2020/11/09 のログ
ご案内:「扶桑百貨店 商店街支店エリア/催事場エリア(1~3F)」にサヤさんが現れました。
ご案内:「扶桑百貨店 商店街支店エリア/催事場エリア(1~3F)」に迦具楽さんが現れました。
■サヤ > 商店街の店々がフロアに押し込められたような扶桑百貨店の1階、それぞれの店の商品の匂いや芳香剤の匂いが混ざったものが入ってまずサヤ達を出迎えた。
すんすんと鼻を鳴らながら顔を巡らせる様はまるで慣れぬ場所に来た犬猫のようだ。
しばらくそうしてから思い出したように折りたたまれた買い物メモを懐から取り出す。
「あ、ええと、まずは寝具ですよね。いつまでも予備のお布団お借りし続けるわけにもいきませんし。それから食器と調理器具も揃えませんと。」
メモには筆ペンで書かれたふとん、ほうさょう、さゃわん、ゆのみ、おさら、などとひらがなが並んでいる。
「えぇと、寝具店はあちらですね、お布団の匂いがします。」
と案内板も見ずに勝手に歩き出す。寝具店とは全く別の、モデルルームの方向へ。
■迦具楽 >
「おお~、すごいなあ。
百貨店なんて初めて来たけど、広いしでっかいねえ」
軽く背伸びをしてフロアを眺めようとするが、当然、ほとんど見渡す事などできず。
一応案内板らしいのは見ておいたが、実際に歩いてみたらどこに何があるのか、さっぱりだ。
「別に見るだけでもいいんだよ?
一回見れば私が大体作れるし、家具とかって結構お金もかかるし」
そういえば、彼女には収入があるんだろうか、なんて考えつつ。
ちゃんとした収入があるなら、ある程度家賃貰ってもいいかなあ、なんて俗な事も考えた。
「あはは、お布団の匂いってなにさー。
ほらほら、一人で行かないでよ」
右も左もわからない迦具楽は、当然、方向が間違っているなど気づかないのである!
それはそれとして、彼女が一人で行ったり、はぐれたりしないよう、彼女と手を繋ごうとする。
■サヤ > 現在サヤに島内での稼ぎはないが、旅の間に溜めた各国の貨幣を両替してあるので家具を揃えるぐらいの余裕はある。そのうちに仕事を見つける必要はあるだろうが。
「旅の途中で外から見ることはありましたけど、中に入るのは私も初めてですね。
駄目ですよ、お店の人たちは買ってもらうために頑張って作ってるんですから、それに……その、迦具楽さんから出来たもので寝るなんて……その………は、破廉恥すぎます…!」
何を想像したのか足を止めて赤くなる頬を押さえる。
その手を握られれば、更に顔は赤くなり。
「きゃっ、あの、その……か、迦具楽さんは、いつも思いますけど……だ、大胆過ぎます……っ。手を繋いで買い物なんて、で、でで、デート、みたい、じゃないですか………。」
■迦具楽 >
「ふーん、それもそ――んえ?
破廉恥って、なに想像したの?
サヤってばえっちだなぁ~」
なんて、笑いながら揶揄い、けどしっかり手は握って。
「え、デートなんじゃないの?
てっきりそのつもりで一緒に来たんだと思ってたけど」
そう言いながら、指を絡めるように手を繋いで。
目を細めて肩まで寄せて見せる。
■サヤ > 「あう、あ、だって……か、迦具楽さんに包まれて寝るってこ、ことじゃ、ないですか、そんな……駄目ですよ…。まだそんな関係じゃないのに………。」
両腕を顔の前で合わせてその中に頭を潜り込ませる。顔を隠すためだが、当然迦具楽と手を繋いだままなので、真っ赤な顔の熱が迦具楽に直に伝わることだろう。むしろ緊張で手に力が入ってしまって、指を絡めた恋人結びを受け入れるかのように固く握ってしまう。
「い、一緒に買い物だけじゃ、ないんですか?そ、その、そんなつもり全然なくて…えと、えと……も、もう始まってる、感じですか?あの、こ、こここ、恋人らしく、振る舞わないとい、いけませんか……?」
閉じた腕の壁を少しだけ開いて中から鳶色の目が覗く。怯えた子犬のような、いつもの動揺している時のサヤの目。
■迦具楽 >
「んふふ、サヤったら顔真っ赤!
