2020/06/12 のログ
■飛鷹与一 > 彼女が小首を傾げる様子に、まぁそうだよね…と、察しながらも、何でも無いですといい笑顔?で誤魔化しておこう。
「んーー切り替え、というか。こう、仕事の癖とかを日常にあまり持ち出したくないと言いますか」
仕事は仕事、日常は日常と完全に切り分けたいというかそんな感じだ。
それを出来る人は多いだろうし、そういう人は自然体でやっていそうだが。
生憎と、自分はそこまで器用にきっちり切り替えが出来る訳ではない。
ともあれ、こちらのあやふやなふわっとした言葉にも小さく唸ってちゃんと考えてくれる後輩女子さん。
「スイッチ…あーー成る程。そういう手もあるか…ふーむ。」
確かに風紀の腕章とか装備もあるし、そういうのを身に帯びている時が風紀の自分。
そういうのを外している時は、例え制服姿のままでもプライベートな自分。
成る程なぁ、と素直に感心したように彼女を見つめれば…笑顔でウン、と頷いて。
「ありがとう牡丹さん。スイッチは良い案かもしれない。意識的に切り替える要因が必要、みたいなのは少し思った事もあったしさ。」
と、改めて礼を述べつついちいちまた会釈をする律儀さである。癖みたいなものかもしれない。
■松葉 牡丹 > 「ふふ、そうでしょう?最初はちょっと難しいかもしれませんけど、慣れていけばきっとメリハリがつくと思いますよっ。」
(何事もとりあえずやってみる姿勢も必要だ。どうやら、彼の力になれたようだ。ほんわか、嬉しそうな笑みを浮かべてファイトですっ。と、片腕をぐっと曲げて応援する後輩女子。)
「ふふ、お礼なんてそんな……ジュース一本でいいですよ?」
(なんて、公園の自動販売機を一瞥して言った。意外とちゃっかりしている強かな女子だ。えへへ、と悪戯っぽく舌を出したりして。)
■飛鷹与一 > 「まぁ、最初は上手く行かないかもしれないけどね…そこは俺の工夫と努力次第、かな?」
ほんわかとした嬉しそうな笑顔を見ていると、和むというか癒される…ああ、これが癒しというものか。
…が!意外とちゃっかりしてる後輩女子であった。一瞬、目を丸くしたが直ぐに苦笑気味に笑って。
「ああ、そういえば女の子は強かだってちょくちょく聞くけど…これは仕方ないなぁ」
ならば1本ジュースを奢るのも仕方ない。と、いう訳で彼女の言葉には『了解』、とばかりに軽く右手を挙げてみせた。
それに、アドバイスが助かったのは事実だしジュースの1本くらい安い物だ。
■松葉 牡丹 > 「飛鷹先輩なら出来ますよ。困ったらいつでも相談に乗りますし、お力添えしますよ!」
(困ってる人がいるとついつい世話を焼きたくなるし、放っておけないタイプだ。スイスイ、と指を動かすとふよふよと自身のタブレットが車椅子から出てくる。黒色のシンプルなタブレットだ。重力操作の異能で、ちょいちょい、と指を動かせばタブレット画面に映る自身の連絡先。「何時でも待ってます」なんて、付け加えて。)
「ふふ、ありがとうございます。女の子に優しくしてれば、彼女とデートする時も喜ばれますよー?」
(なんて、いるかもわからない彼女を仮定してからかってみた。)
「それじゃぁ、えーっと……ピーチジュースで!」
(桃が大好き!)
