2019/05/22 のログ
ご案内:「常世公園」にアイノさんが現れました。
■アイノ > キィィィ、という高音が心地よく公園に響きわたる。
空に浮いて身体を運ぶ、フローターボードの駆動音。
それに乗るのは金髪ツインテールの少女風貌。異人らしさは満開の肌の色、髪の色をしているからか、じろじろと周囲から奇異の視線は向けられても、それを気にした素振りはない。
それこそ今は軽く流しているのか、ジョギングくらいの速度で公園の周囲をぐるりと回って。
自称美少女、自称天才、転入してきたばかりの少女、アイノ・ヴィーマ。
ヘッドフォンからは割と漏れるほどの音量でロックバンドがエレキギターをかき鳴らす。
風船ガムを膨らませながら少し気だるそうな瞳を向けて、自販機へと目線を向ける。
この島に来て、割と刺激だらけだった日常……いわゆる非日常であった連続が、また日常へと戻ってきた。
異能者が特別ではない世界。
まあ、それはある意味気楽でもあり、退屈でもあった。
「………ちぇ、売り切れか。」
飲みたかった炭酸オレンジが無いことに気が付けば、舌打ちをして。
ご案内:「常世公園」に天月九郎さんが現れました。
■天月九郎 > 路地裏に迷い込んだのは記憶にも新しく、とりあえず地図にも乗ってるような大きな場所を覚えていこう……とたどり着いたのは常世公園。
見たところ賑やかではあるが特に変哲も無い……良く言えば見慣れた、悪く言えば面白みのない場所ではあるが、何もかもが波乱に満ちた場所というわけじゃないだろう。
なんて考えていたのが数秒前、心地よい高音と共に滑っていく一見スケートボードに良く似たそれは良く見なくても浮いていた。
認めたくは無いがちょっぴり田舎育ちな自分にはそういった最先端テクノロジー的な物にはなじみがなく、一発で男の子心に火がついてしまった。
ゆえに
「なにそれかっけぇ!いや、なにそれ!?」
初対面の相手にも関わらず、キラッキラの目を向け両拳を握り締め。
たとえるならフリスビーを見た犬のようなテンションで話しかけてしまっていた。
■アイノ > ヘッドフォンから爆音が流れているとはいえ、ノンストップで流れ続けているわけでもなく。
その上、これに乗っている時は大体周囲に気を配り過ぎるほど気を配る。
全力出している時に誰かにぶつかったら、それこそ大事故だ。
「……っと。」
目を輝かせて話しかけてくる少年に、目をぱちぱちと瞬かせてヘッドフォンを首にひっかけ。
見るからに興味津々という相手を見れば、意図を全て察する。
「いいだろ。ちょっと手を加えてパワーアップしてんだけどな。」
相手の言葉と視線に気をよくしたのか、ボードの後ろの方をぐ、っと踏みつければその場で浮いたままくるくると回転して、ウィンクを一つ。
でもツインテールが鞭のようにしなって少年の顔に襲い掛かるのは考えていなかった。
ひゅるんひゅるん。
■天月九郎 > 「カスタム!?そういうのもあるのか……やべぇかっけぇ……」
マイカスタム、完全に語彙がお亡くなりになるレベルのパワーワードであった。
ヘッドフォンをかけてボードというスタイルも超かっこいい、なんというか映画にでも出てきそうなくらいに決まっている。
しかも足で浮き上がらせて回転させるのも自然な流れで思わず見入り……しなるツインテールに顔面を打ち据えられへぶぅ!とキマってない声を漏らして大きくノックバックし……。
「あ、ごめんごめん。俺は天月九郎、この間入学したばっかで色々珍しくてさ。 そのボードが超かっこよくて、つい」
おかげで正気に返った!とばかりに何事もなく仰け反った上半身をぐいんと戻して照れくさそうに笑って。
ご案内:「常世公園」から天月九郎さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に天月九郎さんが現れました。