もう可愛いなぁ」
腕の向こうに隠れた頭を、もう一方の手でついつい撫でたくなって手を伸ばした。
「そんなわざわざ頑張らなくたって、いつも通りにしてればいいよー。
それとも、腕を組んだりして、もっとそれっぽくする?
ああでもさすがにキスしたりは、まだしてあげられないなぁ」
彼女の頭を撫でながら、覗いたおどおどした目をのぞき込む。
じーっと、赤い瞳が目を見つめてくるだろう。
■サヤ > 「だ、だって……迦具楽さんが意地悪するから……。うぅ、か、迦具楽さんのことは、その……す、す、好き、です、けど……い、意地悪なところは……直して、ください……。」
撫でられながら腕の向こうからもごもごと答える。もう19になるというのに、4年も世界を見て回ったのに気付くといつもこんな調子だ。
でも赤くなった顔でも暖かいと感じる手で撫でられるのが心地よくて、無意識に頭を手に擦り付けるようにしてしまう。
「あ、あの、そ、そこまでは私もまだ、えと……か、覚悟がなくて……あ、でも、えと、手、手だけは、このままで………。お願い、します……。」
いつまでも顔を隠したままでは先に進まない、何度も瞬きをしながら赤い瞳を見つめつつ、ゆっくりと腕を開く。
「え、ええっと……お布団……か、かいま、しょうか……ど、どこでしたっけ……。匂い、わからなくなってしまいました……。」
犬並の嗅覚も今は役に立たない、混ざりあった匂いから嗅ぎ分ける判断力も失われ、目の前の人物の芳しい香りに夢中になっている。
■迦具楽 >
「えー、やだー。
だって、サヤってばちょっと意地悪すると、すっごい可愛いんだもん。
サヤの可愛いところ、もっと見たいからなぁ」
にこにこと笑いながら、やっと出てきた赤い顔を見て頷いた。
手はもちろん、しっかりと繋いだまま。
「んー、どこだっけ。
案内板はさっき見たんだけどなー。
えっと、向こうがあれで――こっちがー、んー」
先ほど見た案内を思い出しながら、右へ左へきょろきょろ。
「家具店は向こうかなぁ?
モデルルームとかもあったと思うけど、そっちも見てみる?」
家具店がある(はず)の方向を指さしつつ。
■サヤ > 「私だって、そんないつまでも、や、やられっぱなしじゃないですからね…!いつか、その、仕返しとか、しちゃうんですから…!」
具体的に何をするかわからないがなにかしてやろうとサヤは決意した。
繋いでいない手で頬をペタペタと触って熱を確認、まだ熱い。
「絶対、絶対いつか仕返ししちゃうんですからね、覚悟しておいてくださいね。」
恋人繋ぎのまま赤い顔で手を引かれて百貨店の通路を歩く、身長差と年を感じさせない振る舞いは恋人というより姉妹のような印象を与えるだろう。
そして見つかったのは確かに寝具が置いてあるが、市街地にあるマンションなどの部屋をそのまま持ってきたモデルルームのコーナーで。
「あれぇ…?」
首をかしげる。
■迦具楽 >
「ふぅーん?
