2022/04/01 のログ
ご案内:「扶桑百貨店 ファッションエリア(4~6F)」に神樹椎苗さんが現れました。
神樹椎苗 >  
 百貨店、ファッションエリア。
 先日も訪れたのだが、その際はつい、出会った女性を着せ替えして遊ぶので満足してしまった椎苗である。
 本来の目的は、春物から夏物のオーダーだったのだが。

「――はあ。
 やっぱりここは、無駄に広いですね」

 最近、『プレ娘』とやらとコラボしている甘いハチミツジュースを飲みながら、通路横のベンチに腰を下ろしていた。
 好みのデザインを探していたのだが、これだけ広いと、店と店を行き来するだけで大変なのだ。
 その上、慣れたとは言いつつも、片腕が使えないのは単純に不便が大きいのである。
 適度に休憩しなければ、やっていられないのだ。
 

ご案内:「扶桑百貨店 ファッションエリア(4~6F)」に園刃華霧さんが現れました。
園刃華霧 >  
「っかァ~。あイっかワらず、無駄にデっかいナぁ……」

思わずオノボリさんのごとく、きょろきょろと見回してしまう。
一応、何回かきてはいるのだがそもそも大した買い物をシないのだ。
こんな大きなところにまで来る理由はほとんどないし、来てもろくな買い物もしない。

そんなわけで、来るたびに思わずめまいのようなものを覚えるくらいには……慣れない

「ま、別にナんか買いタいわケでもナいしナー」


じゃあなんで来たかと、といえば……
単なる暇つぶし。俗に言う、冷やかし、というやつである。

無駄にでかいだけあって、店も品揃えも抜群であるここはそういう意味では都合がいい。

「って、この辺は服トかか……イや、服は……まァ……」

同居人にさんざん着せかえ人形にさせられるので、
そこそこ服はないわけではない。

その上、自分では何も買ってこなかったのでまだまだピンとこない。

「ま、いっカ……とりアえず、見るダけ……ん?」

というわけで、きょろきょろを再開……したら、なにか見た顔がいる
ありゃ、しぃ……か?

