2020/07/05 のログ
ご案内:「扶桑百貨店 ファッションエリア(4~6F)」にセレネさんが現れました。
ご案内:「扶桑百貨店 ファッションエリア(4~6F)」にラピスさんが現れました。
■セレネ > 休日という事もあり、前回下見に来た時とは違って更に人が多いような気がする。
そうなれば一番懸念すべき事は己の体調…ではなく
人よりも小さな相手。待ち合わせをしていた時もうっかり見失いかけたのはついさっき。
「はぐれないように気を付けないといけませんね。」
歩幅は相手へ合わせつつ、苦笑を浮かべて顔を見る。
学園での服装と違い一段と可愛らしくも見える小さな姿に微笑ましさも感じた。
いや、立場で言えば己の方が下なのだけど。
訪れたのは様々な衣服が並ぶファッションエリア。
似合いそうな服があれば良いなと、周りを見回してみる。
■ラピス > 今日は楽しみにしていたお出かけの日。行く先は扶桑百貨店。最近出来たスポットだ。
休みともなると物珍しさも先立ってか、あちらもこちらも沢山の人でごった返していて。
つい先程もミニマムサイズなへっぽこ教師は、人波に飲まれて迷子になりかけていたりする。
折角のお出かけだから、とトレードマークの白衣を着てこなかったのも一因かもしれない。
とは言え、百貨店に白衣で現れたら、それはそれで浮いてしまうのは言うまでもない。
「んしょ、っと、そうですね。想像以上の人の量ですし。
うーにゅ、迷子になったら先生の面子丸潰れですからね」
洗練されたお洒落な彼女の隣に、ちょこんとついていくちびっ子ワンピース。
ファッションエリアは普段使わないお洒落なお店ばかりで、不慣れなちびっ子はキョロキョロと。
挙動不審な雰囲気で、彼女に伴いパタパタ動く。親鳥を追う雛鳥みたいに。
■セレネ > 度々隣や後ろを振り返ったりしてきちんとついてきているか見たりもして、
間が空いていたら相手が来るまで立ち止まって。
…うん、見た目が似通っているのもあるかもしれないが可愛い妹か娘にしか見えない。
可愛い。必死に己についてくる様子も可愛い。
思わず表情が緩む。
「もし貴女が良ければ、手を繋ぎますか?
そっちの方が多分はぐれにくいでしょうし…。」
手を繋いだらそれはそれで、姉妹感が増しそうだ。
己達を見るご婦人も、微笑ましそうに此方を見ている。
異性相手なら手を繋ぐ事はしないけれど相手は同性。
だから平気で手を差し出せる。
■ラピス > スタイルの良い彼女とちんちくりんな自分では、一歩の歩幅も違うもの。
一緒に歩いているはずなのに、いつの間にやら間が空いて、待っててもらうことになる。
先生としての威厳の危機な気もするが、こればかりは仕方ない。どうしようもない何かだ。
実際、傍から見れば少女と彼女の関係性は、姉妹か母娘。異種族も住まう世界故、外見は当てにならないのだ。
一生懸命にえっちらおっちら、足を動かす少女は、なんとなく見守られている気がしてむずむずしていた。
「うぉ、っとと、やっと、追いつきました、ねっ……!
