2022/04/27 のログ
ご案内:「扶桑百貨店」に八坂 良彦さんが現れました。
ご案内:「扶桑百貨店」にロベリアさんが現れました。
八坂 良彦 > すり減ったスニーカーや、新しいタオル等を買うために訪れた扶桑百貨店。
上をみれば、高い建物の屋上が見える。

「えーと、ファッションエリアが4~6階で、食料品は地下、か。
レストランかぁ、偶には外食もいいか」

携帯端末で目的の物が売ってそうな場所を検索し、記憶して。
ふと、レストラン街の文字も目に入り、偶には自分で作るのではなく、外で食うのも悪くないと、思いつつ。
携帯端末をしまって、入り口を探し少し、周りを見渡す。
大きな店だけに何ヵ所か入り口もあって、どこから入るのが階段に近いかを考えて。
ふと、見覚えのある赤い髪に、背中に翼と尻尾を持つ少女を視界にとらえる。
自分より少し小さい少女に、声を掛けるために、近づいて。

「おーい、ロベリア、久しぶりだな、何か買い物か?
それともここら辺も、ロベリアの所領、とかで見回り中なのか?」

片手をあげながら、名前を呼んで、聞いてみる。

ロベリア > 小柄ながらも目を引く褐色肌の少女──ロベリアは、かけられた声に振り向いた。
腰掛けていたガードレールから、ふわりと軽やかに飛び降りる。

「なんだ、ヨシヒコではないか。
 ワレは散歩……もとい、見まわりがてら次の悪事を考えていたところだ」

見れば彼女は手ぶらで、買い物をしに来たようには見えない。
要は暇を持て余していたのだろう。
遊び相手を見つけたような、嬉しさが揺れる尻尾に表れている。

八坂 良彦 > 少女の言った言葉に、苦笑をしつつ。

「あんまり、悪事ばかりするなっても、悪魔だからある程度しないと力たまらないとかだっけ?
見まわりは、中にはいかないのか?、今から買い物に行こうと思ってきたんだけど」

人とは違う事情を考え、少し言葉を濁しつつ。
すぐそこの百貨店入り口を示しながら、そう尋ね。
今はいている革靴のつま先で地面をこんこんと、叩いて見せてから。

「普段使いのスニーカーがそろそろ買い替え時だからそれと。
あと、ついでに新しいタオルと、食材あたりみて…帰りは、レストラン街でゆっくり飯食おうかな、ってな。
ひまなら、一緒に覗いてみるか?」

嬉しそうに揺れる尻尾を見て、時間あるなら、と誘ってみる事に。
何かあった時、少しはフォローできるかな、と簡単に考えて。

ロベリア > 「トーゼンだっ。
 ワレら魔族にとっては食事みたいなものだからな!」

誰がやめるものか、と鼻を鳴らした。
それから、建物とあなたとを交互に見る。

「こういう店はケイビがゲンジュウだから、悪事には向いてない。
 ワレひとりなら用なんかないと言うところだが……
 ヨシヒコが行くというならワレもついていくぞ」

ヒマだからな! と、何故か偉そうに。

八坂 良彦 > 「だよなぁ、だからやめろとは言えないしな。
食事抜きはつらいもんな」

異種族に人の常識は通じないというのは、学園で聞くが、少女もそこは当てはまるのだろう。

「あぁ、そりゃそうだろうな。
一人で見るよりも、意見聞けるかもだし、一緒に来てくれるなら。
うん、ありがたいな」

暇だからと言われ、苦笑しながら。
自分と違う感覚を持つ相手に、意見を聞けるのもいいかもしれないと、頷いて。

少女と一緒に店内へ入っていく、一人ではないので、階段はやめてエスカレーターへ向かう事に。

ロベリア > 「ありがたいとか言うな、バカものっ」

ぞわぞわと背筋を震わせて両腕を抱く。
店内の冷房が効きすぎていた……というわけではなく、
魔族にとって感謝の言葉は逆効果なのである。

「中に入るのははじめてだが……でっかいな!
 まるでお城みたいだぞ」

それから、店内を興味深そうに見回していた。

八坂 良彦 > 「っと、あぁ、そういうのもあるのか、気を付けるわ」

少女の反応に一瞬驚いて、礼の言葉が不味いとかあるのかと、小さく頷き。
魔族と言う種族について、あまり知らない事を実感して。

「そうなのか…確かにでかいよな、屋上には星見る場所とかもあるみたいだし。
あ、一応5階にあるスポーツ用具の店行く予定だから」

ファション系のフロアの中で、普段使っている店に向かう事を告げる。
3階分もある、ファションフロアのなか、周りも様々な年齢、性別に対応した店があり、ある意味で見てるだけでも楽しめるのは。
大型の百貨店ならではともいえるかもしれない。

