2020/08/25 のログ
ご案内:「常世公園」に霧島 孝介さんが現れました。
霧島 孝介 > 「はぁ…」

ソーダ味の棒付きアイスを食べながら、木陰のベンチに座る。
彼の傍らには勉強道具の入ったリュックと、少しだけ広げられた新聞紙。
新聞の一面には、落第街やスラムで起こった異能関連の事件と夏季休暇中の生徒への連絡等も記載されている。

それらの記事を一瞥し、また、アイスを齧って炎天下に晒された公園を見渡す。

「…異能、使いこなせた方がいいのかな…」

こういう事件が度々起こる。
それが常世島。ひいては常世学園だと、よく聞く。
人を殺す気は毛頭ないが、せめて自衛出来るくらいには異能を扱えた方がいいのかと、少し生ぬるい風を感じながら思考する。

霧島 孝介 > 聞くところによると、異能を自由に行使できる施設…
要するに訓練施設や演習場という場所は確かに存在する。
こういう事件に巻き込まれる前に、ある程度の訓練をしておくべきなのだろうか?

やっていることと言えば、身体を少し鍛えているくらいである。
とはいえ、身体能力というより、俺の場合は武器や道具に頼った戦い方のが強い…のかもしれない。何せ、異能が『武器や道具を生成する』っていうものだからだ。

だからある程度の勝手というか。
敵が現れた時にまず何をするか、どう動くかの初動は決めておきたい所ではある。

うん、初動は大事って漫画に出てくる鬼も言ってた。

霧島 孝介 > あとは、戦闘経験の豊富な先輩や先生にどう自衛するか聞くかだな
先生はまぁ…ある程度ツテはあるとして、先輩、先輩かぁ…

「まず、知り合いすらいねぇもんなぁ~~俺!」

涙も出るほど悲しい話だが、まず『知り合いの先輩』という存在がいない。
というかまず知り合いが少ない。この学園に来てまともに話した生徒なんてふよふよ浮くくらげちゃんくらいなものだ。

それにまず、どう戦闘経験のある先輩を探し出すか、ってのもある。
その手の人たちが一番、集まっていそうなのは…

「風紀委員会」

風紀委員会。
この常世学園、ひいては常世島の治安維持のための組織。
所謂、本土で言う所の警察だ。
そこの人たちなら、かなりの手練れがいるはずだが、どう接触するべきか。

…ここで爆発を起こして呼ぶって手段もあるが
流石にそれはない。まずその選択肢だけは除外しなければならない。

霧島 孝介 > ともかく、訓練場や演習場に顔を出すのはいいかもしれない
自分の異能がどこまで使えるか、試すにはちょうどいい場所だろう
というか、異能が異能なだけに街中で使ってみろ。すぐさま手錠を掛けられて豚箱にぶち込まれちまうよ

「よし…」

アイスを一本食べ終わる。
気に描かれたのは『はずれ』の3文字。
まぁ、そうそう当たりなんてないよなー…と思いつつ、もう一本の何故だかおまけでついてきた
アイスの袋を開けようとする

中はほんのり溶けてて、食べ頃だ。
というか今食べないと家に着くころには色のついた砂糖水に変わっているだろう。

「こういう時にシェア出来る友達がいればいいんだよなぁ…」

というがそれは彼にとっては儚き夢。
そんなアイスをシェア出来るほどの友達など居るはずない。

何故なら、陰キャコミュ障だからである。

ご案内:「常世公園」に真乃 真さんが現れました。
真乃 真 > 「ふむふむ…なるほど…なるほどなあ……。」

いつの間にか後ろにいた男が頷きながら勝手に新聞を眺めている。
恐らく、何らかの仕事の為にこの島に来ている男なのだろうスーツを着た男である。

「ああ、これ君の新聞かな?ゴメンね?ちょっと興味深い記事が目に入ったからちょっと見てるだけさ!
 僕の事は特に気にしなくてもいいからね!公園の妖精のようなものとでも思ってくれたらいいよ!」

そんな風に言いながら広げられた新聞を熱心に眺めている。
立ったままの姿勢で!!

