2020/06/26 のログ
ご案内:「常世公園」に日ノ岡 あかねさんが現れました。
■日ノ岡 あかね > 深夜の常世公園。
月明りも翳り、頼りの明かりは街灯の人工的な光のみ。
遊蛾が舞う街灯。そのすぐ傍のベンチに腰掛けて……ウェーブのセミロングの女。
日ノ岡あかねは、煙草の箱から一本それを取り出して、慣れた手付きで火を吐けた。
銘柄は、どこぞの自称傍観者と同じモノ。
■日ノ岡 あかね > そのまま、目を細め……ゆったりと紫煙を吸い込み。
「げほっ! けほっ……けほ……」
小さく、咳き込んだ。
微かに涙目になりながら、あかねは苦笑を漏らす。
「慣れないことはするもんじゃないわね」
携帯灰皿に灰を落としながら、肩を竦めた。
■日ノ岡 あかね > 控え目に紫煙を吐き出しながら、夜空を見上げる。
月の光も、今は街灯の強い光に晒されて……あかねの元には届かない。
煙草を咥えたまま、ベンチに身を預けて……あかねは目を細める。
街灯の周りを舞っていた遊蛾が……白熱灯の熱に耐えきれず、力尽き、地に落ちた。
「……見てるくらいなら、こっち来て御話くらいどうかしら? 私、お喋り大好きよ?」
誰にともなく、闇にそう声を掛ける。
口元には……緩やかな笑みが浮かんでいた。
ご案内:「常世公園」に持流 童男さんが現れました。
■持流 童男 > 「またしても迷ったでござる・・・おや・・?なにゆえこんな時間におなごが?」
とパトロールという迷子をしながらここにたどり着いた。
風貌は一昔前のオタクのファッションをしたマントを羽織った姿の男がいた。
「って、タバコは体にわるいでござるよよよ」
とドギマギしながら、心配そうに
■日ノ岡 あかね > 「気に入らないなら消すけど?」
そう言いながらも、笑いながら喫煙を続ける。
細い紫煙が夜空に立ち上り、そのまま消えた。
「個性的な格好してるわね」
男の奇天烈な様相をそう評して、あかねは笑った。
ベンチは隣が空いている。
「私はあかね。日ノ岡あかね。アナタは?」
■持流 童男 > 「いや、別にそういうわけではござらぬよ。喫煙もまた自由でござるゆえ」
とほほえみながら
「そ、そうでござろうか」と照れくさそうに服を褒められたと勘違いしているようだ。
「某の名前は持流 童男!よろしくお願いするでござる。あかね殿!」
■日ノ岡 あかね > 「ドウオ君ね、よろしく」
くすくすと笑って、自由に喫煙を続ける。
携帯灰皿に細かく灰を落としながら、童男の顔を見る。
夜のように、黒い瞳。
「私は見ての通り不良行為に勤しんでたわけだけど、ドウオ君はこんな深夜に何してたのかしら? お散歩?」
煙草を咥え直しながら、薄く微笑んで尋ねる。
■持流 童男 > キラキラした目をあかねさんに向けながら
「パトロールでござる!。如何せん土地勘がまだわからなくてでござるね・・・。迷ったでござる」
と遠い目をしながら。
「むむ!?これって不良行為なのでござるか?!・・だがそれもまたお主の色なのでござるならば止めはせぬよ」
と柔和な笑みを浮かべて。そっとあたたか~いコーヒーをバッグから取り出し、あかねさんに「よかったらどうぞでござる」と差し出す。
「お主ほどのきれいな美少女が危険な目に合わぬために、こうしてパトロールしてるでござるよ。助けられる時に助けれないと、辛いでござるからな」
■日ノ岡 あかね > 「未成年の喫煙は不良行為でしょ?」
ありがと、と笑ってコーヒーを受け取る。
そのまま封を切って、一口だけ飲んだ。
「土地勘が分からないって事は……新入生かしら? スマホにアプリ入れると最近はだいたい全部わかるから、お勧めするわよ。私が案内してもいいけどね」
笑みに笑みで返して、また少しだけコーヒーを飲む。
少し冷えた夜に、コーヒーの温もりが心地よかった。
「まぁ、今日はこの後もう帰っちゃうから、後日になるけどね」
二本目の煙草に火を吐けながら、あかねはそう笑った。
■持流 童男 > 「おお、それはぜひ頼みたいでござるよ!やったでござる!ぜひ案内してほしいでござるよ!」
と嬉しそうにしつつ、
「拙者異世界からきたんでござるよ。正直頼もしいでござる!」
といった後に、
