2021/10/25 のログ
高梨美子 > 「よく食われなかったな……」

案外感情を読み取れる人のようで
このルックスでこの純情さ、よく手を出されなかったと感心。
こっちもこっちで、へんに意識しすぎた、と深呼吸を数回して
感情を落ち着かせていく。

「めっちゃおもろかった。一昨日かな?友達に笑わせてもらって以来
 うん、割と最近だけど、めっちゃおもろい。
 カフェガチ勢?そ、そんな怖いのいんの?」

カフェガチ勢で再び吹き出してしまったけれど
今度はすぐに笑いを収めていって。
そして、敬語がなくなっていくのも分かって、嬉しくて。

「んー?ふへへ、メイド喫茶のメイドさん。あ、ふりふりじゃなくてクラシックな!
 おう、めっちゃハマった。ドッピオ」

多分飲み物飲んでる最中に言われたら吹き出すだろう勢い。
更に、バイトの話になると照れくさそうに頬を掻いて。

「お、かっちょいいとこ見せてくれよ。場合によっては惚れるから
 趣味ぃー?野球鑑賞と、ゲームとアニメ。孝介は?」

ルールを知ってるくらい、と言われると残念そうに肩を落とすけれども
すぐに肩を上げて、目を上にして趣味を指折り数えて言っていく。
そうしたら、今度は、と孝介に目を戻して。

「……え、あっ……あーん」

まさかそうきたか!と落ち着いていた感情がぶり返して来てしまって
顔を真っ赤に染めながらパクリとスプーンを咥えて。
スプーンから口を離したら目をキョロキョロと。

「ご、ごめん……スプーン取り替えてもらうな?」

つい、憧れの場面だったのでやってしまった。
悔いはないと内心ガッツポーズしつつ店員さんを呼ぼうとして。

霧島 孝介 > 自分もとりあえず深呼吸をして、感情を落ち着かせる。

「まじで割と最近じゃんか!
 いや、世の中には居るんですよ。なんだろう、サイズ警察?って言ってたような…」

彼女にまたもツッコミを入れる。
ガチ勢についてはSNSでそんなのを見かけたと付け加えて
どうやら、サイズを間違った人に『○○ですよ』とクソリプを送る奴がいるらしい。

「クラシックメイドとはこれまた趣深い…確かに高梨さんのイメージには合ってるかもしれない…か
 あ、いや、別にフリフリが似合ってないって言ってるわけじゃないっすよ!?
 …多分、ドッピオでそんなに笑う人居ないよ…」

彼女の言葉に顎に手を添えて、頷きながらブツブツとつぶやく
その後、彼女に注釈を入れるように返しつつ、またもツッコミを入れる
多分、この人はドッピオが出てくるアニメでも見たらずっと笑っているのだろうか?

「惚れ…ッ!?……は、はい…
 あ、あぁ…俺もゲームとアニメ、後は映画と音楽の鑑賞くらいですかね…ハイ」

趣味の話よりも、前半の発言にドキッとして
モジモジとしながら、一つずつ応える。
いつの間にか敬語がどんどんと復活していって。

「えっ、あ、違った…!?
 いや、大丈夫!大丈夫っていうのも可笑しいけど、いや、うん!

 …呼ばなくて、いいから」

これを間違えるとは、むしろわざとやっているとしか思えないが
それもこれも致命的な異性との対人経験値不足の彼だからこそできる間違いである。
しかし、しっかりと目の前の乙女には刺さったようで、焦りながらも安心する。

これ以上彼女に迷惑や労力をかけるべきではないと思い、彼女を制止する。

高梨美子 > 「ふひ、割と最近。幽霊の友達がいてさ。そいつがおもしれーの
 あ、イマジナリーフレンドじゃねぇからな?
 さ、サイズ警察……こわ、SNSやってなくてよかったわ」

孝介にツッコミを入れられて解説。あ、とついでに注意しておく。
そして、クソリプの件には、絶対ブチ切れる。と付け加えたとか。

「いいだろ?クラシックだから応募したってのもある
 いいっていいって、気を使わんで。フリフリは趣味じゃねえし
 ……えー?笑うやついるって。てか、孝介のツッコミがおもろかった」

