2020/11/01 のログ
水無月 斬鬼丸 > 何があったのか知らないが、引っ越してきてからフェイは料理に興味を持った。
1からではあるけど、将来彼女の手料理が食べられるかもしれないという期待が持てるのは
正直、素直に嬉しい。
きっかけ事態は不明ではあるが、やる気があるのはいいことだ。
自分と彼女が両方できそうな飲食店のバイト…となると…
カフェは男子不要な感じする。
別に一緒の職場である必要はないのだが…ないのではあるが…

できれば一緒がいいなーという期待。
制服姿とか可愛い姿とか、みたい。

ああ、自分はバックヤードでお願いします。

「…(さむくなってきたなぁ…」

水無月 斬鬼丸 > 「へきしっ!!」

夏の気配なんてものはもう微塵も感じられる
吹く風も冷たい。
そろそろ屋外で物思いに耽る…というのはやめたほうが良さそうだ。
風邪をひいてもひとりじゃないのはいいのだが
うつしてしまうのは本意ではない。

時計を見上げればハロウィンももう終わり。
かぼちゃスイーツが安くなっているかもしれない。
帰りにコンビニでも覗いてみようか。

ご案内:「常世公園」から水無月 斬鬼丸さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に火光雷鳥さんが現れました。
火光雷鳥 > 今日は珍しくバイトも無く、一日ノンビリと出来る――筈だったのだが、仔猫を飼い始めたのでそのお世話や溜まっていた家事を片付けるのに割と奔走していた。
聊かぐったりして昼下がりは寝込んでいたのだけど、ずっと家に閉じこもっているのもアレかと散歩に出た――仔猫を連れて。

「…うん、俺に懐いてくれてるのは助かるんだけどさぁ……何でそこに乗る?」

当初、腕に抱いていたのだけど何時の間にか抜け出して肩の上に。そして今は何故か頭の上に乗っていた。
それなりに揺れるだろうに仔猫離れしたバランス感覚ですっかり寛いでいる。
それはいいんだけど、俺の頭が地味に重いのですが…降りてくれないかなぁ、このお姫様。

「…さーて、ハロウィンも終わったし昨日は異能制御用の器具も買い込んだし、今度訓練施設で自主トレしてみっかねぇ。」

どう思うよ?と、頭の上の茶トラ仔猫(名前は未定である)に呼び掛けつつ。
仔猫は可愛らしく『みゃー』と鳴くのみ…まぁ、可愛いから良し!!
流石に、このままだと頭とか肩が凝りそうなので、一度近くのベンチに移動すれば仔猫を頭の上から膝の上へと抱きかかえてポジションを移動させようと。

「ほらほら、俺の頭はお前のポジションじゃねーの。こっちこっち。」

何処か不満そうに鳴く仔猫に対して、そう言い聞かせるように。
仔猫を飼うのは一人では初めてだが、実家で犬と猫を飼っているので何処か手馴れた様子ではある。

火光雷鳥 > 「そーいや、お前さんの名前決めないとなぁ…確かメスだっけ…んーー…あんまネーミングセンスねーからなぁ。」

不承不承、といった感じで膝の上で妥協したのか丸くなってまったりし始める茶トラ仔猫を緩い手付きで撫でる。

バイトに追われる事も無い、家事も片付けた、課題とかは…うん、まぁやってはある。
つまりは平和な一時、ってやつだ。この島に来てそろそろ2ヶ月になるが、未だに順応しているとは言い難い。

(…ま、例え順応しても自分の価値観はなるべく変わらずに居て欲しいもんだよなぁ)

きっと、もっと時間が経過して色々経験すればこの非日常が日常の一部になっている島のあれこれにも『慣れる』のだろう。
それでも――…俺は『凡人』である自分のつまらない気質を失いたくはない。

「なーんて、格好付けてみた所で結局凡人じゃ締まらねーんだけどなぁ。ははっ」

仔猫の頭をもふもふ撫でながら和むなぁ、と赤い目を細めながらも思う事は多い。

火光雷鳥 > (異能の制御は当面の目標に定めるとして…くらげと戦った時の記憶がすっ飛んだ事がやっぱ気になるよな。
…一度医者か研究機関?とかに脳とかをしっかりと調べて貰った方がいいのかも…あ、保険証で安くなんのかな。
でも、仮に変に病気持ちとかだったら早期発見じゃないとやべーだろうし…ぬぅ、出費が嵩みそうな!)