「それで、何があったんでござるか?深夜にこんなところでモノふけるということはそれなりのことがあったのかと推測でいうでござるが、よければ相談に乗るでござる」
とコーヒーを飲みながら
■日ノ岡 あかね > 「ああ、異邦人さんなの。コンギクさんみたいな感じね」
知人の仏頂面を思い出して楽しそうに笑いながら、あかねはまた紫煙を吐き出す。
少しずつ、煙草の先が火に侵されて、灰になって消えていく。
「別に深夜徘徊は私の趣味だから、いつものことよ?」
くすくすと笑って、肩を竦める。
揺らした肩に合わせて、立ち上る紫煙も緩やかに揺れた。
「まぁでも相談に乗ってくれるっていうなら……甘えちゃおうかしら? ねぇ、ドウオ君」
あかねは童男の顔をみて……静かに笑う。
「アナタ、異邦人で風紀でも公安でもないってことは趣味でそれ……やってるのよね?」
薄く、静かに。
「なんで、どっちにも属さないでやってるのかしら? どっちかに属したほうが楽だし効率的でしょう? それ」
あかねは、笑う。
■持流 童男 > それを聞いて
「うむ、そうでござるよ、これは趣味でやってるでござるよ」
とにへらと笑った後に、
「”なんでどっちにも属さないでやってるのかで”ござるか・・・ただのおせっかいでござるな。確かにそちらのほうが楽なのかも知れぬが。」
とゆっくりと自身を持ってそれにと言いつつ。
「ソッチのほうがかっこよいでござろう!影のヒーロー感があって!」
とどやっと
■持流 童男 > 「それにでござる、おせっかいはヒーローの基本でござるからな!」
と自信満々にニッと笑いながら
■日ノ岡 あかね > 「そうかしら?」
あかねは、薄く笑う。
どこか、揶揄するように。
「無責任だと思うし、中途半端だと思うし、『ダッサい』と思うけど?」
満面の笑みで、そう答えた。
薄闇の中で……あかねの顔が街灯に照らされ、微かに陰影を象った。
「まぁ、軽い奉仕活動程度なら別に私もとやかく言わないし、良い事だと思うけど……多分ドウオ君、その口振りだと……いざとなったら暴力も辞さないタイプでしょ?」
深く、深く……あかねは笑う。
「似たような事してる人達知ってるんだけど……その子達もやることが中途半端なのよね。看板背負うって安いことでも軽いことでもないんだけど……私だけなのかしらね、こう思うのって? ねぇ、ドウオ君」
違反部活を狩る違反部活。
悪を狩る悪。
だが、あかねは知っている。
その名を語る者たちが……既に多くを『取り零している』ことを。
全てを拾うことなど当然不可能だ。
しかし、それでも。
「『ヒーロー』って……そんなに『安い』ものなのかしら?」
そう、『名乗る』のなら。
それは……道理が通らない。
■持流 童男 > 「うおお、ざっくりストレートに言うんでござるな・・!」
ショックを受けた素振りを見せつつ。
「そのとおりで御座るな。ヒーローとは、全部を救ってこそヒーローだと。「ヒーロー」を名乗るのは決して「安くない」し、痛いですし、苦しいでござるよ。」
だけどと一区切りをおいて
「その上で、「全部」を助けるのは可能でござる。なにせ、この世界のことはよくわからないでござるよ。だけど悲劇だけじゃござらんし、なにより、お主らもいるでござる」
それならばと言いつつ
「不可能は絶対になくなり、「全部」を助けることは可能でござる。」
■持流 童男 > 「痛みも責任も、中途半端に済まさぬでござるし、最後のハッピーエンドまで、某は、「全部」を取りに行くでござるよ」
と妥協を許さない目だけど柔和な笑顔で
「だ、ダサいでござるかな・・?」
■日ノ岡 あかね > 「クッソ『ダサい』わね。言い訳がましい上に具体論は一つもない。零点どころかマイナスね」
冷めた声色でそう告げる。
三本目の煙草に火を吐けた。
「風紀か公安行きなさいよ。アナタ、ただの異邦人なんだからできるでしょ? 責任取りなさい。趣味でやってるだけの現状が既に中途半端な妥協そのものでしょ」
溜息を突いて、落胆を隠さずに肩を竦める。
紫煙が、あかねの呆れた笑みに合わせて揺れた。
「それじゃ『全部』なんて取れないわよ? アナタ一人しかいないんだから。アナタのやってることは、力を無責任に振り回してるだけ。典型的な傲慢な異能者。力に溺れた哀れな子羊」
物量の問題。現実の問題。実際の問題。
