2020/09/01 のログ
ご案内:「常世公園」にニーナさんが現れました。
■ニーナ > 夜の公園。池の前の、定位置のベンチ。
少女は空を見上げる。
いつものように、夏の大三角を見る。
ほぼ真上にある3つの星。
7月には、東の空にあったものだ。
次の星、次の星と見ていく。
……春の星であるスピカは見えなくなっていた。
夏の空は終わりの兆しを見せていた。
■ニーナ > 今の暑い時期を夏という。
これが終わると、少しずつ涼しくなっていくのは知っているが……
次はなんというのかな。その時期の星空というのも調べなくてはいけないだろう。
北極星を一発で見つけて見上げる。ポーラスター。星の名はポラリス。
聞くところに寄ると、ポラリスとポーラは同じきょく?という意味で、
こぐま座と呼ばれる星座の一部らしい。
季節問わずあの場所にある星。
■ニーナ > 名前を見つけて数日。
生活は何も変わらない……否。
一つの目標を達成して、次の目標を何処に定めればいいかわからない。
名前のために星を学んでいたわけではないし、
星空が好きなのは変わらないので、星見はするし、星の勉強はするのだが。
名前だけ知っていていても、その先はどうしたら良いのだろう。
これまでは、公園に居れば運良く出会いがあったが。
待っているだけじゃ、ダメだ。
■ニーナ > 焦っても仕方ない。それは分かっているのだが……。
星空に、北極星に視線を向けたまま、考え込む。
考えろ。
……足がかりは何処かにないだろうか。
「……」
違う。何を目指すかを考えるべきだ。
名前を知ったから、目指していたものを見失っているだけなのだ。
何を探すべきなのか。何を調べるべきなのか。
■ニーナ >
金の瞳は北極星を見つめる。
■ニーナ >
少女は、星空に手をのばす。
ご案内:「常世公園」からニーナさんが去りました。