――それは、その、う、むぅ……先生は大人なのですけど、けどぉ……」
むー、と少しばかり悩んで、むぐぐー、と唸って、それでも結局、小さな手を彼女に伸ばす。
そのまま、ふくふくとした手を彼女の繊手に重ねたなら、増すのは圧倒的な姉妹感。
仲良しな彼女と手を繋げるのはとても嬉しくて、子供に見えるのはほんの少しだけ恥ずかしかった。
■セレネ > 身長差はどうしようもないよね。
己も相手程の身長の時は大人についていくのも精一杯だったし気持ちはよく分かる。
だからせめて己が出来る事と言えば、ゆっくり相手を待つ事。
己の元居た世界では、相手の外見年齢と同じくらいの義理の娘がいるので猶更、少し重ねて見てしまったかもしれない。
「はい、お疲れ様です。
――そうですね。先生は大人ですし手を繋ぐのは恥ずかしいですよねぇ。」
唸りながら頭を悩ませる仕草も良いと思う。
そうして差し出された小さな手が、己の手と重なった。
優しく握り締めると目を細め。
「さて。じゃあどんなお洋服見に行きましょうか。」
と、相手に尋ねてみた。
この時期は海やプール施設も解禁されるだろうし、水着というのも少し考えたが…。
己はきっと着る機会はないのだろうな…。
■ラピス > プライドよりも彼女を困らせたくない思いが勝利した結果、手を繋ぐ決断に落ち着いた。
とは言え、彼女の滑々した肌や温もりを得られたのだから、羞恥を堪えただけの甲斐はある。
それにしても、この位の年嵩の子供の扱いに慣れている気がする。振り返る頻度とか歩幅とか。
やっぱり妹弟や子供が居たのでは――と訝しむが、それもすぐにどこかへと飛んでいった。
「まぁ、良いです。これだけ人が居るなら、仕方ありません。
それに、その、仲良しなセレネさんが特別、なのですからね?」
誰とでも手を繋ぐお安い先生じゃないのよ、などと言いたげなへっぽこ教師である。
実際、手を繋ごうかな、と思える相手は多くないから、機会もそんなにないのだけれど。
くすくす。周囲にも笑われている気がする。主に微笑ましい方向で。むぐぐ。
「んー、そうですねぇ。シーズン的には水着でしょうか。
或いは、夏物を色々見て回るのもいいかも、ですねぇ」
なお、水着はへっぽこ教師も着る予定がない。海やプールは子供が多くて、戯れつかれるからだ。
男女を問わず引っ張り回されてヘロヘロになる。そんな未来が視えるから、行かないことで予防する。
だから今年も、縁遠い夏を過ごすことになるはず。仲の良い人に、行こうと誘われでもしなければ。
■セレネ > 己は低体温で冷え性持ち。だから冷房がしっかりと効いた店内では
少し手が冷たく感じてしまうかも。
まさか相手から訝しいと思われているとも知らず。
「ですね。はぐれてしまうより良いですもの。
――ふふ、有難う御座います。
私も先生だから一緒に手を繋ごうと思ったんですよ。」
相手の言葉は素直に嬉しく、小さく笑みを零しては。
ぐぬぬしている相手も実に可愛らしく、
相手が嫌がらないのであればそっとその頭を撫でようと
繋いでいない方の手を伸ばそうとして。
「水着…。水着かぁ…。
夏物の服はもうある程度持ってるしなぁ…。」
着る着ないかはともかく、ちょっと見てみるのも悪くはないかも?
見せるような人も居ないし…買うかは保留中。
「あーでも、この百貨店に水着を着て遊べる温泉施設があるーって聞いたので
また機会あった時はそっちに行くのも良いかもしれませんね。
…海だと私、確実に日焼けしてしまうので…。」
水着は持ち込みだったか貸し出しかは分からないけれど。
そんな話を一つ。
■ラピス > ちょっぴり冷やっこい彼女の手も、常時子供体温な少女からすると心地よい。
にぎにぎ。少しばかり彼女の手の感触を楽しみながら、歩みを進めよう。
「はぐれたら、その分楽しい時間減っちゃいますから、先生は懸命なのです。
――んぅ、それなら、光栄です……良いですよ、撫でても。慣れてますし」
この教師は授業が終わる度に女子生徒たちに囲まれて、抱っこされて撫でられてと玩具にされている。
それ故、撫でられる程度ならば今更拒絶することもなく、満足いくまで愛でるが良いと宣う始末。
女子生徒たちよりも仲の良い彼女になら、この位は当然のように許す。どんとこい、なでなで。
「んー、セレネさんはお洒落ですからねぇ。いつもと違ってシニョンも可愛いですし。
そんなお洒落さんは、きっと色々既に買っちゃってるかなぁとは思ってましたとも」
彼女の可愛らしい姿なら、色々見てみたいとも思うけれど。
それは話の流れで見られたらラッキーくらいに思っておこう。
「なるほど、温泉ですか。良いですねー!温泉は、先生大好きですよぅ!
