2021/03/16 のログ
ご案内:「常世公園」に照月奏詩さんが現れました。
■照月奏詩 >
「んー」
ベンチに座って難しい顔している男。手に持ってるのは雑誌。
バイト探し? 違う、それよりある意味で深刻な問題だ。
「……中古の安値を仕入れて。でも免許……取れるのか俺……?」
手に持っている雑誌はバイクの雑誌。といっても大型とかを取ろうというわけではない。原付で十分だ。
自身のバイトの都合上、あっちこっち動く。そして奏詩としては移動手段が走るか電車か自転車しかないわけで前々から欲しいとは思っていた。
だが、だがだ……自身は2級学生。というより表向きで言ってしまえば戸籍も何もない存在。つまり言ってしまえば存在していない扱いなのだ。免許などは取ろうにも取れないだろう。
ルートとしては風紀を通じて正規学生に繰り上がってそこから免許などを取るというルート。そしてもう一つは
「……買うと高いんだよな」
裏ルートで違法に作るというルートもあるが……バイクとセットで6桁で収まるか怪しいレベルになってくる。
表の生活の為だけにそれだけかけるか? と言われると否。というか奏詩としてはめちゃくちゃ貧乏なのだ。帰るわけがない。
■照月奏詩 >
雑誌を閉じるとそのまま横のゴミ箱へ。
そして立ち上がる。
「まぁ、もう少し金貯めてからだな」
自分を悪人じゃないというつもりはない。でも流石にバイク、しかも原付の為に盗みをするつもりなどさらさらないわけで。
もう少したまったら考えようという結論を出して公園を後にするのであった。
ご案内:「常世公園」から照月奏詩さんが去りました。