どうしても、記憶がすっ飛んでいた事が気になる。あの時、確か激しい頭痛を感じたのだけど。
記憶が飛んでいる…曖昧だ、というのは1年間病院に入院していた時も体験した事だけど。

「あーーくっそ、考えてもわっかんねぇ…こーいうのモヤモヤするなぁ。」

さっきまで和んでいたのにこれである。まぁ、膝の上で寛ぐ仔猫を撫でていると気分は落ち着くけれど。

「まぁ、変な病気持ちじゃねー事を祈ろう。今までそういうの無かったから平気だとは思いたいんだが…。」

ご案内:「常世公園」に幣美奈穂さんが現れました。
幣美奈穂 >  
てっふてっふ。
草履に足袋の足元で、人様よりゆっくりした歩みの美奈穂。
風紀委員として、風紀委員として!、学生街を見回りましたけれど。
昨日までおられたたくさんのはろうぃんの怪異さんは消えていました。
いえ、燃えないゴミとかに亡骸はあったのですけど・・。

と、自主的に風紀委員の見回りをしてきた美奈穂。
公園に立ち寄ります。
この公園にもいろいろと居られることがあるからです。
きょろり、きょろりとする姿は、公園に散歩しに来たようにしか見せませんが。

――ぴぴんっ。
僅かに、にゃんこさんのお声がどこからか聞こえた気がします。
美奈穂のにゃんこさん感知が反応したのです。
こっちかしら?、と。
てふてふと美奈穂が近づこうとしていたのです。

火光雷鳥 > 「…お?どーした?」

暫くはベンチに座ってまったりしつつ、膝の上の茶トラ仔猫を撫でながらぼんやりしていたが。
その仔猫がぴくり、と身じろぎして耳をピン、と立てる。何かに反応したような仕草だ。
はて?誰か来たのかな…もしかして、他の4匹の仔猫と飼い主が近くに居たりして、とか思いつつ。

きょろきょろと視線をあちこち向け矢先、仔猫の『みゃー』という声に釣られるように、そちらに顔を向ければ。

「――ありゃ?あのすげぇ特徴的な巫女姿は…。」

うん、凄い見覚えがあるんだけど。むしろ連鎖でヤクザじみた強面の人たちの魚屋さん思い出したんだけど。

「えーと、もしかしなくても…幣先輩か?」

まだこの島に来たばかりの頃に遭遇した巫女さん?か何かだった気がする。
具体的なお仕事とか立場は聞いた気がするが多分俺は覚えていない。
ともあれ、膝の上に茶トラ仔猫を乗せつつ、そちらに軽く右手を挙げて挨拶をしようと。

幣美奈穂 >  
「——あっ!」

にゃんこさんの鳴き声です!。
ぱあっと花が咲くような笑顔で足がとてとてっと早まります。
視線は茶トラなこにゃんこさんまっしぐらです。

「こんにちはですわ。
 お散歩ですの?」

と、少し体を傾けて視線はまだ茶トラの仔猫さんの方なのです。
そしてご挨拶も仔猫さんになのです。
可愛い~、まだ1か月ぐらいの子かしら?
と、雷鳥様よりお声を掛けられても、そちらに顔を向けることなく。
嬉しそうなお顔を仔猫さんに。
・・5秒、10秒、15秒。
お声を掛けられてから、はっ!?としまして。
ゆっくりお顔をあげるのです。

「あっ、フカヒレの雷鳥様!
 こんにちはです!。
 黙ってられたから気付きませんでしたわ。
 この子に飼われましたの?」

ちょっとびっくりしたお顔をしながらご挨拶をするのです。

火光雷鳥 > (あれ?先輩何か視線が俺じゃなくて仔猫に向いてね?むしろナチュラルにガン無視されてね!?)

