2020/08/08 のログ
ご案内:「古書店街「瀛洲」」に修世 光奈さんが現れました。
修世 光奈 > 古書店街「瀛洲」
学生通りにある、酷くさまざまな書物がある場所だ。
そこをぽつぽつと歩き、何かを探す光奈
依頼の合間に、個人的な探し物をしにきたのだ。

「……まあ、身体はすぐには作れないけど、技術をちょっとマネするくらいなら…」

やるからには全力な光奈。
友人にも、全力だと言った以上…手を抜くわけにもいかない。

そんな、とある目的のため、格闘技の本を探す。
ただ、ここは古書店【街】、あるのは当然まともな本ばかりではなく…

「…なにこれ、ええと…。竜砲顎粉砕拳(ドラゴンAGOクラッシュフィスト)修得の書…?」

胡乱な書物程、眼を引く表紙やタイトルをしているものだ。
ぱらぱらと軽く立ち読みすると、全力で相手の顎を粉砕することに全てを賭けた内容が続いていく。

(いや、うーん。ここまでしたいわけじゃ…いやでも、これくらい必要なのかなぁ…)

悩む光奈。
まだまだ、本は彼女の周りにある。

修世 光奈 > いや、これはちょっと流石にやりすぎだ、と良心が咎める
大体、顎粉砕しちゃったらその後喋ったりできなくない?と

「…うわ」

次に見つけるのは、女性対男性を想定した護身術の本だったが。
容赦なく、そして効率よく金的を狙うための技術が乗った本だった
足だけでなく頭や道具、肘など…様々なシチュエーションを網羅した本だ。

(いや、これもだめでしょ…)

実感としては全くわからないが、悶絶するほど痛いらしい。
やはり、そんな状態では話など続けてできそうには思えない。

修世 光奈 > 「…うーん。いや、こんな本を探したいわけじゃないはず…」

自分の能力は自覚しているからこそ。
もしかすると、自分は、想定している相手にこんなことをすることを望んでいるのか…?と疑念が湧くが。
そこはそれ。気を取り直してまた歩く。

どれだけ歩いても、尽きることがない本の道。

「あ」

そんな中。
他の派手な本に混じって一冊、小さな冊子を見つける。
『実戦!簡単ストレート』と書かれた本だ。
どこを集中的に狙うか、なども特にない。
だから、それを買って、練習することとした―――

ご案内:「古書店街「瀛洲」」から修世 光奈さんが去りました。