2020/09/12 のログ
アーテル > 「……ぉ、おっと…わるいわるい……
 くすぐったくてなあ………」

見た目以上にやらかいクッションといい、オトコノコを見られたことといい、
流石にニンゲンとは根本的に違う在り方のくせに、それを模倣しエミュレートした感情は照れやら何やらの感情でいっぱいに。
毛並みに隠れてわからないものの、きっと人間の姿だったら頬や耳までも赤くなってそうな、そんな心地に違いない。
ともかく、暴れがちになってしまったことは謝った。

「…ん、ん……んんーーっ……??」

すると今度は後ろ足を、ばんざーい。
なんだかとっても恥ずかしい恰好をしている気がする。
でもまあ、まあ、しょうがない。
ぱふぱふされちゃなんというか、余計な感情をそぎ落とされてしまいそう。
しょうがないんです、オトコノコだもの。

「…ん、んんぅうっ………」

ようやっと解放されたかなと思ったら、脇の下から持ち上げられ、彼女に背中を向けるようにしたかと思うと、吐息が頭の後ろに押しあたった。
何をしているのか、察する。寧ろこれくらいなら全然平気というか。
その猫からは、ふしぎなことに、甘い桃のようなにおいがするだろう。

幣美奈穂 >  
くすくすっと小さく笑います。

「にゃんこさん、くすぐったがりなのですのにゃ」

にゃんこさんの本当の姿なんて知らない美奈穂、ハンサムな黒猫さんとしか思っていないのです。
脚を広げてばんざーいさせてしまっているのですが、これがにゃんこさんの本当の姿なら大変なことですけど。

にっぎにっぎ。
前脚とちょっと違う感触のにくきゅうなのです。

嗅いでみますと、甘い果物のような匂いがするのです。
とてもいい匂い・・。
太腿の上にもう一度座らせますと、次は方向を変えまして。
にゃんこさんのお腹のお毛けにお鼻をうずめてくんくんなのです。

「にゃんこさん、とってもいい匂いしますわね・・。
 桃でも食べましたの?
 果物、好きですの?」

お顔を話しますと、かくり、と首を少し傾げさせます。
 

アーテル > 「…ん、んんぉ。」

今度は向かい合うように身体を動かされると、お腹に顔を埋められた。
年端もいかない女の子に、自分のお腹を提供する構図。
ちょっと恥ずかしいけど、もうここまで来たら慣れてきたようなもので。
背中の毛並みよりも、ちょっとふわふわ柔らかくて暖かい毛並みが、顔を包んでくれるだろう。

「んー……?
 俺、桃好きなんでなー。
 気づいたらこんな匂いになってた、にしし。」

彼女の眼を見つめながら、そんなことあるかい、みたいなことを悪びれずに言ってのける。

幣美奈穂 >  
にゃんこさんのお腹、ふわふわで好き・・。
それにこの子の毛並みはにゃんこマイスターとして、かなりの上位に入るのです。
美奈穂的には、もうすこし太った方がいいかもしれません。

「・・それでしたら・・。
 桃、食べます?
 実家から送られてきましたの、まだありますから・・」

と、そのお鼻にちゅっと唇を軽くあてるのです。
この子、飼えないかしら、なんて思っているのは秘密なのです。

アーテル > 「………!」

桃を食べるか、と聞こえるなりぴこん、と耳が立つ。
多分、彼女が彼に会ってから始めてそんな反応を見せたのではなかろうか。

「食う!くれるっつうんなら、食うぞー!」

猫ちゃんはチョロかった。
そして…

「―――んっ………」

はしゃいだと思ってたら、鼻チューで大人しくなった。
というか、しおらしくなった。
感情の変化が忙しい猫ちゃんである。

幣美奈穂 >  
あっ、お耳ぴこんっ!、可愛い!
へにゃりと笑顔になってしまいます。

「にゃんこさん、食いしん坊さんですね。
 でも、早目に食べないといけませんので・・食べてくださいませ」

可愛いお鼻にちゅー。
でも大人しくなりましたにゃんこさんのお姿に、
「?」とちょっと首を傾げさせます。

でも、にゃんこさんもOKということですので。
にゃんこさんを抱っこです。
よしよしなのです。
大人しいまままなら、そのままマンションの屋上にある自宅の、和風建築の我が家にと足を向けるのです。

お名前、考えなきゃ・・

「・・二郎三郎宗右衛門・・とかどうかしら・・」

よしよし、と軽く揺すり背中を撫でながら帰ろうとするのです。

アーテル > 「お、おう……!
 いやー、桃はいつ食ってもうまい!あー……たのしみだなあ…!」

首を傾げて、どうしたのだろう?と言外に聞きたそうな表情を向けられると、
こちらはついついそんな羞恥を隠すように、目の前の期待で塗りつぶす。
とりあえずそのまま抱えられる。このまま桃のある場所に迎え入れられるのだろうか。

「………んん?」

なんか聞こえた気がした。随分とこう、和風な名前だ。
ご兄弟かなんかだろうか。今の猫には意味が掴み取れない言葉だった。
そうして背中を撫でさすられつつ、攫w……連れて帰られたのだった。

ご案内:「常世公園」から幣美奈穂さんが去りました。
ご案内:「常世公園」からアーテルさんが去りました。