ええ!?俺って仔猫以下の存在感だったの!?幾ら凡人でももうちょっと存在感あってもいいと思うんだけど!?
と、衝撃を受ける男だが多分、単純に彼女の視線と意識が完全に仔猫にだけロックオンされてるだけだと思われる。

「おーーい、先輩さんやーー…何か無視されると悲しみが溢れるんですけどー…。」

と、呼びかけても反応が無い。5秒、10秒、15秒経過…あ、やっと我に返ったらしい。

「いや、最初から挨拶してたよ!?あと、普通に雷鳥でいいから!それと、俺が飼われてどーすんだよ!俺がこの仔猫を飼ってるの!!友達が引き取り手に困ってたから里親になったんだよ!」

何で俺が仔猫に飼われる側なの!?と、思わず突っ込みを入れつつそこは訂正しておこう。
うん、今のツッコミだけで相当疲れた…あと、この年齢は年下だけど先輩さんは相変わらずマイペース過ぎる!
こう、某くらげとはまた違った方向性で厄介だなぁ、と思わないでもない。

幣美奈穂 >  
最初から挨拶されていたというのに、きょとんとしたお顔を見せましてから。
かく~りと小首を傾げさせます。
美奈穂には聞き覚えがないのです。
でも大丈夫、美奈穂は風紀委員で長いのです。
心の中で挨拶しちゃいます異能持ちの方とかにも理解があります。
自分で納得しまして、うんうんと笑顔に戻って頷くのです。

「まあ、でしたら雷鳥様がこの子のお父様になられたのですね!。
 どうですか?
 ご一緒にいて楽しいですか?」

と、お父様というところは雷鳥様を見るのに。
楽しいかどうか尋ねるのは仔猫さんのほうになのです。
ゆっくりしゃがみまして、出来るだけ仔猫さんに視線を合わせます。
上から見ればうなじとか衣装の合わせ目から胸に巻いておりますサラシもちらりですけど。

「うふふ・・だって、可愛いのですもの。
 お名前はなんといわれますの?
 もう、お菓子とか食べたりしますの?」

まだ触りませんけど、人差し指を伸ばして仔猫さんのお鼻の近くにとするのです。

と、そこから首を曲げ見上げて雷鳥様のお顔を見上げるのです。

火光雷鳥 > (あーーこの先輩、マイペースなだけじゃなくて多分天然なんだな…初対面のフカヒレ案件の時も確かそうだったし。)

ちょっと遠い目になりつつもなんとなーく理解した。結論。凡人の俺じゃどうしようもなくね?
尚、念話系の能力はそもそも使えない。自分のはただの発火能力である。
笑顔で一人頷いている先輩に、多分ツッコミ入れてもこれ全然伝わらないんだろうなぁ、と乾いた笑みが漏れそう。

「うん、俺に尋ねるように見せかけて仔猫に尋ねるフェイントはどうなの?いや、まぁいいけどさ。」

ちなみに、茶トラ仔猫はじーーっと、巫女少女を眺めていたが彼女の問い掛けに短く『みゃ!』と答えるのみ。
少なくとも、男の膝の上から動いたりする気は無い時点で悪感情は全く無さそうだ。

あと、今気付いたんだけど、先輩そこでしゃがまれると位置的にサラシ?とか際どいのが見えそうなんですが!ですが!!

(よーーし、落ち着け俺!煩悩退散!退散ーー!!)

……うん、落ち着け…ねーーよ!!この先輩、初対面の時もそうだった気がするけど無防備な所多すぎない!?
と、思ってもそれを指摘するのも凡人にはちょっと恥ずかしいというか難易度が高いんだけど。

「へ?ああ、いや。昨日引き取ったばかりだからまだ名前は決めてないけど。ちなみに女の子な?」

と、こちらへと首を傾けて見上げて質問してくる先輩に答えて。仔猫は少女の出した指先をふんふんと嗅いでいる。

幣美奈穂 >  
?。
真面目なお顔をして、ううん、と首を横にふるふるします。

「だって、この子が楽しいかが大事ですもの。
 雷鳥様は一緒にいてもう楽しいのでしょう?」

美奈穂だって仔猫さんと会えて楽しいのですもの。
それが一般常識というのなのです。たぶん。
仔猫さんのお返事に、へにゃり、と優しい笑みになりまして。

「そう、いいお父様ですわね~。
 ね~?」

と、なんか仔猫さんと会話なのです。
指を伸ばしても、こちらから触ろうとはしません。
仔猫さんがまずは確認して、安心してくれてからなのがマナーです。
見られたりしてるのは、まるで気付いてないですし。
もし気付いてもあまり気にならない美奈穂です。
サラシで抑えられてますけど、服の上よりもちょっとボリューミーな感じなとこなのです。