こう、ぬるいお湯でのんびりするのも、熱々のお風呂で我慢するのも好きなのです。
――おや、日焼けですか。それなら、今度先生が日焼け止めを拵えてみましょうか?」
一応これでも薬学の教師。手製の化粧道具ならばお手の物だ。
彼女が望むならば、一つ考えてみるのも悪くない。それで海とか、温泉とかを楽しめるなら。
■セレネ > 子どもらしいふくふくとした小さな手が己の手をにぎにぎしてくる。
相手もなかなかに白いし、肌も滑らかだ。
歩幅は相手へ合わせる為ゆっくりゆっくりと。
「遊びに行ったは良いけど殆ど探し回ってたーなんて、
悲しすぎますしねぇ。
有難う御座います、優しいのですね。」
実際相手は可愛らしいから、女生徒達から可愛がられるのも分かる。
一頻り相手の髪形を崩さない程度に撫でればお礼を言って手を離そう。
「えへへ、先生と遊びに行くんだからって、張り切っちゃいました。
先生も今日は一段と可愛くてお洒落さんだと思いますよ?」
誰かと遊びに行くなら相応しい格好をしなければ。
だから今日は早く起きてしっかりと準備をしていた。
結果その努力を褒められれば照れながらも喜び。
「そうなのですね。
温泉なんて私は滅多に入らないので、どんな所か気になりますね。
体の疲れを癒すのも大事ですしー。特にこの時期は疲労も溜まりましょうし。
……え、宜しいのです?それは、確かに有難いですが。」
市販で売っている日焼け止めでは効果があまりなく、
炎天下の中でも日傘と長袖は外せない。
けれど、それが少しでも良くなるのならそれはとても有難いと思った。
■ラピス > 女子生徒たちの無遠慮なものとは違う、思いやりを含んだ手付き。
やはり、こういうスキンシップも好いた相手としたいもの。満足度が違う。
「目一杯楽しむためなら、手を繋ぐのも甘んじて受け入れるのです。
んにゅ、こうして優しく撫でてくれる人は中々居ないので、気持ち良いです」
ここが衆目のない場であったら、もう少し甘えていたかも知れない。
子猫気質な少女は、割とくっつきたがりで甘えたがりなのだから。
とは言えここは百貨店。節度を持って、程々に甘える程度にしなければ。
「服もよく似合ってますよぅ。それに、ピアスもなんだか大人な感じ。
先生は、お耳に針なんて痛くて泣いちゃいそうなので、付けられませんが!」
いいなーいいなー、と憧れを込めた視線で見上げる。
へっぽこ少女は痛い系が全般苦手で、注射ですら極力逃げ回る。
本人曰く経口摂取でどうにでも出来るでしょ、とか言ってはいるが、子供認定もやむなしだ。
「ん、それじゃ、今度ぜひ行きましょう。一緒にお風呂入って、一緒にコーヒー牛乳飲むのです。
そですね。疲れを残すと夏バテとかにもなりますし、セレネさんは冷房に弱いかもですし。
うや、勿論良いですよ。セレネさんはお友達ですし、可愛い生徒でもあるのですから!」
彼女の冷やっこい手を握りながら、ふむむ、と推理。冷え性だったりしないかしら、なんて。
それでも、やっぱり夏でも気軽にお外出たいですよね!なんてへっぽこ少女は張り切っている。
まずは日焼け止め。それから冷え性対策になにか良い物はないか、などと頭の中でこねこねしていた。
■セレネ > 撫でられるのも好きだが撫でるのも好きな己。
相手が白く、青目だからか。小さな白い子猫にも見えて
猫好きには堪らなかった。
相手の目はキトゥンブルーのようで透き通っており綺麗だと思う。
「可愛いなぁ…猫ちゃんみたいで。
折角の貴女の髪型崩したくないですから。
乱暴に頭撫でる人も中にはおりますけど…。」
己の父とか。よく髪をぐしゃぐしゃにするんだよなぁと内心で。
相手が甘えてくれる機会は、また別の時用に取っておくとして。
「そ、そうですか?有難う御座います。
あー…確かにファーストピアスは痛いですね…。
寝返り打てない程痛かったりもしましたし。」
憧れのような視線を受けると、それも可愛くて微笑ましい。
己はあまりにも酷い激痛以外なら案外平気だったりもするのだけど。
――ナイフが刺さった事もあったし、うん。
「良いですね、それも楽しそうです。
冷房にも暑さにも弱いのでこの時期本当に辛いんですよ…。
