2021/01/17 のログ
ご案内:「扶桑百貨店 レストラン街(10・11F)」に神代理央さんが現れました。
神代理央 >  
オフィスエリアで行われていた風紀委員会の会議も一息。
特務広報部の面々を、扶桑での警備任務に宛がえないかという交渉を行っていた…のだが。
反応は芳しくない。無理、とは言われなかったが、やはりイメージが宜しくない様だ。
一人二人ならまだしも、複数人の隊員が同時に扶桑の警備に当たるというのはまだ難しいかも知れない。

「…まあ、そんな気はしていたが…。やはり荒事を中心にこなしていくしか無いやも知れんな」

元違反部活生を中心とした隊員達には『その後』の生活基盤を与えてやらなければならない。
戦闘で負傷したり、異能や魔術が万が一行使出来なくなった場合の受け皿として、非戦闘任務というのも覚えて貰わなければならない。
出来れば、其処から『表』に慣れて欲しいという思惑もあるのだが。

「……まあ、急いで考える事でも無し。先ずは実績を上げれば構わないだろう」

遅めの昼食をレストラン街のカフェで簡単に済ませた後。
自販機の立ち並ぶ一角で、ココアを飲みながら一息。
本当は煙草も吸いたかったが…流石にこういう場所では憚られる。

神代理央 >  
特務広報部の様な、先ず実戦ありき。しかも違反部活に対して容赦のない摘発を行う部署は、御世辞にも評判が良いとは言えない。
暴力的な手段で解決を図る事が、風紀委員会のイメージダウンにつながりかねない懸念すら抱かれている。
尤も、それは己も承知の上。だからこそ、彼等の反応もまあ、納得は出来る。

「……とはいえ、万が一風紀委員会を抜けるだとか、そいう事態になった際に落第街へ出戻りされても困る。
表の生活に慣れて貰わねばならぬのだが…」

表社会で生きていくための手段、教育、その為の基盤。
特務広報部は違反部活への牽制だけではなく、そういった組織であって欲しいとも思っている。
元犯罪者が犯罪者を狩るというのは、人的資源的にも有用ではあるのだし。

だからこそ、給与などの待遇面には気を遣っているつもりだった。
働いているのに生活に困る、等という事態に陥っては本末転倒だ。
正当な労働の対価として得た金で、生活を成り立たせる。
そうしてゆくゆくは、表の仕事によって常世島で。或いは島の外で生きていける様になって欲しい。

そういう構想は――未だ、試行錯誤の中にあるのだが。
どうすれば良いかな、なんて。温かなココアで喉を潤しながら、フードコートの片隅で物思いに耽っていた。

神代理央 >  
そうして、短い休憩を終えた後。
夜からの仕事に向けて、少年は動き出す。
明日からは講義も受講しなければならない。
忙しい時期だな、と溜息を吐き出して、少年は扶桑を後にするのだろう。

ご案内:「扶桑百貨店 レストラン街(10・11F)」から神代理央さんが去りました。