ロベリア > 「前にも言ったはずだっ。
 まったく、魔族心のわからんやつめ……」

魔族心とは?
ともあれ、不機嫌というわけでもなさそうだ。
ひょこひょことあなたの後ろをついてくる。

「おお、星まで見られるのか。
 そこから町を眺めたらすごいだろうな……」

ゴマ粒のような人々を見下ろして高笑いする様を想像し、思わず顔がにやけた。

八坂 良彦 > 「ははは、いやほんと悪い。
そこら辺難しいなぁ、あんまりそういう経験がないから」

魔族心と言われ、首を傾げながら。
普通に対応すると、相手に良くない影響を与えるのは難しいと考えつつ。

「屋上に天文台があるってあったし、街も見れるかな?
確かに、高い場所から見ると違った感じで見えるしなぁ」

ふと、少女は飛べた気もするが、飛びながらとはまた違うのも事実なので、其処は突っ込まず。
エスカレーターで5階につくと、予定ぢていた店へ向かいながら。

「帰りに、屋上よってみるか?、どうせ買い物の後は時間開いてるし。
基本こないなら、来た時に行ってみるのも良いんじゃないか?」

ロベリア > 「ほんとかっ? よし、決まりだな!」

買い物後は屋上に行く約束を取り付けて、ご機嫌アップ。
きょろきょろと今いるフロアを見回してみる。

「それで、ここには何があるのだ?
 クツやら変な玉と棒やらおいてあるみたいだが」

授業はサボり倒しているので、当然スポーツにも疎い。
サッカーシューズや野球道具のことも知らないようだ。

八坂 良彦 > 「あぁ、決まりで、そうしたらさっさと見るか」

屋上へ行くことを約束して、スポーツ用具の店へと進む。

「あぁ、運動用の色んな品があるんだ。
俺はここで買うのは、大体靴とかウェアメインだけど。
それは、ボールとバットだな、子供とかが玩具ので遊んでたりしないか、公園とかで」

武術以外は授業でやった事がある程度とはいえ、体を動かす事だからか体育は好きで。
聞かれた品を、どんどんと答えて。
公園とかで野球とかサッカーは、子供がしてた記憶があるので、それのちゃんとした道具だと説明して。

体動かしやすい服とかもあるなぁと、スポーツウェアの方も示しながら。
ふと、女性用のは競技によって色々あるなぁと、マネキンに着せられたのを横目にチラ見しつつ。
今回は靴を見に来たので、そちらへと歩いていく。

ロベリア > 「そういえば、見たことあるな。
 てっきりボウリョクの味にみ入られて、
 魔族のハイカたる自覚が出てきたんだと思ってたぞ」

違ったのか……と地味にショックを受けつつ、
あれこれ手に取っては棚に戻しを繰り返している。
特に強く興味を引かれる物、というのは無さそうだ。

「動きやすい服があるのはいいな。
 ワレの限定解除もあれくらい身軽にしたら……
 いや、でも今の方がカッコよくて強そうだしな……」

スポーツウェアやインナーを見てぶつぶつ。
今の姿ならともかく、限定解除モードの体型で着たら
ぱっつんぱっつんなんてレベルではない気もする。

八坂 良彦 > 「いや、子供は楽しんでるだけだろ。
偶に、バットとかは武器にする奴もいるけど。
配下…まぁ、一緒に遊んでれば、上下関係できるのか?」

ショックを受ける少女をみつつ、苦笑する。
ただ、子供でもある程度の勝った負けたで、感情は動くので、負の感情を感じていたとかもあるのか、と首を傾げつつ。
自分の足に合うサイズの靴を見るために棚に近づいて…当然の様に子供向けの品だったりするが。

「実際動きの邪魔にならない服は、使いやすいな。
んー、ロベリアってデザインとか禍々しいのとかが好きとかあるのか?
…いや、ロベリアの解除状態できたら、色々やばいと思うなぁ。
まぁ、うん、あの恰好似合ってると思うぞ」

基本使う靴もサイズも決まっているので、靴を選び、ふとデザインについて聞いてみようと声を掛ける。
基本的には、シンプルな物を選ぶのだが、今回は参考にと言う話もしていたので、聞いてみる。
子供向けだけに、アニメ系の物など、デザインは中々豊富で。

限定解除状態の少女の姿を思い浮かべて、其処に今少女が着ているスポーツウェアを合わせて想像し。
問題のある姿しか思い浮かばなかったので、軽く息を吐いて。
その後で、限定解除時の姿は、あのままでも似合ってると頷く。