■飛鷹与一 > 「…と、いうかむしろ俺も出来る範囲で、だけど牡丹さんが悩んでたら相談とかには乗るけど…いや、愚痴とかでもいいけどさ。」
まぁ、相談には乗れなかったとしても、ちょっとした愚痴とかガス抜きの話し相手くらいにはなれるかもしれない。
と、彼女が指先を動かすと今度は車椅子からタブレットがふよふよ出てきた。黒いシンプルなそれ。ともあれ、こちらもゴソゴソと懐からスマホを取り出して連絡先交換を。
「デート……が、頑張ります。(彼女は居るけど何か流れ的に言い損ねた…!)」
ともあれ、それよりもジュースの奢りだ。自販機へと移動すれば、ピーチジュース…お、あった。それを購入してから彼女へと渡そうと)
「…はい、どうぞ。…しかし、さっき俺が背中を押されたのもそうだけど、牡丹さんの異能って――」
もしや、と推測はするが確信には至らない。最初は手を触れずに物を動かす念動力かと思ったが。
■松葉 牡丹 > 「……、……"先輩らしく"、ですか?ふふ、冗談ですよ。はい、その時は飛鷹先輩のお胸、お借りしますねっ。」
(少しばかり面を食らった表情をしたが、すぐにクスリと悪戯っぽく微笑んだ。まさか、自分がそう言う風に言われるとは思わなかったからだ。けど、頼りになる先輩がいると思うと、少しだけ心が温かくなる。ほわほわした心の温かさを感じるように、自身の胸に手を当てた。────ちょっとだけ、この島に来ていい事があったよ、お母さん、お父さん。)
(……まぁ、それはそれとして恋の電波(?)を感じたらしく、ほっそいアホ毛がみょんみょん動いてる……!なんだか、面白いものを見つけたようにニヤニヤしてるぞ!)
「おすすめのデートスポット、教えましょうか?」
(ジュースを受け取りながら、そんな事してやったり見たいな顔で言ってやった。受け取った缶はプシュッ、と一人で開く。此れも異能の力だ。)
「あ、えっと……私の異能……『重力激動(グラビティ・フラックス)』って言うらしいですけど、こうやって少しだけ重力を操れるんです。相手を引っ張ったり、遠ざけたり、重くしたり浮かしたり……おかげで、"この体"でもなんとか生活出来てます。もし、異能がなくなったら、多分まともに生活は出来ないでしょうから……この車椅子も、私の力で動いてるんですよ?原理はよくわかりませんけど……。」
■飛鷹与一 > 「うん、その時は遠慮なくどうぞ?」
まぁ、自分がそんな頼りになる先輩かどうかは別として、だ。
何らかの手助けになるくらいはおそらく出来る筈だ…そう、思いたい。
自分はまだまだ未熟者ではあるが、それでもこの島に来て少しは成長出来たと…胸を張りたいから。
…で、それはそれとしてこの後輩女子…まさか勘付いた!?いや、隠してる訳じゃあないんだけど!
と、いうかアホ毛?が凄い動いているのは、これ彼女の能力の影響なんだろうか、とつい思いつつ。
「…で、デートスポット…ですか。…えーーーと……じゃあ、是非」
僅かに逡巡したけれど、デートスポット情報を聞いておいていずれ活用できる日が来るかもしれない。
ならば聞いておいて損は無いだろう…無い筈だ!
「重力操作の異能、かぁ。さっき背中を押された感じがしたのはアレ…正確には”引っ張られた”って感じかな。
けど…成る程、牡丹さんにとっては命綱みたいなものなのかな…体力の消耗とか、副作用みたいなのは平気?」
と、一応聞いてみるが、車椅子を動かしているのも異能の力だとすれば、そこまで消耗が激しい訳では無さそうだ。
■松葉 牡丹 > ("遠慮なくどうぞ"、なんて頼もしい言葉だ。その優しさだけで充分だ。少しばかり、彼の彼女が羨ましいと思ったりもする。)
「ふふ、後でメールで送ってあげますねー?……あ、私が教えたッて言うのは内緒ですよ?彼女さんが、他の女から聞いたってなったら、嫉妬しちゃうかもしれないんですからっ。」
(女の子はそういうの、嫉妬しやすいんです。と、付け加えた。多少なりどうあれ、恋人である以上は自分だけを見てほしいのが女心だ。他の女の情報なんて、余りいい顔はされないのは目に見えている。……既に何だか、彼女がいる体で話してるけど、もうきっと先輩がそう言う反応をするならそう言う事だと確信した。)
「そうですねぇ、さっきは先輩をこっち側にえいっ!って引っ張ったんです。これ位なら大丈夫なんですけど、その……激しく、所謂"戦ったり"すると体の負担が大きくて……見ての通りそう言うのに耐えれるような体ではないので、余り褒められた生徒ではないんですよ。元々、学園に来る予定もなかったですし、島に入れるのもお情けみたいな所ありますから……。」
