2022/12/01 のログ
ご案内:「扶桑百貨店 商店街支店エリア/催事場エリア(1~3F)」にジョン・ドゥさんが現れました。
ご案内:「扶桑百貨店 商店街支店エリア/催事場エリア(1~3F)」にフロリスさんが現れました。
ジョン・ドゥ >  
 フロリスとのデート……っても、本人はデートって意味よく分かってなさそうだが。まあ、買い物に付き合うっていう程度の話だな。
 で、折角だし百貨店まで案内するか、と言うわけで寮まで迎えに行ったと。

「……で、あれが百貨店な。デカいだろ」

 でん、と聳える20階建ての建物。巨大な円柱。あれで、街に影を落とさないように作られてるんだから凄い技術を使ってるよなあ。

「まあアレ目立つから、迷うって事もあまりないとは思うんだけどな。一応、さっき通ってきたのが寮からの最短コース。覚えられそうか?」

 路線を使って近くの駅に出て、そこからは歩くだけ。とまあ、それほど複雑じゃないが。歩き慣れてないフロリスにはもしかしたら覚えづらいかもしれないしな。
 

フロリス >  
やってきましたデート当日!
ええ、ちゃんと調べましたとも。
デートとは:(親しい)男女が日時を決めて会うこと。その約束。

「成程!ばっちり完璧に理解した。
 つまり一緒に遊びに行くってことじゃね」

なんだか食堂で一緒になったほかの寮生の事話してた時にやたら盛り上がったけれど
それなら全然問題ないじゃーん流石私。
とはいえお出かけに行くのに完璧に装えるほど服も不道具も無い訳で。

「あれ?つまり今女子力皆無って事じゃないかしら…?」

そもそもそんなものがあった時期があったのかという突っ込みはおいといて。
仕方ないでしょ殆ど記憶が無いんだから!
まぁとりあえず寒い時期ですし温かくてある程度歩ける格好ならいいかなと思い
お迎えからのんびり雑談なんかを挟みつつここまでやってきた訳ですが

「ほあー、ぶち大きゅうて立派な建物がいっぱいじゃねぇ。
 こねーにかっちりした建物が多いいさあ何度見てもびっくりするね」

見えてきた巨大な建物に手庇をしながらぴょんぴょん跳ねてみるなどするハイテンション。
あの建物自体もすごいけれど、周りに似たような建物が沢山立っているというのも壮観な眺め。

「あー、帰りにまた教えてもろうてもええ?ちいと自信が無い……」

少し前から見えていたそれに気を取られていたので道はまだ全然覚えられてはいなかった。
両手を合わせてお願い―!と拝んだ後上目遣いにちらりと様子を伺って、にやり。
ここも当然の様に帰りも一緒の予定なんですね?とは突っ込まない方向でお願いします。

ジョン・ドゥ >  
「ああそうか、異邦人だって話だもんな。記憶があまりないんだったか?こんな街並みも覚えがないってとこか」

 どんな場所から来たのか、どんな世界に居たのか、そんな話もあまり聞いていないな。まあ興味はあるが……記憶がないって言うしなあ。

「ん?もちろん送ってはいくつもりだけどな……はは、それは狼になってもいいってお誘いか?」

 上目遣いのお願いには冗談交じりにかえしてやろう。下げた頭の上に右手を伸ばす。なんかこう、撫でてやりたくなるよなあ。

「……お前、可愛いよなあ」

 うん、愛でたくなるところあるよな。
 

フロリス >  
「所々は覚えちょるんじゃけど記憶のおおかたが無いって感じ。
 朧げにやら断片になら覚えちょるんじゃけどぉ。」

覚えていることはいくつかある。
例えばさっきの建物に対する感想なんかもそのうちの一つ。
顔も名前も思い出せないけれど、確か知り合いに治世マニアみたいな人がいて……
その子が言っていたことを覚えている。
”特別な展示物もだけれど規格そのもののレベルの高さは重要だ。”とか。
その事を思い出すと何故か少しだけ、胸が痛む。

「けどそりゃそんで楽しいもんじゃよー?」

そんな疼きも一瞬の事。
直ぐに上機嫌な笑みを浮かべると素敵な街並みを前にくるりくるりとステップ。
何も知らないからこそこうやって素直に驚けることだってたくさんある。
知っている物を見て驚きを無くすより、知らないものを見て喜べるのは素敵。
そうでしょ?だって今、こんなに楽しい。

「やた、ありがとー!んー、狼さん志望なん?
 今後そねーな事もあるかもしれんね!
 じゃけどそねーな気分ならうちももっとお洒落にお誘いすると思うけどのー!」

流石に冗談なのは分かったのでニシシ、と口に手を当てて含み笑い。
私は冗談の通じるないすガールなのです。
なんだかんだ長く生きてるハズなので!たぶん!きっと!

