2021/04/01 のログ
ご案内:「古書店街「瀛洲」」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 >
4月。桜と深緑が芽生える季節。
珍しく休みを取った今日。此の街を訪れた目的は唯一つ。
「……教科書くらい、オンラインで配信するとか、せめてネットで購入できるとかしてくれないかな…」
新学期用の教科書や参考書探し。
大抵のものは扶桑で揃うのだが、たまーに小難しい本を教科書として指定する教員もいる。
運悪くそんな教員の講義を複数選択してしまったが故に、こうして普段袖を通さない私服に着替えて古書店街を彷徨う羽目に。
尤も、或る程度の物は揃い、手には少し重い紙袋を抱えているのだが。
■神代理央 >
異能学、魔術概論、地政学、大変容前の歴史、経済学入門。
どれもこれも微妙に分厚い。従って重い。
ちょっと腕がぷるぷるしてきた。
「……流石に、荷物持ちで異形を出すのは駄目だよなあ」
魔術を使うのもアレなので、せめて荷物持ちくらい…と、思いかけてしまう。
取り敢えず紙袋を両手で抱えながら、小さな溜息。
■神代理央 >
新入生への訓練メニュー。
特務広報部から正規学生へとなる者への手続き。
物流の統制を続けている落第街への影響。
最近刑事部から報告が上がり始めた、生徒の誘拐騒ぎ等。
頭を抱える様な問題や仕事は山積み。
とはいえ、学生の本分は勉学である為、それを疎かにする訳にもいかない。
「……自分が二人いれば楽なんだがなあ」
そんな事出来る訳も無い、と理解しつつも。
深い溜息を吐き出しながら、古書店街の通りを進んでいく。
■神代理央 >
やがて、目当てのものを一通りそろえて。
束の間の休日を終えた少年は、街から立ち去るのだろう。
ご案内:「古書店街「瀛洲」」から神代理央さんが去りました。