それはたのしみだなぁ、一体どんな仕返ししてくれるのかしら」
目を細めて、繋いだ手を引き寄せながら彼女の顔に、顔を近づけて。
表情はとても楽しそうに、にやにやとしている。
「おー、こっちがモデルルームだったかー。
なんかお高そうなお部屋だなあ」
百貨店内の展示だからか、少しばかり高級志向なのだろう。
お高いマンションの展示などがあるらしい。
なお、近くにあった案内板を見ると、家具店はもう少し向こうにあるらしい。
■サヤ > 「それは、ええと……く、くすぐったり、とか……。」
思いついた唯一の仕返しといえるものはあまりに子供じみていて、言葉は尻すぼみに小さくなっていく。
「えと、これは家具を一式…?これならこれで…」
全部揃って便利、と言おうとして値札を見て絶句する。売っているのは家具ではなく部屋なのだから文字通り桁が違う。
数字の大きさに圧力を受けたかのようにのけぞって離れる。
「こ、ここじゃないですね!ええと、あ、あっちからもお布団の匂いがします!」
あまりの金額に居るだけでなにか請求されそうで、足早に手を引いて匂いの方へ。
ようやっと寝具店の支店へたどり着いた。
「ああ、よかった、こっちはちゃんと買えるお値段です。」
真っ先に値札を見れば、当然布団ごとの値段なのでモデルルームに展示されているものよりは遥かに一般生活で見られる額で安心する。
■迦具楽 >
「そしたら私も、くすぐり返さないとなー。
ふふふー、私のテクニックに耐えられるかしら」
発想からもう、イタズラ慣れしていないのが分かって、ますます可愛い。
こんな子を恋人にしたら、一年中いじわるしてしまいそうだなあ、と思いつつ。
「おー、すっごい値段。
部屋一つでこんなにするんだ」
なんて、彼女に手を引かれながら値札をちらちら眺め。
やや引きずられるように家具店へやってくると、置いてある複数の展示品を眺めた。
「あ、サヤほら、これなんかやわらかそうだよ。
――うっわぁふかふか!
ほらほら、サヤもおいでよ」
中でも一等、柔らかそうなベッドに飛び込むと、ぼふん、と体が跳ねる。
ゆっくり沈み込むマットレスは、体を包み込むようにふかふかで柔らかい。
ベッドの上に寝転がりながら、彼女を手招きしてみる。
■サヤ > 「私の仕返しなんだから、か、迦具楽さんは何もしちゃ駄目です。」
びくり、と怯えたように身を震わせて一歩下がる。もうすでに負け犬ムード濃厚だ。
それを誤魔化すように、自分とは対照的に値札に興味を示した迦具楽を引っ張って寝具店へ。
「え、いや、いいんですか?ええっと……。」
周囲を見渡してみるが、特に店員に咎められる様子はない。
やっても大丈夫な行為と判断して。
「それじゃ……えいっ。」
控えめにベッドに腰掛ける、それほど重くないサヤの体重でもマットレスは柔らかく沈み込んで受け止める。
「うわぁ、柔らかい……。」
■迦具楽 >
もふん、と沈み込んだと思えば、しっかりとしたスプリングが身体を支えて受け止めてくれる。
ベッドの上で体を動かせば、力強く弾んだ。
「おおっ、これはすごい!
なんかトランポリンみたい」
ぼふんぼふん、と布団の上で何度か跳ねて。
「んふっふっふ。
さ~ぁやぁ~っ!」
ぼよん、と弾みを付けながら、彼女を押し倒すように飛びつこうとする。
■サヤ > 「あ、ちょ、ちょっとっ!迦具楽さん、お店の物ですからあんまりっ…!」
跳ね回る迦具楽起こす波がサヤを揺さぶる、鍛えられた体幹のおかげでその場の上下動だけにとどまっていたが。
押し倒されればその限りではない。
「…っ!」
ベッドの上で押し倒される、それはまるで恋人同士がする時の……
「……………………っ。」
何を考えたのか緊張気味に体を固くして、覚悟を決めたように目を閉じた。
■迦具楽 >
彼女に戯れにとびかかって、押し倒してみたら。
緊張しながら目を閉じる彼女。
ちょっとじゃれつくだけのつもりだったのだが。
(おやぁ?)
少し体重を預けて、その豊かな胸を押しつぶすように体を重ねつつ。
(おやおや?)