(日常生活の範囲でならまだしも、それ以上だと別だ。きっと、この体が重力に負けてぺしゃんこになるか、はじけ飛ぶか。何にせよ、"それ以上"は長時間使えない。イコール、とまではいかないが、それは自分の未熟さを物語ってる他ならない。落第、とまではいかないが、果たして人に認められる生徒かと言われると、首を横に振る。だから、ちょっとだけコンプレックスだ。ない腕の袖をキュッ、と握り、苦笑いを浮かべた。せめて、先輩を不安にさせないように笑顔だけは崩さないようにしておかないと。)
■飛鷹与一 > 少年としては、別にそこまで特別な事を言ったという意識はない訳で。
ただ、自分が出来る範囲で出来る事をする。それが後輩の助けになるなら万々歳、そういう事だ。
まぁ、つまりは中々にお人好しな訳だ…正直、風紀委員会も戦闘面以外では向いているかは分からない程に。
「あ、どうも……嫉妬…嫉妬かぁ。…えーと、まぁ了解」
この手のあれこれ、つまり女心というものは彼女が出来たとはいっても、まだまだ未熟者である。
女心が分かるような男子になりたいなぁ、とは思うがまだまだ先は長そうだ。
なので、後輩のアドバイスには素直に従っておく事にしようかと。
「…成る程、力を強く使うほどに相応に肉体へと負荷が掛かる…と。…俺は別に牡丹さんが褒められた生徒ではないとも、お情けでここに居るとも思わないけどな?」
うーーん、と首を傾げて。それを言ったら、自分の能力なんて片方がそもそも制御すらまともに出来ない。
今も常に発動しているし、それはその時にならないと何も感じ取れない。
まぁ、自分の”死神”の能力は兎も角として、だ。
「…そうかもしれないけど、俺は牡丹さんが何時かちゃんとその能力を使いこなせるようになると思ってるよ。
…根拠なんて何もないけどさ?だから…”諦める”事だけはしないでくれ。」
自分も諦めかけた事があるから。…その挫折と辛さは当人にしか分からないモノがあって。
無意識に、何気なく片手を伸ばせば、後輩少女の頭をくしゃりと軽く撫でようとして。
「…さて、もういい時間だし俺は帰らないと。牡丹さんはどうする?寮とか近場なら送ろうか?」
まぁ、ボディガードくらいにはなれる…かもしれない。
■松葉 牡丹 > 「はい。適度に自己主張してあげてくださいね?"好きだ"ってこと。どういう方かはわからないですけど、あんまり彼女さんは悲しませちゃいけませんよ?」
(とはいえ、彼のような男性なら多分大丈夫だとは思う。きっと、先輩のこういう"優しさ"に彼女さんも惚れたんだなぁ、って思いもする。とても微笑ましい。自然と心が、ぽかぽかになってきた。)
「─────……。」
(ギュッ、と強く袖を握った。"いつか能力を使いこなせる"。その言葉が、"アレ"と被る。人の姿をした悪魔。血の繋がった、自身の兄。──今でもずっと鮮明に、覚えている。脳裏にこびりついている。この体を蹂躙して、こんな姿にした張本人。この異能のおかげで、今の自分は生かされている。だけど、"あれと同じ異能なんで嫌だ"、とどれだけ嫌悪した事か。自然を伏せた顔、額に滴る冷汗。嫌悪感の泥土が、喉から溢れそうだ……。)
(……わかってる、わかってる。先輩はそんな人じゃない。胸に手をあて、必死に自分を落ち着かせる。"諦める"……何時も考えていた。こんな体だもの、死にたいって。けど、くしゃりと撫でられる手の感触が温かくて、ちょっとびっくりして顔を上げてしまった。────見せる気はなかったんだけどなぁ、脂汗に塗れて、苦痛に歪んだ顔なんて。)
「……ごめんなさい、先輩。」
(だから、せめて謝って、また、にこりと微笑んだ。自分は、"自分は大丈夫です"、と。)
「はい、なんだかんだお友達もいますし、先輩が助けてくれるなら大丈夫です。……それなら、是非……お願いします。ちょっとだけ、疲れちゃったから。」
(汗だくの体をぐってり、背もたれに預ける。元々車椅子だ、ちょっと重いけど人が押すのに苦労はしない。だから、大丈夫。大丈夫だから。あんな顔をしないように、必死で、笑顔を、作り続ける。)
■飛鷹与一 > 「まぁ、そこは……誠心誠意頑張ります」
色々と自分的にはやらかした事も多いと思っているし。後輩の忠言は身に染みる思いだ。