早く秋になってほしいものです。
――なら、そのご厚意に甘えさせて頂きますね。
先生も何かあったら私に言って下さいよー?出来る限りのお力にはなれるようにしますから。」
相手の推理は当たってます。
色々と考えてくれている相手を横目で見つつ、水着を売っている一画に到着。
「…色んな水着がありますねぇ。」
露出の少ないものから、多いものまで。
種族も様々だろうからその分豊富なのだろう。
■ラピス > こうして撫でられている瞬間は、衆目からすれば面倒見の良い姉と甘えん坊な妹の構図だ。
小さな子が『私も私もー』とその子の姉に強請るような姿も見えて、少々恥ずかしい。
しかしそれ以上に、こうしていられる時間が素敵だなぁ、なんて思えてしまったから動けない。
結局、少女は一頻り撫でられ終わるまで彼女の掌を堪能していたのは、言うまでもない。
「ふふ、セレネさんが飼い主だったら、その猫が羨ましくなってしまいますねぇ。
あー、うん、良く居ますよね。先生はいつもわしゃられますから、はい」
女子生徒たちはよくワシャワシャ撫でた上で、『ラピ先、ごめんって!』とか言って去っていくのだ。
その後に残るのは、ボサボサ髪の毛でヨレヨレ白衣なもみくちゃ小娘である。良くも悪くも遠慮がないのだ。
他方で、こんなにも甘え甲斐のある彼女のような人も居る。いやはや、世の中は広い。
「いえいえ、思ったことを正直に言葉にしただけですから。
寝返り打てないほど、ですか。それは、先生泣いちゃうやつかも……」
きっとピアスを開ける時は、覚悟完了と言いながら何度も何度も躊躇して。
そして、ばつっと刺したら『みぎゃああああ』、と悲鳴を上げて、さめざめ泣くのだ。
そんな光景が脳裏にまざまざと浮かぶものだから、ピアスは諦めだった。
「ふふー、楽しみがまた一つ増えてしまいましたよっ!
冷え性と日焼けは女の子の共通課題ですからね。頑張らねば。
それと、先生は今も手を引いてもらって、助けてもらってますからね」
これ、助かってるんですよ?とニコニコ笑顔で告げながら、到着するのは水着売り場。
色とりどりな上に種類も豊富。時々、これ大丈夫なの?と思うものも紛れていたりする。
この中から、彼女に似合うものを選ぶ――中々やりがいのある仕事の気配だ。
「とりあえず、セレネさんに似合いそうなの、探してみましょうか?
先生は子供体形なので、水着ってあんまり見栄えしませんし。ふふり」
どれにしようかなー、と辺りをちらちら見てみるが、なにか良いものは見つかるだろうか。
■セレネ > これは誰がどう見ても姉妹にしか見えない。
という事に気付いたのは相手を一頻り撫でて満足した後。
…何やら他の女の子が姉に撫でてもらおうとせがむ声も聞こえたような。
しかし相手は全く嫌がっていなかったから…まぁ、良しとしよう。
己も良い思いが出来たし。win-winだ。
「先生だったらいつでも甘えてくれても良いのですよ。
この間は私が甘えてしまうだけでしたし…。
撫でるのであれば、せめてきちんと髪を梳かして欲しいですよね。
でもそこまでしてくれる人ってそうは居ないんだよなぁ…。」
学園内でもしもみくちゃにされた後の相手を見る時があれば
己は慌てて相手の身だしなみを整えようと手伝うだろう。
やられる方の身は痛いほど良く分かるから。
「あまり痛くないやり方もあるみたいですけどねー。
結局は自分を傷つけてる訳ですから…まぁ、多少の痛みは仕方ない事だと。」
それにわざわざピアスを開けなくても、イヤリングだったりイヤーカフだったり色々あるのだ。
だからそういったアクセサリーで着飾るのも楽しいと思う。
――お揃いのアクセサリーをつけるのも仲良しさんっぽくて良いな…。
「とりあえずは先生は試験とかでお忙しいでしょうし…
行くのなら終わってからが良さそうですね。
そうなのですよねー。あまり無理はなさらない程度で、お願いしますよ?」
己は特に気にも留めていないが、手を繋ぐ事で相手を助けているのだと知ると少し目を瞬かせた。
そうか。己は相手の力になれているのか。…良かった。
「に、似合いそうな水着ですか…?!
