2021/11/22 のログ
ご案内:「古書店街「瀛洲」」にダフネ=ユーディアライトさんが現れました。
■ダフネ=ユーディアライト > 「さて……この世界の言語の勉強がてら来てみたは良いものの……。翻訳魔法が効いているせいであまり意味ありませんわね……。」
身の丈180cmを超える女が背筋をぴんと伸ばしながら本の山を漁っていくのが物珍しいのか。
妙にまとわりつくような視線を感じる……。
とはいえ、筆頭騎士という常に値踏みされるような視線に晒され続けていた経歴からすれば、むしろ訝しげな視線すら新鮮に感じる。
■ダフネ=ユーディアライト > 「翻訳魔法の調子は相変わらず……しかし、この世界の言葉はウルトラ難しいですわね……。」
『RE:今日から始める五行思想』何に対しての返信?
『OSAKAのおばさま、悪役令嬢として財を成す』……どこのおばさまなのかしら?
適当に本をつまみ上げては少し頁を捲って見るものの。今ひとつ興味を惹かれない内容に、本棚へと戻す作業が続く。
何も適当にここに来たわけではないのだけれど……目的のものに巡り合うには図書館か、もっと足繁く通う必要があるのかもしれない。
■ダフネ=ユーディアライト > 「姫……いえ、私の世界の本の一冊でも転がっていれば少しは希望が見つかるかと思いましたけれど……そう簡単には行かないものでやがりますわね……。」
翻訳魔法は問題なく動作している。しているはずなのだが、発声となると都合は別なのか、それともニュアンス・スラングといったものを完全には拾い切れていないからなのか、もし耳にした人間がいたとしたら非常に珍妙な喋りを披露してしまうこととなる。
そして、目的はといえば、この世界に今のところは見当たらない自分の同類、または近しい世界の痕跡がないかを探しに来たのであった。
■ダフネ=ユーディアライト > 「ん……?」
視界の端になにか動くものがあったような気がして、頁に落としていた目線を上に戻す。
「あれは……紙魚……とは違ったりしちゃいますので?」
指を指した頃には当然もうよくわからない生き物はいなくなっていたのですけれども、店番のおじさまに何気なく尋ねて見たのです。
……が、ガッツリ居眠りをしていたと思しきおじさまは「ふがっ?!」とひとしきり大きな声を上げると、再び夢の世界に戻られてしまいました。
■ダフネ=ユーディアライト > 「ふむ。冷やかしもあまり宜しくないでしょう……次回は買う本を決めて参ることにしやがってくださいませ。」
ただの紙魚であれば、私が気にすることもないような気がしますし、なんだか妙に気になりますわね……。
とはいえ、またそいつが見つかれば、の話ですけれど。今度は小説の一つでも買うことといたしましょうか……何が良いのかしら。
微睡むおじさまに一礼をして、立ち去ることとしましょう。
ご案内:「古書店街「瀛洲」」からダフネ=ユーディアライトさんが去りました。