2020/10/29 のログ
ご案内:「古書店街「瀛洲」」にオダ・エルネストさんが現れました。
オダ・エルネスト > 「夏の気候もいつの間にか姿を消し、日が沈めば「寒い」とも感じるような時期になった。
――夏の終り、冬の始まり。」

 本の海で寛ぐようにして多く書籍を椅子として腰掛ける。(もう何度も店員さんに怒られてる)

「知識の海で知ったことによれば、その名をハロウィンまたはサウィンとも呼ぶ古代の蛮族たちの数少ない娯楽の日であり、
 めっちゃでっけぇ宗教に悪魔の儀式だとか言われた名残もあったりする。
 古代の蛮族共は、一年を夏冬で区切ったとか大雑把にやってたそうな。
 極東の大和人は夏にやってるアレ、リビングデッド彼岸が古代の蛮族にとってはこの日であったりもするらしいとか。

―――まあ、諸説は色々あるみたいだ」

フ、と不敵に笑みを浮かべて流し目で店員を見る。

「……季節の話題、こういう所でやるとイケてない?」

薄暗い中、橙色の白熱電球の照らす中で分厚い古書に囲まれその上に、雰囲気意識しましたな顔だ。

オダ・エルネスト > 「そう、怒ってばかりいると疲れるだろう?

 私は働く君たちとも常に夢と希望に溢れた日常を送りたいと思っているんだ。
 例えば、明日世界が滅ぶとして今日という日もただ機械的に動いて誰かに何も与えられず淡々とした日常しか送っていなかった。
 それはなんというか、人らしくない、だろ?」

いくら指摘しようとも腰掛けたまま上半身の姿勢は動かしてもケツを上げることはしない。

「つまり、私は君たちに笑顔を届けに来たんだ。
 あんたが笑ってくれないと私は帰れそうにない」

ここに来たのは気まぐれで、古本を立ち読みしてたら姿勢が悪くて本に腰掛けたらなんか「あれ?今私かっこよくね?」と思い込み今に至る。
ハロウィン関係の知識は、今立ち読みというか実家のように寛ぎながら斜め読みして得た情報だ。
付け焼き刃というか、今見た内容を一部抜粋しただけであった。

オダ・エルネスト > 店員としては、なんでもいいから早く帰ってくれという空気を漂わせる。
男――オダ・エルネストが腰掛ける本はそろそろ平台から移動させようと着々と移動させて積んでいたハロウィン関係の書籍。

「今この状況、笑顔の私が夏/光」

自身の胸に手を当て、笑みを浮かべて歯を見せると白熱電球の光をキラリと反射する。
そして歌うように手をそちらへと向けて

「怒りに震える君は冬/闇!」

そう無駄にハッキリとしたいい声で言う。
無反応な店員――呆れ始めただけ――にオダは、なるほどなと分かったような顔をした。

「……ハロウィンは夏の終り、つまり笑顔はここで消える。
 君はそう言いたいわけだ」

オダ・エルネスト >  
手で顔を隠しながら指の隙間から鋭い眼光――!
反逆をやめない瞳……!
 
「君が私を終わらせる事のできる冬ならばな!!」


バーン、と擬音がつきそうな勢いで立ち上がり洒落てるのかそうでないのかよく分からないポージングを決める。

オダ・エルネスト > 次の瞬間!
 
脇に構えていた店員の一人がオダに足払いをかける。
二人目の店員が両腕を拘束し、足払いをかけた店員がそのまま足を掴んだ。

「な、なにをするんだーーッ?!」

台詞の割に楽しんでそうなオダの声が響く。
 
オダは、古書店員二名に運ばれ大古書店街の外へと投げ捨てられた。
オダと正面から対話していた店員は狂人から開放されて、感動ししばらく笑い続けた。

なるほど、笑えた。

ご案内:「古書店街「瀛洲」」からオダ・エルネストさんが去りました。