そんな事をすれば、彼女が冷静でいられるはずもない。
身を固くする彼女の頬に手を伸ばし。
「――なぁ~にを期待しちゃったのかなぁ?」
と、至近距離で目を細めてにやにやと笑いながら。
彼女の頬へ、人差し指でぷにぷにとやんわりつついてみる。
■サヤ > 体重がかけられ、体全体、特に胸元が更にマットレスに沈み込んでいくのを感じる。
頬に手が触れると、小さく吐息が漏れた。
「それは、ええと………こ、恋人がすることを………。」
固く目を閉じたまま、小さく小さく答える。
■石蒜 > 「こんな人前で?迦具楽ぁ、あんまりサヤをからかわないでよ、こんなゴオゴオ感情が吹き荒れてたら寝られないよ。」
直後、目を開いて呆れ切った顔の石蒜。
肩を両手で押し返して起き上がろうとする。
■迦具楽 >
「あっははは、ごめんごめん。
サヤがあんまり可愛いもんだから、ついつい」
からから、と笑いながら、押しのけられるまま身体をよけて。
少し離れて様子を見ていたスタッフは、二人がじゃれていた様子を微笑ましそうに眺めていた。
「でもさ、このベッドすごいよね。
まあ、柔らかすぎて体が痛くなりそうだけど。
そういえば、石蒜はどんなベッドがいい?
やっぱりベッドより布団派?」
もう一人の友人が出てきて、ふと思い出す。
サヤが使う布団はイコールで石蒜が使うものでもあるのだ。
両方が気に入るものがあれば、それが一番にちがいない、と。
■石蒜 > 「全くもー、あんまりサヤをいじめると斬っちゃうよ?」
さらっと、ちょっとしたお仕置きのように人斬り宣告。石蒜の方も4年の歳月で本質は変わっていない。
「ちょっと柔らかすぎるかなー、高いしもっと安いやつでいいかも。石蒜はねぇ、ベッドとか布団はあんま気にしなくて、好きな人と抱き合って寝るのが一番大事。畝傍が一番だけど、まぁ迦具楽も好きだから一緒に寝てあげてもいいよ。」
ふかふかのマットレスを手で押して感触を確かめながら、何故か上から目線の石蒜。
■サヤ > 「あ、ちょ、ちょっと!し、石蒜!」
慌てて入れ替わるサヤ。いくら石蒜の時と言えど同衾なんてとんでもない。
「申し訳ありません、石蒜はその、畝傍さんといつも同じベッドで寝ていて……それが当たり前になってるんです……。」
ベッドの上に正座してぺこぺこと頭を下げる。
■迦具楽 >
「石蒜に切られたらさすがに死んじゃうなぁ。
まあまあ、その代わり石蒜ともちゃんと遊んであげるから許してよ」
なんて言いながら、ふーん、と友人の希望を聞いて。
彼女に戻ったのがわかったら、それはそれで。
「んー、私は別に、石蒜ともサヤとも、一緒に寝るくらい良いんだけどな。
どう?
今夜とか、腕枕してあげよっかー?」
と、隣に坐った状態で彼女の顔を覗いて。
■サヤ > 『覚えたからね、きっと遊んでよー。』
と言い残して石蒜は再び沈む。残されたのは混乱しきったサヤ。
「え、えと、そ、そんな、えと………で、でも、か、迦具楽さんが、い、いいなら……えと、でも、えと、い、今のお布団一人用ですし、せ、狭くない、ですか?」
迦具楽からも同衾を薦められれば、目に見えて慌て始める。
そこに店員が『お二人様サイズもございますよ。』などと声をかけてくるから更にしどろもどろに。
「あ、ちょ、ち、ちがくて、えと、あの、か、覚悟……覚悟が……まだ、えと……あの、か、迦具楽さん、ど、どうすれば……。」
考えうる限り最悪の選択肢を選んでしまう、調子に乗った悪戯好きに委ねるという選択肢を。
■迦具楽 >
「んー、私は全然。
たしかにサヤと一緒に寝るのも気持ちよさそうだしなー」
主に抱き心地が。
店員に案内を受ければ、軽い調子で迦具楽が答えてしまう。
「あ、それじゃあダブルサイズでー、柔らかすぎないで寝心地がいいのある?
ああでも、私たち小柄なほうだし、普通のダブルより少し小さいやつの方がいいのかな」
なんて、二人で使う事なんかを前提にして、店員に案内を頼んでみた。