2020/11/07 のログ
ご案内:「常世公園」に雨見風菜さんが現れました。
■雨見風菜 > 「~♪」
レジ袋を後ろ手に、年頃の少女のような振る舞いの風菜。
最近のゲームの曲を口ずさみながら、公園を通過……しようとしたところで。
「あら、神代先輩。
……随分とお疲れのようですね?」
見知った顔の、ぐったり座り込む様に声をかける。
■神代理央 >
投げかけられた声に視線を向ければ、顔見知りの女子生徒。
こうして言葉を交わすのは久し振りだったか、と思いながら視線を彼女に向けるだろうか。
「…ああ、久しいな雨見。
いやなに、委員会の仕事が忙しいだけだ。
もう少し暇になってくれれば良いのだがな」
小さく肩を竦めると、穏やかな声色で言葉を返すだろうか。
■雨見風菜 > 「忙しい。
……本当にそれだけですか?」
どうにも、なんとなくだがそれだけじゃないような気がしてならない。
「私ではお役に立てないかもしれませんが。
吐き出すだけでも気分が楽になることもあるかと思います。
……必要でしたら、胸もお貸ししますよ」
何の根拠もなければ、問題が解決できる提案ができるとも限らない。
だが、それでもこの草臥れようは何かがありそうだ。
■神代理央 >
「……忙しい、という事に偽りはない。
唯、その内容については秘匿事項も無きにしもあらずという事を、承知して欲しいものだ」
と、小さく苦笑い。
特務広報部――ヘルデンヤークトの活動は、秘匿されている訳では無いが、大々的に公開されている訳でも無い。
"映像"として、余り見栄えの良いものではないし。
「…詳しく言う事が出来ない、ということだけ理解してくれれば助かる。
しかし、その気持ちは素直に嬉しいよ。有難う」
気を遣ってくれているのは、分かる。
だから、詳しく、多くを語る事は出来なくても、素直に礼の言葉を告げるのだろうか。
■雨見風菜 > 「そうでしたか、失礼しました。
……まあ、お仕事以外の悩みがあれば、程度には思っていたのですが」
流石に風紀の仕事の問題を何でもかんでも聞けるとは思っていなかった。
神代理央……『鉄火の支配者』の二つ名は風菜でも知っている。
故に公言憚られる仕事があることぐらいは想像がつく。
「そうだ、神代先輩におすすめしたいなって思ったことがあったんですよ。
これどうぞ」
言って、『物体収納』していたポップコーンの小袋を取り出す。
ハロウィン用に準備していて余った、パンプキンケーキ味のポップコーン。
それを彼に差し出す。
■神代理央 >
「まあ、殆ど仕事の悩みの様なものではあるさ。
その仕事の中身について、ぺらぺらと話しにくいだけでな」
と、再度苦笑い。
流石に、己の上司が襲撃された件やその犯人については――絶対に他言する訳にもいかないし。
「…ふむ、ポップコーン…?