するっと流すのもなんだし……よし

「おー、しぃじゃンか。どシたー?」

いつものヘラヘラ笑いを浮かべつつ、無造作に近寄っていった

神樹椎苗 >  
「――ん、誰かと思えば『悪食娘』じゃねーですか」

 ベンチで足をぶらぶらさせているところに、知人が現れた。
 手が塞がってるのもあり、ジュースを片手に応える。

「春物の買い物ですよ。そろそろ衣替えをしないわけにもいかねーですし」

 そう言いつつも、買い物袋の一つも見当たらない。
 まだ手ぶらな様子だった。
 

園刃華霧 >  
「よー、おヒさ」

こちらは、といえばブンブンと景気よく手をふってみる。


「アー……春物、ね……」

そういえば、そんな単語があったな、などと思う。
着たきり雀だった自分には未だにピンとこないが。

だって制服だったら概ねなんとかなるじゃん
最近はなってたじゃん、だけど

「……の、割に……買ッタもンが見えナいけド。
 アレか? 部屋まデお届けってヤツ?」

無遠慮にじろじろと見つつ、素直な感想を述べる。

「こレかラって言うニは、なンかご休憩ッテ感じダしなー」

神樹椎苗 >  
「そーです、休憩中ですよ。
 しいにとっては少しばかり広すぎるんです。
 店を見て回るだけで疲れるんですよ」

 買ったものは大抵、オーダーメイドで自室配送だが。
 デザインを選ぶのも、店を選ぶのも椎苗自身なのである。

「そういうお前は、なんだか暇そうじゃねーですか。
 ――というか、変わり映えしねーですね?」

 その知人の変わり映えのしなさに目を細める。
 今日も制服という事は、四月も始まりから仕事――というよりは、無頓着なだけな気がするが。
 

園刃華霧 >  
「そリャ道理だワな。
 アタシにだッテ、ちっと此処は広スぎるシなー」

ぐるり、と首を巡らせてあたりを見る。
本当に、広い
自分が広いと思うくらいだから、さらに小さい目の前の相手ならそりゃ広すぎだろう

「ごメーとーってトコだナ。
 ま、この時期、そンな忙しクてモなー?」

といいつつ、万年ほどほどにして過ごしているので
大体ほどほどに暇ではあるが。

「ン。まー、ネ。
 一応、コイツが制服だシな」

最近はまあ、着替えも悪くない、とは思い始めているが。
それにしても、自分で選ぶ習慣はまだまだあまりついていない。

そんなわけで、与えられた私服から離れて制服を着るときもまだまだあるのだ。
そういえば、しぃの前ではずっとこれかもしれない。

まあ、それくらいには制服タイムはあるのだ。

「しぃも相変わらず……って感じダな?」

この知人はまあ、割としっかり着飾る系だ。
今日もまあ、なんというか……派手、というか目立つというか。
ヒラヒラな感じの装いをしている。

似合ってるとは思う

神樹椎苗 >  
「まあ――お前たちが忙しいようじゃ、困りますしね。
 とはいえ、暇にされていても困るんですが」

 そこで、ストローをくわえて、残りのジュースを吸い上げつつ。
 ふーむ、と考える。
 これは、ちょうどいいのではなかろうか。

「――うん、そうですね。
 お前、ちょっとしいの買い物を手伝わせてやります。
 光栄に思うと良いですよ」

 なんて上から目線。
 相変わらずなのは、この性格も同じようだった。
 

園刃華霧 >  
「そーソ―、平和が一番ッテな?」

ケラケラと笑う。
暇にされても困る、という辺りは華麗にスルー

「うン?
 ひひひ、相変ワらずダな。
 手伝っテ欲シいナら、そウいいナって」

上から目線には笑って応える。
相手の性質はわかってるし、そもそもその程度で怒るきはない

「デ。荷物抱エるとカが必要なン?
 それトも他にナんか?」

はいはい、と手伝うこと前提で質問する

神樹椎苗 >  
「む、それじゃまるで、しいが自力で買い物も出来ないようじゃねーですか。
 しいは手伝いなんか要りませんが、お前が暇そうだから手伝わせてやるんです」

 ぷい、とそっぽを向く。
 とはいえ、椎苗の悪態と言えば、ある程度心を許している証拠だ。
 まあ本気でやってる場合もあるが、それはそれとして。

「荷物持ちだけならいらねーですよ。
 全部運ばせればいいだけですし。
 そうですね――お前、しいを抱いて足代わりになると良いです」

 なんて、冗談を言いながらジュースのカップを出すとシュート。
 空いた左手を、制服の彼女に差し出した。
 

園刃華霧 >  
「なーニ、人を手伝ワせンのなンて色々理由がアんだロ?
 自力でデキない、めんドくサい、テが足リなイ……
 あト他に……ま、こりゃイっか」

けたけたと笑う。
そっぽを向く姿がまあなんか見た目相応っぽくて、実にいい

「ま、とりアえず……暇そウだカらッテのモ、そーカ。
 そンじゃ、せーぜー暇人にお仕事チョーだイな」

物をねだるように手を差し出す、と

「ふム……足代ワり?マジで?イイの?」

差し出された腕を取り、ちょっと引き寄せるように軽く力を入れる。

「抱キかかエる?」

顔を見て、けらりと笑う

神樹椎苗 >  
「え――むむ」

 椎苗のあまりに軽い体は簡単に引き寄せられる。
 けらりと余裕そうに笑われている。
 ついつい、むぅとふくれっ面をしてしまった。

「――そうです。
 しいを抱きかかえて、店を回るのですよ。
 お前、体力とか有り余ってそうですし、それくらい出来るでしょう」

 冗談のつもりだったが、ここで引き下がったら負けたみたいで面白くないのだ。
 意地を張って、ふくれっ面のまま、上目遣いにじっとり挑戦的ににらむのである。
 

園刃華霧 >  
「はイはイ、りょーカいお姫サま、っとナ」

口は悪いし、どこか達観している相手
それが何処と無く見た目相応な感じになるのは、とても面白い

そりゃもう抱えて歩くくらいするだろう

「ヨっと……」

そんなわけで……腕を太ももから膝裏あたりに入れ……


「いッショ、と」

そのまま持ち上げ……いわゆる、お姫様抱っこにいこうとする。
抵抗しなければしっかり持ち上げられる……はずだ

神樹椎苗 >  
「む、むぅ」

 自分で言ってしまったので、抵抗はしない。
 大人しく抱き上げられれば、その小柄さから案外おさまりがいいだろう。
 ただ、ほんの少し恥ずかしくないかと言われると難しい所である。