霧島 孝介 > 「え?」

アイスを半分ほど食べ終えたところでいきなり背後から声が聞こえる。
いつの間にか置いていた新聞が取られていることに驚愕する。
しかも謎のスーツの男に。

「えぇ…いや、…は、はぁ…」

(いや気にしますよ!何ですか公園の妖精って!?)

心の中でそう叫ぶが勿論、口に出せるはずもなく、熱心に新聞を眺めるのを止めようとはせずに。
というか止められない。止める度胸など無いのだ。
そんなものあったら今頃友達とカラオケにでも行っている頃合いだ。

とりあえず、居心地が悪そうにしつつ、そこはかとなく、帰りたい。もしくは帰ってくれオーラを出そうとして。

真乃 真 > 「今も昔も変わらないなあこの島は……。」

人の新聞を読みながら勝手に感慨深げに頷いてある程度読み進めたところでそれをベンチの上に置く。
厚かましさのわりに丁寧な置き方だ!!

「いや!ごめんね!驚かせるつもりはなかったんだ!
 怪しいものではない!!怪しいものではないから!!!」

明らかに引いている相手の様子を見て必死に弁解するも
まあ、怪しい。まともな輩ではない。

「……ということで、僕が怪しいものではない事が分かったところでどうする?
 世間話でもするかい?」

おそらく客観視が全くできていないであろう一言を添えてベンチの新聞を挟んで比較的離れた位置に座った。

霧島 孝介 > 「…??」

少し意味ありげな発言をする彼を見て、疑問符を浮かべまくる。
今も昔も、ということは昔からこの島にいる人物or昔はいたけど最近戻ってきた
っという線が妥当だろうか?にしても何だか怪しいなこの人…

「あ、そう、ですか。は、はい…」

しかし、そういう相手にもコミュ障モードは発動する。
怪しくないと必死に言われて回答に困りつつ、発言の最初には必ず「あ」と付ける。
それがコミュ障モード。しかし、コミュ障モードでもいうときは言うようで

「あ、あの、申し訳ないんですけど、怪しくない人は自分から怪しくないって言わない気が…」

何だか普通に座り始めている彼に、そうツッコミを入れる。

真乃 真 > 「そう!そうだ!そうだよ!」

相手の「はい」に対して怪しくないと思ってくれたと好意的な解釈をしてうんうんと頷く。
はいは肯定の意味に使われる!!!!

「……確かに!!」

納得させられてしまいそうになるがここで納得させられてしまったらお終い!
永遠に怪しい人のままで終わる事となる!!
ここで負ける訳にはいかない!!

「確かに……怪しまれない人はそんな言い訳をする必要ないからね!
 だが、怪しまれたとしても怪しくない人は……怪しまれた時点で怪しい人なのか……。」

そう、怪しまれた時点で怪しい人なのだ。
悪くなくても、何もしてなくても、怪しまれるという時点でその怪しさは消えない。

「よし。じゃあ、怪しくてもいいけど悪い人間ではない!!」

胸をはってそんな事を言う。その瞳は凄い真っ直ぐでやましいことがある者の眼ではない!

霧島 孝介 > 「…っ」

何だこの人!?あれか、所謂熱血系の人か!?
そういうのアニメとかじゃ嫌いじゃないけど、実際会うってなると話は別だぞ!?
うーん、見るからに熱血系の人だよね…主にこう、勢いとかネクタイとか。

彼の勢いに若干圧倒されつつ、なんだか賛同されたみたいで。
次は何やら哲学的な話か?
怪しむ?怪しまれた?怪しまれない?

一体彼の思考はどうなっているんだ、と困惑の嵐。

「そ、そうですか。…それはなんとなくですけど、はい。わかります」

怪しむことはやめないけど、悪い人間ではないっていう彼の主張には賛成する。
恐らく、この手の輩は悪巧みをするには、そう、不器用すぎる。
その証拠に悪い人間でない明確な証拠を出していないわけだ。

まぁ、ここは自信に満ちあふれた真っすぐな眼を信じることにする。

真乃 真 > 「良し!!伝わったようで僕は嬉しい!!」

伝わった!
少なくとも悪い人間でないことが分かればいい。
怪しい人間なんてこの常世にはあまりに多く溢れている。

「伝わったところでじゃあ、世間話でもするか!!」

どうあっても世間話をしたいらしい。

「最近、学校とか……あっ……今夏季休暇か……。
 ……じゃあ、友達の中でとか流行ってるものとかあるかい?」

真の仕事では今の流行を理解するのは大事になってくる。
それは今の学生に聞けばとても速い!!
目の前の少年の友人事情など露知らずそんな質問をしていく!

