2021/06/03 のログ
ご案内:「扶桑百貨店 異能・魔道具エリア(7・8F)」に柏木凛さんが現れました。
■柏木凛 > 「ないな……やっぱり一から作るしかねーか…」
異能・魔道具エリアで魔道具の修理部品を探す人影。
こちらに来てから使い続けていたガントレットについに不具合が出来、修理部品を探しに来たのだが、
合いそうな部品を手にして見るもサイズや規格の違いから直ぐに棚に戻してと繰り返し。
「無理やりに突っ込めば合いそうだけど……それはやばいよな…」
今なら直せるが無理をすれば全損、そうなればこちらでは修理は勿論買い替えもできないのは想像がつき。
この際完全修理は諦め応急修理だけでもできればと考えを変えて品定めを再開する。
ご案内:「扶桑百貨店 異能・魔道具エリア(7・8F)」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 > そんな品定めの真っ最中な少女の傍に現れるデパートの店員――と、一人の風紀委員。
懇切丁寧に棚に置かれた商品や部品・危惧の説明を受けていた風紀委員は、ふむふむと頷いた後。
「分かった。じゃあこの棚全て貰おうか。後日配達で構わないから、そう急がなくても良い」
今正に少女が品定めしていた棚も含めて。
端から端まで全てお買い上げと宣った。
「後で領収書の記載を頼む。その時に、配送場所も合わせて此方で記入しよう」
ぶんぶん、と頭を振る店員を横目に淡々と購入の手続きを進める。
大人買い、というには些か傍迷惑な行動かも知れないが――
■柏木凛 > 棚に並ぶ細かな部品を品定めし、この棚に並ぶ物はおそらくは自分がいた世界、もしくはかなり近い世界の品だと見当が付き。
ここならあるはずだと棚を眺める後ろで聞こえる声に視線を向けると店員と時折歓楽街で見る風紀委員と同じ姿の少年。
態々店員を呼んで説明を受けているのかと思いはしたが視線を棚に戻し、そこに探していた部品を見つける事が出来、手に取ろうとするが聞こえた全てという言葉にもう一度振り返り。
「ちょっと待て!全部は私が困るぞ!」
やっと見つけた部品を棚に並ぶほかの商品ごと持っていかれるとなれば声も大きくなり。
その傍迷惑な行為に静止をかける。
■神代理央 >
「……む?」
投げかけられた言葉に、怪訝そうな表情と共に視線を向ける。
其処に居たのは、自分よりも背の高い少女。
一体何が問題なのかと、暫し思案顔。
「…困る、と言われてもな。必要だから購入しようと思っているのだが。
別に、君が既に予約した商品という訳でも無いのだろう?」
口調や物腰は柔らかいが、何処かしら尊大な空気を纏う少年は
不思議そうに首を傾げてみせるだろうか。
■柏木凛 > 「私だって必要だから探してたんだよ。
やっと見つけたのをいきなりやってきて根こそぎ持って行かれたら困るだよ」
口調や物腰は柔らかく見えるが同時に偉そうに見える少年。
全部を買うという事は当然金や地位もあるのだろうがそんな事はどうでもよく。
不思議そうに首をかしげる姿に指を突きつけ。
「他のは持って行っていいけどな、この部品だけは私に買わせろよ。
これがないと商売道具が直せないんだよ」
棚の他の商品はどうでもいい、ただそこにあったボルトとナットのような部品が欲しいだけ。
少年に突きつけた指をその部品に向ければこれだけは置いて行けと告げて。
■神代理央 >
びし、と指を突きつけられれば再び思案顔。
まあ、此方としては別に特別必要という訳でも無い。
委員会の備品として一括まとめ買いしたいだけだ。無いと困る、という程でも無いのだが…。
「…まあ、譲ってやるのは吝かではない。
しかし、此処は異能や魔道具の整備部品が並ぶ場所だ。
商売道具、ということはまあ、どこそこの部活動生なのだろうが…」
届け出を出して居れば、ではあるが。
まあ、個人で合法的にやっている商売の可能性もあるのだが…。
「一応、修理する魔道具の詳細を教えて貰って良いかな。
見ての通り、風紀委員でね。別に生徒の買い物を邪魔するつもりはないが、まあ、念の為にな」
と、小さく肩を竦めて彼女を見上げる。
……見上げる様な身長差なのが、少しだけ恨めしい。