ロベリア > 「今はワレが勝手にそう呼んでるだけだが、
 いずれはすべて手中におさめるのだから同じことだ」

どやぁ。

「魔族らしく、あとカッコいいのが好きだ!
 色はやっぱり赤か黒だなっ」

小中学生男子のようなセンスをしている。
違いといえば、キャラ物には目もくれていないところか。
洗練されたデザインのランニングシューズなどを好むようだ。

「そうだろう、似あってるだろう?
 じゃあ、あのままでいいか」

色々な意味で危うい大悪魔の誕生は未然に阻止されたのだった。

八坂 良彦 > 「普通に本気でいってるよなぁ、それ。
実際問題、限定解除時のロベリアは、それだけの迫力とかあるしなぁ」

普通に力の気配もそうだが、カリスマと言うのだろうか、そう言う物も感じるのだ。

「ふむ、偶にはそっち系のもいいかな。
赤か黒か、うーむ、いや参考になるなぁ…うん」

普段と違うデザインでもメーカーが同じものもあるし。
普段自分が買う物よりもデザイン等が良いので、そちらを手に取って。
そのまま、また礼を言いそうになって、何とか止めつつ。

「だな、あのままで良いと思うぞ。
さて、それじゃこれ買ってくる、少し待ってくれるか。
買ったら上行ってみるか、約束だしな」

内心胸をなでおろしながら、少女が選んでいた中で自分も良いなと思ったランニングシューズを手にレジへ。
そのまま、支払いを済ませると、屋上にいってみるか、と声を掛け、エレベーターを指さす。
5階から屋上まで遠いうえ、途中ビジネスフロアもあるので、エスカレーターは通っておらず、ショッピングフロアから屋上まで行けるエレベータがある様子だった。

ロベリア > 「あいつらの前で限定解除したことはないがな。
 とっておきは取っておくものだ」

それにしては簡単にあなたの前で簡単に変身して見せたが……

「いいんじゃないか?
 ヨシヒコにも似あうと思うぞ、カッコよくて。
 会計が済んだなら、さっさと屋上にいくぞっ!」

待ってましたとばかりに目を輝かせた。
エレベーターまであなたを引っ張っていこうとするだろう。

八坂 良彦 > 「まぁ、子供の前で変身する意味があんまりないか。
とっておき…まぁ、そうだな、それだけの力はあると思う」

会うたび大体見てる気がするけど、と呟き。
限定解除自体は、変身系なので喜ぶ子供も多そうだが、敏感な子供は怖がりそうだなぁ、等ととりとめのない事も考えつつ。

「ん、そう言って貰えると安心するな。
ロベリアも今度選んでみたらどうだ、気分転換になるかもだし。
あいさ、さくっといくか」

買ったランニングシューズの入った袋を持ったまま少女に引っ張られ。
エレベーターに乗り込む、そこそこのサイズのエレベーターの中は、時期の問題か時間の問題か。
人はおらず、屋上のボタンをおせば、直ぐに動き出して。

ロベリア > 「ふむ、たまには"いめちぇん"も悪くないな」

わりと乗り気な反応を見せつつ、エレベーターへ。
お互い小柄なので、買った物を含めても窮屈さはないだろう。
階数表示が上がっていくのを眺めている。

八坂 良彦 > 「うん、似合うのも色々あると思うぞ。
お、着いたかな」

そうして、屋上へ着いてエレベーターを降りると、真ん中には望遠鏡が収められているであろうドーム状の建物。
その周りは、ベンチや植え込みがあり、端っこの方には柵が設けられている。

「おー、思ったよりいい景色だな。
こういう感じのもたまにはいいな」

少し前に少女が言っていたように、其処からの景色は中々に壮観で。
思ったよりも遠くまで見渡せる。

「折角なら、柵の上にでも座ってみるか?」

お互い空を飛べるのもあって、そう誘ってみる。
ちなみに、しっかりと柵に乗らない様にとの注意書きはあったりするのだが。

ロベリア > 「おお~……広いな!」

エレベーターを降りると同時、広がる景色に感嘆の声を上げた。
階下と違って壁や棚などが無いぶん、いっそう広く感じられる。

「思ったとおり、いいながめだな。
 ヒトがゴミのようだ!」

言われるまでもなく柵の上へとよじ昇っていく。
僅かなスペースに器用に腰掛けて足をぶらつかせた。

八坂 良彦 > 「此処からじゃ、人はホントちっちゃくしか見えないな。
見てると、急いでる人とか結構いるんだなぁ」

柵に腰掛けて、下を見ながら、そう呟いて。

「そういや、ロベリアはこの後どうするんだ?
最初言ったかもだけど軽くデザートでも食って帰ろうと思うけど」

ふと、ランニングシューズの入った袋にあった扶桑百貨店で使える割引チケットを見つけて。

「こういうのあるし、ロベリアに少しなら奢れると思うけど。
帰るなら、帰るで、誘ったのこっちだし、きちんと送るし」

チケットを見せながら、ロベリアに向き直って、声を掛ける。

ロベリア > 「いずれはここから見える世界、すべてがワレのものになる!
 そのためにもっとチカラをたくわえなくては」

背中の羽根をパタパタと揺らして上機嫌だ。

「デザート! ワレのぶんもあるのかっ!?
 それならもちろん行くぞ!」

今すぐにでも、と言わんばかりに柵から身を翻した。
スカートが捲れるのも気にせず、宙返りで屋上に着地する。