「女の子なのですね、お姫ちゃんなのです。
 日乃耶具羅比売命(ひのやぐらひめのみこと)とかですかしら?」

まだお名前を付けてらっしゃらいというのに、お目めをぱちぱちとしてから。
早くお名前つけてあげなくてはいけませんよ、と。
めっ、とした目線を雷鳥様に向けてから、ぱっと思いついたのを口にするのです。

火光雷鳥 > 「まぁ、楽しいっつーか、その子だけまだ引き取り手が見つからなかったらしくてさ。
で、預かってた友人が困ってたから俺が引き取ったってだけだよ。
実家で一応は犬と猫は飼ってるから、まぁ飼い方はなんとなくは分かってるし」

とはいえ、一緒に居て楽しい…というか和むのは否定しないのだけれど。
あと、多分、先輩の一般常識と俺の一般常識は何か違う気がする。
そもそも、こちらの一般常識は『常世島』のそれで『本土』とはまた少し違うだろうし。

「…まぁ、引き取った以上は責任持って育てるけどさ。」

衝動的とはいえ、それなりに考えた上で里親になる事を昨日申し出たのだ。
そこは凡人なりの責任感、というものはある。まぁ単純に動物は割りと好きだし。

仔猫はふんふんと匂いを嗅いでから、敵では無いと悟ったのか、軽く舌で少女の指先をペロリと舐める。
ただ、どうにも気まぐれな『お姫様』らしく、そのまま彼女に甘えに行こうとはせず、男の膝の上でまた丸くなってしまう。この猫も割りとマイペースらしい。

「ひのやぐら…えーと、何だって?なんかの神様の名前?俺、神道とかそういうの全然知らないから分からんのだけど。」

きょとん、と首を傾げて。流石に巫女さんだけあって、そういう知識は普通にあるだろう。
一方、この男はつい2ヶ月前で本土で普通に学生だった身分だ。1年入院してたけど。
つまり、専門的知識とかそういうのはこれっぽっちも持っていないのである。

「あーー悪かったよ。こう、名付けるというか名前を考えるのあまり得意じゃねーからさ。」

名前と言うのは大事だ。それは分かっているが、ネーミングセンスがあまり無いという自覚があり。
めっ!とした視線で指摘されると苦笑を返すしかない。お陰で煩悩はちょっと薄れたが。

幣美奈穂 >  
「そうだったのですか・・。
 こんな可愛い子ですけのに・・」

指の先を一生懸命に嗅がれる仔猫さんの愛らしさに、
眉をへにょりとさせてしまいます。
元気いっぱいなご様子は、愛された様子を伺えるのです。

「そうです。
 きちんとお婿さんも探してあげてくださいませ・・。
 あっ・・」

指先を小さな舌で舐められまして、ちょっとくすぐったいのです。
でも、そのまままるまっちゃったご様子に。
しゃがんだままよっちよっち、もっと近づきまして。
ちょっと指を伸ばしまして、仔猫さんを人差し指で軽くだけなでっとするのです。

「ひのやぐらひめのみことちゃんですわ。
 なんとなく日向ぼっこが好きそうな感じの子ですから」

あまり刺激しないようにすぐに指を引っ込めて。
自分のお膝に両手を置きながら見上げるのです。
近付いて仔猫をよく見ようとする美奈穂。
お胸が雷鳥様のお膝にちょっとあたりそうですけど。

「あっ、そうそう。
 あのですけど・・」

と、おずっとちょっと尋ねてみる姿勢を見せます。

火光雷鳥 > 「確か、五匹拾ってその拾った当人も含めて四匹はもう里親が見つかって引き取られたみたいでさ?
で、最後の五匹目がこいつって訳だ。まぁ、寮暮らしだけど一人部屋だし許可も取ったから問題無しってな。」

この茶トラの『お姫様』を自分が引き取った事で、晴れて全員新たな人生…猫生?をスタート!というやつだろう。

「お婿さんねぇ。仔猫が生まれたら生まれたで、それはそれで俺もさすがに飼いきれない問題があるんだけどなぁ。」

ちょっと残酷な話かもしれないが、育てきれる経済力や保証が無いのに仔猫を増やす気は今の時点では無い。
それこそ、実家の助けが必要になりそうだが親元にはなるべく迷惑は掛けたくない。
ただでさえ、月の仕送りとかで頭も上がらないのだから…。

「お、おぅ…何か名前が長すぎるからもうちょい省略して欲しい所だなぁ。」

先輩が仔猫にと触れ合う様子を眺めつつ。膝の上で丸まってしまった仔猫だが、彼女が人差し指でそっと触れても特に抵抗する素振りや嫌がる様子は見せない。
大人しい、というか完全にリラックスモードといった感じであろうか。

で、問題は指を引っ込めた先輩が仔猫を覗き込もうとする姿勢なんだけど、膝に胸元の一部がお当たりになってるんですが!?意外と発育良くないですかこの人!?

