2020/11/09 のログ
毒嶋 楽 > 「あっはっは……子供の相手は流石に体力が持ちませんて。
 先生みたいにホビーとかに詳しけりゃ良いんでしょうがね。」

肩を竦め、小さく首を振る。
そもそも高校生くらいならともかく、中学生以下の子供にはどうも苦手意識がある。
純粋な眼差しが苦手というか、後ろめたいと言うか……そんな感じだ。

「異能?俺ちゃんの?
 あはは……機会があれば、ですねぇ~
 けどまあ、タダで見せるというのもそれはそれで面白くないかなぁ。」

へらへら笑いながらも立ち去る後ろ姿を見送りながらベンチから腰を上げる。
脇に除けていた荷物袋を手に取り、話しこんでいた相手が公園を出るまでその場で見送って。

「……ふむ、異能……ね。」

ぽつり、と零れ落ちるように呟いて、自分もその場を後にしたのだった。

ご案内:「常世公園」から毒嶋 楽さんが去りました。