余りこういった菓子は食べた事が無いな。
有難う、是非頂くよ」
相変わらず便利な異能だな、と小袋を取り出す様を眺めつつ。
差し出された小袋を受け取り、へえとそれを眺めながら小さく笑みを浮かべるだろうか。
■雨見風菜 > 「そうでしたか。
まあ、私がお役に立てることがあれば……まあ、微力ではありますが。
遠慮なく言っていただければ、ご協力します」
ふわりと優しく微笑む。
その様は、もう一つの顔である痴女という性質からかけ離れているようにしか見えない。
「最近商店街にオープンしたポップダディーって言うお店の商品なんですよ。
ハロウィン用に袋に取り分けていたんですが、余ったのでおすそ分けです」
なお、異能ではなく魔術である。
然し乍ら口に出されていなければそう思われているとは風菜にはわからない。
■神代理央 >
「…その時は、遠慮なく頼りにさせて貰おう。
何せ、風紀委員会は常に人手不足だ。
優秀な人材は、何時だって募集しているからな」
微笑む彼女に、穏やかな声色で言葉を返す。
疲労の色は未だ濃いが、先程よりは幾分マシ、と言う様な表情。
「ほう、商店街にか。最近、あそこも余り訪れていないからな…。
ハロウィン、か。今年も盛大に開催されていたらしいな。
警邏の委員達が愚痴っていたよ」
己も警邏任務に入りはしたが、本業の委員達には及ばない。
お裾分け、と告げる彼女と小袋を交互に見つめた後、取り出したポップコーンを一口、口に運ぶ。
「……んむ、美味い」
■雨見風菜 > 「ええ、遠慮なく言ってください」
少しばかりは彼の疲労の色が薄れたような感じの顔。
その顔に、心のなかで安堵する。
「こっちに進出してくるって言うので、催事かと思ったら店舗が来てびっくりしました。
ハロウィンはみんなはしゃいでましたよ、まあ風紀の方々や自警団っぽい方々が忙しそうにしていましたが。
私の仮装は、これにしたんですよ」
言って、『物体収納』していた犬のぬいぐるみが2つ付いたマフラーと付け犬耳、犬の前足を模したグローブをそのまま装着するように出す。
魔力の流れを見ていれば、風菜の魔力が首と頭、両手に集中したのが見えただろう。
「それは良かった」
ソレイユで舌が肥えてるかもしれないからちょっと心配だったのは風菜だけの秘密。
■神代理央 >
「常世学園の催事と言えば、本土でもそこそこ有名だったからな。
あわよくば此方に進出しようとする動きも、さもありなんというものだろうさ」
「羽目を外さなければ、別に楽しんでくれるのは構わんよ。
余り派手に暴れ過ぎれば、風紀委員会の世話になるだろうがね。
……ほう?狼…いや、犬か。
良く似合っているじゃないか」
魔術に聡い、という程でも無いが、魔術の流れを感知すれば彼女の能力は異能では魔術だったのかと今更ながら思い至っていたり。
「かぼちゃの甘味が程良く表現出来ているな。子供に配るには、丁度良い塩梅だろうさ」
さくさく、とポップコーンを頬張りながらそんな感想を言ってみたり。
思ったより気に入ったのか、頬張る手が止まる事は無いのだろう。
■雨見風菜 > 「犬、と言うよりもケルベロスですよ。
ばうばう」
口で鳴き声を言ってる辺り可愛らしい。
こんなケルベロスでは冥府の門版は務まらなさそうだ。
まあ、所詮は仮装である。
「残念なことに期間限定なんですよね。
まあ、他にもチョコバナナ味とかあったりするんですけれども」
随分と気に入ったのか、頬張る手が止まってない。
理央のそんな可愛らしさに、思わず頬が緩む。
■神代理央 >
「…ああ、成程。そのぬいぐるみでケルベロスの首を再現しているのか。
良い工夫じゃないか。言われる迄気付かなかった私は少々鈍いかも知れないが」
鳴き声を真似る彼女に、クスリと笑みを浮かべる。
そういえば、自分は結局仮装はしなかったなと今更ながら考えていたり。
「…そうか、それは残念。まあ、ハロウィンという季節だけ食べられるからこそ、特別感もあるのかもしれないが。
ちょこばなな、か。ほう…機会があれば、商店街も覗いてみよう」
結構なペースで頬張った挙句、綺麗に空にしてしまった。