(よーーし、二度目の俺落ち着けタイムだ…いや落ち着けねーけどさ!!)

と、煩悩退散を念じていたのだが、ふと呼びかけられてそちらに意識を戻す。

「へ?…あぁ、えーと。どうかしたか?幣先輩。」

何やらおずおずと尋ねるような姿勢に、少し頭を冷やしながらこちらから尋ねよう。

幣美奈穂 >  
「5匹も!
 ・・あっ、にゃんこさんたちの!」

思い当たる事があります・・美奈穂のにゃんこさん情報網に。
確か拾われた仔猫さんたちが・・すると、あの子のご兄弟なのだと。

「もう、雷鳥様の家族ですものね。
 お父様はしっかりしませんと」

くすくすっと口元を軽く握った手で隠しながら、朗らかに小さく笑います。
仔猫への視線が7、雷鳥様が3ぐらいになりました。

「そうなったら、雷鳥様はお爺様です。
 しっかりなさりませんと・・でしたらヒメちゃんとだけ?」

温かい小さい仔猫、その背中を優しくなでなで。
ふわふわっとした毛並みが気持ちいいです。
指を引っ込めて・・なんか雷鳥様のご様子がちょっと変?
お目めをぱちぱちっとさせながら、小さく小首傾げて見上げるのでした。

「あ、あれです。
 ふかひれさん・・あと1か月ぐらいでできそうです!」

今だ軒下で干しています。
アレを使って、何を作るか迷うところなのですけど。
・・また、お魚屋さんでフカヒレさんが売られないでしょうか。

火光雷鳥 > 「ありゃ?もしかして何か先輩心当たりがあったり?」

どうやら彼女は独自の情報網があるらしい。そういえば先輩も風紀委員、だっけ?
正直、警察のイメージが強いので風紀や公安は苦手意識が強いのだが…。

(まぁ、この先輩は巫女装束でそういうイメージがあんましねーからなぁ、割と平気かもしれない)

仮に先輩がビシッ!とした風紀の制服を着ていたりしたら俺もちょっと萎縮するかもしれないけど。

「へいへい、稼ぎが少ない父親だけど頑張りますよ、っと。」

苦笑気味に肩を竦めてみせる。勿論、貯金などもちゃんとしているが経済的に余裕ありあり!という訳でもない。
あと、漸く視線が何割かこちらにも向けられるようになった気がしないでもない。
まぁ、7割くらいはこちらの膝の上ですやぁ、している仔猫に向けられたものなのだろうが。

「いや、つーかなんか名前が勝手に決まってね?ヒメ、ねぇ。」

ヒメか…考えたら茶トラって別にお姫様というイメージからは程遠い。性別が雌というだけだ。
でもまぁ、呼び易いし分かり易いからそれでいいかぁ、と頷いて。

「よーーし、お前の名前は取り敢えずヒメ(暫定)な!」

名付け親が俺じゃなくて先輩なのがちょっと複雑だが、まぁ自分が名付けるよりかはいいだろう、と。
膝の上で丸くなっている仔猫を起こさないようにそっとこちらも指先で撫でてつつの。

「え?ああ、フカヒレね!そういや乾燥させてんだっけか…今が11月だから…12月くらいかぁ。」

結構時間が掛かるもんなんだなぁ、としみじみ。あと、先輩が不思議そうに見上げてくるが素知らぬ顔でやり過ごしたい。
さすがに煩悩を悟られる訳にはいかぬ!あと年齢的に考えてアウトかもしれないし!

幣美奈穂 >  
「はい。
 お知り合いの方からなんとなく聞きましたのです!」

にゃんこすきーな謎の情報なのである。
詳細はまだ闇の中・・!

赤い制服を着ました美奈穂の姿
・・びしびしっとやる気だけはある風紀委員のできあがりです!