「ふふー!そうじゃろ?」

撫でる手にはにっこりと大きな笑みを返す。

ジョン・ドゥ >  
「へえ、そんなもんか。まあ、俺もちょいちょい忘れ物あるけど、それはそれで、って感じだしな」

 名前とか、ここ一年二年の記憶とか、他にもちょこちょこ、記憶が歯抜けな部分がある。まあ、大方、脳みそ弄ったのが原因なんだろうが。

「……お、もっとおしゃれにお誘いしてくれるのか?はは、それは、狼さんも嬉しいね。ますます食べたくなっちゃうな」

 言ってる意味が通じたのはちょっと驚きだが、こんな可愛い含み笑いされると、期待しちゃうね。

「あんまり可愛いことしてると、襲っちゃうからな?」

 元気な笑顔はやっぱり愛らしい。……少し眩しいくらいだな。
 そんな話をしてるうちに、百貨店が近づいてきたわけなんだが。

「……さて、見上げて見れば聳える山。何度来てもデカいな」

 このほとんどのフロアが店なんだよなあ。この規模のショッピングモールは、島の外でもそう沢山は見ない。

「今日はだなあ、ここの商店街支店で日用品とか家具とか、生活に必要なものをそろえたいと思います」

 ほらよ、と。うっかり一人でどこか行かない様に、左腕を差し出してみよう。
 

フロリス >  
「こっちに慣れるように頑張って勉強しちょるけぇね。
 毎日新しい事ばっかりで楽しいよ」

因みに女子寮の食堂で盛り上がった時に狼さんという言葉のその用法について教わった。
世界が変わると比喩表現も変わるんだなぁってびっくりしました。
一番びっくりしたのはそんな人がいるということだけれど。
元の世界では少数民族で、覚えている限りではそういう対象と見られることはほぼなかったはず。
勿論そういった感情や欲求について恐怖感が無い訳ではない。知らない事は楽しいだけじゃない。けど

「せわーないよ(大丈夫だよ)。信じちょるけぇ(信じてるもん)」

にこにこと笑顔のままそう言い切った。
そういった欲求を抑える優しさとかそう言う尊いものがこの人の中にあると信じている。
本当にそのつもりだったらもっと強引な手はいくらでもあったし、
それに何より、ほら、こんなに優しく在ろうとしていると感じたから。

「……ん、本当に。大きゅうて見上げちょると首が疲れてしまうね!」

その彼の視線に釣られるようにひときわ大きな建物を見上げる。
この中に数えきれないほどのお店があって、それを目当てに沢山の人が吸い込まれるように建物へと向かっている。
こんなに沢山人がいる…とほとんど無意識に首元のチョーカーをなぞり

「いぇー!せいかつひつじゅひん!じゃね!
 ええ感じのやつ買うてしまうよー!」

束の間ぼうっとそれを眺めるも
再び笑顔を浮かべて差し出された手をつなぎ、もう片方でおー!と一つ号令を。
……流石に部屋にお気に入りの家具すらないのはどうかと思いますぅ!

ジョン・ドゥ >  
「そうかそうか、勉強しててえらいな、フロリスは」

 もう一回、撫でて褒めてやるか。

「うーん、あんまり信用されてもなあ。正直、フロリスはソソるしな。オッケーが出たら抱きしめたいくらいだぞ?」

 信じてもらえてるのは嬉しいけどな。とはいえ、信じてもらえてるなら、正直に言っておくか。別に性欲を持て余してる思春期でもないしな。

「……おう、この前一通り見て来たからな。大体案内はできるぞ。とりあえず、なにから買いたい?デカい荷物は宅配もしてくれるから、持って帰る心配もいらないぞ」

 繋いだ手をそっと引きつつ、俺たちも百貨店に入店しよう。入ってすぐ、一階から沢山の店が並んで迎えてくれるが。食品、服飾、家具、家電、日用品、雑貨……ほんとになんでもあるよなあ。
 

フロリス >  
「そうじゃろう?頑張っちょるんじゃけぇね!
 あっは、そこまで真っすぐに言われると却って照れてしまうよー!」

ちょっとなんかむず痒いね!と身悶えしてみたり。だって褒められてるのには間違いないでしょ?
ついでにあちーと手仰ぎで頬をパタパタ。慣れてない話題なので正直ちょっと恥ずかしいのは内緒!

「あ、まずは寝具をお願いします。切実に、最優先で」

けれどお買い物の話になると途端にモードが切り替わった。
割と据わった眼でまず買いたいと主張するのは寝具。
一応寮に据え付けの寝具はあります。そこそこ快適なんです。そう、気を使ってくれてるのは判ってるんです。けどね?

「肌に合わないベッドはだいぶ深刻……!」

なんというか、ふかふかすぎるのですよええ。
あまりにも生地がふかふかすぎて、落ち着かないのです!