いやぁ、でも、その、見せるような相手は貴女以外おりませんし…!」
だから、そう。そんなにしっかり選ぶ必要はないですからね?!
と、探す気満々の相手へとそう告げた。
■ラピス > これでラピスのセレネさん成分補充は完了。肌艶もよく、生き生きと復活だ。
近くでは、同じ様に姉に撫でられる小さな子の姿。微笑ましいなぁと眺めてふと気づく。
自分も同じ様に見守られているのだ、ということに。なんだかむずむずした。主に心が。
「それなら、甘えて、甘えられての持ちつ持たれつをしましょう。
先生は勝手に甘えますけど、セレネさんは中々甘えてくれなさそうですが!
――ん、そこまで出来る人は、そもそもわしゃわしゃしないのですよねぇ……」
女子生徒たちも悪気がないのは分かっているから、結局は許してしまうのが甘い所。
そんな時にもし彼女が近くに居たら、手櫛で梳いてくれたりするのかしら、なんて。
それはそれで、役得な気がする。自分以外に髪を梳いてもらう機会なんて、中々無いのだから。
「んぅ、先生はピアスじゃなくて、もっと子供なアクセサリにしておきますよぅ」
それこそ、ブローチとかペンダントとかのほうが良いかしら、なんて。
同じくお揃いとか素敵だなー、とか思っているけれど、言い出せないへっぽこ小娘。
今、この小娘に足りないのは、度胸だった。
「うぐ、し、試験の話は、無しです、無しです。先生は悪夢を思い出してしまうのです。
試験問題のレビューとか、リテイクとか、作り直しとか、あうあうあうあうあう……」
まだまだ教師歴が浅いものだから、ノウハウなどは発展途上。
先輩教師からのアドバイスなども吸い上げているが、身につくのは当分先で。
今は何度も失敗しながら、七転び八起きで覚えていく段階。頑張り所である。
とは言え今日は息抜きで、一日お仕事はしないつもり。忘れていたい、ものなのだ。
「――おや、先生以外にも、見せる可能性のある人が出来るかもしれないでしょう?
他のお友達とか、出来るかもしれないですし。それに、セレネさんの、気になるあの人、とか」
によによ、意地悪な笑顔を浮かべつつ、水着を色々物色。
中から引っ張り出してみるのは、スカイブルーのセパレートにふわふわパレオが付いた品。
腰と胸元の飾りリボンがキュートな一品だが――ふむ、とりあえず持っていってみよう。
■セレネ > 己もラピス先生分を補給出来て大変満足。
心なしか相手の肌が更に良くなっている気がする。
今度はそのもっちり卵肌を触ってみたいなと思いつつ。
心が落ち着かない様子の相手にまた和んだ。
「そうですね、それが良いかもしれません。
…うっ。わ、私も甘えられるように努力しますから…何卒…。
――そっか。そうですよね…。」
相手の見た目と可愛らしい性格と、優しい所もあって好かれるのだろうなと。
対する己は如何せん難儀な性格をしているので、相手のような仲良しさんは今の所そうはいない。
もしそういう場面に出くわしたなら、嬉々として髪を梳きにかかるだろう。
同性異性関係なく、人の髪に触れるのは好きなのだ。
勿論人によっては嫌がられるから誰にでも、という訳ではないのだが。
「――んー。じゃあ、仲良しさんの印って事で後でアクセサリーショップも寄りますか。
お揃いの物とかあれば買うのも良いですし。」
相手も同じような事を思っているとは思わず
何の気なしに提案してみた。
「あぁ、ご、ごめんなさい…!
そ、そうですよね。大変ですよね。こういう時くらいは
忘れて遊びたいですよね…!」
不味い話を振ってしまった。
必死で謝る。そうだ、遊びに来たのに仕事の話なんてするべきではない。
己の配慮が足りなかった。反省。
「あはは、そうですね…他のお友達も出来れば…
――へっ!?ぇ、いや、あの人はそのーお忙しい方ですしー!
