2020/07/01 のログ
ご案内:「扶桑百貨店 ファッションエリア(4~6F)」に朝宮 小春さんが現れました。
朝宮 小春 > 珍しくめちゃくちゃ似合わないサングラスをかけてファッションフロアを歩く姿一つ。
本日はちょこんと後ろに大きなお団子で髪をまとめて。

「……うーん。」

昨日はやらかしてしまった。
いろんな意味で。
いろんな意味で。

おこん先生と配信をしてなんとか自室に戻ってから、何事も無かった顔で出勤できた自分を褒めたい。
教師という型に自らをはめ込めば安心できるが、プライベートのお散歩にはサングラス。
流石に今日見つかるのは恥ずかしい。

めちゃくちゃ似合わないけど。

朝宮 小春 > 水着を購入したはいいものの、流石にちょっと恥ずかしい。
今年の水着はちょっと際どい。

学校での練習用も購入しようと、こそこそとまた水着フロアへ。
今年こそ泳げるようになりたいのだ。せめて25m。

「……誰もいない、かしら、と。」

こそこそ。
昨日のある意味"事故"配信を見た人がいたら恥ずか死する。

朝宮 小春 > よし。

「ええと………。こ、これ貰えますか……?」

大人しい学校用の水着も購入。あんな水着で学校のプールとか行けません。
こほん、と一つ咳払いをしつつ購入をして。


「とはいえ、浮かれてばかりもいられないですけどね……」

とほほ、と溜息をつきながら、紙袋を手に1階へ。
今日もちょっとはジムかよい。

ご案内:「扶桑百貨店 ファッションエリア(4~6F)」から朝宮 小春さんが去りました。
ご案内:「扶桑百貨店 展望レストラン「エンピレオ」」にヨキさんが現れました。
ご案内:「扶桑百貨店 展望レストラン「エンピレオ」」に幌川 最中さんが現れました。
ヨキ > 俗に言う、ドタキャンである。

こればっかりは、ヨキにもどうにもならないのである。
だがしかし、折角の座席とコース料理を無下にする訳にもいかない。

そこで新たな連れに選んだのが――風紀委員会の幌川最中である。

誘いのメッセージに曰く。

『幌川君。たまには美味い食事を満喫しないかね?
……というのは建前で、ヨキを助けると思って来てくれ』

歳の頃が近いこともあって、ヨキは幌川を気に入っていた。
そんな訳で、店の前で幌川を待っているヨキなのである。
彼が一体服装をしてくるやら、内心心待ちにしながら。

幌川 最中 > 幌川、裸一貫(文字通り)。

なんてことはなく。扶桑百貨店、11階展望レストラン「エンピレオ」。
そう。誰でも気軽に行けるような店でなく、ドレスコードまである。
ドレスコードって何? と、一回り年下の後輩に尋ねた結果。

「スイマセンスイマセン。遅くなりまして」

麻雀やっててそこから一日のスケジュールが全部滅んだとは言えない。
委員会の仕事の事情で、と誰でもわかる嘘一匙。
幌川は軽い調子で頭を下げた。

……白いタキシードに、薔薇の花束を添えて。

「深くは聞かんでください。
 あと、これ選んだの俺じゃなくて2年の堤下なんで、あいつの責任です」

ヨキ > ヨキの目が点になる。

「……くっ。ぶふッ」

ぶふって言った。

「いやいや。こちらこそ呼び立てて悪かったな。
君がどんな服装で来るか楽しみにしておったもので……ッはっはっはっは!
堤下君か、してやられたな。

やはり君はアロハシャツの方が似合っておるのう。
その薔薇の花束は、どうだ、ここで気に入ったウェイトレスにでもプレゼントしてみては」

はあ、と息を吐く。笑いすぎて涙まで滲んでいる。

店の案内係に連れられて通されたのは、窓際の夜景が美しい二人席。
幌川の連れが女性であったなら、さぞ絵になっただろうというような。

幌川 最中 > 「…………」

あっ笑った。幌川の表情がスンとなる。
俺ですらなにもかもおかしいことわかってるのに。
俺だって笑うの我慢してたのに! 神妙な顔してたのに!