霧島 孝介 > 「あ、はい」

彼の言う通り、一応伝わった。
まだ疑いが晴れない部分はあるものの、少しは警戒は解けたであろう。
しかし、コミュ障の警戒を完全に解くには家族以外はかなりの時間を要するものだ

「えっと、せ、世間話、ですか?」

世間話に固執する理由はなんだ!?
そう困惑しているうちにすぐに世間話がスタートして

「え、えぇ!?と、友達…友達ですか…えーっと…」

一番痛い所を突かれ、陰キャモードに突入。
彼の前で友達の流行などの話題は厳禁。なぜならその手の話題から最も遠い存在なのである。
まず友達はいないし、流行も分からない。それを教えてくれる人も、まず居ない。
そこまで友達がいないことに関して極まっているのだ。この少年は!

真乃 真 > 「そう!世間話だ!初対面の相手とは大抵世間話とか天気の話!
 あと、自分の異能の話とかして間を持たせるのが基本さ!話の種にピッタリ!」

無駄にかっこいいポーズでそんな風に言う。
人に喋りにくい異能とか異能を持ってない人間には使いにくいライフハック。
……そして急に自らの異能について話し出すのは明らかに怪しいからやめたほうがいい!!

「……もしかして。」

友達の話ですぐに答えられないという事は……。

「もしかして君もあれかい?委員会とかバイトとか、自分の訓練とかに追われててあまり友達と遊べないタイプかい?
 分かる!分かるよ!!僕も学生時代そんな感じだった! 気が付いたら流行とか変わっちゃってて全然ついていけないんだよね!
 よくわかるとも!!僕も学生時代……特に風紀委員だったころは本当……遊ぶ暇もなかったからなあ……。」

勝手に自分に合わせてうんうんとうなずく。
とても忙しかった……バイトと風紀委員の掛け持ちは絶対にやめたほうがいい……。

霧島 孝介 > 「あ、な、なるほど…勉強になります」

無駄にかっこいいポーズで言い放つ彼。
いや、多分彼の場合、そんな話せずとも間を持たせることが可能なのではないだろうか?
このやたらと濃いキャラクターならば世間話の方がむしろおまけみたいなところがある。

「うっ…」

痛い所を突かれる。
そう覚悟したその時

「あ…は、はぁ~~い、そうなんですよ。バイトとか部活の兼ね合いで、ぜ、全然連絡できてなくて」

確かに自分はコミュ障の根暗陰キャオタクだ。
しかし、そうであることを広めたいわけではない。むしろ隠しつつ、友達を増やしたいのだ。
しかし、言動で『その手』の勘が鋭い人には一発でバレるんだが

「…学生時代ってことは、ここの元生徒だったんですか?しかも、風紀委員?」

彼の発言で引っかかったことが一つ。
ここの元生徒で、しかも元・風紀委員と来た。
なんという偶然だろうか。もしかしたら、戦闘とかについていろいろ聞けるかもしれない。

焦るな。とりあえず、一つ一つ、話題を踏もう。
固唾をのんで、彼の返事を待つ。

真乃 真 > 「ああ、部活に所属してるのか!じゃあ部活の知り合いとの……
 ……まあ、部活によっては全然話すこともないだろうし…仕方ないね!」

全然連絡できてないという事だからそういう事なのだろう。
おそらく何かしらの商業系の部活+バイトだろう…。そりゃあ忙しい。

「ああ、何を隠そう働き始めるまでここの学生で……まあ風紀委員でもあったな!!」

風紀委員は途中でやめちゃったけどその中に知り合いは少なくない。
割と顔は広いという自覚はある。

「おっと?風紀委員に興味があるのかい?」

…開いていた新聞も落第街の異能による事件のページ。
彼もまた正義の心を持つ者なのかもしれない。

霧島 孝介 > 「そ、そうです、そうです!」

彼の勝手な勘違いに多いに賛同して、必死のリア充アピール。
一応、家では全然暇な彼である。どれくらい暇かって言うと『そろそろ勉強するか…』ってなるぐらい暇だったのだ。

