2020/06/21 のログ
ご案内:「常世公園」に雨見風菜さんが現れました。
雨見風菜 > 「私、見ていましたけどそちらの方は娘さんを案内してあげていましたよ」

と、助け船を出す豊満な胸の少女。

「ついでに言えばその人、風紀なので特に問題はないと思います」

山本 英治 >  
近くから声がかかり、そちらを見る。
何故、彼女は俺が風紀だと知っているのか。
わからない、けど……助かった!!

 
 
それからしばらく、母親からの謝罪の言葉をいいんです、と宥めながら聞いて。
母親と子供が去っていくのを微笑んで見守っていた。

「ありがとう、助かったよ」
「でもなんで俺が風紀だと知っていたんだ? 初対面…だよな?」

ジャージのまま汗をタオルで拭って。

雨見風菜 > 「ええ、その特徴的な頭は印象に残っていたので……号外で」

ダーティ・イレブンの記事。
普段風紀と見るや逃げ準備をする風菜だが、それでも接触したのはその後半が目的であったりする。
とはいえ流石にそう直球をぶん投げるのは流石に控えているのだが

山本 英治 >  
「ご」

唸る。また全裸アフロか。
どうやら相当、人口に膾炙しているらしい。

「号外で………?」

彼女を見る。セミロングの、漆器を思わせる美しい黒髪。
光の加減でルビーのように煌く瞳。

このような清楚系美少女に全裸アフロと思われているのはさすがに辛い。
これからはパンツ一丁程度にしなければ。

雨見風菜 > 「ええ、号外で……どうかしました?」

まさか自分の悪名が知れ渡って?
いや、流石にそういうことはないのは実際確認済みなのだがちょっと心配になってくる。

でも風菜さんや、あなた見た目だけは清楚なんやで見た目だけは。

山本 英治 >  
「ああ、いや……ええと」

羞恥や雑念を振り切れ。
彼女にお礼をすることが先決だろうが。
何のために立禅をたっぷりしてきた、このバカアフロ。

「どうです? ジュースでも飲みますか?」
「助けてくれたお礼というには……ちょっと粗末ですが」
「ほ、ほら! 暑いですし……」

自販機まで歩きながら。
ジャージのポケットには500円玉が入っていた。十分。

雨見風菜 > 「いえ、私は見かねただけですし、粗末とは思いませんよ。
 その申し出、お受けいたします」

相手がとても動揺しているのが分かる。
ちょっとこっちも本当にバレていないのか心配になってくる。

「それにしてもその格好、朝の運動ですか?」

山本 英治 >  
「……あなた、良い人ですね」
「俺は……精進足りず、あの有様で…」

人徳かな? と笑いながら500円を自販機に入れてどうぞ、とジェスチャー。

「拳法を学んでいまして、鍛錬の一環で…」
「あ、俺、山本って言います。山本英治……」

両手を広げてあれこれと話し始める。

「俺ももっと迷子を助けるに当たり、気を使うべきでしたね…」
「母親の気持ちになれば、不審者を避ける気持ちは当然で…」

雨見風菜 > 「あ、ありがとうございます」

サイダーを購入し、頂く。

「私は雨見風菜といいます」

名乗られたからには名乗り返す。
そうして、喋りだす英治の言に耳を傾ける。

「ですが、有無を言わさず勘違いするのも良くないですよね。
 せめてお子さんの話を聞いてあげるべきだったのに……」

山本 英治 >  
「お子さんも小さかったので、仕方ないです」
「鬼子母神の像をご覧になったことは?」
「母とは、時として子を守るためにああいう表情をするのですね」

自分はミネラル成分たっぷりのスポーツドリンクを買う。
喉を潤しながら、聞く。

「雨見さん。今日のお召し物、似合ってらっしゃいますね」
「首の赤いチョーカーも……いやはや、流行やトレンドというものに疎くて」
「そういうのが、最近の流行りだったりするのでしょうか?」

雨見風菜 > 「そうですね、子を抱えた母親は野生動物でも恐ろしいものです」

サイダーを一口。
甘みと炭酸の刺激を堪能する。

「ふふ、ありがとうございます。
 ですがこれはチョーカーと言うよりも……まあ、ファッションではあるのですが。
 流行ってはいないと思います」

くすり、と笑顔になってしまう。
さて、何処で話を切り出そうか……むしろこの場で脱いでしまおうか?
などと考えているとは、流石に緊張していては……いなくても難しいかもしれない。

山本 英治 >  
「親には勘当されてしまったので、忘れてしまいがちですが」
「……人の母というのは、とても強く暖かいものです」
「まぁ、今回は誤解を受けてしまいましたが…」