ぶつぶつと呟く言葉が聞こえて、合ってると聞こえたら頬を掻いて
うへへぇ、と笑い。ツッコミが来たら少し不満げに唇を尖らせる。
恐らくはツッコミを思い返してゲラゲラと笑っているはずで。

「ふひひ、孝介ってば意外と多趣味な。どんな映画好きなん?
 アクション?コメディ?ホラー?あ、ホラーは俺苦手」

またもぶつぶつと呟く様子を眺めていたのだけれど、敬語がまじり始めると
敬語、と頭に軽くチョップを入れようとした。
でも、次にはそんなのは吹き飛んでしまって。

「い、いや! 合ってるけど!
 はぁ……はぁ……ごめん、憧れのシチュでつい……!

 ……っぁ」

もう、死にそうである。心臓が口から飛び出しそうで
顔も今日何回真っ赤になったのかもわからなくて、スプーンを
震える手で胸に手をやって少し潤んだ瞳で孝介を見つめた所で
ケーキに顔を向けた。

「何だこの展開何だこの展開……!いつの間に俺は乙女ゲーの世界に!?
 お、乙女殺しめ……!」

もうどんな顔で見ていいかわからないのでとりあえずケーキをぱくつく。
でも、お返しはしないと、と湯だった頭で考えて、ケーキを一口すくって。

「……ほれ!」

そのまま、スプーンを相手の口元に近づけて。
色気もへったくれもないけれど、これが精一杯だった。

霧島 孝介 > 「ゆ、幽霊の友達…?それって大丈夫なの?こう、呪われたりとか…
 いや、やんない方がいいねぇ…うん」

幽霊の友達と聞いて、幽霊自体にはもはや驚きはしないものの
呪いとかそっちの方を心配する。ほら、呪術って今流行ってるし。
SNSの危険性についての講習をして、うんうんと腕を組んで頷く。

「なるほど…接客とかよくできるね。ってフリフリメイド喫茶じゃないなら丁寧にやってればいいのか…
 あ、あぁ、俺もこんなに突っ込んだのは久しぶりだよ。うん」

なるほど、と呟きながら頷く。
彼女が『萌え萌えキュン』とかやってる光景はそれはそれで乙だが、あえて口には出さずに。
自分のツッコミで笑ってくれるのは悪い気分はせず、これ以上は野暮なことは言わずに笑顔を向ける。

「アクションもコメディもホラーも見ます…見るね。
 でも、俺逆にホラーが平気すぎて……『どーせ作り物っしょ?』って思っちゃうんだよね」

チョップを受けると「いてっ」と言い、敬語を直す。
映画全般は見るが、彼女と逆でホラー映画は全然余裕で言った様子。
というか、この人はホラー映画の根本を否定していて、多分見ない方がいい人種なのだろう。

「えっ、う、うん…」

自分も顔を赤くしながらも、心の中では(この子、めっちゃ乙女じゃん…)なんか思っており
彼女よりは少し冷静で、こっちも自分のティラミスに向かい合い、食事を再開しようとすると

「っ…い、いただきます…!」

そうだ。彼女は一口交換しようといってた。
つまり、自分もカウンターを食らうということであった。
一瞬で頭から湯気が出る勢いで熱くなるが、女に涙を流させた責任は取らなきゃいけない。

ぱくっと、彼女のケーキを食べて、(明日死ぬんかな…)と思うほどの幸運に恵まれる。

高梨美子 > 「ああ、大丈夫大丈夫。曰く、気合を入れてれば大丈夫!だってさ
 やっぱり?どうにも苦手でさ。クラスメイトはSNSで盛り上がってるっぽいけど……ふへへ」

声をかけられないものの末路である。
呪いについて心配されると、けたけた笑って片手を振って、問題ないと。
更に、危険性の講習をうけると、はーい、と小さく片手を上げた。

「いやぁ、最初は俺も戸惑ったけどさ。店長にダメ出し食らってたら慣れた。
 ツッコミセンス二重丸だねぇ……あ、孝介はバイトとかしてねぇの?」

こんな笑顔、と営業スマイルを見せるが、口端は引きつっていたり。
笑顔で向き合っていたのだけれど
続いた言葉には、男らしいじゃん……!と笑みを消して少しだけ目を輝かせ。