■柏木凛 > 「譲ってやるってな……私が手に取る前に全部掻っ攫ったんだろうが…。
私は生徒じゃねーよ。歓楽街で何でも屋をやってるんだよ」
部活動生と言われると違うと首を軽く振り。
少年が風紀委員ならば直ぐに行き着くだろうと何をしているかを告げ、生徒はない事も告げて。
「説明しねーと駄目なのか…。
でっかい籠手、腕のここまで装着するガントレットだよ」
仕方ないというように溜息を吐けば右手の二の腕の中ほどに指を当て、ここまでの大きさのガントレットだと告げ。
その後に胸の下で腕を組んで見上げる少年を見下ろして、危ない物じゃないというように見返す。
■神代理央 >
「買い物なんて早い者勝ちだろう?私が購入する前に、手に取って会計を済ませてしまえば良かったのさ」
ふふん、と言わんばかりの笑み。やはり尊大というか、彼女よりも年下に見える少年は、どことなく偉そうである。
しかしその表情は、彼女が告げた言葉に三度目の思案顔。
「……生徒じゃない?歓楽街で何でも屋、ガントレットつける女……。
…ああ、刑事課から噂は聞いたことがある。
此方と揉め事を起こさず、犯罪行為にも手を貸さない優良な住民だから、手を出さないでくれ、とな」
刑事課の捜査には、時には彼女の様な存在が非常に重要になってくる。
一方此方は、違反部活生やその関係組織であれば問答無用で叩き潰す側。
同じ組織内であっても考え方も対応も違う。だから、仲間から釘を刺されていたのだが。
「ならば、譲らぬ訳にはいかないな。もしかしたら、同僚が世話になっているかもしれん。
というよりも、好きなものを持っていくと良い。どうせ支払いは私の個人的な私費だし」
彼女が少なくとも風紀の敵ではない、と分かれば。
相変わらず偉そうではあるが、その態度は少しだけ柔らかいものになる。
小さく笑みを浮かべて、何でもどうぞ、と言わんばかりに商品を手で指し示すのだろうか。
■柏木凛 > そうする前に掻っ攫っただろうと偉そうに笑う少年を睨むような眼で見つめ。
ようやく見つけたがその前に買っただろうと言えば同じ繰り返しなので言葉にはせず。
「刑事課…?あぁ、あの時々馬鹿を引き渡すんだよ。
一応治安維持してくれてる所と揉めるほど馬鹿じゃねーつもりだよ。
善良かどうかはしんねーけど迷惑もかける心算もねーよ」
時々に騒ぎを起こすチンピラもどきの引き取り先の知り合いだったのかと思えば口元に笑みが浮かび。
あの連中から話が通っているなら悪い事にはならないだろうと。
「こっちも世話になることもあるし持ちつ持たれつってやつだよ。
流石にそれは悪いって、金はきっちりと私は出すよ。
そうじゃないと怒るやつがいるからな……」
敵対をしなければ誰かと揉めるつもりはなく。
現状は少年と敵対する理由もなく、むしろ刑事課から話が通っているなら味方より。
しかし持って行っていいと商品を指し示されるとそれは悪いと組んでいた腕を解き代金は支払うと言い切って。
■神代理央 >
睨む様に見つめられても涼しい顔。
そういう視線を向けられるのは慣れている、と言わんばかり。
しかし彼女の態度が軟化すれば、此方も相応に穏やかな態度に変わるのだろう。
偉そうなのは相変わらずだが。
「君の様に理性有る行動を取ってくれる者がもっと増えれば、我々の仕事も楽になるのだがね。
何、ルールを守っていてくれさえいればそれでいい。
極論、我々の目が届かない場所であり、他者に害を及ぼさないのなら多少は目こぼしするしな」
絶対の正義など有り得ないが故に。
刑事課が彼女の様な存在を利用している事にも別に不満はない。
寧ろ、もっと積極的に活用してくれても良いのにと思うくらいだ。
「……ふむ?律義な事だな。
別に見返りを求めている訳じゃないし、恩を売るつもりもない。
私の私費から出すのだから君が思い悩む事も無いだろうに。
ポリシーとか、そういう類なのかな?」
代金を支払う、と言い切った彼女を興味深げな視線で見つめた後。
クスリ、と笑みを浮かべて尋ねるのだろうか。
■柏木凛 > 「これでもな、こっちに来る前も似たような事やってたんだよ。
それにだ、移り住んだらそこのルールに従うのが当たり前だろ?