「いやあ、どうせ本庁で管を巻いてるだけですしね。
 いよいよ追い出されるまで秒読みのとこだったんで、助かった」

ヨキの甘やかな言には「あんたが渡すほうが洒落てるでしょう」と笑う。
そんなことでもして噂を流されたらウェイトレスが可哀想すぎる。

「で、ここに本来座るのは誰の予定だったんで?」

30手前の男が二人。
無論、幌川もこの席に座って指輪を渡すような女性はいやしない。
だが、この席を取っていたヨキはどうだ、と、遠慮なく笑う。

ヨキ > 「いやはや失敬。
君が真面目な顔をしておるものだから、余計に可笑しくてな……。

管を巻きながらも後輩を育てるのが君だろう。
ふふ。あとで委員にヨキがどやされることがなければよいがな」

向かい合って座り、人心地つく。
整然と並べられたカトラリーはまるで儀式めいている。

「ふふ、女性だよ。
誕生日が近いというし、食事でもどうかと思ったんだがな。
斯様なレストランに誘うには、まだまだ付き合いが浅かったようだ」

肩を竦めて苦笑する。まるであまり堪えていなさそうな顔。

「そこで、話し相手に君でもどうかと思った。
こういう機会でなければこのような場で会うこともなし、普段なら出来ぬ話も出来ようと思ってな。

さて、酒でも頼もうか。何か希望はあるかね?」

幌川 最中 > 「じゃーあどういう顔してれば可笑しくなりませえーん?
 ええ? 自分がどんな服も着こなせるからと? いやあ恐ろしい恐ろしい」

右と左に分けられた、銀色に輝くカトラリー。
案外こういう場は慣れていないものの、マナーに問題はないらしい。

「あのヨキ先生からの誘いを断れる女子がいるとは。
 そいつ、多分大物になりますよ。今から予言しておきます。
 名前教えといてもらっても? 知り合いになっておいて損ないな……」

ミーハーな話題には勢いよく食いつく。
食事も運ばれていなければ食前酒の注文すらもまだなのに、
もう既に満足げな表情を浮かべて笑った。

「……生中とか置いてないですよね?
 アッハハハハ、おまかせで。エスコートはヨキ先生スペシャルコースで。
 普段だと出来ない話ってのも難しいこと言いますなあ。
 俺、普段出来ないような話の持ち合わせが全然ないの、ご存知で?」

ヨキ > 「普段の君を知っておる時点で手詰まりだな。
もし知らぬ者が今の君を見れば、あの方格好いい……お名前は……?
などという展開も期待出来たやも知れんがな」

入れ食い状態の最中の反応に、くつくつと笑って。

「それはプライバシーの問題でな。
ここで君に情報を流したとなれば、ヨキはますます嫌われてしまうよ。
どこぞで委員をやっている、ということだけは言っておこう」

学生主体で運営がなされているこの常世島である。
委員というだけでとてつもない数の女性が居ることは明白だ。

「ははは。それではヨキに任せてもらって……と、」

やってきた給仕に向けて、アルコールのメニューを示す。

「この……メ……ええと……マトュ……これで。」

発音を諦めた。どうやら異邦の果実酒であることだけは判る。
給仕が去ると、目を細めてにやりとした。

「よく知っておるとも。君はどこでもマイペースを崩さんからな。そこが好ましい。
だが酒やうまい肉に中てられて、ポロリと口を滑らすこともあるやも知れん……。

ふふ。そんなことでいちいち口を滑らせていては、風紀は務まらんか」

幌川 最中 > 「最近俺、手相占い覚えたんですよ」

神妙な顔をして、物憂げな溜息とともに視線を上げる。
そして、ヨキの手元にすら視線を向けることなく大真面目に。

「モテない男の妬み嫉みに気をつけないと死ぬ。
 それはもう、どうもならんくらい、超死にますね。俺は分かる」

1から10まで私怨の籠もった恨みの言葉を携えてから、
目の前に置かれたメニューを目を細めながら順に追いかけていく。
カタカナが多くてわからない。後輩の申請する異能名くらいわからない。
噛みそうになる名前の異能名を付けている後輩たちは、舌のつくりから違うのかもしれない。

