2020/10/25 のログ
ご案内:「常世公園」に神代理央さんが現れました。
■神代理央 >
会議を終え、校舎から本庁への移動の最中。
ふと立ち寄った公園に足を向ければ、肌寒い秋風の中ベンチに腰掛けて小さく溜息。
会議が疲れた、という訳では無い。建設的な意見の交換は大いに歓迎すべき事だ。
「……疲れている訳では、無い筈なんだがな。まだまだ未熟、ということだろうか」
違反組織への苛烈な対処は当然行うとして。
それは『戦うべきでは無い』と告げたシスターとの約束を反故にする事になる。
しかし、あの日。
不思議な雰囲気の少女に、己が生み出した異形達を見せつけられ、焚き付けられ。
己の中で、闘争を求める心が抑えきれないのも事実なのだ。
「……どうするべきなのか。全く」
今なら誰もいないだろう、と。
懐から取り出した煙草を咥えて、火を付けた。
甘ったるい紫煙が口内と肺を満たし、其の侭宙へと吐き出される。
■神代理央 >
だが、風紀委員会の武力である事は己に求められた"仕事"だ。
過剰な武力。過剰な暴力。苛烈な対応。
賛同者は必要無い。理解者はきっと得られない。
唯与えられた役割を果たす事が、己に与えられた役割であるのなら。
「……其処に逃げる事を、自己正当化している様で癪ではあるが。
力を振るう先を、求めているだけなのかもしれないが…」
吐き出す紫煙と溜息。
甘ったるい筈の紫煙が、奇妙な程に苦く感じる。
■神代理央 >
さて、何時までも黄昏れてはいられない。
前線に出なくとも、己には仕事があるのだから。
「…偶には、甘い物を食べに行きたいものだな」
小さく溜息を吐き出すと、冷えた身体を立ち上がらせて本庁への道を歩いていくのだろう。
ご案内:「常世公園」から神代理央さんが去りました。