「大黒柱で、でーんとたくさん頑張ってくださいませ」

この子のために!、と透けて見える言葉なのです。
仔猫ですし、たくさんお休みして、たくさん食べるのですよ~。

「雷鳥様のお姫様なヒメちゃんですね」

ヒメちゃん、よろしくですの。
と、ほんの小さなお声で、寝ている仔猫さんにお願いするのです。
雷鳥様の指先で撫でられるお姿も可愛いです。

「はい。
 3か月ぐらい干すらしくて。。もっと長くてもいいらしいのですけど。
 来月になったら、お料理しようと思います」

お出汁をよく吸うそうですから、お出汁に拘りたいところなのです。
干しホタテとかもよさそうですので、どこかで買えたらいいのですけど。
でも、何か雷鳥様は思うところがあるようです・・と、雷鳥様の雰囲気を読んだのです。

「・・どういうのが食べたいですか?」

まさか、煩悩の苦悩などとはつゆも判らない美奈穂は。
素直に尋ねるのでした。

火光雷鳥 > 「知り合い…成程なぁ。まぁ、先輩意外と顔が広そうな気もするし。」

正直、その情報網が気になる所ではあるが、人には言えない秘密の一つや二つはあるだろうから深くは聞かない。
これも凡人なりの処世術というやつである!たまに熱血で首突っ込んだりするけどな!
ちなみに、制服姿の先輩を想像してみようとしたが、巫女装束のイメージが強すぎて断念した。無念!

「まだ学生でアルバイターだけどなー…まぁ、過労で倒れない程度に頑張るさ。」

如何にもこの子の為に頑張って!と、言いたげな先輩の激励にややジト目になるけど頷いて。
しかしまぁ、何か流れで名前が決定してしまったが…膝の上の茶トラ仔猫は気にせずマイペースだ。
ただ、「ヒメー」と、呼んでみたら『みゃー』と返事を返してくれたので、実は名前を気に入ったのでは。
先輩の言葉にも『みゃーぅ』と、短いながらもしっかり答えている。流石ヒメ。

「あーーやっぱ乾物とかにするのは時間掛かるんだなぁ。
おーー先輩の料理とか何か美味そうだな!俺も自炊はすっけど人並み程度だし。」

あと、先輩は矢張りどう考えても和風イメージが強い!これで洋食が得意だったら、それはそれでインパクトあるが。
と、そこでリクエストだ…何が食べたい、かぁ。難しい質問だ。

「えーと、フカヒレって姿煮とかスープのイメージがあるから、そっち系かなぁ。
もし、他に良い料理があったら先輩の判断に任せようかなーと、思ってたりする。」

フカヒレスープとか姿煮のイメージが矢張り強いので、その二択になりそうだ。
とはいえ、フカヒレは実は味そのものは薄くて食感などを楽しむのがメインと聞いたので、割と色々使えそうな気もする。

と、そこまで答えた所で周囲が暗くなっているのに気付いた。ありゃ、とスマホを取り出して時刻を確認。

「うわ、もう夕方過ぎかよ。幣先輩わりぃ!そろそろ俺とヒメは引き上げだ」

と、苦笑いを浮かべつつ膝の上のヒメには悪いがちょんちょんと突いて起こす。
欠伸交じりに身を起こしたヒメは、そのままこちらの肩の上に飛び乗り――そして頭の上に乗った。重い。

幣美奈穂 >  
「みゃ~ん♪
 返事してくれました!」

ヒメちゃんと雷鳥様を笑顔で何度も見比べるのです。
可愛い~、と。
ちょっと前のめり。
雷鳥様のお膝の上に顎が乗ってしまうのです。

「なんか、そうみたいなのです。
 ご本で確かめて干してますから・・。
 はいっ!
 こっちきてから、ずっと自分で作っておりますから!」

毎日ちゃんと自炊です。
お昼も、来たばかりの頃に食堂に行きますと。
その混雑具合に目を回してしまい、それからお弁当を作ってる美奈穂なのです。

「ん~・・でしたらやっぱり、旨煮にしまして・・餡にして。
 あっ、雷鳥様だったらたくさん食べそうですから、
 丼ものにしちゃいましょうかしら?」

でーんと旨味をたっぷり吸ったフカヒレと餡が乗ったどんぶりです。
お野菜が足りないので、そこも何とかするつもりなのです。

「あっ、そうなのですか・・。
 またね、ヒメちゃん」

ばいばい、と胸の前で手を小さく振ってお別れを残念な顔でするのです。
別れを惜しんでしゅんっとしたお顔になった美奈穂ですけど。
そして、はたっと気付きます。

そしてお顔を上げて。

「えと、雷鳥様もまたなのです。
 寄り道とか買い食いとか、知らない人についていったらだめですよ。
 知らない人からお菓子もダメです。
 きちんと挨拶と自己紹介を頂いてからにしてくださいませ」

きりりっ。
美奈穂、風紀委員らしく大事なことを伝えます。
昨日まで、人を脅かしてお菓子を渡し悪戯をせびるはろうぃん怪異がいたのです。
今日はもういないと思うのですが、
念のために注意をしておくのです。

起きたヒメちゃん、愛らしいです・・!