「ここの料理がそれほど美味かったらわかりませんなあ。
 それに、委員会の生徒なんて独り言が多いことはよく知ってそうですけども。
 人と一緒にいるときに独り言を言う癖はどこの委員も共通の特徴ですわ」

ハハハ、と豪快に笑う。
店内に穏やかなジャズピアノのメロディーが流れる。
これが男と女の睦言であればどれだけよかったろう。
硝子の向こう側を眺める。常世島の景色。遠くには規則正しい高速道路の灯。

ヨキ > 「……やばいな」

思わず自分の手のひらをじっと見てしまう。
相手が手相を見てさえいないことを余所に、真面目に考え込む。

「君が言うことだからな……それは心しないといかんな……」

こういうとき、ヨキは相手の話を物凄く信じる。
何しろ疑うことを知らないのだ。
だからといって、節制するということもまた知らないのだが。

程なくして、給仕がボトルを手に現れる。
名前のよくわからない酒は、白ワインに似ていた。
すっきりとした飲み口で、食べ始めに最適という。

「ふふ、ヨキも独り言は大変好むところであるが、対話の方がよほど好みでのう。
一般の教員は委員の仕事を知る由もないゆえに、君らの仕事には興味がある。

乾杯しよう。今夜は君に」

酒が注がれたグラスを手に取り、軽く掲げて笑う。

「して、近頃風紀の仕事はどうだ。新しい人員が増えて、さぞ仕事も増えたろう」

幌川 最中 > 「本当の本当に考えたほうがいい。
 明日から行いを正して襟を正して口をもう少し軽くしないと、
 ……そう、転移荒野から、“来”ますからね」

常世島に伝わる、こう、……古の、何かが。
大振りなジェスチャとともにやはり真面目な顔でそう続ける。
騙せている相手は一生騙し続けるのが幌川という男なのである。
節制を知らないヨキに対して、遠慮を知らない幌川。どっちもどっちだった。

「乾杯」

飲み物が運ばれてきたかと思えばすぐにナプキンをふとももの上に二つ折りに。
人員の話を振られれば、「ああいや」と軽く笑った。

「俺よりも大変なのは事務やってくれてるコたちで。
 もう会うたびに『奢れ』って言われて俺の財布は冬模様。そっちのが大変。
 やっぱり人数が多いのはいいですよ。一人の背負わねばならん責が軽い。
 そのくらいじゃあないと、仕事にゃあならんですし。
 それに、仕事が多いのなんて俺が入ってからずっと変わりゃしませんよ」

風紀委員会。常世島において、警察の役割を果たす組織。
その全てが学生主体で行われているのだ。10年間変わらずずっと。
担当する生徒こそ変わっても、仕事の量はそう変わらない。誤差のようなもの。
肩を竦めてから、グラスを傾ける。

「これ、異邦酒って言うんでしたっけ?
 いやあ、案外飲めるもんだな。どこも酒は変わらんのかもしらん」

ヨキ > 「…………!!」

ピシャアン。頭上にカミナリが落ちる。
その“騙し”が暴かれるのは、果たしていつのことやら。

そうして乾杯ののち、グラスをついと傾ける。
グラスのラベルには見たことのない果実の絵が描かれていたけれども、ワインと似て非なる味わいは軽やかに胃を刺激した。

「ふふ、それなら今日、君に馳走するのは正解だったな。
外から見れば、この島は『若者たちに責を負わせすぎる』と見えるらしい。
そうはならぬように、君や、君の後輩たちが頑張ってくれているというにな。