ないですよ、ないない。」
思い出さないようにしていた人物についての話には、
すぐさま赤く染まる顔。
そうして持ってきてくれた水着は可愛らしいものだった。
「おー、可愛いですね。
ビキニよりかはパレオの方が可愛くて個人的には好きなんですよねー。」
■ラピス > 互いの成分を補い合う仲良し姉妹(仮)は、周囲も和ませながら水着選び中。
もっちりお肌やぷにぷにほっぺは、触れたいと言えば素直に差し出すはず。
もうそれほどには仲良しなのだから、遠慮せずにかもーん、と言う心境だ。
「いつでも待ってますからね?セレネさんが甘えてくれるの!
ふふ、それと、今日のお礼に、今度先生がセレネさんをナデナデしてあげましょう」
ここでやると、大人ぶりたいおませな妹にしか見えないので、やめておく。
その代わりまた別の機会に、彼女が甘えてくれた時に、たっぷりしてあげようかと思う。
ついでに髪を梳いたり、ちょっと編み込んで弄ったりとか出来れば良いなぁ、なんて。
「おおぅ、それはナイスなアイデアですね。お揃いの物を買いましょう!
折角なら、気軽に身につけられるものが良いですねぇ。その方が仲良し感出ますし」
彼女の提案には一瞬で同意。以心伝心な感じが嬉しい。
「んにゃ、お気になさらず。先生がポンコツなのが悪いのですから。
セレネさんは良い子ですから、お勉強とか大丈夫そうですね。良いことです」
思い出した仕事はどこかへほっぽり投げて、気分の切り替えも完了。
他方の彼女は聡明だし、勉強をせずに過ごして急に焦るなんてことはないだろう。
優秀そうだから、のんびり見守ってるだけでもすくすく育ちそうな気がする。
「ん、水着は、海やプールに行かなきゃ見せられないものじゃないですよ?
こう、大胆にアタックするときとか、写真にとって見せるとかも出来ますし!」
この水着には彼女の恋路がかかっているかもしれないから、と無駄に責任を背負っての選定。
人魚に見えそうなパレオの水着はどうやら気に入ってもらえた様子。お姫様な感じが良き良き。
「ん、そんな雰囲気を感じ取りましたよぅ。こう、肌出したくないって言ってましたし。
中はちゃんとビキニっぽくて、だけどパレオで隠せるなら、泳ぐ以外にも良さそうかなって」
ちょっと頑張ってみましたけど、どうでしょう?などと首を傾げて。
彼女に着せたらどんな感じに見えるかしら、なんて想像してみんとする。
■セレネ > こんなに色々と良くしてくれるなんて、有難いなぁと噛み締めつつ。
思う存分相手のぷにすべほっぺを堪能できる日を心待ちにしつつ
とりあえずは水着選びに思考を向けて。
「はい。保健室にも顔を出せるようにしますね。
…あら、それは…何だか嬉し恥ずかしになりそうですが。
それも楽しみにしておきます。」
人目がないのであれば、そこまで恥ずかしがる事でもないのだし。
相手から甘やかされるなら素直に甘えないと失礼というものだろう。
「良かった、有難う御座います。
気軽に身に着けられる物かぁ…何が良いかな。」
すぐさま同意されると、安堵の表情を浮かべた。
相手は何が似合うだろうか。あまり派手なものは己は好まないので、シンプルなデザインのものなら嬉しい。
なんて、色々と考えて。
「勉強は苦手ではないですからねー。」
苦手どころか好きな部類。
今でも独学で専門知識を学んでいる最中だから、それと並行しなくてはならないのは少し大変だけれど。
「あー、…そっか、写真があったな…。
だ、大胆に…というのは流石に恥ずかしいですけど…!」
水着を見た所で可愛いとしか言わないだろうし、うん。
なんだかすごく張り切っている気がする…気のせいだろうか。
「流石ですね先生。
…うん、デザインも可愛いしこれにしようかな。
寮に戻ったら着てみますね。写真は後で送ります。」
折角選んでくれて、己の好みにも合っていたから。
購入する事に決めた。
身体の前に宛がい、鏡の前で見てみても違和感はない。
うん、流石のチョイス。
