2020/10/15 のログ
ご案内:「扶桑百貨店 商店街支店エリア/催事場エリア(1~3F)」にマルレーネさんが現れました。
マルレーネ >  
「はあなるほど、今ははろうぃんと呼ばれる催事の準備を。
 ………あ、宗教上やってもいいのか、ですか? …あはは。
 ま、まあ、大丈夫大丈夫です。」

なんだかんだ、イベントごとにたびにこの催事場で看板を手にお仕事をしに来ている気がするシスターが一人。
今日も催事場で説明を受けながら、うんうん、とうなずく金髪碧眼の女性。

以前は着ぐるみを着て踊った。 暑かった。
その前も着ぐるみを着て踊った。 暑かった。

そろそろ涼しくなってきたのだから、着ぐるみだってどんとこい。
実入りもいいし、これはやるしかない、と応募してきたわけだが。
 

マルレーネ >  
うんうん。
なるほどなるほど。今回の神の試練はこういう方向ですね。
久しぶりに脳内でぼやきながら、催事場で看板を手に仁王立ち。

頭にカボチャの被り物。 これでまあ誰が中に入っているかは分からない。
よいでしょうよいでしょう。 そういうイベントだと聞きました。

黒い、ちょっと安っぽいマントを羽織ります。
よいでしょうよいでしょう。 魔女やらが関わるイベントだと聞きました。

中は水着。


「あの、なんで水着なんですか?」

カボチャの被り物が今日4度目の問いを担当者に向けるが。
お嬢さんまだ若いんだからいけるよ! という力強いズレたお言葉をもらった。

遠い目になりながら、催事場に立つ水着マントカボチャ。
あ、遠い目はカボチャの奥だ。
 

マルレーネ >  
助けて神様。
この世界のお仕事が分からない。
世の中のことに挫けないシスターは、今くじけそうになる。

「………寒い。」

まだ暖房なども無い時期だ。
誰かが自動ドアを開けて入ってくるたびに、ぴゅう、っと吹く風で寒さに震える。

「………『本日よりハロウィンフェア開催! みんなも仮装して悪戯しよう!!』」

彼女は無言でも、カボチャのマスクに取り付けられた巨大なスピーカーが明るい声を発してくれる。
それがカボチャのマスク内に反響してシスターの耳を破壊する。

あれ、拷問かな?
 

マルレーネ >  
話によると、本来のハロウィンはもっと寒くなってかららしい。
絶対にこんなバイトにならないよう、精査しないといけないな………。
そんな学びを得ながら、シスターは寒さに耐え『本日よりハロウィンフェア開催! みんなも仮装して悪戯しよう!!』


時計を見る。 まだ30分も経っていなかった。
 

ご案内:「扶桑百貨店 商店街支店エリア/催事場エリア(1~3F)」からマルレーネさんが去りました。