2020/07/03 のログ
■日ノ岡 あかね > 「ありがと……私を『想って』くれる先生が、私は大好き」
そう、あかねの主張は至極シンプル。
あかねは同じ事しかいわない。
あかねが言う事はたった一つ。
自分で考え、自分で動き、自分で選んでほしい。全て自分の責任で。
『自分』が『自分』だから『自分』を行う話をして欲しい。
たったそれだけ。
「先生、だから、お願い……先生も問い続けてあげて。『そのままでいいのか』って。『本当に考えて選んでいるのか』って……先生のやり方でいいから。先生の出来る限りでいいから。きっと、先生の事が必要な人がこの島にはたくさんいる。背を押すだけで歩ける人がたくさんいる。だから……それを続けて。先生を続けて。ヨキを続けて。こんなこと、私が言わなくてもいい事だと思うけど……それでも、敢えていうわ」
あかねは、笑う。
「それが、先生にやってほしい『私の助けになる事』だから……お願いします、ヨキ先生」
頭を下げる。しっかりと。
叱ってくれると、彼はいった。
敵になることもあるかもしれないと、彼はいった。
それでいい。
それこそが……日ノ岡あかねが、ヨキという教師に求めることなのだから。
暫しそうして……ゆっくりと、頭を上げてから。
「あ、ごめんなさい。もう一つお願いあったわ。こっちは本当に『良かったら』程度だから忘れてくれてもいいんだけど」
そう、両手を叩いて、目を細める。
悪戯をたくらむ少女のように。
ニヤニヤと笑って、囁くように呟く。
「先生、リョウ君のことしってるわよね?」
リョウ君。城戸良式。
あかねとヨキの共通の知人の一人。
「もし、どこかでリョウ君にあったら……伝えておいてくれない? 『日ノ岡あかねが話をしたい』っていってるって」
そう、静かに笑って……踵を返し。
「お願いね?」
日ノ岡あかねは、去っていく。
輝く日差しをその身に受けて。
ただただ、猫の尻尾のように後ろ髪を揺らして。
上機嫌そうに……日ノ岡あかねは、去っていった。
ご案内:「常世公園」から日ノ岡 あかねさんが去りました。
■ヨキ > 「判った」
あかねの求めに、力強く首肯する。
「君の考えと同じく、これはヨキにとってシンプルな柱だ。
問い続けること――それを辞めたら、ヨキはきっとヨキでは居られなくなってしまう。
『変われない者』のひとりになってしまう。
ヨキに君を叱る準備があるように、君もまた。
ヨキが折れそうになっているときには、叱ってやって欲しい。
『顔色を窺って己を捻じ曲げる』――そんな、弱いヨキになり得るような状況にはな」
それは信頼の表れだ。
あかねの言葉を信用している以上に、ヨキは彼女を信頼している。
あかねのシンプルさを。真っ直ぐさを。聡明さを。
「君はヨキの答えをズルいと笑ったが……何しろ、それがヨキだからな。
柔軟で、臨機応変で、玉虫色で。誰にでも美しく見える、魔法の言葉。
武器を取って戦わせることや、無理やり走らせることはしなくても。
そうして『まずは歩かせてみる』のが、教師の狡さよな」
軽い調子で笑う。
あかねが悪戯のバレた悪童ならば。
こちらは手の内を明かした山師のように。
城戸良式の名が挙がると、おお、と頷いて。
「――城戸君に? 判った、もしも会えた時には伝えておこう。
君のお願いならば、間違いなく伝えるさ」
あかねの後ろ姿を見送る。
独り残った後には、のんびりと昼食を摂って。
そうしていつの間にか、ベンチは再び無人。
ご案内:「常世公園」からヨキさんが去りました。
ご案内:「常世公園」に雨見風菜さんが現れました。
■雨見風菜 > 夜の公園に一人、ベンチで座る豊満な胸の少女。
「さて、今夜はどうしましょうか」
清楚な見た目に反して素行不良の常習犯である彼女はそう呟く。
目の前の噴水で水浴びでもしようかとか考えながら。
■雨見風菜 > ベンチでのんびり過ごしながら。
よく見れば首輪が消えたり現れたりしている。
「物体収納の魔術もいい感じですし。
いや本当便利ですね、服もそのまま収納できますし着るのも手間いらず」
先日の騒動で習得した魔術の使い勝手を確かめていたようだ。
■雨見風菜 > 誰も居ないことを確認して、何かを投げる。
投擲物が木の幹に刺さる。
……針だった。
少し間を置いて、糸が伸びてその針に絡みつく。
更に少しの間ののち、糸を引き戻して針を回収する。
「射程は短いですね。
液体収納と同じように糸での延長もできませんし」
言いつつ、針の頭を額に当てて集中。
再度、同じ木に投擲する。
更にもう一度の集中で、今度は針が消失する。
そして風菜の手の中に針が戻る。
「魔力を込めれば射程はある程度延長はできますか」
■雨見風菜 > もう一度投擲。
再度集中するが何も起こらない。
「……考えたら自分を転移させる魔術がないんでした。
あの王子様みたいにはまだ出来そうにないですね」
とあるイケメンホスト四人旅ゲームの王子を目標にしていたらしい。
■雨見風菜 > 「あーでもなんか……ヒントはありそうな……」
針を手元に戻し、うーんうーんと唸る。
しかし上手く思いつかない。
「駄目ですね。理解不足でしょうか」
ふう、とため息。
■雨見風菜 > 「ま、こればかりは魔術の先生に教えてもらうとしましょうか。
天庭先生……は付与魔術でしたっけ。
空間魔術は誰が得意なんでしょうね」
立ち上がり、身体を伸ばす。
■雨見風菜 > 「しかし、静かですね」
再度、ベンチに座り込み。
「このまま誰かが来るまでベンチでうとうと、も良さそう……?」
ご案内:「常世公園」に水無月 斬鬼丸さんが現れました。
■水無月 斬鬼丸 > 少女が佇む公園の…街頭が照らす入り口。
あふあふとあくびを漏らし眠そうな少年が公園を通り過ぎようと現れる。
結局列車で乗り過ごし、ここまで歩いてきたのだから少し疲れもする。
そもそも、寝起きだ。眠いに決まってる。
たよりなげな足音は、少女のベンチへと近づいてくるだろう。
■雨見風菜 > 「あら……?」
近づいてくる男子学生。
どうにも疲れてるように見えるし眠そうでもある。
取り敢えず、様子を見る風菜であった。
■水無月 斬鬼丸 > 少しはなれたベンチ。
少女の姿が目にはいったのか、そちらへと視線を向ける。
「…ぁ…」
夜の公園、少女が一人。
何か会ったのだろうか?