■ラピス > 可愛い教え子のため、と言うには若干入れ込み過ぎな気もするが、仲良しさんだから仕方ない。
先生だって、感情がある。それはつまり、お気に入りや嫌いが当然のごとく生じるということ。
ともすると、お気に入りの相手には甘くなってしまうのも、自然なこと。だからこれは、普通だ。
「それじゃ、美味しいおやつと紅茶を用意しておかなきゃですね。
セレネさんの息抜き、というのも絶対必要ですからねー?」
人目がなければ、もっと気楽に色々できる。もふもふとかすりすりとかも。
人懐っこいへっぽこ娘は、わりとプライベートゾーンが狭かった。
「んー、例えばですけど、ヘアピンとかシュシュとかだと普段遣いできますかね。
或いは、ちょっとお洒落にブローチとかペンダントとかもありかも……?」
案は色々あげてみるが、折角なら彼女が気に入ったものを身に着けたい。
だから、決定権は彼女に譲っておく。こちらはあくまでネタ出しに務めるのだ。
「うにゃ、やっぱり。手がかからない生徒さんは楽だから良いですねー!」
手がかからなすぎると少し寂しくもありますが、と内心で少しだけ。
折角だから、先生の関与する余地が欲しいのだ。わがままだけども。
「うい、写真ですよ。水着着て、鏡の前で、ぱしゃっとしてみるとか。
ふふ、先生ですら可愛いなって思うのですから、男の人はイチコロかも!」
自分が男だったらイチコロだから、という理由で判断しているへっぽこ小娘。
なお、この小娘に恋愛経験はないので、話半分に聞いておくのが良いだろう。
「気に入ってもらえたなら、何よりです。
セレネさんとのお買い物記念が増えましたねっ!
写真は楽しみにしてますよぅ。きっと、すごく素敵になるはずなので!」
ぴこぴこ。尻尾があったら振ってるだろう上機嫌で、少女は満面ニコニコだった。
■セレネ > 見た目から始まり専門としている知識もざっくりと見れば同じようなもの。となれば自然、意気投合するのも早いだろう。
誰かから指摘をされないのであれば、恐らくこのままでも大丈夫だと思うのだ。贔屓していて単位にも影響が出る、となれば話は変わってきそうだが
相手はそんな事はしないだろうし。あくまで個人で、ならば、問題は無い筈。
「私の方も、美味しいお菓子があれば持ってきますね。
いつも貰いっぱなしだと悪いですし…。
えぇ、息抜き出来る場所は多い方が有難いです。」
さり気無い気遣いも嬉しい。
どこまでならスキンシップが可能なのか、探り探りだろうが。
少しずつ増やしていけたらいいなとは思う。
「あぁ成程。そっちの発想はなかったですね。
私も先生も髪が長いですし、シュシュなら可愛いでしょうし…。
ブローチにペンダント…うーん、悩みますねぇ。」
相手はどれも似合いそうだし、どれをつけても可愛いだろうし。
選択肢がたくさんあると、悩んでしまうのは己の悪い癖だと思う。
「昔から、他者の手を煩わせないよう気を付けてましたから…
癖みたいになってしまっているんでしょうね。」
相手の内心までは読めないけれど。
言葉を受けると苦笑を浮かべた。
「同性に見せるのなら良いんですが、異性相手は恥ずかしいですねぇ…。
うー…でも、んー…。」
喜んで、くれるのかな。
確信が持てないから不安しかない。
「有難う御座います。
…なんか、すみません。私ばかり…。」
遊びに来ている筈なのに、なんだか買い物に付き合わせてしまっているのでは…?とちょっと心配になった。
写真については必ず送ります、と伝え
満面の笑みを咲かせている彼女にこれまた和む。
■ラピス > 似た者同士、惹かれ合うものがあったのだろう。ともすると、会話も弾むもの。
出会いが楽しければその分だけ距離は縮まるし、仲も良くなるのは自然な話。
無論、彼女と仲が良くても、単位や評定を変えたりはしない。けじめはきっちりと、だ。
だからこうして、仲良しでも大丈夫。末永く仲良しでありたいものだ。
「わぁい、これで先生の保健室は更に素敵な居場所になりますね!