それもこれも……一人では限界がある。
個人の趣味では限度がある。
「ハッピーエンド、安く見過ぎでしょ」
あかねは……心底つまらなそうに、そう答えた。
「無責任に口にしていいことじゃないわよ、それ。少なくとも、アナタじゃ私は救えないわね」
最早、欠片の笑みすら浮かべずに。
■持流 童男 > 「うおお、正論すぎて何も言えねぇでござる・・!!」
と全くそのとおりだと思いながら、
「確かにそうでござるな。某一人のできる分量なんて、限らるてるでござるからなぁ」
と手痛そうにいいながら。
「だがしかし、某はハッピーエンドを安く見すぎたことはないでござるよ」
■日ノ岡 あかね > 「言う事……それだけ?」
余りの煙草を箱ごと屑籠に投げ捨てて、あかねは立ち上がる。
夜風に吹かれた髪を軽く直して、溜息を吐いた。
「まだ、『悪い事してる』って自覚があるだけあの子達の方が若干マシかしら……やりたい事やるなら、せめて義理と責任果たしてからでしょ」
続けた言い訳じみた言葉にも、最早あかねは関心を示さず。
「じゃあ、私、ハッピーになりたいから……昔、死んじゃった私の仲間達今すぐここで全部生き返らせてくれる?」
童男の顔すら見ず、冷めた声色でそう告げる。
まぁ、答えは分かっている。
「……できないでしょ?」
そのまま、一度だけ自嘲気味に肩を竦めてから……あかねは去っていく。
「『ダッサい』上に『つまんなかった』けど、コーヒーとお喋りありがと。さよなら、安い似非ヒーローさん」
振り返りは、しなかった。
ご案内:「常世公園」から日ノ岡 あかねさんが去りました。
■持流 童男 > にっと笑いながら
「うむ、ではまたな!エセヒーローでござるか・・」
と言いながら
「なかなか来るでござるなぁ。」
ご案内:「常世公園」から持流 童男さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に修世 光奈さんが現れました。
ご案内:「常世公園」に四方 阿頼耶さんが現れました。
ご案内:「常世公園」から四方 阿頼耶さんが去りました。
■修世 光奈 > 「はふー……」
常世公園。
のんびりとするには丁度いいこの場所のベンチで、その目的に沿って深い息を吐く。
今日は、探し物の依頼も落ち着いている。
彼女には珍しいが、暇な日、というわけだ。
「…風紀委員…かぁ。何か関わり多いなー、最近」
そんな時に思うのは、最近出会った中でも特に思い出に残った人。
どちらも風紀委員に所属していると言っていたし、委員会にもきちんと入れるらしいが。
どうにも、雰囲気が風紀委員ぽくはなかった。
(本当にあんな人たちばっかりなのかな…)
どうにも、興味が尽きない。
あの雰囲気だと、勝手に入っても問題なさそうだが、むしろ、あの建物の中がああいう人たちばかりだったらそれはそれで面白いが…
「んー……」
今のところ、委員会や部活など、どこかに所属するつもりはない。
けれど、もし入るならどこにしようか…と考えないこともない。
色々と夢想をしながら、ベンチで暖かな日差しを浴びていて。
ご案内:「常世公園」に北条 御影さんが現れました。
■北条 御影 > 「―おや、日向ぼっこですか?」
穏やかな時間に割り込むように、少女が歩み寄ってくる。
赤い髪が特徴的な、それでいて影の薄い少女―
「ややや、こんな穏やかな昼下がりに一人で日向ぼっこなんて、
贅沢且つ少し寂しい時間の過ごし方をしているなんて、誰かと思えば―」
少女の声はやけに明るく、楽し気だ。
言う間に少女はベンチのすぐ傍まで近寄っていて―
「光奈センパイじゃないですか」
光奈にはきっと見覚えのないこの少女は、さも知り合いであるかのように―
いや、友人であるかのように、親し気に話しかけてきた。
■修世 光奈 > 特に人見知りしない光奈。
急に話しかけられても、にこ、と笑顔を。
「あはは、今日はたまたま暇で…、……?」
記憶力が特別いいというわけはないが。
部活にも委員会にも所属せず、成績も異能も目だったところがない光奈の事をセンパイ、と呼ぶ相手に覚えがなかった。
確かに、目立つ髪色の割にどこか印象の薄い少女ではあるけれど。
「…ごっめん。どこかで会った事あったかな?