■アイノ > あ。
気が付いたときには先制攻撃を入れていた。FirstHitでボーナスポイントが入りそうな一撃。
慌ててボードの中央に乗り直して、回転を止めて。
「悪い悪い、私はアイノ。……私もついぞ最近来たばっかのお仲間だよ。
クローでいいのかね。」
目を輝かせて自分も見ていることが分かれば、悪い気はしない。
ふん、と髪をかき上げながら視線を受け止め、どうよ、とばかりにカッコをつける。
浮いている分だけ視線の高さはおおよそ同じくらいか。
「普通に前に進んだり止まったり、は割と難しくは無いけどね。
ちょっと乗ってみる?」
むくりと身体を戻してくる相手を前にして、とん、っと地面に飛び降りて、ボードを腋に抱え。
■天月九郎 > 「あ、そーなんだ?んじゃ新入生同士だな!よろしく、好きに呼んでくれ」
相手も新入生とわかるとなにやら親近感も沸いてきてテンションでいきなり話しかけてしまった緊張も少しばかり和らぐ。
とはいえ見た目的にもおそらく似たような年齢のはずなのに妙にキマッてるのが若干男の子としては悔しいものがあるにはあるがかっけぇ感に塗りつぶされていて。
「え?いいの?いや待て壊したら悪いし…いやでも慎重にあつかえばあるいは……ぐ……おねがいしゃっす」
乗ってみる?と言われれば目を輝かせて手が伸びそうになるが、モノがハイテクモジュールである。
万が一があればと遠慮の念が沸くがでもやってみたいという気持ちも抑え切れず、なにやら投げ技の読みあいをしているレスラーのようなポーズでもじもじ悩んでから、ワクワクに負けて押忍!といった感じでお願いします!と
■アイノ > 「いいよ、私のことはアイノでもアイノ様でも好きに呼べば?」
ケケケ、と悪い笑顔を向ける少女。
ぺろ、と舌を出す冗談っぽい笑顔を向けながら、はいよ、とその場において。
「あー、そうだな。割と普通に頑丈だから、車にぶつかっても多分大丈夫。
もしそーなったら自己責任な、自己責任。
上に乗って、こう、ボードの後ろを蹴るとスイッチが入るから。
後は基本的にどこを踏むかと、体重移動だけな。」
またも悪い笑顔を向けて、ベンチにぎしりと腰を掛ける。
悪戦苦闘をするのを見るのが好き? ええ、そうだけど?
■天月九郎 > 「ああ、判ったよアイノ」
悪い笑顔も冗談と受け止めて笑いながら普通に名前を呼ぶ。
言ってから様を付けた方が受けたかな?なんて思ってしまうが。
「あーそれ俺の方が先に壊れそう……いや今はもう大丈夫かな?
ま、りょーかい、それでも大事に扱うとするよ。
ふむふむ……こうやって……こう……」
言われた通りにまずはそっと地面に置いてからボードの上に足を乗せ、後ろの方をコツンと。 [1D100→62=62]
■天月九郎 > 「ふぬ……ぉぉぉ」
異能の力を手にした時に身体能力も底上げされている。
反射神経、バランス感覚も人並み以上だが、いかんせんこのボードを操る技術やセンスといったものが身についていない。
前に進もうとするボードを強引にバランス感覚で抑えようとするも操作のコツを掴めていないせいで反対側に身体を振られ。
完全にボードに振り回されているが普通なら転倒するような場所を堪えきるという謎の均衡を保ってほとんどロデオのような動きに。
■アイノ > パシャシャシャシャシャシャシャシャシャ。
「おー、すごいすごい、絶対コケると思ったんだけどなー。」
拍手の音、ではもちろんない。
スマホの連写機能できっちりその情けない姿を押さえていく外道。
けたけたと笑いながらベンチで足を揺らす小悪魔は、きっちりその姿を保存して。
「後ろの方をぐっと踏んだらブレーキになるから、とりあえず落ち着くんじゃない?