「うおお、すげぇ見るじゃん。
 あー……そう思えば良いのかぁ……いや、思えないわ
 孝介ってば男らしい所あるよな」

さりげに失礼な発言ではなかろうか。
と、そんな事を言いつつ相手の頭をチョップしたら敬語が治って満足そう。
お化け屋敷も!?と続けて問いかけたとか。

「ああ、ごめん!ちょっとトリップした……!」

乙女すぎて面倒だったりする。
冷静な孝介を恨みがましく見ていたけれども
こっちの番になると、ずい、とスプーンを孝介の口元に。

「い、頂いてください……!」

何故か敬語で話しながらも孝介がスプーンに口をつけたら
スプーンを引き抜いて、顔を真赤にしながらそのままケーキを完食。
そして、自分を落ち着けるようにコーヒーを一口。 

霧島 孝介 > 「え、気合で呪いってどうにかなんの!?熱血アニメかよ…
 あぁ…いや、俺もクラスメイトと一緒にSNSとかはちょっと…」

呪いってそんなものだっけと首を傾げる。
同じくクラスには馴染めない者の一人。
友達同士やクラスでグループを作っても恐らく誘われない奴、或いは誘われても卒業まで一言も発しない奴である。

「自然な笑顔なんて難しいよな…はは、ありがとう。自信が付くよ。
 ん、俺は歓楽街でバイトしてるよ。…あっ、コンビニ店員ね」

ひきつった笑顔を見せられ、苦笑いを浮かべる。
目を輝かせる彼女に、素直に笑顔で答えてダージリンティーを一口含む。
バイトについては歓楽街で働いていることを告げ、いらぬ誤解を与えないようにコンビニ店員と付け加える。

「はは、でも多分こういう感性って損してるんだよね…ホラー映画で怖がりたいよ
 お化け屋敷はどうだろう。ガチお化けみたいのに会ったことあるし」

何なら襲われて連れ去られそうになったし、と付け加える。
作り物より現実にあるものがやっぱり怖いと思っている彼。
アクション映画については楽しめるが、ホラーは中々楽しめずに彼女を羨ましいと思って

「トリ…!?それってヤバくない…!?」

さっきの自分かよっと内心思いながらも、彼女を心配したように顔を覗き込む。
彼女と同じように自分も余裕はなくて、ケーキを食べれば顔は真っ赤で。

彼女とまともに顔を合わせられず、こっちもティラミスを完食し、ダージリンティーを飲んで落ち着きを取り戻す。

高梨美子 > 「ああ、呪いじゃなくてとり憑かれるとかそっちかな
 だよなぁ……難しいよなー」

ああ、ちがうちがう、と片手を振って笑いながら言ったら
なんとなし孝介を仲間を見るような目で見つめたとか。

「難しいって、こういうとこでしか出ねえもんよ。おうよ、気にすんな。
 歓楽街? あ、はえー……接客できるんじゃん。んでも、コンビニって大変だろ」

苦笑いには頬を掻いて笑んで。
歓楽街で働いてると聞けば、俺も、と答えを返し。
コンビニ店員であると知ったならばお疲れさまです、と軽く頭を下げた。

「んー……無理に怖がるっても難しいからなー
 うぇ!?まじで!?……いま平気って、孝介ってば強いんだな」

襲われた、の件では驚いたように声を上げたけれど
すぐに口をすぐに手で塞いだ後に後半を付け加えて。
こっちは相手が羨ましくて、笑いながら孝介の二の腕を触ろうともした。

「ふっ、後ちょっと遅かったらあの世だったね
 ……んぐっ、けほ、けほ」

ニヒルに決めていた所
心配したような顔がこっちを覗き込んできて、その表情が
心臓をブスリと突き刺してくる。具体的には破裂しそうなほどに飛び跳ねた。
今日はもうダメかもしれない、と小さく呟いて。
赤い顔を見られたくなくてコーヒーを置いて俯いて。