「――そ、それじゃあ、さっさと買い物に行きますよ。
 まずはここの店です。
 馴染みのブランドですが、遠いのですよ」

 左手で端末を操作して、フロアマップを見せる。
 たしかに、このフロアの端っこにある店にマーキングがされているだろう。
 店の名前は『Tokofleurs』と書いてある。
 

園刃華霧 >  
「ン―、よシ、と」

しっかりと腰の後ろにも手を回し、体勢を安定させる。
重さもまあ、大したことはない。

……はたから見るとだいぶ珍妙な二人組に見えるかもしれないが
まあ、気にしない


「ま、今日は無限にアるワけじゃナいシな。
 急ぎマしょッテな。」

提示されたマップを見る。
ふむ、フロアの端っこのほうね。
たしかにまあ、少し遠いと言えば遠い

「さ、ッテ。そコな?
 確かニ、奥マってンなー。
 ナるべく揺らサないツもリだケど。
 揺れマくったラ、ゴメンな」

そういうと軽やかな足取りで進んでいく

「ふーン……今着テる感じノ服が売っテんの?」

店の情報を見ながら聞く。
奥とはいっても知れてるので、たどり着くまでの間の場繋ぎくらいの会話かな?

神樹椎苗 >  
「むー――」

 微妙に複雑そうなご機嫌で、しっかり抱かれたまま唸ったりするが。
 その上、周囲の視線が集まる事、集まる事。

 しかし、歩き始めると、さりげなく頭を預けて身を寄せるのである。
 ――結局のところ、なんだかんだ年相応なのである。

「ん、そうですね。
 『Tokofleurs』はクラシカルが主なブランドで、ドレスタイプが多いですね。
 自分で着るよりは、観賞用に買う事が多いですか」

 気に入ったデザインは眺めるだけでも気分が好くなるのだった。
 もちろん、自分で着る事もあるが。

「今日は和ロリが入ったと聞きましたから、見に行こうと思ったのですよ。
 ――ああ、ほら、あの店の表に展示されてるのですね」

 和ロリ――着物風に見せたロリータファッション。
 展示されている、黒を基調にしたデザインは、装飾もシンプルでかつ、派手でもなく。
 椎苗好みのデザインではあった――が。
 

園刃華霧 >  
「おー、見ラれてルな」

けたけたと笑う
どうせ目立つことは慣れっこなので、今更、である

ちょっと変な噂が増えるくらいだろう
ちょっと優雅に歩いてみたりもする

「ンー……ドレス、ねェ……
 アー……な、るホど……ねェ?
 ってカ、観賞用? 見るダけ!?」

写真で見るだけでも、なんだかヒラヒラとした服が色々見える
それはそれとして、見るだけ、なんて服の使い方は初めて聞いた
そういうモンか……

「和、ロリ……ねェ……ふーン。
 着物っぽイからッテとこカ。
 はー……」

基本的に興味はないが、面白いデザインなので流石にちょっと見入ってしまう

「やっパ、しぃってコういウのもモってんノ?」

店の前に立ちながら問いかける

神樹椎苗 >  
「――?
 ええ、見るだけですが」

 何か変な事言っただろうか、と不思議そうに、驚く顔を見上げる。

「着物っぽい、だけでなく日本風のデザイン、というのもありますね。
 ほら、そっちのワンピースも和ロリです。
 シンプルなワンピースですが、柄に牡丹の花を使ってるでしょう。
 ――もちろん、しいも持ってますが。
 ここのブランドのデザインを着こなすなら、それなりのスタイルが欲しい所ですね。
 しいは美少女ですが、背丈と体型はいかんともしがてーのですよ」

 ふーむ、と店の前で展示品を眺めて。
 デザインは好みだが、自分で着る物ではないと早々に結論づける。
 着るならむしろ――。

「――んん、このデザインならお前くらいの方が似合いそうですね。
 過度な装飾もありませんし、案外年頃の娘らしく仕上がるんじゃねえですか?」

 と、展示されてる幾つかの和ロリを、自分を抱き上げる彼女と見比べ。
 もちろん、店の奥にあるドレスなんかになると、少々、この娘には装飾過多かもしれないが。