昔は星はその程度のものだった。
カレンダーや時計、所謂便利なものとしての見かたでしかない。
しかし、それは時がたつにつれて変わっていった。

ゆっくりと、夏でも見える一つの星座を指さした、華霧でも聞いたことがあるだろう『ヘラクレス』と呼ばれる英雄を模した星座。

『ヘルクレス座』

「あれは、ヘルクレス座。 日本だと『ヘラクレス座』って呼ばれることの方が多いですよね
 他の星座と違って、これだけ妙だと思いませんでしたか?
 唐突にモノじゃなくなるんです。
 ここにね、星座の誕生した理由があるんですよ。」

昔読んだ書物は、沙羅の心を虜にした。
昔の人たちは、そんな風に星空を見ていたのかと。
星にそんな物語を描いたのかと、度の星にも物語があるのかもしれない、そう思うと、調べずにはいられなかった、そんな記憶。

「星座ってね、神話になぞられて『作られた』んです。
 ギリシャ神話っていう神話にある、12星座。
 牡羊座、牡牛座、双子座、蟹座、獅子座、乙女座、天秤座、蠍座、射手座、山羊座、水瓶座、魚座。
 その全てが神様や、その周囲の生き物たちになぞられて、明るい星と星をつなげて、星を神様に見立てたんです!
 だからね、星から星座は作られたんじゃないんです。
 物語から、星座はつくられたんですよ、紙ではなくて、夜空に物語をえがくんです!
 ヘラクレスはその中でもわかりやすく、神様の名前が付けられている珍しい星座ですよね。
 彼は、人間から神様になって、星座になったから、後付けの星座っていうんですかね。」

大昔のギリシャの人たちは、そうして物語を、神話を星空に託したのだ。
神話、それは神の物語、人間たちを作ったという神に祈るのが人間の宗教の始まりだ。
つまり星に願う、というのは、神様に願うという事が始まりだったともいえるのだろう。

「星に願いをっていうのは、星になった神様たちに祈るっていう意味だったんです。
 最初は12個しかなかった星座は、トレミーの48星座といわれている星座によって次々と数を増やしていくんです。
 これもギリシャの人たちの文化だったんですね。
 星にはそうして、物語の言う名前の一つの世界が広がってる。
 あそこは神様たちの国なんだって思うと、面白いと思いませんか?
 あの夜空は、同じ世界に合って、違う世界を映し出しているんです。」

そこに、ロマンを感じる。
それが沙羅が星を愛する理由だった、遠い遠い、地球からはるか遠くにある星たちは、本当は神様の世界で、そう見えるだけだったとしたら。
その物語を毎日のように見ているのだとしたら、それは。星空がスクリーンになって、彼らの活躍を映し出しているとも考えられるのかもしれない。
大昔の人が作り出した、自然を使った巨大な芸術。
見た目だけでは分からない意図が、物語がそこには眠っている。

「星座一つ一つに、いろいろな物語が込められている。
 それを知ることが、とても楽しいと思うんです。
 全部語ろうと思ったら、キリが無いし、知ろうと思ったら今度は星座じゃなくて神話を調べることになっちゃうんですけど。
 えっと、だからなんていうのかな。

 すべてはそうして、『つながっている』。
 星を見てるとそう思えるんです。
 同じ夜空を見上げている、まるで関係のない人達も、本当はどこかでつながっているのかもしれない、そんなロマンチシズムを、私はあの星に感じるんです。」

かなり飛躍してしまうが、伝えたいことは伝わるだろうか。
大昔の人が伝えたかった神話は、今こうして星を通して自分たちに伝わってゆく。
夜空は、星は、そうして見も知らぬなにかと何かを繋げてくれる。
そんな不思議な力を持っているように、沙羅は思うのだ。
 
 