貰いっぱなしでもよいのですけど、返してくれるなら受け取りましょう。
セレネさんは真面目さんですから、その方が気楽になれるでしょうから、ね!」
彼女が会いに来てくれるだけでも、少女的には十二分。
それ以上を返してくれるなら、同じく何かを与えられるようにしたい。
それが、物でも知識でもスキンシップでも、彼女が幸せになれるなら。
「ん、それじゃ、水着を買い終わったら、選びに行きましょう。
それも終わったら、お腹空いたので上でご飯とか、そんな感じで!」
この後のプランなども打診しながら、アクセサリに思いを馳せる。
懐には余裕があるから、ご馳走しちゃいますよぅ、なんて。
先生風は吹かせられる時に吹かせておかないと。経験則だ。
「まぁ、自分より下の相手にはそれでいいと思うですよ。大変ですし。
ですが、自分より上の相手には、寄りかかって甘えたほうが得なのです。
先生にしかり、他の誰かにしかり。手がかかる子ほど可愛いとも言いますし」
だからもう少し、手をかけさせてほしいな、なんて。
少しばかり願望を滲ませながら、言葉を返した。
「それじゃ、先生が第一号で、第二号の栄誉に預かるのは誰になるのか、って感じですね。
あぁ、大抵そういうのは、自分のためにしてくれた、というのが重要なので、多分心配ないですよ?」
まぁ、過保護な相手だったら怒られるかもですけど、それはそれで美味しいんじゃないかしら。
とか思っている、ちょっぴりいたずらっ子なへっぽこ小娘は、にっこり笑顔のままだった。
「ん、先生もセレネさんから笑顔と水着写真もらうんで、ギブアンドテイクなのです。
――それじゃ、水着を買って、アクセサリを見に行きましょう!今度はセレネちゃんチョイスで!」
お会計を終えたなら、そのまま髪飾りやらなにやらを売っている店に河岸を変えることになる。
無論、水着は先生が選んだから、などと理由をつけて、彼女のアイデアを押し通すつもり。
そうして選ばれた品物は、きっと少女のお気に入り。大切に大切に使うことになる。
ともあれ、少女たちの穏やかなショッピングはまだ続くが、その後の顛末は二人のみの知ることだ――。
■セレネ > 末永く仲良しでありたいのは己も同じ。
それに喧嘩はどうにも苦手だからなるべくなら諍いは起こさない方が良い。
仲が良い人と喧嘩をしてしまったら、流石に己も凹みそうだし。
「先生の淹れる紅茶も美味しいですからねー。
…バレてましたか。バレますよね。
私どうにも、貰いっぱなしは申し訳なくって。」
どうにも己は看破されやすいようだ。
いや、相手が己をよく見ている、というのもあるのかもしれないが。
しかし受け取ってくれるなら有難く、何が良いかなと今の内から考えたり。
「そうですね。
美味しそうなご飯処が沢山ありますし…何食べようか迷っちゃいそうです。」
お金については、ならば相手に甘えてしまおうと。
実際融資を受けてはいても身分は学生。
教師と違ってお金はそこまで持っていないのだし。
「……そういう、”上手な甘え方”も。
今後少しずつ覚えていけたら良いなって思います。
だから、先生。これからも仲良くして下さいね?」
相手の願望が滲んでいるような気がして。
少し悩んだ後に、そう答えた。
元の世界とは違い、此処には気軽に甘えても良いと言ってくれている人達がいる。
その人達の好意を無碍にするのも良くない。
だから、少しずつでも甘えても良いのだと思えるように意識を変えていかねば。
「そういう事になりますね。
――そ、そういう…ものなんです…?」
そうなのかな。どうなのだろう。
でも、やってみなければ分からないのだし…うん。
当たって砕けろの精神でいこう。
「先生はそれで良いんですか…?いや、良いから言ってるのか。
――ぅ、に、似合うもの頑張って探しますね…!」
責任重大だ、と生真面目な性格が災いして自分にプレッシャーを与えつつ。
まずは水着を買おうと会計をして、紙袋を手にアクセサリーショップへ。
その後は美味しい食事やらお話やら、楽しいひと時はあっという間に過ぎて行くのだった。
ご案内:「扶桑百貨店 ファッションエリア(4~6F)」からセレネさんが去りました。
ご案内:「扶桑百貨店 ファッションエリア(4~6F)」からラピスさんが去りました。