「お、おおぉお…!」

少し俯ぎがちだった表情は真っすぐ彼を見て、目をキラキラと輝かせる。
過去にこの島を守るために一線で戦ってきた異能力者なのだろう。
確かに歴戦の猛者感はどことなく感じる。うむ、どことなく。

「あ、はい。あるにはあるんですが…ないと言えば、ない、みたいな…」

頬を書いて、少し照れ臭そうにそう告げる。
別に風紀委員に入るつもりは(現状)毛頭もないが元でも風紀委員から異能を使った自衛方法などレクチャーしてもらえるなら、これ以上に嬉しいことは無い。

霧島が正義の心を持っているかどうかはさておき、興味があるのは否定しない。

真乃 真 > 「その目をみれば風紀委員に対する想いみたいのは伝わってくる!!

 つまり、あれだろう?ちょっと興味はあるけど実際の活動内容とかは詳しく知らないし…実際になってみると大変そうだからなりたくはないけど……
 ……それはそれとして異能を使ってどんなバトルを繰り広げてるかには興味があるんだろう?
 
 ……分かる……分かるよ。」

落第街の記事を見ていたのもそういう考えからだろう。
この島に入りたての男子は皆そういう風な幻想を持つのだ……。

「さあ、風紀委員についての質問とかがあればあれば僕が分かる範囲でいいなら何でも答えよう!」

無駄にかっこいいポーズで相手の質問を待つ。
機密とか最新の情報以外なら大体答えることが出来るだろう!

霧島 孝介 > 「うっ」

何でこのタイミングで全てを看破するんだ!?
エスパーか!?そういう異能なのか!?
図星を突かれて少し、青い顔をしつつも、分かりやすい愛想笑いに変換して。

確かに、どんなバトルを繰り広げているのか、そのバトルに参加したい気持ちがないわけでもない。
こう見えても、彼も一人の夢見る男子だ。幻想を持ちもする。

「そ、そうですね…その通りです。でも風紀委員のバトルってこう、命がけじゃないですか?
 もっとこう、気軽にバトルできるところとか、相手っていないんですか?」

無駄にかっこいいポーズはこの際気にしないようにして
少し踏み込んだ質問をしてみようと思う。
回答はちょっと予想は出来るが…もしかしたら、自分の思い込みに反していい答えが返ってくるかもしれない。

真乃 真 > 大体の男子の思考は同じ……。
異能に目覚めてしまったらそれを活用してバトルしたいのだ。
分かる…。

「さては、戦闘向けの異能を持って持て余しているな!!
 ……正直あんまり異能を戦いにばっかり活用するって考え方は好きじゃあないんだけどね。
 うーん、でも自分の身ぐらいは守れたほうがいいしなあ……。」

腕を組んで少し考える。

「殺しちゃダメって決まってるとはいえ流石に……落第街の地下闘技場はありえないし……。
 やっぱり、訓練施設かな?シミュレーターを利用すれば色んな相手を想定した戦闘訓練が行えるよ!
 実際に誰かと戦ってみたいっていうなら僕が相手になってもいいし!怪我させないように戦うことにかけては超一流だよ僕は!」

そう話すスーツの男の身体はかなり鍛えられていて引き締まっている。
……戦闘の経験は多くありそうだ。

真乃 真 > 突如鳴り響く電話の音!!

「おっと!!電話だ!!ごめんね!!」

おそらく、会社かどこかからだろう電話をとって
凄く電話越しになのにぺこぺこと頭を下げている。

「お世話になっております!!はい!!はい!今から!そちらに向かうのでしたら!
 あと20分ほど…はい!!!分かりました!!ありがとうございます!!」

電話を切るとソワソワし始めて

「ゴメン!急な仕事のやつが入った!!
 また、聞きたい事があったりしたらここに連絡してよ!!」

そういって自分の名刺を渡す。

有限会社 ゲートコネクト 常世学園支部 真乃真

そこには名前も携帯と思わしき連絡先もかかれていた。

「じゃあ!!!またね!!!」

そういって嵐のように去っていく。
あまりにも早いスピード感。

ご案内:「常世公園」から真乃 真さんが去りました。