2022/10/02 のログ
ご案内:「扶桑百貨店 展望温泉「少名の湯」(13F)」にマルレーネさんが現れました。
■マルレーネ > もくもくと立ち上る湯気と、華やかな黄色い笑い声。
巨大ビルである百貨店にある見晴らしのいい浴場の女湯は鮮やかな雰囲気で彩られ。
そんなところにいる修道女ももちろん艶やかに。
なるわけがなかった。
「……ふー……。」
汗だくになりながらデッキブラシとバケツを持って歩く女。
使われていない風呂を徹底的に洗いながら、小さなブラシで隙間までごしごし。
営業時間後の深夜に洗うのはお金もかかるのだ。
通る人の好奇の目線を受け止めながら、シスターが一人で黙々掃除を続ける。
修道服暑すぎ無理なんですけどこれ。
■マルレーネ > 「これが終わったら入ろうかなぁ。」
ボヤきにボヤく。このお風呂以外は未だに綺麗なお湯が流れている。
完全閉店後であれば、もう掃除したままお風呂にも入って、とかできるのだけれど。
「………ちょっと、流石に着替えますか。」
ぐっしょり湿気を吸った修道服は、只管重い。
この格好でも泳げるくらいに体力はあるが、それでも不快には変わりなく。
「…お掃除もほとんど終わりましたし、……いいですよね。」
一生懸命働いたのだし、とバケツを片付けて、………修道服をよいしょ、と脱ぎ捨てる。
ご案内:「扶桑百貨店 展望温泉「少名の湯」(13F)」に紫明 一彩さんが現れました。
■紫明 一彩 >
さて、今日も今日とて図書委員の仕事を終えた。
図書委員の仕事、と言っても本日の仕事は
レファレンスカウンターでの対応ではなく、
彼女の抱える本業――魔導書絡みの事件を解決する為の
奔走であった。
つまりは、汗だくだ。
いつもならば。
さっと女子寮に帰って、シャワーで適当に汗を流す。
そんなところだが、
今日は少しルーティンを変えようと思ったのだ。
――なんて言えば少しは格好がつこうというものだが、
実際は夜風の心地よさについつい足がとられてしまっただけだ。
さて。
せっかくならばとやって来たのは、
未だ立ち寄ったことがない扶桑百科店の少名の湯。
「さて、まだ開いてる……よね~……」
なんて誰に告げるでもなに言葉を宙に飛ばしながら、
入るのは女湯である。
扉を開けて入るやいなや、眼の前に飛び込む光景。
その光景に、思わず眉を潜める。
シスター?
シスターwith修道服in露天風呂?
なんで?
いや待て待て、彼女はバケツを片付ている様子だった。
おそらくは、ここで働いている人なのだろう。
いや、なんで修道服?
「……えーと。失礼します……?
これ、入っていい感じですかね?」
異色の組み合わせと、眼前の少女の湛える健げな色の美しさ。
それから、脱ぎ捨てられようとしている修道服の放つ何処か
厳かな雰囲気。或いはイメージ。
そんなものにちょっと気圧されたのか、
ちょっと強張った声をあげてしまった。
■マルレーネ > 「……あっ。」
やってきたお客さん、すらりとしたイメージのある相手が少し驚いた顔でこちらを見つめてくる。
そりゃあ、この格好でバケツを置いて、今からその恰好を脱ぎ棄てようとしているのだから、好奇を超えて不思議と訝しさの方が勝るだろう。
「……あ、あはは、大丈夫ですよ。第二浴槽が清掃中だったんですけど、終わりましたから。
それ以外のお風呂なら今すぐ入れますし、第二も多分20分くらいしたら入れるようになりますね。」
あはは、と笑顔で案内をしながら………………。
「……お掃除終わったんで、私も入ろうかなー、なんて………。」
ぺろ、と舌を出して修道服を脱ぐ女。
汗だくの女は、じっとりとまとまった金色の髪が流れ落ち。
白い肌はお湯に浸かっているわけでもないのに、しっとりと光を反射し、濡れているようで。