まーずーは、その場で止まってバランスに慣れたら?」
なんて、明らかにわざと遅いアドバイスを送る。
こっちもベンチの背もたれの上にとん、っと平均台のように乗って、バランスを取る所作を見せ。マナーは悪い。
■天月九郎 > 「ちょっと!?なに撮ってるの!?」
かっこよく乗りこなす理想の自分とボードに振り回される現実の自分、そんなギャップに悔しい思いをしていたらその表情までバッチリと撮影されてしまって。
待って!?と勢い良く顔を向けると足元がお留守になって車の片輪走行のように片側に傾き必死に踏ん張る光景を披露してしまって。
「よし、よし一旦ブレーキだな、ブレーキ!」
そしてスピードが乗ったところでフルブレーキ。
そうすると止まろうとする力と慣性が相互に引き合い横滑りを起こし、思い切りドリフトを起こしながら天月君吹っ飛んだぁー!と宙に投げ出され。
弾かれたボードがくるくると回転しながら綺麗な弧を描きアイノの元へ。
そして宙を舞う本体は胸の前で腕を交差しくるくるっと身体を捻りながらなんとか足から着地に成功してY字アピール。
「な?」
やってやったぜ、みたいな表情で親指を立て誤魔化した。
■アイノ > 「思い出? メモリー? 黒歴史?」
首を傾げながら、相手の言葉に冷静に返してやりながらニヤニヤ。
絶対に楽しんでいる顔をしながら、飛んでくるボードが空中でその軌道を変えて、ぱしりと手に収まる。念動力ってこういう時には便利だ。
「な? じゃねえっての。」
ごまかし切れていなかった。とりあえずその全編を連写しきった上で、けたけたと笑い声をあげて。
「いやー、良いアクションだったわ。 怪我しないのが不思議なくらいの。
私が最初乗った時は血を見たんだけどなー。
何、スポーツでもやってんの。」
運動神経いいなー、なんて軽くほめながら、もう一度自分が上に立ち、空中で留まる。
■天月九郎 > 「くそ、前半で終わってれば綺麗な言葉だったのに……!」
初対面の女の子に恥ずかしい思い出を記録されてしまった……と悔しそうに歯噛みし顔を赤くする。
最初のしなやかな動きからなんとなく感じていたがこの少女はネコ科だ。
それも獲物をいたぶる系のやつだと内心ぐぬぬって。
「狙って出来ればかっこよかったんだろうけどなあ……。
あ、そういうもん? ん~スポーツって言うか……俺の能力?
普通の人より頑丈だし反射神経なんかも高いんだよ、といっても目覚めたてって奴でまだ使いこなせてないんだけど」
褒められれば嬉しくはあるけど、今はまだ異能を自分の力と思えるほど意識の上では馴染んでいなくて曖昧な笑みをこぼして。
「あ、アイノはなんか技とか出来んの?」
見せて見せてとすぐに無邪気…というより若干アホっぽい笑顔に切り替わって。
■アイノ > 「私が最初乗った時は、こんな不良品二度と乗るかってキレたからな。
コントロール効かないまま壁を垂直に上った。」
両手を広げて肩を竦める。こいつはそんなもんだ、とちゃんとフォローも入れられる。
「ふーん、強化体質って奴か。
ま、目覚めたてで自分でなんとかできる範囲なら、ラッキーだったな。
やだろ、全力ジャンプしたら成層圏見えましたとか。」
相手の言葉に、ふぅん、と唸りつつ。
技、と言われれば少しだけ考えて。考えて。
「色仕掛け?」
なんて言いながら、スカートを見えないギリギリまで持ち上げて見せる。
いたぶるにしても、まだ生きがいいのでもうちょっといけるなこれ。
■天月九郎 > 「お前……そんなのを俺に説明なしで乗せたの!?」
マジで!?と信じられない物を見るような目で見ながらがすがすと地面を踏みつける。
とはいえわざと大げさな仕草で悔しがって見せるくらいなので本気で怒っているわけではないが。