……大人だろうが、子どもだろうが。背負うに軽い社会などない。

ああ、君にはいつまでも風紀に居て欲しいと願ってしまうな。
その軽さと理知が、どれだけ周りの支えになっているか」

笑いながら、再び酒を一口。

「どこの世界でも、酒は不可欠なのだろうよ。
友とのひとときに華を添え、あるいは憂いを忘れさせてくれる酒というものが」

それから、間を置かずしてオードブルが運ばれてくる。
白身魚と野菜のソテー……なのだが、夏野菜が使われているということしか判らない。
魚の名前がこれまた聞き取れない。ヒュ……何とか。

幌川 最中 > 「アッハハハ……外から見りゃあ、そらなあ」

鼻を抜ける異邦酒の香り。
この島の外では味わうことのできない妙味。
清濁も異邦も入り交じる常世島でしか楽しむことのできない、大人の味。

「それなら、ありがたく子供はご相伴に預からせてもらっておこう。
 いやあ、これいつまで通るか本当に。ハハハハ。
 三十越えたら島の外から見たらどう見えるんだか、想像したくもない」

二十代だからこそギリギリのラインで長いモラトリアムを楽しんでいると言い張れる。
もとよりこの地球に住んでいた学生が三十も越えて学生を続けているとあらば、
きっと島の外から見ればどう思われるかなど想像は容易い。

「いやはや、俺はなんとも。
 フラフラ遊んで留年生活続けるだけのただのダメな大人。
 それに、人身御供にも見えるくらいには上の学生は働き者ですよ。
 自分がそうしたくてしてる、なんて言って飯の一つも付き合ってもらえない」

首を小さく左右に振ってから、運ばれてくるオードブルに瞬く。
もうなにも聞き取れないことがわかったので、白身魚と野菜という認識にとどめた。
美味しければそれが何であっても味は変わらない。恰好をつけた諦めの姿勢。

「ほう、こら美味い。
 いやー、異文化交流様々で。こんなの、本土じゃ食えんですからね」

大きめに切って白身魚を口の中に運ぶ。舌触りがいい。
魚を生かした、どちらかといえば淡白な味ではあるが素材がいい。

「背負うに軽い社会。……ううむ。
 そらあ、確かにそうだ。吹けば飛ぶような社会は、そうありはしない。
 まあ、俺の憂いはどちらかといえば『風紀の看板が重すぎる』くらいのものよ」

ヨキ > 「ヨキと君はそう変わらぬ歳のくせ、『教師』と『生徒』という壁で隔てられておるからのう。
本当なら気さくに肩を組み、酒を酌み交わし合っても不思議はないというに。

ふふ、何も言わせぬよ。君は何も、悠長に楽しんでいるばかりではない。
そんな大切な人材を、何も知らぬ者たちに侮らせてはならん。
外へ伝えることがヨキの仕事なら、外から君らを守るのもまたヨキの仕事よ」

運ばれてきた料理に、“いただきます”と行儀よく手を合わせる。
一口大に切って口へ――なるほど美味だ。
馴染みある地球の野菜と、見も知らぬ異邦の魚の調和。
口中で柔らかくとろけて、舌先に神経を集中しなくては通り過ぎてしまうような滋味が幾重にも。

「普段は食費だ時間だと、斯様にゆっくり味わうことはないからな。
明日からも仕事が頑張れると、単純ながらに元気も出る」

最中の言葉に、小さく笑って。

「看板が重すぎる、か。
確かに――『学園の風紀を正す』。その一文が、どれだけシンプルで居て難しいことか。
街の“広さ”に反して、風紀委員会は規模が限られている」

広さ。単純な面積の話ではない。
学生街。異邦人街。落第街――この街は、あまりにも広すぎる。

そんな会話の合間に運ばれてくる、澄んだスープ。
肉や数々の野菜から取られた出汁が、繊細に舌と胃へ染み渡る。

「だが君は、その看板の重さに負けるつもりも、負けるような人の育て方もしていないだろう?」

幌川 最中 > 「雇ってくれませんかね、学園。
 俺もそろそろ教師陣より年上だったりするのなんとかしたいんすわ。
 ……でもこのまま雇われても生徒指導の先生とかいう超旧時代ワード。
 いやあ~耐えられん。俺も美術教師目指しますかね」