前に依頼してくれたとか?」
ぱちん、と手を合わせて申し訳なさそうに。
もし自分が忘れてしまっているなら…と、誤魔化さずに素直に伝える。
嘘をつくこともできるだろうが、光奈にそんな考えはなかった。
■北条 御影 > 「あぁいえいえ、全然初対面ですよ?
ただ、私の方が一方的に知ってるだけでして」
素直に謝る光奈に、気にしないでください、と付け足して笑顔を向ける。
別に彼女が悪いわけでもなんでもないし、自分としても慣れたものだ。
けれど―
「あぁでも、依頼はしたいなーって思ってたんです。
ほら、センパイって探し物が得意だって風のうわさで聞きまして!」
話題を切り替えようと、あえて手を軽く鳴らした。
そう、これが本題だ。
彼女はその特殊な才能で、「探し物」を依頼されることが多いことは知っている。
そしてその依頼の殆どを完遂しているとも聞いた。
「初対面でいきなり依頼だなんて、失礼かとは思ったんですけど。
やっぱり気になっちゃって。出来れば、お力をお借りしたいなーって」
■修世 光奈 > もしかすると怒らせるかな、と少し不安そうな表情に変わったところで。
そうではないことを言われる。
「え?ホント?、それはーー……えへへ、うれしーなー」
趣味でやっていることだが、だからこそ知られていると嬉しい。
不安そうだった表情はにこにこと満面の笑みに変わる。
「全然!むしろ嬉しいよー。探し物については、絶対、とは言わないけどできるだけ頑張るかな。
私の判断だけど、大事そうなものは優先的に探すし…
あ、お代とか別に貰ってないのも知ってる?」
簡単に、条件などを喋りつつ。
確かに、百パーセントではないがかなりの確率で探し物から探しペットまで依頼は完遂されている。
「で、受けるのはよっぽどじゃないと断らないし、秘密にもするよ。
何を探して欲しいの?」
わくわくと表情を輝かせて…。
少しベンチの端に寄って座ってもらおうとしている。
■北条 御影 > 「えぇ、その辺も前に聞いたことあるんですよ。
1年の間でも結構有名人なんですよ、センパイ。すごいんだーって」
事実である。
クラスメイトが口々に噂しているのを何度か耳にしたことがある。
実際に依頼をして大事なキーホルダーを見つけてもらった、との証言もあった。
だからこそ、彼女ならもしかして、という期待もあった。
「え、っとですね。私の依頼は尋ね人なんですよ。
名前だけは色んな所で見るんですけど、実際に会った人は誰もいないって噂で。
要は…怪談とか、七不思議とか。そっち系のなんですけど…そういうのも、対象ですか?」
期待に満ちた視線で見つめられると、僅かに気後れしてしまう。
だって依頼内容が依頼内容だ。
今話した概要だけでも、ただの怪談程度のうわさ話にしか思えない。
彼女は探し物は得意だが、霊能力があるという話は聞かないし、
別に探偵というわけでもない。
彼女を困らせてしまうのが分かっているから、僅かに胸が痛む。
それでも、依頼は受けてもらいたい。
そんな複雑な感情のこもった瞳が、光奈に向けられて―
■修世 光奈 > 「そっかー、依頼されてお礼されたことはあるけど…そんな噂になってるんだ…」
軽く部活の手伝いなどもしたこともある。
ただ、あくまで手伝いだ。
センパイ、と呼ばれるとやはり嬉しいものがある。
「人かー…へー…それはまた…」
ほうほう、と…忌避することもなく相槌を打ちながら話を聞く。
説明に、時折頷いて記憶に留めながら。
「うーん。受けるのは全然大丈夫!
でも、完全に霊だとー…私の異能、こういうのしかないからなー…」
簡単に依頼を受けること自体は快諾。
そして…ふよ、ふよ、と光の玉を2個生み出し、手の甲から肘にかけて動かしてから消す。
「だから、もちろん、噂通り絶対見つかるってわけじゃないけど…それでもいいなら。
でも、もうちょっと情報が欲しいかなー、どんな…えーと、人?なの?
それと、話したくないなら無理に話さなくてもいいんだけど…どうして探したいのかも聞きたいかな」
どうしようかなー、と考えてはいるが困った様子は全くない。
むしろ、もっと話を聞きたがっていて、ぐ、と少し身を乗り出す。
その眼は相変わらずキラキラとして、少女の言葉を促そう。