「そーそー、完全発動したらもっと強化されるけどそれは逆にかっこ悪いしなあ
ってそれ怖いな……考えた事もなかった」
もっと異形な姿に変身してましたとか、変身したまま戻れませんでしたとか、身体がボドボドになってましたとか想像すると洒落にならないと身体を震わせて。
「おっま…違っ!ボードの技!トリック!」
からかわれている、なんて判るほどの余裕なんてあるはずもなく。
勢い良く身体ごと背けて手の平を盾にするようにしてぶんぶんと。
そうしながらも微妙に、もうちょっと……みたいな内なる男の子が振り向いちまえよ……と囁くのを意志の力で抑え込んでいるのが判るかもしれない、判らないかもしれない。
■アイノ > 「少年というのは挑戦に次ぐ挑戦をして成長するってなんかネットで書いてあったからいいんじゃね。
それに、楽しかったでしょ。」
地団太を踏む相手をけらけらと笑いながら。
本気だろうが本気でなかろうが、怒っていようがいまいが、きっと笑うのだろう。
「自分の想像を超えると、どうにもならんしな。
まあ、使っていくうちにイメージとマッチしたら、大丈夫だろ。」
そんなことを言いながらスカートをちらっとしてれば、相手はこれ以上ないくらいに仰け反って視線を反らしていた。
瀕死のところをちょいちょいといたぶって遊ぶ猫。
「ボードの技なー。
そんな露骨な大技はできないけど。」
ぎゅん、っと視線を反らしている間にいつの間にかその場から動いて、自転車をゆるく漕ぐ程度のスピードで広場をぐるりと一周する。
その上で、よ、っと先端を踏みながらジャンプすれば、柵をひょい、と飛び越え。
■天月九郎 > 「むぅ……まあ楽しかったのは否定出来ないっていうかすっげぇ楽しかった」
ちょっと欲しいなあ、幾らかなあ、なんて考えてしまう程度にあのスピードに振り回される感覚は楽しかった。
あれを自分の思い通りに制御できたらきっと気持ちいいだろうなと。
「あー先生にも言われた。まずは自分の身体の延長として意識するようにしろって。
HBのエンピツをベキリと折るように出来て当たり前と思う事からはじめろって」
とてもためになったけどその例えはどうなんだろう?という思い出をぽつりと。
まあそのおかげで強化された感覚を抑えなくても振り回されなくなったのは確かだけど。
「あ、ああボードな、そうボードの」
目をそらしているうちに動き始めたらしく視線で追いかけると自分とは全然違うボードの安定具合にすげぇなあと感心した表情を浮かべて。
危なげないジャンプにほほぉうと、どうやったか全然判らないけどやるなぁみたいなリアクションを。
あとスカートとか全然興味ないので自然と視線は上のほうに向かう、うん全然意識してないし。
■アイノ > 「だろ。これの靴のやつもあるんだけど、アレホント怪我するからな。
下手すると股が裂けて死ぬ。」
乗りこなすのが大変らしい。いてーのあれ。
「あー、それ私は無理だわ。」
なんだかんだ、細腕ではある。
能力を遣わずにはそんなことできやしない。例えが特殊なのは、この島ではよくある話だ。
「このボード、ひっくり返したり回したりするとすっ飛んでいくから、ちょっとできないんだよな。
一瞬スイッチ切ってやる猛者もいるそーだけど、流石に無理。
だからこうして、こうっ!!」
スピードを上げれば、柵の中をボードに通させて、自分は思い切りジャンプして。
「だ……っ!」
ボードの方が少し速かった。足をボードに下ろすはずが引っかかる形になって。
ずしゃぁっ、とその場に転がって倒れる。大失敗。
ボードは柔らかい土に突き刺さって止まった。