ただ――それも、彼女の様子が可笑しい事に気付けば、思わず真顔になる。
これは…何だろう、彼女の事情などサッパリ分からないのだけれど。
踏んではいけない地雷を踏んでしまったかのような感覚。…”天眼”で観る事も考えたが副作用や負担が大きすぎる。
それに、勝手にあれこれ観られて面白い類のものではきっと無いのだろう。
撫でてしまったのは、本当に思わず、というもので半ば無意識に近いものである。
結果的に、それで彼女が驚いて顔を上げた事で…その、脂汗と苦痛の顔を垣間見てしまったが。
「――謝る必要は無いよ。根掘り葉掘り尋ねるのはしたくないからね。」
緩く首を左右に振って短くそう答える。こういう時に気の利いた言葉の一つでも言えればマシだろうに。
「そこは、せめて”ありがとう先輩”くらいでいいと思うよ?謝るよりお礼の方がやっぱり嬉しいし。」
謝るのはむしろ自分の方かもしれないのに…彼女は色々と抱え込み過ぎだと思う。
それが何時か取り返しの付かない暴発を招かないか、という危機感を抱きつつも。
「了解、そのくらいならお安い御用だよ。それじゃ、ちょっと失礼して、と」
笑顔で頷けば、彼女の後ろに回って車椅子をゆっくりと押し始めようか。
そうして、彼女を送り届けながら最後にこう言っただろう。
「…牡丹さん、さ。辛い時とか嫌な時、苦しい時は…それを吐き出してもいいと思うんだ。
だから、そんな無理に”笑顔を続ける”事はないよ…ほら、愚痴くらいなら聞けるしさ?」
と、彼女の無理をする笑顔はしなくていい、と。吐き出したい時は吐き出すべきだと。そうアドバイスをしながら。
彼女が取り繕ったままにしろ、笑顔を止めるにしろ。きっちり送れる所まで送り届けただろう。
■松葉 牡丹 > ("笑顔でい続ける必要ない"。とっても優しくて、温かい言葉。この人が人に好かれる理由もわかる気がする。──…でも、でもね、先輩。私も誰かを心配させたくないの。だから、だから──……。)
「……はい、"ありがとうございます、先輩"。また今度、言わせてもらいますね?」
(今だけは、此処にいる時は"笑わせてください"。ちょっとだけ、額の汗をぬぐって、決して不安を与えないように、せめて"最初と同じ"明るい笑顔のまま、車いすに揺られよう。きっと、他愛のない話をしながら送られるのでした────。)
ご案内:「常世公園」から飛鷹与一さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から松葉 牡丹さんが去りました。
ご案内:「常世公園」にレイさんが現れました。
■レイ > 夜中の誰もいなくなった公園、少数のの電灯では照らしきれない夜の闇のおかげで、ここは図書館と同じぐらいの明るさになる。
自分の住処と同じ明るさのこの時間の公園、そして其のの真ん中あたりの、学生街の光が届かない場所に時折やってくる。
幾つかある電灯に照らされていないベンチに腰掛、図書館から持ち出した魔術の本を読む。
この島に来て最初、体質を制御するために魔術を習得するときに読んだ本だ。
先日、知覚器官を魔術で代行する方法を教わることになったため、久々に再び其の本に手をかけた。
「やっぱり魔術って難しそう...でもやらないと...!」
一人で気合を入れ直す。
この体質を多少なれどどうにかできるのであれば、この程度で根を上げていてはお話にならない。
いつものようにただただ本を捲るのではなく、熱心に其の内容にも目を通しているようで。
■レイ > 「ここら辺は...覚えてる」
魔術を使う上で序盤も序盤、魔力を通すと言う行為。
ここら辺は昔この本を初めて手に取った時のことを覚えている。
なんなら、今でも魔術は時折使うし、そこまで難しい話でもない。
書いてある通りに、少しだけ魔力を通してみる。
問題なく行えた。
であるならば次のページへ、次のページと読み進めていく。
■レイ > 「あれ...ここわからない」
この本、実は最初の方しか読んでいない。
とりあえず魔術を使えればよかったため、必要最低限の内容しか確認していないのだ。
魔術の術式だって、学園側が簡単なものを、と用意してくれたものを覚えただけであって自分で作ったわけでもない。
つまり、本を読み進めれば進めるほど、何が書いてあるか、どうすればいいかわからなくなっていき。
それでもなんとか書いてある内容を真似ようと悪戦苦闘しており。