園刃 華霧 >  
「ひひ……マ、楽しイみたいダしいいケどさ。」

相手の熱が伝わる。
本当に、好きで好きでたまらない、というのがわかる。
好きで熱中する、というのはこんなにものめり込んでいくものなんだな。

少し眩しい


「人類史に初めて出てくる文明」

思わず復唱する。
正直、まったく見当もつかないほどに遠い話。
一体何年前だそれ。

いや、教えられても多分想像つかない。
そんな昔から、ねえ……


「ァー……なルほど、ネ。
 ないモンを、アるものデどー二かしてタってワケ。
 まあ、そりゃ当然だワな。けど、よーもまァ気づくヨなあ」

動く星星の中で、動かない星があること。
そして、そこに方向をみること。

動く星のルールを見つけて、時間をそこに見ること。

必要があったとはいえ、本当によくやる。


「神話になぞられて『作られた』……
 って、コトは……神話が先、カ。」


ヘラクレス。
なんか何処かで聞いたことはある。
といっても、なんか昔話のすげーやつっていう程度だけど。

まあでもアタシ程度でも知ってるようなヤツが出てくるってことは相当だ。

「……ン。
 じゃ、神話はなーンで考えタんだろーナ?
 やッパ、『物語』が描きタかったンかね」


さらっちの言うとおりだとしたら、『物語』そのものに価値があって。
だから、昔の連中は必死でいろいろ考えてみて。
そして、とうとう空にまでソレを描き始めたってことだろうか。


「『つながっている』、か。
 実際、そうカもな? アタシとさらっちだって。
 確かに風紀ってイう繋がりハあったケどさ。
 
 けド。アタシは、みっくん……っと、斬鬼丸。
 さらっちの兄さん二も、ちょいと会ったコトもあルし。

 ほーンと、わかラんもンだよね。他人との『つながり』ッテ。」


なにしろ、この間まで気づかなったくらいだ。
こんな不思議な縁は何処にでも転がっているんだろう。


「ロマン……ってノは、アタシにはあンまわかンないケど。
 だいぶ不思議デ、面白いノはよっくわかル。

 それに、多分、それは良いモンだってコトもネ。」

にしし、と笑って沙羅を見る。

水無月 沙羅 > 「どうなんでしょうね、物語を描きたかったのか、伝えたかったのか。
 星って動くけど、変わらずそこに在るモノでしょう?
 だから、どれだけ時間がたってもそこに在る。
 後世に、ずっと残り続けるモノを使って描きたかったのか、それとも、伝えたかったのかそれは当人にしかわからないけど。
 私は後者なのかなって思ってます。
 だって、物語って伝わらないと埋もれてしまうから、伝わって初めて意味があるから。」

物語に夢中になった人々が、宙に其れを描いた、それはきっと間違いないだろう。
でも、その意図がどこにあるのかを考えれば、きっとそれは、誰かに伝えたいという想いではないのだろうか。
数千年、下手をすれば数万年の時を超えて、今こうして私たちに伝わってきたように。
星座を描いた彼らは、その物語を伝えたかったのではないだろうか。

「兄さんとも? そっか、かぎりんとも知り合いだったんだ。」

その言葉に、少しだけ悲しそうな顔をする、彼の出した宿題の答えは、未だに見つからない。
でも、それは今は関係のない話だ。華霧と話をしている今この時は、忘れていてもいいだろう。

「本当はね、かぎりんの事、前から知っていたの。
 トゥルーバイツの構成員は全員覚えているから。
 かぎりんが、どんな望みを持っていたのかは知らないし、聞こうとも思ってない。
 けど、温泉旅行の時にああして出会えたから。
 嬉しかったの。
 生きてこうして出会えて、話せたことが、繋がっていたことが。
 嬉しいと思った。
 真理なんかじゃなくて、別の何かを見つけてくれたんだって思ったら、嬉しくて。」

嬉しくて、自分は何もしていないけれど、星に願ったことがかなったような気がしたから、彼女と関わりたいと思った。
彼女に話かけた理由は、きっとそこに在った。

「だからね、ありがとう。
 かぎりん、わたし、貴女に出会えて、こうして話ができて。
 好きなことを好きって伝えられて、共有出来て、とても、嬉しいの。」

いつか、一人でも助かってほしいと思った願いが、こうしてつながっているのかもしれない。
本当は、『山本先輩』と沙羅が呼ぶ人物にはっぱをかけたことに繋がるその縁を、沙羅は知らないけれど。

