2022/04/19 のログ
調香師 > 「本当に?」

こうして、人間が癖にするにしては極端な位の首を傾ける仕草
機械と言う予測を立てた瞳から見れば、なんだかそれっぽいような気も...?

その形も、改めてピンと立てられる。空色の、ガラスの向こう側を覗くような瞳は、
貴女の事を見上げたまま、不器用に、静かに、嫋やかに、そして好奇心旺盛に笑んだ

「それじゃあ、お任せしてもいいかしら
 勿論、その分いつかサービスさせて欲しいけどね

 そういう事をさせて欲しいの。私だって、『人の為』にお仕事したいんだから」

貴女をその気にさせるリップサービスにも聞えたのだろうか?
実際の言葉通りである事を、受け取って欲しいと彼女は願っているのだ
お願いをいつか聞きたい。そんな、被造物の本能の欠片

雨見風菜 > 見た目や行動の端々から、ある友人が思い浮かぶ。
この少女とは大きく違うが、しかし連想は止まらない。
この少女の瞳は、その友人を知らなければきれいな瞳としか思わなかっただろう。

「ええ、いいですよ。
 ちょっとしたこと、ではありますが。
 そのちょっとしたサービス、期待しちゃいますね」

くすりと笑って、少女とともにフロアを降りる。
なんとなく、リップサービスというわけではないだろう気がする。
本気で言ってるように聞こえた気がしたのだから。

そうして二人は連れ立って、ファッションフロアに降りていくのだった。

ご案内:「扶桑百貨店 異能・魔道具エリア(7・8F)」から調香師さんが去りました。
ご案内:「扶桑百貨店 異能・魔道具エリア(7・8F)」から雨見風菜さんが去りました。