2022/12/23 のログ
ご案内:「扶桑百貨店 ファッションエリア(4~6F)」にセレネさんが現れました。
■セレネ > 今日は聖誕祭に向けての食材を買いに来たつもりだった。
ただ、やはり衣服も色々と気になってしまう。
少しだけ。ほんの五分…いや、十分程見て回るつもりだったのに。
可愛い形や色の服が多く、ついつい目移りしてしまった結果
本来の目的を思い出したのは二時間くらい経った後。
『……あら、もうこんな時間…。』
此処に着いた時は夕方くらいだったか。
気付けば陽も落ちて更に冷える時刻。
スマホで時刻を確認すれば、あまり愛猫を待たせる訳にもいかないと食品売り場へと足を進めようとする。
『――これ可愛いわね…。』
しかしふと、蒼に止まったのはライトベージュのアウター。
思わず手に取って眺めてしまった。
これに合わせるならどれかしら、と己の持っている服や周りの服と照らし合わせてみる。
…照らし合わせてみてしまう。
■セレネ > レディース物だけではなく、メンズ物も見てしまうのはもう癖になりつつある。
黄緑髪の彼に似合う服はどれかしら。
あぁ、あれなら着てくれるかな、なんて。
あれこれ考えるのも楽しい。
自然と綻ぶ口元と、思い出すのはひと月前のデートでの事。
いつもと違う衣服を着てくれた彼が、本当に。
酷く、嬉しかったから。
特殊な体質な彼だったからこそ、猶更かもしれないが。
細める蒼は嬉しそうにもどこか切なそうに。
『…まぁ、その前にお金よね…。』
クリスマスとあってセールで多少安くなってはいるものの、
己はまだ学生の身分。
それにこれらを買ってしまえば食品を買う金はなくなってしまうから今回は涙を飲んで退くしかない。
元医者だった手前、お金のやり繰りはあまり得意ではないのだ。こう見えて。
とはいえ、浪費癖はない…と思いたいが。
■セレネ > 小さく息を吸い、吐く。惹かれる想いを断つ。
本来の目的を達成するまで時間はかかってしまったが、
流石に忘れることはなかった。
――後ろ髪を引かれながらも食品売り場へとまた足を進めることだろう。
無事に必要な食材を買えたなら、今回はそれで百貨店を後にするのだ。
ご案内:「扶桑百貨店 ファッションエリア(4~6F)」からセレネさんが去りました。