火光雷鳥 > ヒメ様は気紛れらしい。とはいえ、先輩に悪感情は無いのはその鳴き方と態度でなんとなーく分かる。
ヒメなりに名付け親が彼女だと分かってはいるのだろう。マイペースで気紛れだから分かり難い感謝だが。
あと、先輩!?俺の膝の上に顎が乗ってない!?大胆通り越してやばいからな!?

「お、おぅずっと自炊はすげぇなぁ。和食とか絶対先輩得意そうだし…けど、干すのは手間掛かるだろうなぁ」

ただ干せばいいだけではなく、天候や気温、湿度なども影響してくるだろうし。
やり方を間違えると腐敗してしまうだろうから、そこも注意しないといけない。

ちなみに、自炊はするが昼間とかは普通に食堂で食べている男であった。
まぁ、ヒメの餌代とかも考えると今後は弁当も節約の意味合いを込めて検討しなければいけないかもだが。

「フカヒレ丼か…何か美味そうだなぁ…あ、野菜とかも適度にあると有り難いかも!」

さすがに肉はあまり合わないか?まぁ、フカヒレ野菜丼というのもありなのではないだろうか?
ともあれ、名残惜しそうな先輩に気付いたのか、こちらの頭の上でヒメが『みゃぅ』と挨拶するように鳴いて右の前足を軽く掲げた。
ちなみに、頭の上で行っているので男からはそのやり取りが見えていないのだけども。

で、別れ際にきりっ!とした感じの先輩による忠告。ちょっと分かり辛い部分もあるがつまり…。

「えーと、要するに…ハロウィンの化け物?お化け?には気をつけろってやつ?
もう昨日で終わってると思うんだけどなぁ……でもまぁ、了解だ!」

人からの助言などは素直に聞いておいた方が良い、と男なりに思っており。
内容が胡散臭くても助言は助言だ。さて、そろそろ名残惜しいが帰宅するとしよう。

「んじゃ、俺はこの辺で!先輩も風紀の仕事とかねーなら早めに帰っとけよな!」

と、軽く手を振りつつ(ヒメも頭の上でまた軽く鳴いて挨拶をしていた)、そのまま一足先に公園を後にしようかと。

幣美奈穂 >  
「はい。
 お野菜も一緒に煮込みましたり・・。
 蒸し野菜とか、付け合わせとかできちんとお野菜もです」

お野菜きちんと食べる方でよかったです!。
お野菜あんまり食べない方だと、食べて頂くためにはひと工夫も二工夫も必要ですから!。

「みゃぁん♪」

いそいそ立ち上がりまして、背伸びもちょっと。
ヒメちゃんの前足と指先でたっちです!。
そして、雷鳥様の前でたわわな美奈穂なお胸です♪。

お別れの挨拶、きちんとできて満足なのです。
はろうぃんの時にだけ出てくる、あまり怪異の力を感じない怪異ですけど。
脅かしてお菓子を押し付けるのは駄目なのです。
今日見回りした限りは、もうおられませんでしたけど・・。
でも――。

「商店街の不燃ごみとか資源ごみのとこに。
 怪異さんの亡骸がありましたから大丈夫だと思いますけど・・」

気を付けてくださいませ。
と、軽く握った両手を胸の前に、雷鳥様を応援です。

「はいっ、もうそろそろお仕事の時間も終わりですから・・」

美奈穂、胸の前で小さく手を振ります。
もちろん、ヒメちゃんに振っているのです。

そうして美奈穂も、ご報告に委員会にまで一度戻ろうとするのでした。

ご案内:「常世公園」から火光雷鳥さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から幣美奈穂さんが去りました。
ご案内:「常世公園」に幣美奈穂さんが現れました。
ご案内:「常世公園」から幣美奈穂さんが去りました。