2021/04/07 のログ
ご案内:「常世公園」に照月奏詩さんが現れました。
■照月奏詩 >
新入生が多い時期、憩いの場ともいえるこの場所に多くの人が集まるのは自然ともいえるだろう。
だがしかし、しかしだ……
「……まぁ、生活委員会も大変なのは理解してるが。ここまでの惨状なら出てきてほしかったな」
はぁと溜息を吐く。
夕方の公園。憩いの場としての時間は終わり帰宅する人物の道などになったこの公園に作業服で掃除をしている人物が一人。かごを引いておりその中にはゴミ袋やら掃除器具が大量に入っている。
今回なんと学校組織、生活委員会から仕事の要請がクリーンダスターズへ入った。その内容は……公園の清掃。
他の地区もある上に新入生に向けた寮を含めた様々な設備などの整備でここまで手をまわしきれないとかなんとか。
「にしても、俺でもこれがよくないってことくらいはわかるぞ」
ぶつくさいうのも当然。ゴミ箱がいっぱいなのはまだ仕方がないとはいえ……ゴミが散らばっているのはどういう事なのか。
ぶつくさ言いながらそれをゴミばさみで拾い上げかごの中へと入れる。かごそのものも同時にゴミ箱として機能するように袋が準備されていた。
■照月奏詩 >
とかなんとかやっていると掃除してる最中にポイすてしていく人物を発見する。
「…………」
法でさばけぬ悪を裁く自身達。今目の前の奴を裁いても咎められない気がする……いや本当にするわけはないのだが。
それぐらいイラっとするのは仕方のない事といえようか。
「はぁ」
その捨てられたゴミを回収。これが仕事とはいえ中々に来る物がある。
ゴミ箱にたどり着けばゴミ箱の中。いっぱいになったゴミ袋を回収して口を縛る。そしてかごから新しいゴミ袋を取り出してセット。
また違うゴミ箱へ向かいながらその道中のゴミを拾う。それを繰り返しながら公園をグルグルと回っている。
まぁ幸いにも悪質なもの、例えばあえて道を外れた場所に捨ててあったりというゴミはそこまで多くはない。たまに道にポイすてするのが忍びないのか隠すようにしてあったり遠くにぶん投げられたゴミが落ちているケースがあるが。
■照月奏詩 >
「これは……生活委員に届ける案件だな。にしても、おっちょこちょいというかなんというか……まだ数日だろ」
歩いている最中に落としたのだろう。拾った物は生徒手帳。おそらくは一般人だろう。不用心にもほどがある。
それはポケットにしまい後で委員会に届ける事にしよう。
「にしても、拾っても拾ってもキリがねぇ」
探せば探すほどゴミが出てくる。善意でやっているわけではなく仕事な為手も抜けない。
ポイポイとゴミを拾ってはかごへ、かごへ、かごへ。分別しながらポイポイポイ。
■照月奏詩 >
「まぁこんなものか?」
とりあえず通りは拾い終わった。
となると後は……奥のほうに目線を向ける。
「……ああいう所はヤバいゴミが多いんだよなぁ」
隠れた場所。そこにあるごみというのは風などで飛んだという可能性はあるがそれ以上に隠さないといけない何かが捨てられている場合が多い。
そのうえかごは入りにくいし自分も入りにくいしととにかく厄介だ。
「でもやめるわけにもいかないか」
はぁと何度目かわからない溜息。そして道をそれ奥へと入っていった。
翌日該当生徒に生徒手帳が届いたことだろう。
ご案内:「常世公園」から照月奏詩さんが去りました。