■天月九郎 > 「あ。そんなのもあるんだ。靴もいいなあ……上手くやれば壁とかも走れるんじゃあ……ってそうか左右に滑ったら……」
そしてそんな無防備な格好で電柱とかに激突したらクリティカルヒットじゃないかとぶるりと身体を震わせて。
「あースケボーのトリックみたいなのは出来ないわけだ……」
詳しくは無いけどアメリカンな映画なんかではちょくちょくあるしなんとなくだけは知っている。
ジャンプしながら足の下でくるっと回転させたりするのはかっこいいので良く覚えているがそれが出来ないと聞かされればちょっぴり残念そうに……。
「って、うぉい!大丈夫か!?」
思い切りすっころんだアイノに顔色を変えて駆け寄って、地面に刺さったボードを引っこ抜いて小脇にかかえながら倒れた彼女のそばにしゃがみこんであたふたと。
あいにく傷を治す魔術みたいなものにはとんと縁がなく、AEDの使い方くらいしか知らないが今はどう考えてもそういうアレじゃない。
一通りわちゃわちゃとしてからもう一度、大丈夫か?と助け起こす手を差し出して。
■アイノ > 「………………」
しばらく動かない。動かないまま相手に心配されて。
うー、と不満げな声をあげながら、僅かに上体を起こし、差し出された手を握る。
「……く、っそぉ。 カッコいいとこ見せて、さっきの写真をもう一度見せて笑ってやろーと思ったのに。
その上で自分のトリックをSNSに上げついでに写真もアップして、ネット上の黒歴史としてきっちり残してやろうと思ったのに。」
痛恨、といった顔で起き上がれば、パン、パンと土を払う。
膝はすりむいているが、気にしたそぶりは見せず。
「まあ、………いいとこ見せようとし過ぎたわ。
本当はもうちょっとゆっくりやるんだけどさ。」
ぺろ、と舌を出しながら渋い顔。
……ところで、と口を開いて。
「転んだ時に見えた?」
なんて、スカートを今度はちょっと摘まむだけ。
■天月九郎 > 「怖い事言ってるこの人!
やめろよお前ネットの世界って怖いんだぞ?いつの間にか俺が馬とかロケットとか回転寿司にライドオンしてる写真が作られたらどうするんだよ……」
ネット文化に多少の知識はあるのでわかってしまう。
何かの琴線に触れてしまえばどんなにつまらない写真だろうが玩具にされてしまうのだと。
自分がそんな事になって電子の海に永遠に刻み込まれてしまうのはゴメンである。
「あー俺も技見せてーってリクエストしちゃったしな。
今度は普通に乗り方教えてくれよ……って見てませんけど!?」
よしんば見えていたとしてもこけたという事実に動転して脳に刻まれていないからノーカンのはずと扇風機のようにぶぉんぶぉんと首を振って。
■アイノ > 「知ってる知ってる、怖いよなー。 だから自分以外のやつが上手く泳ぎ切る姿が見たいじゃん?」
にひひ、と笑いながらぺらぺらと喋って、自分が転んだことをごまかそうとする。
この女、誤魔化し慣れている。
「見てないの? せっかく良い奴にしたのにさー?」
ええ、自分のできる最高の技ですよ、あの柵飛び越え。
ケケケ、と笑いながら相手をぺしぺしと言葉で転がす変わらぬ小悪魔。
「今度電脳空間で練習でもしようか、大体感覚は同じだし。
あそこで乗りこなすと、バランス感覚も割と養えるんだよね。
無茶な技も飽きるまでできるし、ボード以外のもできるしさ。」
■アイノ > 「ボードと足を接着とか。ビルの上からダイブとかもできるし、最悪死ぬことはないし。」
■アイノ > 「こほん。」
■天月九郎 > 「放出中のダムに飲み込まれるのを泳ぐとは言わないんだよ…!」
冗談と判ってるからこそ全くもう、くらいで流せているが実際に祭られたら精神ダメージ半端無いだろうな…と想像してふるりと