そういえば、この間もコンビニ帰りに熱中症になりかけていたセンパイが座ってたような。
とりあえず会釈をして反応を見るとしよう。普通に返すようであれば問題はないだろうし。
■雨見風菜 > 会釈されたのでこちらも会釈する。
何かあったのかと問われても特になにもないのだが……
「ええと、こちら座ります?」
ぽんぽんと自分の横を示して。
■水無月 斬鬼丸 > 会釈を返された。
そのまま前を向いて家のベッドへと思いを馳せあるき出す…つもりだったのだが…
「え?あ…へ?」
なんか声をかけられた。
流石に予想外。自分にいったことなのかすらわからず
自分を指差して『俺に言ったの?』と確認するように。
■雨見風菜 > まるで声をかけられたのが想定外みたいな顔をされて。
「あら、座られると思ったのですが違いましたか。
失礼しました」
苦笑しつつ。
そもそもこの周辺には自分たち二人しか居ないのだが……
■水無月 斬鬼丸 > 自分の背後に誰か…いるわけでもなさそうだ。
しかし、彼女としても誘った手前だ。
断ったらなんか気まずい気がして…
「え、えっと…んじゃ、失礼します」
特になにがあるというわけではない。
だが、お言葉に甘えることにした。
■雨見風菜 > 「ええ、どうぞ」
律儀だなぁと思いつつ。
■水無月 斬鬼丸 > 「ふぇぇぇぇ……」
席についてしまうと思わずため息。
深く座り込むとうなだれて。
電車で居眠りをしてしまう程度には遊び疲れていたのだからそれも仕方ない。
さっきまでベッドに思いを馳せていたわけだし。
だが、そう言えば隣に見知らぬ少女がいたことを思い出せば、申し訳無さそうに笑って
「あ…すんません」
■雨見風菜 > 彼からため息が漏れる。
疲れたような様子からするとその関係だろうか。
「いえいえ、お気になさらず」
もしかして、呼び止めないほうが良かったのだろうか?
そんな考えも出てきた風菜であった。
■水無月 斬鬼丸 > 気まずい。
断ったら気まずいかと思ったが、座っても結果は変わらなかった。
よくよく考えれば、ベンチの少女はどう見ても知らない顔。
軽快な話術で距離を詰めるとか、そんな術を持たない以上
こうなることはわかっていたはず…だが、このままじゃあ失礼しました…ってのも…
なんだかなぁという気分。なにか、なにかないか…
「あー…えっと、こんなとこで、どうかなされたんで?」
そう言えば、自分は帰りが遅くなっただけなのだが、この少女は何をしていたのだろうか?
家に帰る途中だというのなら、本来こんなところに座り込む必要はないはずだ。
■雨見風菜 > 「いえ、特に何も。
今夜は何をしようかな、と考えていたくらいで」
そうして、ふと思いついたことを口に出してみる。
「おつかれでしたら、おっぱい揉みます?」
清楚な見た目で、とんでもないことを。
■水無月 斬鬼丸 > 「ああ、そうですか…」
話題をなんとか振ってみたがどうやら空振り。
なにもないならどうしようもない。
仕方がない、少し休んだら席を………
「はい?」
今なんて?
■雨見風菜 > 相手は鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしている。
「お疲れでしたら、おっぱい揉みます?」
もう一度。
微笑みとともにとんでもないことを。
■水無月 斬鬼丸 > 「………なんで…?」
豆鉄砲の上に豆鉄砲を重ねていくスタイル。
なに?新手の異能攻撃でも食らってるの?
それとも、疲れのあまり幻覚と幻聴でもきてるのだろうか?
ゲーム控えたほうがいいか?
少女の笑顔と、胸元を交互に見る。
■雨見風菜 > 相手は完全に硬直している。
そりゃあ誰だって硬直する。
見知らぬ女の子に急にそんなことを言われるのならば。
風菜は微笑みながら様子を見て……
否、左手でジッパーを少し下げ、谷間を見せてあげる。
■水無月 斬鬼丸 > 彼女はなにも答えない。
いや、むしろ、こっちの言葉が届いているのか?
わからない。
突然のこと過ぎて、これ以上何を言っていいのかわからない。
しかし、少し違和感。
交互に見る彼女の微笑みと、胸元。
なんか、肌色の範囲広がってね?
いや、肌色っていうか、深めの陰影というか。
「え?え?ええ?なに?なん…え?ちょ……」
どうしてこうなってる?正気…なのか?だとしたら…これはまさか…