2019/03/05 のログ
ご案内:「常世公園」に白鈴秋さんが現れました。
白鈴秋 >  夜、19時前後。食事が終わってテレビを見ていたり自身の趣味をしたりしているであろう時間。
 そんな時間にグレーのジャケットにGパンというスタイルでベンチに座りコーヒーを片手に持つ青年。
 その視界はボーッと空を眺めている。

「やっぱりこの時期は結構綺麗に見えるな」

 その視界の先、星が瞬いている。
 特に趣味らしい趣味も無く、めぼしい情報も無く、結果として何もすることが無いというのが正直な所である。
 そしてその末にたどり着いたのがここ。つまりは散歩ついでに星を眺めるだけである。

「ホントはもう少し周りが暗い方が綺麗に見えるんだろうが……」

 どうしても街の中では明かりなどがまぶしい。もう少し違う場所ならばもっと見えるかもしれないが……そこまでガチで見に行くのも変な話である。

白鈴秋 > 「……流れ星か」

 一瞬、シュッと空を横切る星。あれは流れ星だ。
 少しだけ目を開くが、すぐに普通の視線に戻りコーヒーを飲む。
 今更流れ星などに心を躍らせるような年齢でも無い。だが……

「願い事適当でもいいからしておくべきだったな」

 そんな事は考える。色々と枯れはてているが、一応は彼とてまだ子供である。
 それが眉唾物であっても、願うだけならばタダである。
 もっとも既に後の祭りである以上なんともいえないわけだが。
 さて、コーヒーを飲むともう一度視界を上に、もう一度流れるかどうかはわからないが、それでもなんとなく探してしまうのは仕方が無い事かもしれない。

白鈴秋 > 「まぁそう何度も何度も落ちてくるわけはねぇわな」

 流石に諦めコーヒーを飲み干すとゴミ箱へしまうと立ち上がる。
 携帯を開く、SNSには時折色々な情報が出てくる。そのひとつ「夜の子」について調べた……のだが、聞いた相手が悪かったのか自分を知っているタイプだったのか聞いた相手が外れだったのか、結局は何も情報などえられなかった。

「手当たり次第に探すしかねぇか」

 といっても動きすぎてあいつが探しているみたいに噂になっても面倒だ、結局は手当たり次第なのにある程度は目星をつける必要がある訳で……

「ったく、無駄に横に広い情報網もってんじゃねぇよ」

 つまる話すごく面倒くさいわけである。はぁと溜息をはくと公園を後にした、今度探しに行く時にはもう少し格好などを意識してみよう。そんな事を考えながら。

ご案内:「常世公園」から白鈴秋さんが去りました。