2021/01/03 のログ
伊都波 凛霞 >  
「私としても顔見知りがそんなことになるのはイヤだしね」

さて、せっかく温泉にいるのだしこんな話はこのへんにしておいて、再び手脚をのびのびと浴槽に伸ばす
そろそろ体の芯まで温まった頃である

「そういえば此処、色々なお風呂があるんだね。
 サウナとかマッサージ室なんかもあるんだってー。
 サウナいいよね。あんまり入る機会ってないし」

雨見風菜 > 「あー、はい……」

それを言われるともうタジタジだ。
他人女性を自分の趣味に巻き込む気はないくらいに配慮をしているつもりだが。

そうして、話題が変わる。

「サウナの良さってあんまりわからないんですよね。
 寮にもあるにはありますが……まあ、日本では個人所有なんてそうそうできる設備ではないですしね」

迂闊に主語を抜くと北国の人から殴りかかられそうだ。

伊都波 凛霞 >  
「あ、もしかしてあんまりサウナ入らない?
 私もそんなに入ったことないから入ってみようか?」

本格的なサウナ施設なんてあんまり縁がなかった
一人で色々体験するのもいいが、せっかくである

「詳しい効能は知らないけど汗たくさんかいてお風呂で流して気持ちいいー!みたいな感じだと思うよ」

意外と雑な知識である

雨見風菜 > 「ええ、あまり入らないですね。
 凛霞さんがそう言うならご一緒しますが」

せっかくだから赤の扉を選ぶタイプである。
でも元ネタの扉はどこも赤くないんだけど。

「体温上げて血流多くする、だったような」

勉強よりも雑学が頭に残るタイプである。
それでも相当曖昧な話になってしまっている。

伊都波 凛霞 >  
「新陳代謝アップ!みたいなイメージあるよねー」

じゃあせっかくだし、と一緒に入ろうと促すのだ
大風呂の浴槽からあがり、凛霞はさすがにタオルで前を隠しつつ、サウナのほうへと向かう

扉で仕切られたサウナに踏み込もうと扉を開ければ…

ムワッ と恐ろしいまでの熱気に襲われる
まぁサウナってそういうものなんだけども
不慣れな人には結構びっくりする

それでも程よく空気が混じり、中に入ってみれば案外、今の時点では暑くない
むしろ足の裏のほうが暑い、というか熱い

「うわーすっごい湿度と温度…うわ、もう汗が…」

既に額から滴るような汗が流れてくる
なるほど、これは新陳代謝アップ!も頷ける

そして腰掛ける段差にお尻を降ろすと余りの熱さに思わず飛び上がったりもした
ちゃんとタオルを敷きましょう

雨見風菜 > 「ですねえ」

タオルで体を隠す凛霞とは対象的に、タオルで体を隠すことをしない風菜。
そもそも手に持っていない。
『物体収納』があるため手に持つ必要はないのだ。

あまり入らない、と言いながらも扉を開けたら出てくる熱気に怯まず入っていく。
サウナの室温が、そしてそれに熱された床材が熱い。
短時間だから耐えられるが、長時間は無理だろう。
そもそも通常の高温サウナの入り方としてはそれは想定されていないわけだし。