ははは、と笑ってアフロをくしゃくしゃする。

「ファッション? なるほど………」

彼女の言葉は深長だ。
つまり、独自性を求め、大衆に迎合しないことを良しとしているのだろう。
……型にはまった服しか着ない自分が、恥ずかしくなるな。

「素晴らしい……」

微笑んでまたドリンクを飲んだ。
オリジナルを貫くことの難しさを、自分は知っているからかも知れないが。
彼女が、とても大きく見えた。

雨見風菜 > 「とはいえ、それでも事情を聞かないのは外野としていかがなものかとは思ってしまいます」

そして、自分のファッション発言への評価が英治から溢されると。

「そんなに褒められましても……欲望最優先でして」

こちらもサイダーを一口。

「こうして会えたのも何かの縁。
 同類として仲良くしていただければとは思います」

本題を切り出す。

山本 英治 >  
「ははは、俺の顔が怖かっただけですよ」

気にしていません、と破顔一笑。

「欲望……? 同類………?」

はて? 女学生が口にするにはややモノモノしい言葉が飛んできた。
どういう意味だろう。
でも仲良くしていただければ、と聞かれれば。
無論、答えは決まっている。

「ええ、もちろん。俺も雨見さんと仲良くしたいですね」

雨見風菜 > 「ええ、よろしくおねがいします。
 露出仲間として」

笑顔で、爆弾を投下する。

風菜ちゃんあなた自分が見た目だけは清楚だという自覚はありますか?

山本 英治 >  
「ロシュツ………ナカマ…」

ロシュツナカマ。
ロシュとは……ロシュ限界のことだろう。
惑星や衛星が崩壊せずに主星に近づける限界点を計算する式。
ツナはマグロで、カマは鎌かな……?

って露出仲間!!!?

「あ、あの……雨見さん………俺は、頭がおかしくなったようです…」
「あなたの言葉を……破廉恥に聞き間違えるとは! 制裁! 制裁!!」

拳で自分の顔を殴る。ああ、山本英治! なんと浅ましい!!
お前に人生は重荷ッ!!

雨見風菜 > 「あ、あの、英治さん……?」

いきなり自分の顔を殴りつける様にはちょっとびっくりした。

「破廉恥に、聞き間違え……ではないんですよ」

そうして、パーカーのジッパーを開いていき。
下に緊縛されただけで何も着ていない肌を、乳房を、谷間を見せる。

山本 英治 >  
「ゑ?」

パーカーのジッパーを開く彼女。
ドキドキした。けど、すぐに血の気が引いた。
まぁ、それでもドキドキはしていたんだけど。

だって、パーカーの下は。縄の。

ばっと両手でパーカーの前を閉じさせる。

「あ、あ、雨見さんッ! よよよ、良くない……」

諭すように言い聞かせると、振り返って逃げ出す。

「良くないアフローッ!!」

謎の言葉を叫んでコインロッカーと自転車がある方角に走っていったとさ。

雨見風菜 > 「……あら?」

奇声を上げて走り去る英治に、呆然とし。

「……ええと?」

彼が同類ではないことに気付くのは、多分翌日くらい。

ご案内:「常世公園」から山本 英治さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から雨見風菜さんが去りました。
ご案内:「常世公園」にアーヴァリティさんが現れました。
ご案内:「常世公園」からアーヴァリティさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に一樺 千夏さんが現れました。
一樺 千夏 > 「いやー負けたわー……絶対に来ると思ってたのにねーケンタウ□スホイミ。
 大穴に全額突っ込むもんじゃないわー」

あっはっはと笑いながら困った困ったとベンチにどーんと腰掛けているエルフ。
残金220円也。

「いやー煙草、高くない?」

一本とりだして口に咥える。
そのまま右手を近づければ、赤く輝き……煙草に火が付いた。
熱を払うように右腕をプラプラさせながら、煙を吐いた。

一樺 千夏 > 「さーて、これからどうしよっかな。
 手っ取り早く稼ぐには……適当に悪そうなやつをぶん殴って財布を落としてもらうのが一番かしら」

完全に背を預けて首とかぐでーと後ろに倒れる勢いでダレている。
煙草が天に向かってピコピコと自身を主張しているようだ。

「……さて、小腹が空いたし……水でも飲もうかしら。
 いや、煙草が湿気たらもったいないから吸い終わってから……」

一樺 千夏 > 「あー どこかにギャンブルで負けるだけでお金をもらえる仕事ってないかなー」

色んな意味でダメ人間な言葉を言い出した。

「都市部に潜り込めたのはいいけど、大々的に宣伝打てるわけじゃないし、むしろ打ったらお尋ね者まっしぐらかもだし。
 今まで通りっちゃ今まで通りだけどさー。
 住むとこも早いとこ決めないとなー……不動産屋とか市民登録なしじゃ相手してくれないだろうしなー」

そもそも定職も金もない。

一樺 千夏 > うだうだしてる間に、一本分吸い終わる。
右腕できちんと握りつぶしてから、灰皿を……灰皿?

「あ、灰皿ないわ」

どうしたものかと右手をじっと見る。
ゴミ箱とかは可燃してたからよろしくないよねーと思いつつも一応探す。

一樺 千夏 > 見つからなかった。

「……仕方ないか、疲れるんだけどなー」

吸殻を握ったままの右手が再び赤熱に彩られていく。
結果として吸殻はただの灰に変化した!

「灰なら落としても怒られないでしょ。栄養栄養」

誰もいないけど言い訳じみが事を呟いて。

一樺 千夏 > 「寝るとこ、探しに行きますかー」
ご案内:「常世公園」から一樺 千夏さんが去りました。