熱すぎず、冷たすぎず。
恐らくこのテーブルの両名のスープの温度も違うのだろう。
ヨキの舌と幌川の舌で感じ方が違う、それぞれに合わせているという噂。
それならば、学生には厳しい高値のコースなのも当然だ、と思う。

「中間試験前は教師陣も大変って聞きますからなあ。
 こないだも、もう飲めんもう飲めんって言いながら愚痴に付き合わされましたよ。
 ほら、あの第四異能学の。どっちの大変なとこもやりたくない」

くい、と一杯を示すジェスチャ。
困ったように笑いながらも、やはり楽しかったのだろう。
酒が入れば、いつもよりも饒舌に舌が回る。唯一の武器を見せびらかすように。

「『風紀委員だからちゃんとしなきゃ』、なんてないと思うけどもね。
 ……いや~俺の反面教師っていうなら俺が悪い以外の何もんでもないですし。
 どっからどこまでが学園か、なんて全員違うしやりたいことも違う。
 みんな好きにやりゃいいと思うけどもそうはいかない。
 まあ確かに、俺もあのコたちくらいの年齢のときはそうだったかもしらんなあ」

舌でぺろりと唇についたソースを舐め取る。
皿舐めていい? と冗談を挟んでから。

「育てているつもりでも、最後に戦うのは自分。
 俺がそうしてたとしても、できるできないは本人次第。
 逆説、俺がそう教えてなくてもできるやつはできる。……ハハ、これは怒られる言い回しだ」

グラスを傾け。

「俺はそんな看板、背負ってるつもりはないんでねえ。使いよう。
 いやあ、10年も学園生活してたら怠惰になってしまって困ってしまうな」

少しも困っていなさそうに、笑う。

ヨキ > 「美術は食えんぞ。金を食うばかりでなかなか入って来ん。
そこで伊達を気取るのが、ヨキのせめてもの意地だがね。

生徒指導以外に何か得意なことはないのか?
それがあれば、生徒を教えるに足るやも知れんぞ。

ふふ、第四異能学か。とりわけ難儀なところだな。
そこで愚痴に付き合ってやるのが君の良いところさ。

試験は誰をも落としたくはないが、甘やかすことはしたくない。
何とも匙加減の難しいことだよ」

スープを味わいながら、酒を一口。酒気のためか、雰囲気は柔らかい。
言葉の選びこそ硬いが、声には友を前にしたかのような安堵がある。

「委員というのは、常世学園独自の顔だからな。
それゆえに気張ってしまう者も少なくはない。

委員を続けたとて卒業後の本土でキャリアに繋がる保証はないが、彼ら彼女らはどうしたってこの島が価値観の基準になる。
『好きにやればいい』が迷走することも、尺度に迷うことも、ある意味では致し方ないのやも」

皿を舐めていいか問われれば、どうぞ、と平然と笑う。
冗談であると判っているからこその軽さ。

「――ふ、ははは。ヨキは怒りはせんよ、他の教師ならいざ知らず。
ヨキはむしろ、君のその機転に感心するばかりでな。

怠惰というよりも、君は身のこなしが巧みだな。
重さを分散させ、負担を軽くする術だ」

続けて供される料理は、貝や水棲生物のフリット。
タコに似た触感が、軽い衣によく合う……果たしてどんな姿をしているやら。

「もしも君が早くに卒業していたら。
風紀や職務を抜きにして、『歳の近い話し相手が一人減る』というさみしさの方が勝つだろうな。
ふふ。生徒を引き止めるなど、教師にあるまじき言動だ」