2019/02/24 のログ
ジャム > 羞恥心漂わせる視線の動きや言葉尻に、にこにこ、笑顔綻ばせて。

「いじめられっこに学校の平和は守れないもんねー。それに善人だったら、正義のために厳しくなれない。理央はそういう意味で風紀委員に向いてるんだと思うー。
――わあ!ほんと!へへー。だったら僕にもチャンスがあるかなー!」

戦闘時の彼の心のうちはまだ知らず、物事を浅く考える。
風紀委員という審判組織に必要な素質じゃないかと頬に指あてて自分の考えを述べ。
馬鹿=明るい、と高慢にも彼の回答に自分が含まれるかもしれないと思えばご機嫌そうにケモミミをぴこぴこ揺らして喜び。

「……っと。そろそろ日が陰ってきたかな。
寒くなってきたよー、とりあえずどこか、あったかいとこに行かない?……問題児の異邦人が、トラブル起きないように見張っててほしいな?」

ふと気づけば、陰った太陽のせいですぐさま冬の冷気が漂う公園。ふるりと身震いすれば、ひとまずどこかへ行こうと、この場のお暇を誘いかけ。

神代理央 > 「…何というか、お前といると毒気が抜かれるな。だがまあ、悪くない気分だ」

風紀委員に向いている、と告げた少女に穏やかに微笑む。例え己が昏い本性を持っていたと居ても、今この場では、穏やかに過ごす事が出来ているのだから。
だが、次いで投げかけられた少女の言葉には、ぱちくりと瞳を瞬かせた後、可笑しそうに笑いだす。

「チャンスも何も。お前なら、もっと良い男子を幾らでも捕まえられるだろうよ。何も、好き好んで俺みたいな性悪を相手にすることもあるまい」

と、笑いながらぽんぽんと少女の頭を撫でる。
それは割と本心に近い。己は少女に比べて、大分汚れてしまっている様な気がして。

「…ん、そうだな。お前に風邪を引かれては俺も目覚めが悪い。暖かいものでも飲みに行こうか」

日が陰り、急速に冷え込む公園の冷気に少女と同じ様に身を震わせた。静かに立ち上がりながら少女の言葉に頷くと、少女が立ち上がりやすい様に手を差し出すだろう。

ジャム > 「僕でいいならー、理央の毒いっぱい抜いちゃうよ!
あはっ……!僕はそこまでもてないよ。でもありがと!」

頭撫でられ、ふぁさふぁさと嬉しそうにケモミミが羽ばたく。
頭を撫でられるのは好きだった。彼とかわす軽いノリのいいやりとりに心弾む思いで。

「ん!……ふふー。理央、とっても紳士だね!
じゃあ、どこかカフェ入ろうよ。またもうちょっとお話しよ?今度はー……好きな音楽とか、かな!」

相手の提案に勢いよく頷いて。差し出された手に驚くと、自分への気遣いに嬉しがって瞳細め。その手を握って立ち上がればそのまま、引っ張ってくよな勢い。どこか気楽に雑談ができるお店を探しつつ、相手と公園を後にして――。

神代理央 > 「モテるさ、お前ならな。そこは保証してやるから、精々良い男を見つける事だ」

ふぁさふぁさと動くケモ耳を眺めながら、少女の頭を撫で続ける。
ひとしきりその感触を楽しみつつ、立ち上がった後少女の言葉に頷いた。

「善良な生徒には、何時だって紳士的に接しているつもりだよ。――そうだな。試験も終わった事だし、奢ってやるよ」

此方の手を取って立ち上がった少女に引っ張られる様に、白い吐息を吐き出しながら少女と共に公園を後にする。
カフェで他愛の無い話を続けた少年の休日は、久し振りに充実したものになったのだろう。

ご案内:「常世公園」からジャムさんが去りました。
ご案内:「常世公園」から神代理央さんが去りました。