凛霞の隣に、タオルを敷いて座る。
そのまま座った凛霞が飛び上がった。

「そりゃあこれだけ熱されてますしね」

たしたしと床を示して。

伊都波 凛霞 >  
「いやあ、こんなに熱いとは」

完璧と言われつつあちこちでたまにポンコツっぷりを発揮する少女である
あやうく焼き桃になるところだった

「うー、わー…こんなになるものなんだ…」

初体験、というほどではなくともここまで本格的なものは経験がない
しとしとと頬を伝って顎先から汗が流れ落ちる
滝のような汗、とはきっとこういうものだ

ドアが閉まればさらに湿度と熱気は加速度的にあがってゆく

「で、我慢の限界までいればいいんだね…!」

ちょっと違う

雨見風菜 > 「足の裏って皮膚が厚いんですけど、それでも熱いと感じる以上。
 相当な熱さなんですよね、これ。
 そして夏場のアスファルト」

風菜もどんどん汗をかいている。
汗が滴っていくたわわな果実が4つ。
女湯だからこその光景である。

「いや、我慢大会じゃないんですから」

とはいえ、詳しいことは風菜もわからない。

伊都波 凛霞 >  
発汗と血流の促進は怪我にはどうなのかなと思ったけれど、
既に魔術治療で傷自体は塞がっているし、きっと大丈夫

「あはは…そりゃお尻は熱いわけだ…」

我慢強いはずの凛霞が飛び上がるのも納得の熱さ

「…え、でもすぐに出たらあんまり意味なくない…!?」

既に汗だく
前を隠しているタオルが余計に貼り付いてしまう

とはいえ、なかなかにすごい
額を腕で拭っても、すぐにその後から汗が吹き出てくる…これが、本格的なサウナ…

雨見風菜 > 「まあ、ある程度……数分くらい入って、外に出て体を冷まして。
 それでまたサウナに数分くらい入って、じゃなかったかと」

微妙に間違っている。
所詮はうろ覚えであった。

乳房の下に汗が溜まってきてる気がする。
適宜『液体収納』で回収しているが、どんどん汗が吹き出てくる。

伊都波 凛霞 >  
「そんな打たれる鉄みたいなことするんだね…」

風菜の言葉にへえーと素直に感心しつつ
でもそれはなんか結構しんどそうな気もする
程よく汗まみれになったら、温泉ですっきりしたいきもち

「というか空気も熱いから呼吸もしづらい~…サウナ、なかなかの強敵……」

雨見風菜 > 「まあ、なんだかんだ言ったところで好きにすればいいんじゃないでしょうか」

身も蓋もない。
しかしながら本来の入り方ではヒートショックの懸念が出てきたりもするのだが。
まあ、健康で年若いこの二人には関係はあるまい。

「そうなんですよね……空気が熱いから当然といえば当然なんですが」

正直なところ風菜はサウナのこれが苦手である。
とはいえ、今回のように誰かに誘われればホイホイサウナについていく程度の苦手ではあるが。

伊都波 凛霞 >  
「んんんん…!」

身体も火照って赤みを帯びてきたし、顔も鏡で見ればきっと真っ赤だ

「そ、そろそろ出てもいいかな…いいよね?出よう!」

ふへー、と立ち上がって、ドアに手をかけ外へ
温泉なのでそこそこ暖かい空気のはずが、まるで爽快な涼風のように感じられた

「うわ…これは、きもちいい、かも……」

思わずそんなことを漏らしてしまった
そして振り返り、一緒に入ってくれた学友に視線を向けて

「苦手って言ってたのに付き合ってくれてありがとうね、雨見さん!」

雨見風菜 > 「ええ、出ましょうか」

出るかどうかの誘いには2つ返事で乗って。
そうして凛霞の後に続いてサウナを出ていく。

「一種の開放感がありますよね。
 熱い空間から戻ってきた、みたいな。
 いえいえ、絶対に入りたくないわけではありませんしね」

絶対に嫌ならサウナに一人で送り出せばいいだけの話。
誰かと一緒にサウナに入るのも、たまにはいいかもしれない。

伊都波 凛霞 >  
サウナの横にあった水風呂と、シャワー
冷水というほどでもないそれで身体を流すと、心地よさが半端ではなかった

「んん…これはクセになっちゃうかも…」

さて、と付き合ってくれた風菜へと改めて向き直って

「気持ちよかったねー。さて、私はもっかい浸かったら上がろうかなと思うけど…」

サウナも含めると随分と長風呂になってしまった

雨見風菜 > ヒートショック対策なのか、なんなのか。
さほど温度の低くない水風呂に体を流して入り一息つきつつ。

「新たな趣味発見、でしょうか」

ふふ、と笑顔になって。

「私はまだもう少し浸かってます。
 今日はそんな気分なので」

結構な長風呂だが、まだまだ続けるつもりの風菜だった。

伊都波 凛霞 >  
「そっか、それじゃあまた。冬期休暇空けに学園でね」

もしかしあらそれまでにもまた会うこともあるかもしれないけど、と笑って

「休み中にもヘンなことしないように!じゃあね、雨見さん」

最後に釘をもう一差しして、凛霞は大浴場を経て、展望温泉から出ていくのでした

ご案内:「扶桑百貨店 展望温泉「少名の湯」(13F)」から伊都波 凛霞さんが去りました。
雨見風菜 > 「ええ、また。
 ……うぐぅ」

しっかり釘を差された。
バレないようにしないと……と考える時点で風菜はもうダメダメである。

その後しばらく、入浴を堪能する風菜であった。

ご案内:「扶桑百貨店 展望温泉「少名の湯」(13F)」から雨見風菜さんが去りました。