「……はぁ、その顔卑怯。ぎゅるんぎゅるんくる」

意味のわからない擬音を使った後、胸に手を当てながら顔を上げ。

「今度、遊びに行く時かっこいい所頼むな」

精一杯の笑顔でそう言ったなら腰を上げて。

「そろそろ帰るけど、孝介どうする?送ってくけど」

霧島 孝介 > 「いや、多分それも穏やかじゃないんだけど…!?
 うん。俺ら二人は二人で仲良くしてようぜ…」

笑っている彼女に困惑気味に苦笑いを浮かべる。
マラソンの時一緒に走ろうぜ、的なノリで自分も仲間意識を持つ。

「だよねぇ…仕事なんて、楽しいって感じることほとんどないし…
 いや、大変だよ。同僚は外国人か気の強いお局おばさんしかおらんし。
 休日は酔ったお客さんが怖いし…たまにお姉さんが優しいけどさぁ…」

歓楽街で働いているの?と驚いた様子で彼女を見つめる。
自分も彼女と同じように軽く頭を下げて、労働者同士労う。
やっぱり、あそこで働くのは過酷だな、などと思いながら。

「確かにね…
 え、うん。あれは怪異…だったのかもしれないな…
 はは、いやいや、その時は知り合いが駆けつけて来てくれて、何とか勝てたって感じだったな」

驚く彼女に、あの時の事を思い出す。
今でもあの怪異の顔は覚えている。なんというか…あれは、おっかない。
その姿を思い出せば一瞬身震いがするが、二の腕を触られて我に返し、少し照れたように視線を逸らす。
なお、二の腕は見た目によらずガッチリとしている模様。

「え、何!?大丈夫!?」

彼女にハンカチを差し出しながら、心配したように声を上げる。
またやってしまった。前も女友達に似たようなことをして、驚かせてしまった。
もう二度と、顔を覗き込むようにはしないよう気を付けようと、心に誓う。

「顔?いや、ぎゅるんぎゅるんって何か回転してんのか…?
 よくわからないけど…ゲーセンでは任せておくれ。俺の得意分野だ」

胸に拳を添えて、自信満々に答える。
彼女に合わせて、椅子から立ち上がれば、店員に会計と伝える。

「ん~…いや、俺が高梨を送るよ。
 そっちの方が、こう男らしいんじゃないかな…?」

無意識でやっているのかどうなのか。本人的には、よく迷子になっており、道案内をされることが多くて
今日くらいは誰かを家に送りたいという気持ちで彼女に提案する。
付け加えた言葉は、それらしい理由を付けるためだ。

そう発言すれば、会計を済ませ、彼女と共に店を出る。
彼女が承認すれば、彼女の住む堅磐寮まで送るだろうか―――

高梨美子 > 「いやまぁ確かに穏やかじゃないけど……!
 仲間だもんなー?」

困惑気味の苦笑いに、確かに……!と気付いた。
最後だけ猛ダッシュしないように心がけよう、と誓った。

「ないねー……あったらすごいって思う
 うわぁ、絶対それ大変じゃん。俺ならキレ散らかしてそう
 ふひ、じゃあ今度優しくしてやるよ」

厭らしいお店じゃねえぜ?と釘を打っておく。
労働者同士ねぎらった後は、嬉しそうに笑んで。

「怪異かぁ……俺だったら立ち向かえんのかなぁ
 でも勝てたんだからすげぇじゃん?さすが孝介」

なんだかおっかなそうな雰囲気で
身震いもしたので大丈夫か?と声をかけて。
それでも、二の腕を触ったならば、おお、と感動したような
声を上げて触りまくったとか。

「だいじょばない……またやって」

ハンカチを大人しく受け取って口元を拭って、今度洗って返すと
懐にしまい込んだ。
その後は、もう一回不意打ちでやってと頼んだ脳内スイーツ。

「ハートが回転してんだと思う……
 ふひ、かっこいい所見せてくれよ?」

自信満々に答えたその姿に嬉しそうに目を細めて。
こっちに合わせて立ち上がってくれた孝介に礼を告げつつ。

「そうか?じゃあ任せようかな。
 ふひ、たしかに男らしい。守ってくれよ?」

冗談めかして、嬉しそうに笑ったままそう言ったら
相手の提案には勿論とうなずく。

その後は、会計を済ませて
孝介に送ってもらった後、ベッドの上で悶えたとか……

ご案内:「古書店街「瀛洲」」から高梨美子さんが去りました。
ご案内:「古書店街「瀛洲」」から霧島 孝介さんが去りました。