2020/12/06 のログ
ご案内:「常世公園」に火光雷鳥さんが現れました。
火光雷鳥 > 毎度の如く…でもないけど、飼い始めた仔猫を頭の上に乗せながら公園へと夜の散歩のつういでに立ち寄る。
この仔猫――ヒメは、どうも自分の頭の上に乗るのがお気に入りらしい。
腕に抱いても肩の上に乗せても、何故だか最終的には頭の上に乗っかろうとするのだ。
今はまだいいが、大きくなってきたら流石にきついというか無理があるので、躾はしないとなぁ、と。

「…と、いうか頭じゃなくて首の骨とかがヤバそうだよな、うん。」

公園の自販機で適当にホットな飲み物を購入してから、近くのベンチに歩み寄れば、小休止とばかりに腰を下ろす。
流石にこういう時は、ヒメには悪いが頭の上から膝の上へとポジションチェンジをして貰おう。

火光雷鳥 > 「しっかし…俺が《門》ねぇ?正直よく分からんのだが…。」

渋々といった感じで膝の上で丸くなる仔猫を撫でつつ、考え込む。
保健室で脳内に直接聞こえてきた声は幻聴…で、なければ自分の事を《門》だとか何とか言っていた。
それが気がかりで、図書館などで調べたりはしているが正直ピンと来ない。

(と、いうかあの《門》だとしたら直ぐに消えたりしちまう筈だろ?何で俺がそういう扱いされてんだろーか)

《大変容》の後、時折出現する異世界とこちらを繋ぐ《門》。規模の差異はあれどどれも直ぐに消えてしまうという事もそれっぽい本に書かれていた。
そうなるとおかしい。まず自分みたいな凡人が《門》扱いされた事もそうだが、常に開いているという事になるのだろうか?

「……んぁーーぜんっぜん分からん!俺は専門家や研究者じゃねーってのに。」

気分を落ち着かせようと、飼い込んだホットな紅茶の蓋を開けて一口。…寒い季節に温かい飲み物はほっとする。

ご案内:「常世公園」に火光雷鳥さんが現れました。
火光雷鳥 > 「…ただ、異能がうっかり目覚めた一般学生の筈が、おかしな事になってる気がするなぁ。」

別に波乱万丈なあれこれは望んではいないし、平凡でありきたりでもそれで良いと思っている。
大体、人生に山あり谷ありはあるとして、アップダウンが激し過ぎると疲弊してしまう。
ちびちびとホットの紅茶を飲む合間に、空いた手で膝の上ですやぁ、している仔猫を撫でる。
里親になった時は正直まだ不安もあったが、順調に成長してくれていて何よりだ。
あと、部屋に戻ってもお出迎えがあるというのが地味に嬉しかったりする。

「まぁ、取り敢えずじっくり腰を据えて調べてくしかねぇか…。」

問題があるとすれば、まぁ自分の平凡な学力や頭のあれこれではどの程度理解できるのやら、という事なのだけども。
とはいえ、アレが幻聴かどうかはまだ分からないが自分自身の事だ。非凡に過ぎる内容だとしてもきっちり知っておかなければいけないだろう。

火光雷鳥 > 取り敢えず、目下の問題は期末考査とかだ…俺の成績は平均点ギリギリ、何とか乗り越えなければ!!
…うん、《門》についても調べは続けるがまず学生としてのあれこれが最優先である。

飼い主の気苦労?を知ってか知らずか、我がヒメ様は膝の上ですやすや寝ていた。
…のだが、鼻の調子が悪いのか、それとも寒さのせいか小さなくしゃみを漏らした。

「…っと、流石に外に長居し過ぎたか?そろそろ引き上げかね。」

仕方ない、まだ仔猫だから病気とかの体調不良は命に関わる場合もある。
残りの紅茶を飲み干して近くのゴミ箱にポイッ、しつつ仔猫を抱き上げて立ち上がる。

「んじゃ、帰るぞヒメーー帰ったら直ぐに暖房とか付けとかねぇとなぁ。」

腕の中に抱いた仔猫を軽く撫でてから、一先ずはそのまま寮の方へと帰ろうか。

ご案内:「常世公園」から火光雷鳥さんが去りました。