星に願うという浪漫が、こうして今につながっている、それは素晴らしいことの筈だ。

「今度は、かぎりんが好きな事、教えてほしい。
 っていったら、ダメかな……?」

この出会いの続きを、星に願っただけで終わらせたくはない。
自分の願いで続けていきたいから。

華霧に、そう尋ねた。
 

園刃 華霧 >  
「ンー……なルほど。
 確かに……誰かガ『伝え』なキゃ残らなイわナ。
 残らナいまま消えチまった『物語』も、あるンだろうナ……」

人も『物語』とするのなら。
トゥルーバイツの面々の『物語』は一体どれだけ残ったのか。

少なくても、アタシの抱える分だけは残しておきたい気がする。


「……」

一瞬浮かぶ悲しそうな顔。
二人の間に、すれ違いがあったことは聞いている。
けれど、此処で触れることはないだろう。

もし、語るべき時なら……きっとそれが語られるから。

今は、二人の間の話をする時だ。



「そッカ……トゥルーバイツの頃から……
 そーダったんダな。

 ……あンがとナ」

トゥルーバイツを知っていて。
その構成員を全部知っていて。
それでも特に何も聞かず。
ただ、生存を喜ぶ。

そんなもの、きっと何か会ったに違いないけれど。
そんなこと、聞くのはきっと余分。


だからただ、頭に手を伸ばしてちょいと撫でようとする。


「ァー……アタシの、カ。
 別に、いいケど。 」

アタシの、好きなこと
ついぞ、聞かれたこともなかったな
さて、改めて考えてみると


「ただナ。
 アタシ、さらっちほど熱入れルよーナこと。
 なイんだナぁ……
 ……強いテいえば。食べるコト?」

なんかちょっと質問の意図とズレしまっているかもしれないけれど。
思いつくことがソレしか無かった。
だから正直、それを口にする。

誤魔化すのは好きじゃない。

水無月 沙羅 > 「残らなかった物語も、あるのかもしれないけど。
 きっと、そこに生きて居た人たちの胸には刻まれたんじゃないかな。」

トゥルーバイツが沙羅に様々な痛みを刻んだ様に。
語られる事は無くても、また違った形でそれは影響を及ぼすこともある。

「思いは、人と人とが繋いでいく物だから。
 きっと。 別の形で、残ってると思う。」

そう信じたい。

「……うん。」

礼を言われる。その真意はわからない。
いま華霧が、どんなことを思っているのかも、分からない。
それでもこうして手を伸ばしてもらえるのなら、素直に甘えよう。

撫でられる手にすり寄る様に体を揺する。
この行為はいつだって沙羅の心を温かくさせる。

「食べることが、好き?
 そっか、じゃぁ、こんどはかぎりんが好きな食べ物を探しにいこ!
 あのね、この前私と一緒に住んでる人が『オムライス』をつくってくれてね!
 それがすっごくおいしかったの!
 誰かが私の為に作ってくれた料理だからかもしれないけど、それがとってもおいしくて。
 だからね、わたし『オムライス』が一番好き。
 カギリンの好きな食べ物は何?
 
 それを今度、『一緒に食べに行こう』?」

自分の好きを受け入れてもらったから、今度は彼女の好きを知りたい、その純粋な好意は、彼女に伝わるだろうか。
偽物の、しかし誰かが『伝える』為に作った星空が、二人を照らしている。

園刃 華霧 >  
「そー、ダな。
 『つながり』ってモんが広がッテるなら……
 きっと、どこカで、何かガ……つながって、残っテいってルんだろウな」

それだけのことが、少なからず嬉しい。
その可能性を、指摘されたことが嬉しい。
とても 嬉しい


「……ン」


この、胸に渦巻く気持ち。
それは、
感謝だったり、感激だったり、
慰安だったり、他にも色々……

ただ、それを口にするのはこれも余分。
だから、ただゆっくりと撫でてやる。


「そッカ。『オムライス』ね。
 そイつは、上々だ。な二しろ、ソイツは『世界を取れる』らしいカらナ」

脳裏に浮かぶのは、一人の男の『物語』。
彼自身の『物語』は、この先広がることはないが。
しかし、こうして『つなが』ってくれるならこんなに喜ばしいことはない。


「アタシの、好きナ食べ物、かー。
 なンでも食べるカんなァ、アタシ。」

それも、"これだ"というものはない。
今の同居人も色々と探っているっぽいが、
自分自身がわからないものはわからない。

なにしろ、うまい飯が食べられるだけで幸せ、なのだから。


「デも、『一緒に食べにい』く、は悪くナいな。
 いっそ、色々食べあるクか?」


けたけたと笑って答えた。
色々食べ歩いて、そこで一番を探す。
ソレはそれで悪くないだろう。

偽物の空の偽物の二人の間を照らす偽物の光が浮かび上がらせたもの。
ただそれだけは本物だった。

ご案内:「扶桑百貨店 プラネタリウム(20F)」から水無月 沙羅さんが去りました。
ご案内:「扶桑百貨店 プラネタリウム(20F)」から園刃 華霧さんが去りました。