「技は見てたけど!あーもう、お前なあ!女の子がそういうさあ!」
こうなった場合男は絶対に勝てないのだという絶対的な摂理を中学時代に学んでいるので余計な事は言わない。
言わないがとても悔しい。
「あーなるほどそういう使い方もありかぁ……
ネトゲとか絶対にハマるから今は自粛って思ってたけどそういう練習出来るならそれはそれでありだなあ……。
バイクの練習もしたいし
今なんか怖い事言った!」
なりゆきでバイクを手に入れてしまって後付で免許を取得した二輪免許。
さすが独自の法律がある島、中学生でも試験さえ受かれば取れはするのだ。もっとも最低限しか扱えないので練習しないとなーと思っていたところで……強化された聴力がばっちり怖い発言を聞きとめて待てや!と
■アイノ > 「生きてりゃ泳ぐって言い張れるって。」
変わらぬスタンス。くふふ、とわるーい顔で笑いながら、
相手がよーく強者と弱者を心得ているからか、余裕の表情で上機嫌。
「そういう? 何? ほれほれ。」
軽く死に体になった相手にジャブを打つアンスポーツマンシップ感満載の攻撃。
オラオラ。レッドカードが怖くて悪戯ができるか。
「あー、ゲームっていうかシミュレータだと思えばいい。
怖いこと? 何のことかわかんないけどさ。
………一度やってみたくない? たっかいところから何にもなしで飛び降りるスリルって奴。
まあ、ちびるかもしれんけど、現実世界はわかんねーしな。」
蠱惑的にスリルを口にすれば、その直後に下卑たことを言ってげらげら笑う。
■天月九郎 > 「生かさず殺さずトドメを刺さないまま遊ぶ悪い奴も居るだろうけどな」
今目の前に……みたいなしっぶい表情を浮かべながらも挑発には乗るな俺!と内心でツッコミたいのを我慢して。
とはいえ抑えているだけなのでやたらと悔しそうな表情を浮かべてしまっていたりして。
「ん~でも確かに現実には出来ない事をやってみるってのは魅力的だよなあ。
それこそ空を飛ぶなんてのも頑張れば出来るわけだ」
なるほどなあ……と感心するもその後の笑い方を見るに、あ、こいつビビってるのを見ておちょくりたいだけだな、とチベットスナギツネのような視線を向けて……。
「さてと、俺そろそろ行くわ。行くのスーパーの特売だけど来る? 今日お得なんだよね、あたりめ」
微妙にしっぶい趣味を見せつつどうする?と
■アイノ > 「そんなクソ外道、いつかバチが当たればいいのになァ。」
ケケケ、と笑いながらそんなことを言う。ええ、わかってやってますよ。
バチはあてられるならあててみろの感覚。
「だろ。今度やろうぜ。
他にもホラー的な意味ではなくて、ただ脅かしたい奴がひーふー。」
指折り被害者を数えて笑う小悪魔。そろそろ小さいって漢字が外れる。
「あ、行く行く。
あんまり重いもん持つと、ボードのバランス全く取れなくなるけどさ。
あれがなくなったんだよな、タラ茶漬け。」
こっちも和風なそれを口にしながら、先行くぞー、なんてボードですいーっと。
レディーファーストだから置いていくのもやむなし、頑張れ少年。
二本の足で走るんだ。
■天月九郎 > 「だよなー俺もそう思うわ切に」
ハハハとわざとらしい笑みを浮かべて視線をバチバチっと交わして。
「やめろ俺を共犯者にしようとするんじゃない!気付いたら主犯になってそうだからな!
ああ、それ移動手段なのな……そりゃ持って歩くのは面倒か。
あ、茶漬けいいなー、なんか不意に食べたくなる時あるよな」
なんて話しながらボードですべりはじめるとちょっと待てよ!と走って追いかけ始めるのでした。
ご案内:「常世公園」から天月九郎さんが去りました。
ご案内:「常世公園」からアイノさんが去りました。