折角何でも屋が軌道に乗ったのにもめ事を起こして潰す気がないってだけだよ」
正義の味方を名乗るつもりなどはさらさらにない。
刑事課の手伝いを時々に行うのも全てはこちらに馴染んで過ごす為。
そして多少でも近所の平穏の為という理由。
「お前にそういう考えがないのはなんとなくわかるってーの。
どっちかってーと金は余ってるから気にしないってやつだろ?
ポリシーってのもあるんだが……うちを手伝ってくれてるのに知られたら…「自分のぐらい自分で買う」って怒られるからな…」
笑みを浮かべて尋ねる少年から視線を外すようにし。
店を手伝ってくれているのに怒られるんだと小さく返して。
■神代理央 >
「こっちに来る前……ああ、そうか。
そういえばその何でも屋は異邦人だと、刑事課の連中言っていたな。
まあ何にせよ、此方側と諍いを起こさず協力的でいてくれるのは助かる。
我々も暴力組織じゃないのだから、君の様に治安維持に協力してくれる者を無碍にしたりはしないさ」
彼女の理由がなんであれ、治安を乱さないのであれば此方も構わない。
風紀委員会は間違いなく正義の味方だ。
しかしその正義は、言うなれば体制側の正義。それが善であるとは限らない。
だからこそ、彼女の様に協力的な姿勢を見せる者とは、友好関係を築いていきたいと思う…のだが。
「ふーむ……個人的な事情、というやつか。
なら、此方も強くは言わないよ。君も、怒られるのは嫌だろうしな」
視線を逸らせて小さく答える彼女は恐らく年上…なのだろうが。
何だか子供の様に見えて、思わず含み笑いを零してしまう。
■柏木凛 > 「そこは話すなって言ったのに話してるのかよ……。
この島だとあんた達が正義なんだから揉めるかってーの。
手伝いは時々するけど全面協力は出来ねーぞ?やばいのに目をつけられても困るしな」
それなりに何でも屋周辺の治安維持の手伝いはするがそれまで。
変に手を伸ばしスラムなどに巣食う連中と敵対すれば自分は兎も角周りを巻き込むのは問題しかない。
なのでしょう年にはそう返してできる範囲でだけと。
「個人的な理由だよ……あいつには頭が上がらねーんだ。
そうしてくれると助かるよ、怖くはないんだけど心に効くんだよな」
視線をそらして告げれば笑みを零している事に気が付き睨み。
それはそれとして、必要な部品を手に取れば、これだけ貰うよ、と少年ん告げて。
■神代理央 >
「怒ってくれるな。生徒ではない者のデータは登録せねばならんし、情報共有の必要もある。
逆に言えば、それ以外の情報は私も知らないよ。そもそも私が教えて貰ったのも、犯罪者と間違えて吹き飛ばすなという頼みだったのだからな。
別に、無理に風紀委員を手伝おうと思わなくてもいい。治安を乱さず、ルールを守っていてくれさえすればな」
小さく肩を竦める。
多くは求めない。極論、風紀委員会の敵でなければそれでいい、とばかりに。
「分かった分かった。だから、そう睨むんじゃない。
誰だって怖い相手はいるものだ。それを別にどうこういうつもりはないさ。
ああ、部品は何でも持って行ってもらって構わない。
どのみち、私も適当にまとめ買いしようとしていただけだしな」
どうこう言わないだけで笑ったりはするのだが。
クスクス、と零す笑みと共に、睨む彼女と視線を合わせたところで。
「……ああ、そうだ。
私は神代。神代理央。風紀委員会の中でも落第街やスラムの治安維持を担当している。
歓楽街にもよく足を運ぶから、何かあったら宜しく頼むよ」
と、握手を求める様に手を差し出すだろうか。