「なんかこう、贅沢過ぎて却って肌に合わんちゅうか、
 落ち着く寝具がずっとほしいなって思うちょったんよー!」

ぐっとこぶしを握って熱弁する。
……なんだろう。記憶がなくなる前の私はいったいどういう環境で寝ていたのかな。

ジョン・ドゥ >  
「はは、俺は自分に正直に生きてるからな。正直、こうしてフロリスの反応見てるのも楽しい」

 ついにやにや笑ってしまう。リアクションがいちいち面白いんだよなあ。

「……おおう」

 目が本気だ……!こっちも目が正座しちまう。そんなに合わなかったのか、寮の備え付け。どんなとこでも寝れる訓練してるからな……気にならなかったが。
 あ、いや。女子寮の備え付けのレベルが高い可能性はある、のか?

「なるほど?フロリスは庶民派?なのか。まあそういう事なら……向こうか」

 案内板でも確認して、手を引きながら家具店……特に寝具を扱ってる店に行こう。
 店に行けば、ベッドからマットレスから、敷布団に掛布団、枕にシーツにetc……。なんでも一通り、手ごろな値段のものが揃ってる。とはいえ、流石にひと揃えとなるとそれなりにするな……。
 

フロリス >  
「もー!あまり揶揄わなぎなさんせ!!」

にやにやと楽しんでいる様子にむぅ!っとふくれっ面。
けれどそれも直ぐに笑顔になる。
お買い物とはご機嫌でするもの。
なにせいろいろな世界や種族が混在するこの島の百貨店。
普通のベッドから鳥籠のようなもの、水槽みたいなものやもうこれ洞窟ですよね……?といったものまで
多種多様なものが所狭しと展示されていて、オーダーメイドも承っておりますなんて文字がそこらかしこに踊っている。
そのなかを、あれが可愛い、あれが面白そう!などと半分遊びつつはしゃぎながら色々と試して回ると
しっくりしてくる感覚の傾向がおぼろげながら浮かび上がってきた。

「……あっれぇ?」

なんとその傾向、樹を束ねた巣穴みたいな形の物とか、石造りの直角の椅子とか、なんというか……

「庶民派…?庶民派なんかな?」

なんかちょっと野性味あふれるというか魔王っぽいというか。
ちょっとこれは年頃の乙女(推定)としてはどうなんだろうというものなので戸惑いを隠せない。
乙女といえばマットレスの下に小豆があっても眠れないようなものではないのか!?

「ねー、ちぃとこれ、どうおもう?」

ジョン・ドゥ >  
「はは、悪りぃ悪りぃ!」

 なんて言いながら、フロリスが店を見て回る様子を楽しみながら着いてまらる。半ば遊具みたいに遊んでるが、まあ怒られてないからいいか。

「ん、どうした?」

 一通り遊んでるうちに、フロリスが不思議そうな声を出す。何か気になる事でもあったのか?

「あー……なるほど?まあうん、庶民派……なのか?」

 どう思うか、と言われるとなあ。率直に答えるなら……うん。

「なんか、鳥の巣とか魔王の椅子みたいだな。まあいいんじゃないか、個性的(ユニーク)で……」

 ちょっと目は逸らしておこう。多分、乙女的には複雑なんだろうな、うん。
 

フロリス >  
「いやいやいやいやいや」

思わずナイナイナイと手を振る。
それはもうユニークの枠を超えてませんか……。
年頃の乙女(仮定)が野宿とか激務疲れで寝る暇が無い人みたいな寝方してるのはどうなのと。
そういうのはもう少し美しくお年を召してですね……?

「あ」

などと考えていたら一つ妙案(と勝手に思っている事)を思いつく。
それっぽい!という感覚を前提に話すからダメなのです。つまりですね。

「ちょいちょいこっちにおいでませー?」

繋いだ手を引いて近くの大きな鳥の巣みたいなベッドの方へ。
もそもそとその中に入り込むと

「ちいと試してみたらどねー?」

そのまま中にぐいぐいと引っ張って。
そう、これは私がちょっとあれなのではなく、意外とこれらの寝具が快適なのだということになればすべて解決!(しない)

ジョン・ドゥ >  
「あ、はい」

 そうか、ナイのか……。意外と似合ってたけどな。

「ん?」

 見守っていたら呼ばれたな。なにか思いついた、って顔してるが……これはトンチキな予感がするな?

「……お、お?」

 鳥の巣に潜り込んだフロリスに、引っ張り込まれる。いや、抵抗する気はないけどな、どうなんだこれ。いや、ラッキーですけどね?

「あー……うん、まあ、意外と寝心地いいなこれ。……いい匂いもするしな」

 引きずり込んできた女からの匂いだけどな。まあ、木の匂い自体も悪くない。見た目は変わってるが、これはこれで。

「いいんじゃないか?気に入ったんだろ?」

 見た目さえ気にしなければ。まあなんだ、これが置いてある部屋を見たら、巣作りをしてるみたいで面白そうな気がするけど。