此方を見て頬を緩める彼女に不思議そうな表情を浮かべながらも、他の商品を買ってみようと心に決めるのだろう。
と、そんな少年の懐から鳴り響く通知音。
溜息を吐き出すとその中身を確認するまでもなく、どうせ仕事の話だろう。他に己の携帯を鳴らす用件など早々無いし。
「……すまないが、仕事の呼び出しでな。
ポップコーン有難う。少しは気が楽になったよ。
それじゃあな、雨見。……余り深夜徘徊するんじゃないぞ。
風邪を引くやもしれぬし、補導の手を緩める訳にはいかぬからな?」
最後に、揶揄う様な声色で言葉を投げかけた後。
小さく手を振って、公園から立ち去っていくのだろう。
■雨見風菜 > 「ありがとうございます。
思いつきですが、自分でもいいアイデアだと思うんですよ」
マフラーの工夫を褒められてご満悦だ。
「他にもいろいろ……定番のキャラメル以外にも、いろいろな味がありますよ。
山葵醤油みたいな、甘くないものもあります」
とは言え、そちらにはあまり目が向かないかもしれないなとは思いつつ。
自分の好きな店に客が増えるのを喜ばしく思う風菜であった。
そこに携帯端末の通知音、彼に仕事らしい。
「そうですか、それは良かったです。
ええ、お仕事お気をつけて。
補導はできるだけ避けたいですね」
そう答えて、理央と別れて女子寮への帰路に付くのであった。
ご案内:「常世公園」から雨見風菜さんが去りました。
ご案内:「常世公園」から神代理央さんが去りました。
ご案内:「常世公園」にイヴさんが現れました。
■イヴ >
肌寒くなってきた季節、風邪に紅葉がゆらり舞い散る季節
お買い物からの帰り道、鼻歌交じりにぽてぽて歩く狐は公園に差し掛かって
「そういえば夜にしか来たコトなかったっけ…」
前にこの通りを通って帰った時は公園でお兄さんが星を見ていた
夜だったので何も思わなかったけれど、この時間だと傾き始めた陽光に紅葉が輝いてとても綺麗に見える…
「ちょっと寄り道~」
少し小走りに公園の中へ入ると、一際強い風が吹いて紅葉を踊らせる
■イヴ >
ベンチに腰掛け、ひらひらと風に乗って落ちてくる紅葉を眺める
風流だなんだ、なんていうのはまだよくわからないけど綺麗なものを綺麗だと感じることはできる
「コンビニで中華まん買ってくれば良かったかな…?」
お小遣いは一応もらっているけど、あんまり無駄遣いをするタイプでもない狐
ぱたぱた足を揺らしてしばしの小休止
■イヴ >
「はふ、さむー…」
綺麗な紅葉をぼんやり見ていると、手がかじかんでしまっていた
はーっと息を吐きかけて、ほんの少し温まる…
「今日はお鍋が食べたいなって言ってみたの、正解だったね」
ベンチの横におかれたお買い物袋の中身は今日のお夕飯の食材達
最近は夜も寒いのでお鍋の材料一式が詰まっている
おかーさんに頼まれて、ちゃんとお買い物も出来る良い子狐
「あ」
何かを思いついたようにぽんっとベンチから立ち上がって、舞い落ちてきた紅葉を一枚、手にとってみる
■イヴ >
「♪」
指先でくるくると紅椛の葉を回転させると、ぽっと小さな狐火へと変化させる
まだ小さいけどこれくらいの術ならお手の物
水面のようにゆらゆら揺れる小さな火の玉を手の内へ抱えると、ぽかぽか温かい
しばしそうやって暖をとってみたが、よくよく考えると公園で子供が火遊びしてるように見える…?
と、思い立って尻尾でぱっとはたくようにしてそれを消す
「もうすぐ全部散っちゃうのかな」
これだけ寒くなってくると、こういった光景が見れるのも後少しかもしれない
■イヴ >
紅葉が散り終えれば次は雪の季節
雪は雪で好きだけれど、こうやって季節の移り変わりの景色にはどこか寂しさも感じるような…
「ボクみたいな子供でもこんなコト考えるんだから大人はもっとしんみりするのかなー」
よいしょ、とベンチから中身がいっぱいの買い物袋を持ち上げて
「雪が積もったらまた来るね」
誰に言うでもなく公園にそう言い残して、歩き出てゆく
今夜はお鍋、おかーさんと一緒につつくのだ
ふんふんと公園の前を通りかかった時と同じく鼻歌まじりに、小さな狐は去っていった
ご案内:「常世公園」からイヴさんが去りました。